仕事でミスしてしまった時は、速やかな報告と対応、そして関係者への謝罪が必要です。落ち込むこともあるかと思いますが、ミスや失敗は誰にでも起こり得ることで、上手に気持ちを切り替えることも大切です。
今回は、仕事でミスしたことがある人の失敗談をご紹介しながら、ミスや失敗をしたときの対処法を解説していきます。また、ミスが続いて落ち込んでいる人のために、そんな自分から脱却する方法を伝授します。
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1. 【体験談】仕事でしてしまったミスや失敗
イラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>
誰にでもミスや失敗の経験はあるものです。それは仕事でも同じで、「仕事にミスはつきものだ」とも言えます。例えばどんなミスが起こるのか、何人かの方に体験談を聞いてみました。
「朝一の飛行機で出張という日に、起きたら出発の1時間前だった!」
「会議の時間を間違えて覚えていて、会議室に行ったらすでに終わっていた」
「先輩からもらったメモを読み終えて捨ててしまったら、返してほしいと言われた」
「伝票の金額の入力ミスで残高が合わず、原因探しで課の皆さんに残業をさせてしまった」
「お客様にメールで見積書を送るとき、他社宛ての見積書を添付してしまった」
「お客様に出来ると言ったことが、社内で確認したら無理と言われ、お断りすることになった」
「取材に行ったのにボイスレコーダーを忘れてしまった」
「打ち合わせの資料を、ページが抜けているのに気づかず印刷して配ってしまった」
ミスや失敗と言っても小さなことから大きなことまでさまざまありますが、新人でもベテランでも、多くの人が仕事で「やらかした」と感じる経験をしています。
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2. 隠すのはNG!仕事でミスや失敗をした時の対処法

「ミスしてしまった」「失敗してしまった」と思った時、なかったことにしたい気持ちになるかもしれません。しかし、隠したり、見てみぬふりをしたりせず、解決するために最善の努力をすることが大切です。
そのまま放置すると、他の人に迷惑がかかったり、さらには、取り返しがつかないような損害につながってしまう恐れもあります。
ここでは、仕事でミスや失敗をした時の対処の流れを解説します。悪影響を可能な限り少なくし、事態を少しでも挽回できるように力を尽くしましょう。
2.1. 内容を報告し、対応について指示を受ける
まずは上司や周囲の人に、どのようなミスをしてどのような事態が起こっている・起こったのかを正確に報告し、対応について指示を仰ぎます。そこに至った経緯や影響範囲、対応策がはっきりしている場合はあわせて伝えると、上司なども状況の把握や指示がしやすいでしょう。
2.2. 誠意をもって謝罪と対応をする
迷惑をかけたお客様や社内の人などに対してお詫びをします。状況にもよりますが、外部の人に迷惑をかけた場合はメールで済ませるのではなく、第一報として電話をしてから直接お詫びに伺うのが一般的なマナーです。
謝罪をした後は、上司の指示に従いながら事態の収拾に向けて迅速な対応に努めましょう。対応が完了したら、関係者にはその報告も行います。
2.3. 再発防止策を考え、共有する
ミスや失敗をしてしまった時は、その原因を振り返り、同じことが二度と起きないような仕組み・体制を作ることが大切です。例えば自分自身が原因の場合は、行動を改めるためのマイルールを作ります。
そして、社内、そして社外にも関係がある場合は社外にも、今後の再発防止策について共有しておくと、真摯な姿勢を示せるでしょう。
・再発防止のコツ
再発防止策を考える際は、自分だけのミスや失敗なのか、誰にでも起こり得るものなのかを見極めると、有効な策を立案しやすいです。必要であれば、上司や先輩からアドバイスをもらうこともできます。
そして、ノウハウとして可視化し、自分や組織の中ですぐに確認できる形で残しておくと良いでしょう。
また、知識不足や不慣れが原因だった場合は、さらに勉強や経験を重ねることで同じミスや失敗はしないようになります。
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3. 自分を責めすぎない!落ち込む自分を切り替える方法

