「仕事に疲れた、辞めたい」と感じた時の対処法は?原因や判断するポイント

「仕事に疲れた、辞めたい」と感じた時の対処法は?原因や判断するポイント

「疲れが限界に達している」「仕事に身が入らない」「仕事に疲れた、辞めたい」と悩んでいる人に向けて、疲れる原因と具体的な対処法についてご紹介します。

仕事を辞める際の判断基準や注意点もまとめたので、退職するべきか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

また、「仕事を続けると決めた場合」「辞める場合」に分けて、いまやるべきことをお伝えします。本記事を読むことで、漠然とした悩みを抱えている人も、少し気持ちが軽くなるでしょう。

【関連記事】「【仕事辞めたい】会社がつらいと思ったらやるべき事と辞める判断ポイント」

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1.仕事に疲れたと感じる原因とは?

「仕事が疲れた」「もう辞めたい」と感じるのは、どのようなときなのでしょうか。原因を知っておけば、事前に避けたり、何らかの対処を施したりすることができるかもしれません。

ここでは、仕事を辞めたいと思う理由について厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果」を参考に解説します。

男性女性
仕事の内容に興味を持てなかった 5.0% 3.8%
能力・個性・資格を生かせなかった 4.3% 4.8%
職場の人間関係が好ましくなかった 8.1% 9.6%
会社の将来が不安だった 6.3% 4.5%
給与など収入が少なかった 7.7% 7.1%
労働時間、休日等の労働条件が悪かった 8.0% 10.1%
結婚/出産・育児/介護 0.5%/0.1%/0.7% 2.2%/2.1%/1.5%

1.1.人間関係による疲れ

会社では、さまざまな年齢・経歴を持つ人と同じ環境で仕事をします。

相性が合わない人や、怒りっぽい上司などの存在に大きなストレスを感じ、疲れてしまう人もいるでしょう。

職場内でグループができあがっており、そこに入れず居心地の悪さを感じる人も多いです。

職場の人間関係の良し悪しは、仕事への意欲を左右するので、良好な関係を築けなければモチベーションが低下してしまうでしょう。

厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果」では、仕事を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」と回答した男性の割合が8.1%、女性は9.6%ということが明らかになりました。

男女ともに人間関係による疲れを感じ、転職に踏み切った人が多いことが分かります。

1.2. 仕事量が多く残業が多い

抱えている仕事量が多く、残業続きになると、心身ともに疲労を感じやすくなります。
例えば、1つあたり3時間かかる業務を1日に3つこなす場合、かかる時間は単純計算で9時間です。

労働時間が8時間の場合は、すでに1時間残業することになります。さらに、急遽ミーティングや別の仕事が入れば、残業時間が長くなります。

このような状況では、帰宅後や休日も、仕事のことが気になり、心身ともに休まらなくなるでしょう。

厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果」によると、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」という理由で退職した人は、男性8.0%、女性10.1%と多くを占めているため、多すぎる仕事量を抱えて悩んでいる人も多いのでしょう。

1.3. 仕事の量と給与が見合っていない

仕事量と給与のバランスが合わなければ、モチベーションが下がってしまいます。

「こんなに働いているのに、給料が低すぎる」という気持ちを抱えたまま、大量の業務を遂行するとストレスや疲れが蓄積してしまいます。

実際に、厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果」では「給与など収入が少なかった」という理由で会社を辞めた人の割合が7.0%を超えていることが明らかになりました。

仕事量と給与が見合わない原因としては、人手不足や不適切な評価制度、社風が古い、自分のスキルが低いといったことが考えられます。

1.4. 仕事に対してやりがいが感じられない

仕事に対してやりがいを感じられない場合、自発的に取り組めないので疲れやすくなります。「毎日同じことの繰り返しで退屈」「上司にやらされている」と感じている人も多いかもしれません。

厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果」によると、「仕事の内容に興味を持てなかった」「能力・個性・資格を生かせなかった」と感じて会社を辞めた人も一定数いることが分かりました。

仕事に対するやりがいは、必ずしも必要なものではありませんが、人生の多くの時間を費やすので、せっかく働くならやりがいを感じながら楽しく仕事をした方が日常が充実するかもしれません。

