「疲れて仕事に身が入らない」「仕事に疲れた、辞めたい」と悩んでいる人もいることでしょう。疲れを感じている時は、まずは休むことを優先し、誰かに相談したり、業務の調整を打診したりして解決を図ることが大切です。
本記事では、仕事に疲れて辞めたいと感じた時の対処法や、そう感じる原因の例、更に仕事を続けるべきか辞めるべきかといった観点からも解説をします。仕事での精神的・肉体的な疲労が続いている場合は、ぜひ参考にしてください。
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「仕事辞めたい、会社がつらい」... 悩んでいる方へ
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1. 「仕事に疲れた、もう辞めたい」と感じた時は?
「仕事に疲れた」と感じ、辞めたい気持ちも生まれている時は、まずは休息を取ることが最優先だと言えるでしょう。疲れが溜まった状態を放置していると、心身に大きな悪影響が及ぶ可能性もあります。
そして、「仕事を辞めたい」という気持ちについては、周囲の人に相談したり、辞める以外の選択肢も考えたりしながら、慎重に対処することが大切です。ここでは、仕事に疲れて辞めたい時の対処法を紹介します。
1.1. 休暇を取るなど休むことを優先する
疲れを抱えたまま仕事を続けていると、さらに疲労が蓄積し、集中しづらくなったり、普段よりミスが起きやすくなったりする場合があります。肉体的な疲労でも精神的な疲労でも、まずは心身の安全確保・健康維持という意味で休養を取ることが重要です。
法律でも定められている有給休暇は、特に明確な理由や重大な理由がない場合でも取得することができます。また、リフレッシュ休暇など企業独自の休暇制度を使えることもあるでしょう。
休みづらい雰囲気を感じるケースもあるかもしれませんが、こうした休暇の取得は労働者の正当な権利です。また、体調不良で出勤が難しい場合は、無理に出勤せず、就業規則や社内ルールで定められた方法に従って、できるだけ早く会社へ連絡しましょう。当日の欠勤を年次有給休暇として扱うかどうかは、会社の手続や運用も確認する必要があります。
・趣味や旅行でリフレッシュするのもおすすめ
仕事が忙しいと、プライベートな時間がなかなか取れないことが多いでしょう。それが精神的な疲れにつながることもあるため、休暇を取って趣味や旅行といった仕事から離れる時間を作るのもおすすめです。
温泉やグランピングなど自分が癒される環境に出向いたり、「絵を描く」「本を読む」「料理をする」など楽しく没頭できるものに取り組んだりすると、仕事のことを切り離しやすくなり、リフレッシュできるでしょう。または、心身の状態に合わせ、睡眠や休養を十分に取る、好きなことに無理のない範囲で取り組むなど、仕事から離れて落ち着いて過ごす時間を確保しましょう。
1.2. 身近にいる誰かに相談してみる
知人や同僚、上司など、自分をよく知る身近な相手に仕事の悩みを相談するのも良いでしょう。他者に相談することで、客観的な視点からアドバイスがもらえたり、解決の糸口が見つかったりすることも多いです。話すことで自分自身の気持ちや考えが整理され、建設的な思考ができるようになることもあります。
個人的な関係性の中で相談できる相手が見つからない場合は、会社の相談窓口や産業医、保健師、カウンセラーなどを活用するのも一つの方法です。今後の働き方や転職について相談したい場合は、転職エージェントの利用も検討してみましょう。
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1.3. 担当業務の調整や異動を打診する
職場の上司などに相談する場合、業務の調整や部署異動を打診することもできるでしょう。職場の状況にもよりますが、担当業務を減らしてもらう、または変えてもらう、今より負担を軽減できるポジションに異動させてもらうといった対処法が取れる場合もあります。
会社を辞めなくても、仕事内容や環境が変わることで、疲れやストレスが軽減される可能性もあります。 所属部署の上司や人事部など、相談先や申請方法などを確認し、まずは相談してみることをおすすめします。
1.4. 必要に応じて医療機関なども頼る
「仕事を辞めたい」と思うほど疲れてしまっている方のなかには、心身の不調を感じている方もいるかもしれません。そのような場合は、積極的にカウンセラーや医療機関などを頼りましょう。
特に、ある程度の休養を取っても疲労が回復しない場合は注意が必要です。無理に自分だけで抱え込まず、早めに医療機関や専門窓口に相談し、必要に応じて治療や療養について相談しましょう。
ひとことコメント
【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸
仕事を辞めたいほど疲れているときは、判断力や集中力が低下していることもあります。まずは休養と安全の確保を優先し、不眠、食欲低下、気分の落ち込みなどが続く場合は、早めに医療機関や産業保健スタッフへ相談しましょう。退職を急いで決めず、就業規則や社内窓口を確認し、業務調整や休職など利用できる制度を検討することも大切です。
2.仕事に疲れて辞めたいと感じる原因を探ろう
イラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>
「仕事に疲れた」「もう辞めたい」と感じる背景には、どのような原因があるのでしょうか。原因によって対処法も変わってくるため、自分に疲れをもたらしているものは何なのか、以下を参考に考えてみましょう。
ここでは、厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果」における「転職入職者が前職を辞めた理由」をもとに解説します。
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 仕事の内容に興味を持てなかった | 4.4% | 3.6% |
| 能力・個性・資格を生かせなかった | 3.8% | 3.7% |
| 職場の人間関係が好ましくなかった | 9.0% | 11.7% |
| 会社の将来が不安だった | 7.4% | 5.1% |
| 給与等収入が少なかった | 10.1% | 8.3% |
| 労働時間、休日等の労働条件が悪かった | 8.6% | 12.8% |
| 結婚/出産・育児/介護・看護 | 0.6%/0.5%/1.2% | 1.9%/1.8%/1.0% |
2.1.人間関係による精神的な疲れ
厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果」によると、仕事を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」と回答したのは、男性で9.0%、女性は11.7%と比較的高い割合です。
会社では、さまざまな年齢・経歴を持つ人と一緒に仕事をします。上司や同僚とのコミュニケーションに難しさを感じる、職場内で孤立感を覚えるなど、人間関係の悩みが大きなストレスとなることもあります。
職場の人間関係は仕事への意欲も左右しやすく、関係の悪化がモチベーション低下につながってしまうこともあります。
2.2. 仕事量が多く残業が多い
同じく厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果」によると、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」という理由で退職した人は男性8.6%、女性12.8%で、そのなかには仕事量が多すぎることに悩んでいた人もいると考えられます。
例えば、抱えている仕事量が多く残業続きになると、心身ともに疲労を感じやすくなるでしょう。1日の残業はそれほど長くなくても、毎日のように積み重なれば疲れやストレスは増大します。
プライベートの時間が削られてワーク・ライフバランスが崩れ、疲労を回復する時間を十分に持てなくなる可能性も高いです。
2.3. 仕事の内容と給与が見合っていない

厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果」において、「給与等収入が少なかった」という理由で会社を辞めた人の割合は、男性10.1%、女性8.3%でした。
仕事の内容と給与のバランスが合わないと感じていると、モチベーションは低下しがちです。業務の負担ばかりが自分の中で強調され、ストレスや疲労感につながることもあるでしょう。
給与の低さが目立ってしまう背景にある原因としては、人手不足や不適切な評価制度、役割分担の問題などが挙げられます。
2.4. 仕事に対してやりがいが感じられない
「毎日同じことの繰り返しで退屈」「上司にやらされている感が強い」など、仕事へのやりがいを感じられない場合も、業務の負担を強く感じて疲れやすくなります。日々の業務に飽きを感じたり、仕事への興味が薄かったりすると、「疲れた」という気持ちが強くなりがちです。
例えば、厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果」では、「仕事の内容に興味を持てなかった」と感じて退職した人は男女ともに4%前後いました。
何をやりがいと思えるかは人それぞれですが、何か前向きな気持ちを持てる場面がないと、つらさを感じてしまうことが多いでしょう。
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2.5. 業務内容や職場環境とのミスマッチを感じる
厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果」によると、「能力・個性・資格を生かせなかった」と感じて退職した人は男女ともに4%弱います。疲れを感じる状態としては、以下のような例が考えられるでしょう。
- 業務内容が苦手で過度なストレスを感じる
- 自分の強みやスキルを発揮できない
- 十分に努力していても、任されている業務や育成環境によってはスキルアップを実感しづらい
このような状態は、個人の能力や特性の問題だけでなく、職場の組織体制・サポート体制などが影響していることもあります。また、職場ごとの業務の進め方や職場内での立場・役割が自分と合わない、ということもあるでしょう。
ひとことコメント
【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸
疲れの原因を整理する際は、「自分の能力不足」と決めつけず、業務量、労働時間、役割の曖昧さ、評価方法、人間関係、相談体制など、職場側の要因も分けて考えることが重要です。残業時間や担当業務、体調の変化を記録して上司や人事に具体的に伝えると、業務分担や配置、勤務方法の見直しにつながりやすくなります。抱え込まず、早めに相談することが大切です。
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3.仕事を続けるか辞めるかを判断するポイント
「疲れた」という理由で仕事を辞めて良いものか、悩む方もいるかもしれません。冒頭でも紹介したように、辞める以外にも疲れを軽減させる方法はあります。
今の仕事を続けるか辞めるかを判断する一つの基準としては、「疲れの原因を考えた時、今の職場で解決できる問題かどうか」が挙げられます。また、「転職で解決できる問題かどうか」もあわせて考えると良いでしょう。
例えば業務量が問題である場合、職場内で分担を調整して量を減らせるのであれば、辞める必要はないかもしれません。一方、心身の不調により勤務の継続が難しい場合は、会社の就業規則等に休職制度が定められていれば、休職を検討できる場合があります。休職の条件や期間、休職中の賃金、復職手続は会社によって異なるため、人事担当者等に確認しましょう。業務外の病気やけがで働くことができず、給与が支給されない場合などには、加入している健康保険から傷病手当金を受けられる可能性もあります。
まずは疲れる原因を紙に書き出すなどして、冷静に状況を整理してみましょう。そのうえで解決策を模索し、今の会社での改善が見込めない場合は、退職を検討するのも一つの方法です。
3.1. 診断コンテンツも活用しよう
今の仕事を辞めようかどうか迷う場合は、診断コンテンツなどを活用してキャリアを見つめ直すのもおすすめです。「仕事どうする!? 診断」では、30秒ほどで8つの質問に答えることで、自分の現状や今後の行動を考えるヒントを簡易的に確認できます。
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4.仕事を続ける場合の対策
今の会社を辞めずに仕事を続ける場合は、以下のような対策を取りながら、精神的・肉体的な疲れを溜め込みすぎないようにすると良いでしょう。
4.1. 限界を感じるまで頑張らない
疲れを感じて仕事を休んだり、誰かに頼ったりするのは甘えや逃避だと思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、疲れを感じる背景には、前述したように業務過多や業務内容・環境とのミスマッチなどがある場合が多く、放っておくと更なる疲労につながってしまいます。
無理をし過ぎると心身の健康にも悪影響を及ぼしかねないので、冒頭で紹介した対処法も参考に、疲れたと思ったら早めに解消に向けて行動しましょう。
4.2. ストレス解消法を見つける
「疲れた」という感情は、ストレスの積み重ねから来ることもあります。そのため、自分なりのストレス解消法を見つけて、過度なストレスを溜めないようにできると良いでしょう。以下は、取り組みやすいストレス解消法の一例です。
- 適度な運動をする
- 趣味や娯楽を楽しむ
- 美味しいものを食べる
- 十分な睡眠をとる
- 親しい人と話をする
疲れを翌日に持ち越さないためにも、リラックスできる入浴法や睡眠の質を高めることも意識してみると良いかもしれません。また、ストレス解消法を複数見つけておけば、その時の状態に応じた行動を取りやすくなるでしょう。ただし、長時間労働や過重な業務、人間関係の問題など、職場環境そのものがストレスの原因となっている場合は、個人の気分転換だけでは解決が難しいこともあります。上司や人事、社内外の相談窓口への相談も併せて検討しましょう。