「大失敗をしてしまった」などと起こしてしまったミスや失敗を気にしすぎてしまうと、自信をなくして自己嫌悪に陥ったり、「生きた心地がしない」とすっかり気が滅入ってしまう人もいるようです。
しかし、ミスや失敗を気にしていつまでも落ち込んでいるのは良いことではありません。気持ちの落ち込みは仕事の質や生産性にも悪影響を与えることがあるので、早く気持ちを切り替えて、良い仕事ができる状態に自分を持っていくことが大切です。
3.1. 対応・反省後は「終わったこと」ととらえる
仕事でミスや失敗をしてしまったら、まずはその対応を急ぐこと、そして原因を振り返って再発させないようにすることが大切です。それができたら、「終わったこと」ととらえて、自分の中で区切りをつけましょう。
失敗は誰にでもあるものですし、ある意味仕方のないことです。事態がひと段落したら、それ以上自分を責めるのはやめましょう。
3.2. 視点を変えて考える
気持ちが落ち込んでいるときは、発生してしまった損害や周りに迷惑をかけたこと、怒られたことなど、ネガティブな面ばかりが頭に浮かびがちです。しかし、ミスや失敗の経験はこれからの仕事に活かせる糧(かて)でもあります。
「ホームランの多い選手は三振も多いもの。ミスや失敗をする人は仕事に多く取り組んでいる証拠」「また成長するチャンスだ」「次はこうすれば成功するはず」「経験の浅いうちでよかった。ベテランになってからでは恥ずかしかった」など、視点を変えると、気持ちが前向きになります。
3.3. 信頼できる誰かに気持ちを吐き出してみる
一人で考え込んでいると、どんどんネガティブな方向に思考が陥ってしまうこともあります。そのため、信頼できる誰かに話して気持ちを共有するのは良い方法です。上司や同僚、友人など、信頼できる人と話せば気持ちに整理がついてすっきりするでしょう。
また、客観的な視点から役に立つ意見やアドバイスがもらえることもあるかもしれません。
3.4. 仕事と関係のないことをしてリフレッシュする
ミスや失敗が頭から離れないときは、仕事と関係のない趣味などでリフレッシュするのもおすすめです。映画を観る、ゲームをする、友人と出かけるなど、仕事を忘れて好きなことに没頭できる時間を作ってみましょう。
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4. 仕事でミスばかり...ミスが続く時はどうすればいい?

「今の仕事に就いてからミスばかりだ」「最近ミスが続いている」など、ミスを頻繁にしてしまうことに悩んでいる方もいるかもしれません。そのような場合も、前述したように原因と対策を考えることが大切です。
4.1. ミスの内容を書き出して原因を探る
起こしてしまったミスを書き出すことで、「こういうミスをしがちだ」などと自分の傾向が分かります。客観的に自分をとらえやすくなるので、共通する状況や原因も見えてくるでしょう。
一例ですが、仕事でミスをしてしまう原因には次のようなものが挙げられます。
- その仕事に不慣れである
- 注意力散漫、寝不足など、仕事に集中できる状態になっていない
- 仕事の内容が複雑である
- 仕事のボリュームが自分の処理能力に比べて大きい
また、日ごろはしっかりしている人でも、疲れていたり単調な作業が続いていたりすると、うっかりミスをしてしまうこともあります。以下のような行動に心当たりがある場合は、ミスをしやすい状態かもしれません。
- 分からないことを分からないと言えない
- 責任感に欠ける
- 自己管理(体調、時間など)が苦手
- 集中力が続かない
- マイナス思考で自分に自信がない
- 気が散るような心配事を抱えている
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4.2. ミスや失敗を未然に防ぐ方法5選
原因に見当がついたら、これから取り組むべき対策についても考えていきましょう。ここでは上記で挙げた原因の例をもとに、ミスや失敗を未然に防ぐ代表的な方法を5つ紹介します。
(1)分からないことは独断でやらない
分からないことや曖昧なことがあったら、必ず周りに確認したり、マニュアルを読んだりします。
(2)作業を分担する
一人で抱え込むとミスに気がつきにくくなります。同じことを複数人でやる、作業をいくつかの工程に分けて時々交代するといった方法を取ることで、間違いに気づけます。
(3)ダブルチェックをする
作業を終えたら自分自身で見直しを行う、また視点を変えるためにほかの人に確認してもらうルールを作るというように、仕組みによってミスを防ぐことができます。
(4)責任感を持つ
誰かがカバーしてくれるだろうという甘い気持ちではなく、自分の担当のことは自分の責任できっちり仕上げ、次の人にバトンを渡すという気持ちを持つことが重要です。
(5)きちんと休む
疲れがたまると集中力や緊張感が薄れてきます。ある程度作業したら休む、休暇を取ってリフレッシュするなど、心身ともに健康な状態を保ちましょう。
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5. 【転職もあり】そもそも仕事選びに"ミス"している可能性も...

これまでご紹介した方法をやってみても仕事でミスが続くときは、その仕事自体がご自身に合っていない可能性もあります。そんな時は、異動を願い出る、もしくは転職を考えるのも一つの手段として考えてみてはいかがでしょうか?
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例えば、自分は黙々と手を動かす、コツコツとした裏方の作業が得意であるのに、発想力やプレゼン力が常に必要とされる仕事についている、大枠で物事をとらえて方向性を示す仕事がしたいのに、細かさや正確さが求められる職種である...
こういった場合は、自分の希望や適性に合った仕事に転職することで自分も周囲もハッピーになれることがあります。
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6. まとめ
仕事でミスや失敗をしてしまったときは、それを隠さず、すぐに上司や周囲の人に報告し、対応や再発防止に努めることが大切です。
ネガティブな気持ちになることもあるかもしれませんが、ミスや失敗は誰にも起こり得ることですし、正しく対応して今後に活かし、「うっかりミス」から「成長の糧」に変えていきましょう。
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