【関連記事】「仕事のやりがいとは?やりがいを持つ必要性や見つけ方、メリットについて紹介」

1.5.将来に対して不安がある

仕事自体は好きだけど、会社の将来が見えず、モチベーションが下がってしまう人もいます。

例えば、業界全体の市場が縮小し、給与・賞与が少なくなっているなどの場合、家族がいる人は将来家族を養えるのか不安に感じることもあるでしょう。

また、会社の業績が悪く、給与が下がってしまったり、人員整理をしたりしている場合、大きな不安を感じます。

昇給や昇格の希望が見えないときに「頑張っても報われない」と考えるようになり、モチベーションを維持するのも難しくなるかもしれません。

1.6.仕事が向いていないと感じる

日々の業務に飽きを感じたり、仕事に興味が持てなくなったりしたときに「疲れた」「辞めたい」と思う人もいます。

仕事が向いていない場合、常に頭を使い、緊張状態が長く続くので大きなストレスを感じてしまうでしょう。

●この仕事を自分がする意味がよく分からない

●業務内容が苦手で過度なストレスを感じる

●自分の強みやスキルを活かせない

●努力をしてもスキルが高くならない

「働いてみたいと思って入社したけど、イメージと違った」などと入社後に理想と現実のギャップを感じ、辞めたいと考える人も多くいます。

ただ何となく「この仕事は向いていない」と考えて転職を検討するのではなく、どこが向いていないのか、何にストレスを感じるのかを細かく言語化し、「適職探し」の糧にすると良いでしょう。

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【関連記事】「30代で仕事を「辞めたい」「疲れた」と感じたら...対処法や確認すべきポイントを紹介」

2.疲れたと感じたときの対処法

疲れが貯まった状態を軽視し続けていると、心身に大きな悪影響が及んでしまう可能性があります。

ここでは、仕事の疲れを感じたときの対処法を3つご紹介しますので、「これならリフレッシュできそう」と思えるものを試してみてはいかがでしょうか。

2.1. 仕事内容や流れ、体制を見直してみる

「大量の仕事を任されている」「残業が多い」ことが原因で疲れを感じているなら、仕事内容や流れ、体制を一度見直してみましょう。

タスクを細分化して優先順位をつけたり、体制を整えたりするだけで業務の効率化を図ることができて負担が軽減される可能性があります。

どの業務にどれくらいの時間や工数がかかっているのか現状を可視化し、課題点を見つけましょう。課題を見つけたら、優先度付けを行い、スケジュールに落とし込んでいきます。

スケジュールが完成したら実際に計画通りに業務を進めて、業務効率化の効果検証を行いましょう。「効率的に業務を進められたか」「先月よりも疲労を感じにくくなったか」など細かくメモをとっておくことで、少しずつ負担の少ない状態へと改善されていきます。