4.3. 目標を立てながら仕事に取り組む

ネガティブな気持ちが強いと、特に精神的な疲れを感じやすくなってしまいます。その対策として考えられることの一つが、目標を立てながら仕事に取り組むことでモチベーションを維持する方法です。
具体的には、1週間、1カ月などの短期的な目標と、その先にある中長期的な目標を設定することをおすすめします。「〇歳までに年収〇〇〇万円を目指す」「〇年後までに担当できる業務の幅を広げる」など、将来の希望から逆算して、今取り組める小さな目標に落とし込むのも良いでしょう。ただし、不調が強いときは、目標達成より休養や治療を優先しましょう。
また、将来的にキャリアチェンジしたい場合は、「資格を取得して専門性を活かせる職場を目指す」「ITスキルを身に付けて、リモートワークに対応している職場も選択肢に入れる」といったように、そのために必要な資格やスキルの習得を目標にする方法もあります。
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5.仕事を辞める場合の準備
仕事を辞めると決めた場合は、次のステップに進むための準備を整えることが大切です。ここでは、転職に必要な準備について解説します。
5.1. 疲れる理由・辞める理由を明確にする
仕事に疲れて辞めたくなる原因の例については前述しましたが、転職先で同じ問題にぶつからないためにも、今の仕事で疲れる理由・辞める理由を明確にしておくと良いでしょう。
例に挙げたような職場の人間関係や労働環境、給料をはじめ、人によって疲労の原因はさまざまです。どんなシチュエーションで疲れを感じるかなど、具体的なポイントまで絞って考えると、転職においてもそれを回避しやすいでしょう。
5.2. 優先したいことや将来像を明確にする
疲れる理由や辞める理由、次の仕事に求める希望条件は様々でしょう。そのため、特に何を重視したいのか、優先順位をはっきりさせておくことをおすすめします。優先したいことを明確にして転職活動の軸にすれば、入社後のミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
その際は、将来の自分をイメージしながら優先順位付けを行うと考えやすいです。1〜3年後くらいの比較的近い将来からイメージし始めたり、逆にもっと先の未来から逆算して考えたりしても良いでしょう。採用面接などでも「自分の将来像」について問われることがあるため、こうしたキャリアプランの明確化が役立ちます。
5.3. 自己分析や企業分析を行う
自分の理想の働き方を実現させるためには、自己分析と企業分析も重要です。自分自身について理解を深め、興味のある業界や企業を調査したうえで、応募先を決めましょう。
自己分析とあわせて業界分析や企業研究を行うことで、自分の理想像とマッチする企業の特徴が見えてきます。自分に合う企業を見極めやすくなり、入社後のミスマッチも防ぎやすくなるでしょう。
自分の力で分析や研究を行うのが難しいと感じる場合は、プロのキャリアアドバイザーへの相談がおすすめです。
転職エージェントの「マイナビ転職エージェント」では、各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しています。自分の強みや性格、希望条件に合う業界や職種、企業を見つけるために、プロの視点からアドバイスを受けられるため、必要に応じて相談を検討してみると良いでしょう。
ひとことコメント
【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸
転職を考えるときは、今の職場でつらかった点を、次の職場で避けたい条件と実現したい条件に整理しましょう。職種名や給与だけでなく、残業の実態、業務量、評価基準、上司への相談のしやすさ、教育体制まで確認することで、同じ悩みを繰り返すリスクを減らせます。心身の不調が強い場合は、転職活動より療養を優先することも大切です。
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6.まとめ
仕事で疲れてしまう原因は、職場の人間関係や、業務量の多さ、業務内容や環境とのミスマッチなどさまざまです。
疲れが限界を迎える前に、まずは休息を優先し、周囲の人への相談、業務の調整や異動といった対処法も検討しましょう。「もう仕事を辞めたい」という気持ちがある場合でも、今の会社で改善できる部分がないか探ることも大切です。
本記事を参考に、疲れへの対処法や仕事を続けるか辞めるかについて考え、自分にとって快適な働き方を目指してみましょう。
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