理想の転職を実現するためには、自分にどんな仕事が向いているのか、どんな長所や短所があるのか理解すること、つまり「自己分析」が大切です。
しかし、「自己分析って具体的にどうやれば良いの?」と疑問をもつ方も多いのではないでしょうか。
今回は、転職で役立つ自己分析のやり方やポイントを紹介していきます。これから転職活動をしようとしている方はもちろん、漠然と転職について考えている方も、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
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目次
1.そもそも転職における自己分析とは
2.転職における自己分析の必要性
3.自己分析の目的は?
4.転職における自己分析のポイント
5.自己分析をするべき人の特徴
6.過去の経験から自己分析を始めよう
7. 自分の長所と短所を可視化する
8.将来やりたいこと・成し遂げたいことを考える
9.自己分析を「志望動機」や「面接」に活かそう
10.自己分析がうまくいかない場合は?
1. そもそも転職における自己分析とは?
自己分析とは、自身の過去の経験や学びを振り返り、自身の強みや弱み、今まで頑張ってきたことや好きなもの、人から褒められた思い出から成功体験・失敗体験など、あらゆる要素を洗い出すことで、自分という人間を深く知ることです。
それらを認識し整理することは、仕事における自分の適性を明確化することに繋がり、より自分に合った会社、職種を選ぶための指針となります。
特に転職活動では自己分析は必須です。これまでの自分や前職で感じたことなどを次の仕事で活かすことができます。
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2. 転職における自己分析の必要性
では、なぜ転職活動に自己分析が必要なのでしょうか。ここでは、その理由を紹介していきます。
2.1. 自分に合った企業・職種選びの軸になる
自己分析をおこなうと、より自分に合った企業や職種と出会える可能性が高まります。
仕事選びでは、自分の中に軸となる基準をもっていないと、一体どの企業、職種を選択すべきなのかわからなくなってしまいます。自己分析をすることは、自分の向き不向き、好き嫌いを再認識するきっかけになると同時に、企業・職種選びの軸を作ることに繋がります。
2.2. 他人に自分をわかりやすく説明できる
多くの方は「自分のことは自分が一番よくわかっている」と思っているかもしれません。しかし、たとえわかっていたとしても、他人に伝えるには工夫と訓練が必要です。
ひとつの物事に対して、「なぜそう思ったのか」「なぜそのような行動をとったのか」、その理由まで伝えられなければ、あなたならではの魅力が伝わりません。自己分析によって、自分がどのような人間なのかを知り、自分の個性を相手に明確に伝えるためにも必要となるのです。
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3. 自己分析の目的は?
次に、自己分析の目的はどのような部分にあるのでしょうか? ここでは、主な5つの目的を紹介します。
3.1. 自分の強みと弱みを理解する
自己分析は、自分の強みと弱みを理解する絶好の機会です。
何気ない日常生活を送る中で、自分自身の強みと弱みについて考える機会はあまりないのではないかと思います。
しかし転職活動は企業に熱意を伝えたり自分をアピールしたりする場でもあります。自分がどんな人間なのか、自己分析した結果は面接の場でも質問されやすい項目のため、自分の強みと弱みを理解し、言語化する力が重要となります。過去の経験などを思い出しながら、しっかりと洗い出しておきましょう。
また、自分の強みと弱みを知ることで、どういった企業が合うのかもわかるようになるため、転職活動がスムーズになります。
3.2. 自分の価値観や志向性を確認する
転職に成功し実際に企業に入社後、納得感とやりがいを得ながら働いていくためにも、自己分析で自分の価値観や志向性を確認しておく必要があります。
どんなに給料が良い会社でも、会社のビジョンがあなたの価値観にそぐわないものであったり、志向性にズレがあったりすると、仕事を長く働き続けることは難しいでしょう。自分が何を大切にしていて、どのような志向をもっているか。それを知ることは、入社後のミスマッチのリスクを回避することに繋がります。
3.3. 自分の適性を把握する
自己分析は、自分の適性に気付くきっかけにもなります。適性がわかれば、より成果をあげやすい環境を選ぶことができるはずです。