2.2. 異動を願い出てみる

仕事の疲れやストレスから部署を異動したいと考える人も多いでしょう。

例えば、「定時に帰ることができない」「昼食を食べる時間がない」「休日出勤や残業が多い」という場合、疲れが溜まって身体に不調をきたす可能性があります。

他部署は、それほど過酷な労働をしていないように感じる場合、異動したいと考える人も多いのではないでしょうか。

異動であれば転職とは違い、これまでに培った社内評価を異動先で活かせたり、転職活動をせずに別のキャリアを築けるといったメリットがあります。

しかし会社によっては簡単に異動ができないケースもあるので、事前に伝え方や他部署に空きがあるかを確認しておきましょう。

2.3.とにかく体を動かしてみる

適度に身体を動かすと、満足感や開放感を得られるため、仕事で貯まったストレスの解消に役立ちます。

運動はネガティブな気分を発散させたり、心身をリラックスさせて睡眠の質を高めたりといった作用が期待できます。

ウォーキングやランニング、サイクリングなど無理のない範囲で身体を動かしてみましょう。

過度に頑張りすぎると、かえって疲れてしまうので、1日20分を目安に軽い運動を継続することが大切です。

時間に余裕がない人は、お風呂あがりにヨガやピラティスなどに挑戦してみるのも良いかもしれません。

【出典】厚生労働省「体を動かす」

2.4. 仕事を休む

思い切って休暇を取り、仕事から少し離れてみてはいかがでしょうか。

気持ちに余裕がない状態で毎日仕事を続けていても、日に日にストレスが蓄積してしまいます。

一度、仕事から距離を置いて、リフレッシュする時間を作ると、自分自身を見つめ直すことができ、客観性や冷静さを取り戻せるかもしれません。

「休みたくても休めない」という状況下に置かれている場合であっても、有給休暇を取得するのは労働者の正当な権利ですので、気にせず十分な休養を取りましょう。

2.5. 旅行や遠出をしてみる

「仕事の疲れが限界」「仕事のことを考えたくない」という方は、旅行や遠出をしてリフレッシュすることがおすすめです。

仕事の疲労がピークに達した時には、温泉やパワースポット巡り、グランピング、動物園、プラネタリウムなど自分が癒される空間を求めて外出しましょう。

国土交通省のデータによると、旅先で景色を見たり、人と触れ合ったりすることが良い刺激となり、気持ちが明るくなるとの結果が示されています。

また、同資料で唾液アミラーゼ活性の測定検証を実施した結果、ストレス状態の緩和や、身体機能の活性化が認められていることも明らかになりました。

旅行中にリラックスすることで満足感や幸福感を得て、一時的に仕事から離れられるため、気持ちをリセットできるのかもしれません。

【出典】国土交通省 観光庁「旅行による効用の検証結果のとりまとめ」

2.6. 好きなこと・やりたいことに集中してみる

好きなことややりたいことに集中して、仕事から離れる時間を作ってみてはいかがでしょうか。

仕事量が多く、多忙な毎日を過ごしている人は、「明日はこのタスクからはじめた方がいい」「あの業務はどうなった?」など仕事終わりや休日も常に頭の中が仕事のことでいっぱいになってしまいます。

心身ともに休まる暇がないので、敢えて仕事のことを一切考えない時間を作ることが大切です。

例えば、カフェに行ったり、絵を描いたり、身体を動かすためにジムに通ったり、本を読んだりするなど心から楽しいと思えるものに挑戦してみてください。

2.7.趣味を見つけてみる

とくに「好きなこと」や「やりたいことがない」という方は、趣味を見つけると良いかもしれません。趣味に没頭する時間を作ることで、ストレスを解消できる可能性があります。

例えば、「苦手な業務がある」「とくに不満はないけれど辞めたいと思うことがある」という漠然とした悩みを抱えている人は、プライベートを充実させることでバランスが取れる可能性があります。

仕事終わりに料理をしてみたり、ゴルフをはじめてみたりするのも良いでしょう。また、収入面の不安がある方は、副業や資格取得のための勉強をするのもおすすめです。

そういった漠然とした不安や悩みは、何か行動を起こすことで解決するケースもあるので「没頭できるもの」を探しましょう。

2.8. 身の回りのものを整理整頓をしてみる

身の回りのものを整理整頓してみるのも気分をリフレッシュさせるのに有効です。単に不用品を捨てるというだけでなく、いらないもの・いるものをしっかりと分けて整理していきましょう。

例えば、デスクの周りの書類を整理したり、PC内の不要なデータを削除したりします。

身の回りのものを整理することで、時間にゆとりが生まれたり、判断力と決断力が身に付いたりして、自分にとって何が必要かを再確認できます。

不要なものを整理すれば、心も軽くなるので、仕事の疲労により、やるべきことを見失っている人は試してみてはいかがでしょうか。

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【関連記事】「日本人は疲れている!?余暇の過ごし方、「心身を休めるために使う」が4割強」

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【関連記事】「【辞められたら困る人】の特徴とは?辞めてしまう理由や対処法」

3.仕事に疲れて辞めたいと感じた時に考えるべきこと

「仕事の疲れがとれない」「もう限界」という状態のときに、どのような判断基準で転職に踏み切るのか分からず困っている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、辞めるべきかどうかの判断基準となるポイントをまとめました。

3.1.客観的にみることが大事

心身が疲れたとき、ふと「仕事を辞めたい」と感じるのは自己防衛のための逃避です。

「辞めたい」という思いは、仕事を続けることで心身を病んでしまうと感じて、自分を守るために生まれた願望かもしれません。

逃避は自分を守るための本能であり、逃避するのは悪いことではありません。「仕事を辞めたい」という気持ちを無視し続けた結果、心や体を病んでしまう可能性もあり、無理を重ねるのは禁物です。

だからといって、本能だけで行動するのが常に正しい選択ともいいきれません。辞めてから後悔しないため、いったんは客観的に判断することも必要です。

【関連記事】「【仕事辞めたいは甘え? 】甘えかどうかの判断基準と辞めるべき場合の対処法」

3.2.辞めたいのは仕事? それとも会社?

なぜ、限界に近づくまで疲れてしまったのか、辞めたいと考える原因が会社や人間関係などの環境にあるのか、それとも仕事そのものにあるのか、原因によってとるべき行動は変わってきます。

まず、辞めたいと思う原因が仕事なのか会社なのかを把握する必要があります。

疲れてしまった原因や日頃から嫌だと感じていることなど、ネガティブな要素を洗い出します。そして、それらが仕事そのものと会社のどちらに由来するかを分類していきます。

どうすればネガティブ要素を解消できるかもあわせて考えていきましょう。付箋やメモ紙に書きだして並べ替えていくと、考えを整理しやすくなります。

ネガティブ要素が、会社に由来するものが中心である場合は、転職で解決できる可能性があります。仕事そのものに原因があるなら、職種を変える必要があるかもしれません。もし、会社に問題がない場合は職種や配置転換という方法も考えられます。

