【仕事の辞め方】必要な準備や転職活動から退職までの流れと注意点を解説

【仕事の辞め方】必要な準備や転職活動から退職までの流れと注意点を解説

仕事を辞めたくてもスムーズな辞め方がわからない、と足踏みしてしまっている方は少なくないのではないでしょうか。波風立てず円満に退職するには、適切な辞め方を理解しておく必要があります。

そこで今回は、仕事を辞める際の事前準備や流れ、注意点などについて解説していきます。

(※仕事辞めたい、会社がつらい...悩んでいる方は『仕事どうする!? 診断』の診断結果もご参考にしてください)

【関連記事】「【仕事辞めたい】会社がつらいと思ったらやるべき事と辞める判断ポイント」

1.仕事を辞めたいと思ったら

仕事を辞めたいと思ったら、まずは正しい会社の辞め方を知る必要があります。以下4つのポイントを押さえておきましょう。

1.1.就業規則を確認しよう

仕事を辞めると決意したら、まずは自社の就業規則を確認します。就業規則には、会社と従業員との間にある労働に関する決まりごとが詳細に記されています。

就業に関することはもちろん、退職の申し出に関するルールや手続きの方法についても記載があります。

1.2.退職プランを立てておく

就業規則に則り退職までのプランを作成します。法律上は退職予定日から14日前までの申し出で退職が認められますが、実際は就業規則で定められた期日に従う事が求められることが多いです。

退職予定日から逆算し、上司にいつ退職の意思を伝えるか、どの期間に引き継ぎを行うのかなど、スケジュールの見通しをたてます。

1.3.再就職先は退職前に決めておく

仕事を辞める際にやっておきたいのは、再就職先を退職前に見つけておくことです。

退職後に仕事がない状態が続き、生活費などに困らないようにするために、退職プランを立てたら、それに合わせる形で転職活動を行います。

その際、転職エージェントを活用してプロの力を頼ることで、スムーズに転職活動を進めることができます。

1.4.退職のタイミングを確認する

何らかの事情により最短のスケジュールで退職しなければならない場合を除き、退職は最適なタイミングを見計らうことをおすすめします。

有給休暇の効果的な使用方法や社会保険を無駄にしない方法など、気を配るべきポイントがいくつかあります。

損をしない退職のタイミングについては下記の記事でもご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

【関連記事】「得する?損する?間違えたくない退職のタイミング」

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【関連記事】「【例文アドバイス】面接日程メールの書き方や返信方法は?調整する際のマナー」

【関連記事】「【例文あり】面接結果の合否連絡が遅い・来ない場合の対処法を解説」

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2.仕事を辞める前に準備しておくこと

前項を確認し、仕事の辞め方について大まかなイメージをつかんだ後は、実際に退職の準備を進めていきましょう。主な準備は、上司や会社から確認される以下3点です。

2.1.あらかじめ引き継ぎ準備をしておく

後任者に滞りなく引き継ぎが進められるよう、事前に準備をしておきましょう。どれだけ細かな引き継ぎを行えるかによって、退職することで会社に掛ける負担が変わります。

後任者を含む社内の関係者やクライアントに迷惑を掛けないためにも、最後まで責任を持って取り組みましょう。手順や内容を整理するとともに、後任者が困った時に手順を確認できるような資料を作成しておくと親切です。