「自分の適性なんてわからない」という方は、自分の「当たり前」に疑問をもってみましょう。適性とは決して大げさなものではなく、普段自分が当たり前にやっている行動の中に潜んでいるかもしれません。
3.4. 自分をアピールできるようにする
日本人は自分のアピールが苦手だと言われます。しかし、転職活動の場において意識的にアピールできなければ、あなたが伝えたいこと、あなたの良さは相手に伝わりません。
自分をしっかりアピールするためにも、自己分析で自分の経験を振り返り、自分の経験を認め、自信をもつことは、重要なプロセスとなります。
特に面接時におけるアピールは採用に大きく関わるため、自己分析はとても重要です。
3.5. 今までの経験やキャリアの棚卸しができる
自己分析のはじめの一歩は、今までの経験やキャリアの棚卸しです。いわば、自己分析に使うためのデータ収集です。
いくら「自己分析しよう」と意気込んでも、分析する元となる指標がなければ進められません。データを多く集めれば集めるほど、より深く分析ができるはず。腰を据えて自分と向き合ってみましょう。
紙とペンを用意して1つずつ書き出していくと、情報を整理しやすくなるためおすすめです。
【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(31)--転職活動での自己分析の方法がわからない時の処方箋1」
4. 転職における自己分析のポイント
転職における自己分析を成功させるには、ただ漠然と取り組むのではなく、ポイントを押さえる必要があります。次に紹介する3つを参考にしてみてください。
4.1. なぜを繰り返す
自己分析をより効果的におこなうために、自分に対する「なぜ」という問いかけを大切にしましょう。
先述したように、あなたが感じたこと、行動したことに対する理由まで伝えられなければ、あなたという人間を深く理解してもらえません。
「なぜ自分はこう思ったのだろう」「なぜこれをしようと思ったのだろう」「なぜ自分はこれが得意なのだろう」など、自分に対して「なぜ?」という質問を何度も繰り返し、自己分析を進めてみましょう。
【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(32)--転職活動での自己分析の方法がわからない時の処方箋2」
4.2. テーマを決めて過去を振り返る
一度に何もかも洗い出そうとしてもうまくいきません。「長所」「短所」「好きなこと」「苦手なもの」など、一つずつテーマを設けた上で過去の出来事を振り返ると、混乱せずに整理できるはずです。そのうえで、一つひとつのテーマと丁寧に向き合っていきましょう。
4.3. 「Will」「Can」「Must」の自己分析
自己分析の方法に「Will・Can・Must」というフレームワークがあります。
- Will:やりたいこと
- Can:できること
- Must:やらなければならないこと
上記3つの要素がより多く重なった部分が、自分にとって最もやりがいや満足感が得られ、能力が発揮できると言われています。自己分析の一つの手法として取り入れると、よりわかりやすく自分を知ることが可能です。
【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(33)--転職活動での自己分析の方法がわからない時の処方箋3」
5. 自己分析をするべき人の特徴
前述の通り、自己分析は自分の弱みや強み、適性を知ることができます。特に、以下のような方は積極的に自己分析を行って、転職活動につなげましょう。
- 転職したいが、目指すべき職業を見つけられてない人
- 転職活動を効率よく進めたい人
- 面接や履歴書で使える強みやアピールポイントを見つけたい人
- 思うように転職活動が進まない
6. 過去の経験から自己分析を始めよう
自己分析の基礎となるのは、過去の経験の洗い出しです。以下の順序で進めていきましょう。
6.1. まずは過去の経験を書き出す
まずは幼少期から今までの経験をノートやPCを使って洗いざらい書き出しましょう。「こんな些細なことは必要ないだろう」と思わずに、思いつくまま出し切るのがポイントです。たとえネガティブな内容でも、そこからプラスに転換できる要素もあるため、気にする必要はありません。
6.2. 経験に至った経緯と気持ちを整理する
次は、書き出したエピソードを深掘りしていきます。それぞれの経験に至った経緯や、その時の気持ちを整理していきましょう。その中で、自分の好き嫌いや向き不向き、成功体験や失敗体験、共通点が見えてきます。
【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(34)--転職活動での自己分析の方法がわからない時の処方箋4」
6.3. そこから得られたものを挙げる