仕事に由来するネガティブ要素が多かった場合は、仕事で楽しいと思えたこと、やりがいを感じたことなど、ポジティブ要素も挙げてみると、より客観的な分析ができるでしょう。

3.3.自分がどうしたいのかを知ることが大切

「仕事を辞めたい」と思うほど疲れてしまったときは、何よりもまず、充分な睡眠とバランスのよい食事で、体力を回復することが最優先です。分析や検討は心身がフラットな状態で行うようにしましょう。

自分の真意を把握するために必要なのは、あいまいな自己分析ではなく、自分と仕事や会社との関係性を客観的に知ることです。

たとえば、定時内で対応できる範囲に業務を調整してもらうなど、上司に相談することでも会社の反応や方針を把握できます。

そして、休養をとっても体調が回復しない場合は、早めに医療機関の受診を考えるべきです。日本では精神医療に関する先入観が根強く、うつ症状を自覚している人でも医療機関の受診を避ける傾向がありますが、うつは精神科や心療内科の専門領域です。早期に適切な治療を受ければ回復も早くなります。

3.4.誰かに相談してみる

仕事の悩みを信頼のおける人に相談してみるのも良いでしょう。客観的なアドバイスがもらえたり、解決策が見つかったりするかもしれません。

仕事に関する悩みの相談先としては、家族や友人、同僚、上司などあなたのことをよく知る相手を選びましょう。

また、真剣に将来を見据えてキャリアや自分を見つめ直したいなら、プロのキャリアアドバイザーへの相談がおすすめです。

転職エージェントの「マイナビエージェント」では、実績のあるキャリアアドバイザーが在籍しています。

自分の強みや性格に合う仕事は何かが見えてくるように、プロの視点からアドバイスをくれるためぜひ相談してみてください。

【関連記事】「仕事を辞めたいと思ったら誰に相談すればいい?相談する相手や注意点を紹介」

3.5.疲れる原因の解決策を考えてみる

疲れる原因をすべて紙に書き出して、整理しましょう。

どのようなときに疲れを感じるのか、正しく把握することで解決策を見つけられる可能性があります。

疲れる原因に対する解決策を試してみても、改善が見られない場合は、退職を検討しましょう。

とくに、労働時間が長い、人間関係が悪いなど自分ひとりでは解決できないような悩みを抱えている場合は、退職した方が良いかもしれません。

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【関連記事】「【仕事が向いていないので辞めたい】本当に"向いていない"かの分析・対処法」