2.2.辞める理由を明確にしておく

いざ退職することを伝えようと思っても、言い方がわからず悩んでしまう方も多いです。

なぜ退職の決断に至ったのか、仕事を辞める理由を今一度明確にしておきましょう。

今後のキャリアに対する意思を認識することは、目指すキャリアに到達するまでに迷ったり後悔したりしないためにも必要な工程です。

万が一上司に引き止められた際にも、確固たる理由があれば、流されることなく理想の未来に進んでいけるでしょう。

2.3.返却する物はまとめておく

パソコンやタブレット、携帯電話などの電子機器や社員証、制服、文房具など、会社から貸与された物品は忘れずに返却できるようまとめておきましょう。

上記のほかにも自分やクライアントの名刺、業務資料など、会社側から返却を指定されるものがないかあらかじめ確認が必要です。

2.4.新しい仕事を探しておく

前述したように、仕事を辞める前には引き継ぎなどの作業と並行に、次の職探しをしなければなりません。

転職活動をスムーズに行うためにも、あらかじめどのような企業でどのような職種で働きたいのかを明確にしておく必要があります。

給与面はもちろんですが、仕事内容や福利厚生、立地、キャリア形成ができるかなど、考慮すべき項目は多くあります。

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【関連記事】「【仕事辞めたいは甘え? 】甘えかどうかの判断基準と辞めるべき場合の対処法」

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3.仕事を辞める時の流れ

仕事を辞める際に、自分の都合ばかり優先してしまうとトラブルを招きかねません。できる限り会社に迷惑が掛からないよう、以下の手順を一つずつ踏んでいきましょう。

3.1.転職活動は働きながら進めよう

転職活動は、今の仕事を続けながら進めるほうが安全です。「辞めてからの方が集中的に取り組めて効率的なのでは」と思うかもしれませんが、万が一内定がもらえなかった場合は収入源が失われ、今後の生活が立ち行かなくなるリスクがあります。

【関連記事】「【仕事を辞めたいけどお金がない】転職先が決まらず退職する場合の注意点」

3.2.転職の目処が立ったら上司に伝え退職交渉する

希望する企業から内定をもらうなど転職の目処がたち次第、上司に退職の意向を伝えます。

その際は急に伝えるのではなく、まずはアポイントを取り、スケジュールの確保を依頼しましょう。この時に退職日を含め辞めるまでの流れを確認します。

3.3.退職願・退職届を作成

上司との退職交渉を終えたら、退職願もしくは退職届を作成し提出します。「退職願」は退職の希望を伝えるもの「退職届」は退職を決定事項として届け出るものです。提出が必要か否かは企業により異なるため、就業規則を確認した上で対応しましょう。

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3.4.引き継ぎやデスクの整理整頓をする

後任者へ引き継ぎを行っていきます。後任者は通常業務と並行して引き継ぎを受けてくれるということを踏まえ、配慮のあるスケジューリングを心がけましょう。加えて、デスクの整理整頓も進めていきます。

出勤最終日に焦らないよう、私物が多い場合は日を分けて小分けにして持ち帰り、不要なものは処分しておきましょう。

3.5.会社に返却する物があれば返しておく

前述の通り、会社からの貸与物を返却します。その際は、上司や人事にまとめて返却するのか、物により返却先が異なるのかどうかも確認しておきましょう。

万が一退職日までに返却できなかった場合は後日持参したり、郵送したりしなければならなくなるため注意が必要です。

3.6.各種保険の手続きを行う

退職後、再就職までに期間が空く場合は、保険関係の手続きが必要です。

健康保険は、以下の主に3つの選択肢から選ぶことになります。

  • 国民健康保険へ切り替え
  • 現在の保険を任意継続
  • 家族の被扶養者になる

雇用保険(失業保険)は居住地を管轄するハローワークへ出向き申請します。手続きに必要なものは退職した会社が発行する書類と自分で用意するものがあるので、人事に確認を取るかハローワークのホームページで調べておきましょう。