そして、その経験から得たものを挙げていきます。ここで挙げられた内容は、自分自身の強みでありアピールポイントでもあります。転職活動における面接時においても、このようにしっかりとした自己分析ができて言語化できる人材は好印象に映ります。
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7. 自分の長所と短所を可視化する
自己分析で自分の経験を深掘りしていく中では、自分の長所と短所を把握し可視化することも大切です。
7.1. 過去の経験から共通項を見つける
過去の経験を振り返り、自分に共通する行動、特徴を見つけましょう。
「問題が起きた時には、それぞれの立場の意見を聞いた上で解決に向けた行動をしている」「環境が変化しても積極的に知る努力をし、新しい人間関係を作ることができる」など、何かしらの共通項があるはずです。
7.2. キャッチフレーズのような表現にする
上記でわかった内容をわかりやすくまとめ、キャッチフレーズのような表現をつくってみましょう。上記のように長い文章のままではインパクトに欠け、ありきたりな印象を与えてしまいます。「私はこういう人間です」ということがひと言で伝わるようなキャッチフレーズを用意しておくと良いでしょう。
8.将来やりたいこと・成し遂げたいことを考える
転職活動では、自分が将来やりたいことや成し遂げたいことを知ることが企業選びに役立ちます。以下の方法で、自分が何をやりたいのか考えてみましょう。
8.1. 過去の経験からやりたい事を見つける
学生時代などの経験から、将来自分がやりたいことを探っていきましょう。それぞれの経験で頑張れた理由や長い間続けられた理由、問題とどう向き合って解決したのかなどについて振り返ります。
そしてその理由から、自分が情熱をもてるポイントを言語化していきます。自分が何を大切にし、何を原動力にしてきたのかを知ることが、将来やりたいことや成し遂げたいことを見つけるきっかけになります。
8.2. 実現するのに適した仕事はなにか
過去の経験から自分のやりたい事が明確化されたら、それを実現するのに最適な仕事が何かを探します。そのためには、世の中にある企業や職種を幅広く知ることが大切です。
今ある自分の価値観や先入観にとらわれず、今までなら興味を抱かなかったような分野をあえて覗いてみましょう。驚くような発見があるかもしれません。
「自分に合った仕事を探さなければ」と力み過ぎてしまうと、視野が狭くなり柔軟な思考ができなくなってしまうものです。新たな世界を知ることを楽しみながら探してみましょう。
9.自己分析を「志望動機」や「面接」に活かそう
自分と向き合い自分を深く知ること。それは、日常の中でできているようで、意外とできていないものです。しかし、焦らず腰を据えてじっくり「自分」と向き合えば、今まで気付かなかったあなたが必ず見えてきます。そして、自分の将来にワクワクできる瞬間を体験できるはずです。
自己分析で知った自分の素質を大切にして、志望動機や面接に活かしていきましょう。
【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(36)--転職活動での自己分析の方法がわからない時の処方箋6」
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10.自己分析がうまくいかない場合は?
ここまで自己分析の目的ややり方を紹介してきました。
しかし、実際に自分でやってみるとうまく進まないという方は以下を参考にしてみてください。
10.1. 自己分析をする上での注意点
実際に自己分析を進めて書き出していくと、悪い部分が気になってマイナス思考に陥ってしまう場合があります。
短所ばかり気にしてしまうと、向いている仕事やできる仕事はないのではないか?と転職活動に後ろ向きになってしまうので注意しましょう。
また、実際とは異なる自己分析にならないようにしましょう。必ず客観的に分析することが大切です。
迷った場合は信頼できる第三者や、キャリアアドバイザーなどに意見を伺ってみるのも良いかもしれません。
10.2. 転職エージェントに相談する
転職エージェントでは、幅広い分野の中から一人ひとりに最適な企業を紹介するために面談を行なっています。
転職サポートのプロであるエージェントと話をすることで、明確に自己分析ができます。
株式会社マイナビが運営する転職エージェントサービス「マイナビエージェント」の場合、キャリアアドバイザーとの面談で漏れなく自らの事を伝えられるように、事前に今の仕事に対する悩みや就きたい職業、条件を書き出しておくとスムーズに進みやすいです。
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