4. 仕事に疲れた時の注意点

仕事の疲れが限界に達した時には、自暴自棄になってしまう恐れがあります。

衝動的にとった行動は、後悔を生じさせる可能性があるので、疲れがピークに達した時に避けるべき行動や注意点を解説します。

4.1. 我慢しすぎない

「人に頼るのは無責任」「仕事を辞めるのは甘え」といった固定観念に縛られている人も多いかと思います。

しかし、無理をし過ぎると食欲不振や不眠、感情のコントロールができなくなったり、何も楽しいと思えなくなったりするので我慢は良くありません。

心身の健康を損なう前に、親しい相手や公的な窓口の専門家などに相談をしましょう。

4.2. 感情に任せて辞めない

我慢のし過ぎは避けるべきですが、感情任せで退職するのは大変危険です。

例えば、「仕事や職場の雰囲気は好きだけど、上司に怒られたから辞めたい」「仕事でミスをしたから辞めたい」など勢いで退職した場合、後悔してしまう可能性があります。

退職する前に、どうして辞めるのか、どのようなときにストレスを感じるのかをしっかり把握しておかなければ、次の転職先でも同じ悩みを抱えてしまう可能性があります。

仕事を辞めたいと思う本当の理由を探り、どうしても解決できない場合に退職を検討しましょう。

post636_img4.jpg【関連記事】「【仕事の辞め方】必要な準備と転職活動を含めた退職までの流れ・注意点」

5.仕事を続けると決めたときにやること

「このまま仕事を続ける」と決意した場合は、これから説明する2点を押さえておきましょう。

5.1.ストレス解消法を見つけておく

仕事を続けると決めたからといって、ストレスがゼロになるわけではありません。

今後も仕事に悩まされる日もあるはずですので、ストレスとうまく向き合えるように自分に合ったストレス解消法を見つけておきましょう。

ストレス解消法は、複数存在するため、自分に合うものを見つけることが大切です。

●適度な運動をする

●趣味や娯楽を楽しむ

●美味しいものを食べる

●十分な睡眠をとる

●親しい人と話をする

1日の疲れをその日のうちに癒すために、リラックスできる入浴法や睡眠の質を高めることも意識してみると良いかもしれません。

一つに絞らず、2~3つほど見つけておけば、気分に応じてストレス解消法の選択肢が広がるでしょう。

5.2.今後どうなりたいのか明確にしておく

今後、どのようになりたいのか明確なキャリアプランを立てておくことが大切です。

目標がないまま目の前の業務と向き合っていると、「何のために働いているのだろうか」といった疑問を感じるようになります。

そして「辞めたい」「疲れた」というネガティブな感情を抱きやすくなるので、この機会に目標設定をしておきましょう。

具体的には、「〇歳までに年収〇〇〇万円を目指す」「栄養関係の資格を取得して、保育園の給食センターで働く」「ITスキルを身に付けて、在宅ワークOKな職場で働く」など、なりたい自分を明確にイメージしましょう。

理想の姿が決まったら、現在の自分の状況まで逆算して、「いつまでにこのスキルが必要」などと行動方針を立ててみてください。そうすると必然的に自分がいま何をすべきかが見えてくるでしょう。

【関連記事】「【仕事のストレスで辞めたい】ストレスサインを知って対策する際のポイント」

6.仕事を辞めると決めたときにやること

仕事を辞めると決断した場合、下記の4点を意識すると次に活かしやすくなります。

●辞めると決めた原因を明確化する

●自分が一番優先したいことは何か考える

●将来どうなっていたいか考えてみる

●再度自己分析や企業分析を行う

6.1.辞めると決めた原因を明確化する

仕事を辞めると決めた原因を明確化し、自分がどのようなときに仕事を辞めたくなるか把握しておきましょう。

原因を明確に把握しておけば、次の仕事でも同じ理由で辞めることのないように、転職活動の際に対策を打てます。

まずは、職場の人間関係や労働環境、給料など、どのようなことに不満を感じていたのかを深堀してみてください。辞めたいと思った背景から転職の目的を導き出すこともできるでしょう。

6.2.自分が一番優先したいことは何か考える

転職先で理想の働き方を実現させるためには、優先順位を明確化することが大切です。

例えば、「人間関係が良好な職場で働きたい」「フルリモートを取り入れている会社に勤めたい」「高年収が得られるところが良い」など、重要視するものは人によって異なります。

自分が何を優先に転職先を決めるのか明確にしておけば、転職活動もスムーズに進めることができるでしょう。

6.3.将来どうなっていたいか考えてみる

「将来の自分」「理想的な働き方」など今後のキャリアプランを明確にしておくことも大切です。

将来のことを考えると、自分自身で転職の目的を明確化できるだけでなく、面接時の回答にスムーズに答えられるというメリットもあります。

転職の面接で、採用担当者が応募者の人柄や成長意欲、企業とのマッチ度を知りたくて、「自分の将来像」について質問されることがあるので、回答を用意しておきましょう。

遠い未来のことを想像するのは難しいので、1〜3年後をイメージして考えることが大切です。また、過去にやりがいを感じたことを思い浮かべて、自分がどのような仕事に没頭できるのかを把握しましょう。

6.4. 再度自己分析や企業分析を行う

自分の理想の働き方を実現させるためには、自己分析と企業調査を疎かにしてはなりません。転職を成功させるためには、自分自身について深く理解し、興味のある企業・業界を調査したうえで、自分に合った仕事を見つけることが重要です。

なお、時間をかけて業界分析や企業研究を行い、仕事への理解度を高めることで、自分の将来像をイメージしやすくなります。例えば、企業採用ページ内の「先輩社員の紹介」を見て、「自分もこんな風になりたい」といったイメージが固まってくるかもしれません。

自己分析を徹底して自分の理想像を設定して、それを叶えられる企業を志望すれば、企業にとっても良い出会いとなるはずです。

【関連記事】「仕事を辞めたいと思ったら誰に相談すると良い? 相談する相手や注意点を紹介」

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7.まとめ

仕事が疲れる原因は、職場の人間関係や雰囲気が悪かったり、業務が辛かったり、会社の将来が不安だったりとさまざまです。

疲れがピークに達している時には、「仕事の体制を見直す」「異動届を提出する」「体を動かす」「旅行をする」など仕事量を調整したり、リフレッシュしたりすることが大切です。

退職を決意した場合は、次の仕事でも同じ理由で辞めることのないように、辞めたくなった原因を深堀りしておきましょう。

そして、仕事に対する優先順位を明確にして、理想の働き方を実現できる会社への転職を成功させてください。

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