【関連記事】「失業手当(求職者給付)はいつからもらえる?条件や金額の計算方法を解説」

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3.7.退職の挨拶をする

社内外へ退職の挨拶も忘れずに行いましょう。社外には退職日1~2週間前同僚や部下には当日~2日前までに済ませるのが一般的な辞め方です。

ただし、タイミングにより不都合が生じる可能性もあるため、上司に了承を得てから行うようにしましょう。

退職の挨拶に関する注意点などについては、以下の記事を参考にしてみてください。

【関連記事】「【退職時の挨拶のマナーやポイント】スピーチやメールの例文もご紹介」

【関連記事】「「お世話になりました」の意味や正しい使い方、例文も合わせて紹介」

3.8.有給休暇が残っていたら消化する

年次有給休暇は人事に残日数を確認の上、退職日前にすべて消化しておくのが望ましい辞め方です。引き継ぎの計画は有給休暇の取得を踏まえて作成します。

取得の仕方によっては退職日と最終出社日が異なるケースも生じるため、社内外への挨拶など、対応漏れがないように注意が必要です。

【関連記事】「離職票とは?退職証明書との違いや手続き方法、記入のやり方についても説明」

【関連記事】「卒業証明書とは?卒業証書との違いや転職の際に求められた時の対処法について」

4.辞める時の注意点

前項で解説した仕事の辞め方を押さえた上で、注意するとなお良いポイントを4点ご紹介します。円満退社に欠かせない要素でもありますので、ぜひ心掛けてみてください。

4.1.繁忙期は避ける

退職時のトラブルを回避するには、繁忙期を避けるのが一般的です。業務を引き継ぐ後任者はもちろん、場合によっては新しい人材の育成も必要となり、それが繁忙期にかさなってしまうとチームや会社全体に大きな負荷がかかります。

4.2.マイナスの理由は言わない

上司や人事から退職理由を尋ねられた際には、たとえ事実だとしてもマイナスの印象を与える理由は伝えないのがマナーです。

マイナスの理由を言ってしまうと、その改善策を提示され退職を引き止められるなど、円満退社がかなわないリスクも生じます。

4.3.お世話になった方には直接退職の挨拶をする

お世話になったクライアントや社内の関係者などには、できるだけ対面で退職挨拶をすることが望ましいですが、状況によっては難しい場合もあるでしょう。

もし対面での挨拶が可能な場合は、感謝の気持ちを伝え、対面での挨拶が難しい場合は、電話もしくはメールで伝えても問題はありません。

こうしておけば、良好な関係性を後任者へつなぐこともできます。

4.4.競合他社に転職する事になった場合の秘密保持

競合にあたる企業へ転職する際には、現職における「秘密保持契約」の有無と内容の確認をしましょう。秘密保持契約とは、在職中に知り得た情報やノウハウの流用を禁止する契約で、就業規則に明記されていたり、入社時に誓約書を締結していたりするケースがあります。

違反が生じれば損害賠償を請求される事態も起こり得るため、必ず確認しておきたいポイントです。

【関連記事】「仕事を辞めたいと思ったら誰に相談すればいい?相談する相手や注意点を紹介」

5.環境を変えることでストレス軽減に

仕事に強いストレスを感じ「会社に行きたくない」と感じている場合、適度な休息が取れていない、職場の人間関係がよくないなど、働いている環境があっていない可能性もあります。

無理をして体調を崩す前に、思い切って転職を考えてみましょう。自分に合う環境で働くことで、意欲的に仕事に取り組めるようになるかもしれません。

5.1.転職してストレスの少ない仕事を探す

前述の通り、ストレスを感じるのは、周囲の人や働く環境が合わないことが原因かもしれません。

人間関係は仕事を円滑に進める上で重要な要素です。残業や休日出勤が多い職場も、十分な休息やリフレッシュができずストレスが蓄積されてしまいます。

ストレスを抱えている場合は、「仕事で弱音を吐くのは甘えではないか」と我慢せず、転職して環境を変えることを検討してみましょう。

5.2.転職エージェントに相談する

自分に合う仕事を見つけたい方は、仕事探しのプロである転職エージェントに相談してみましょう。

株式会社マイナビが運営する転職エージェントサービス「マイナビエージェント」は面談の時間を設け、現職の悩みや転職先の希望を聞くことで、求職者により合う仕事を紹介してくれます。

また、リアルな社内の様子を教えてもらえるため、ストレスの少ない環境で働きたいと考えている方におすすめです。

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6.まとめ

退職を決意したら、転職活動と退職準備を同時にこなす必要があります。今までお世話になった会社を円満退社し、気持ち良く新たなスタートを切るためにも、先回りした準備と計画が重要になってきます。

今回の記事を参考に、適切な辞め方を把握し、少しずつ準備を進めていきましょう。

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