仕事を辞めるときは退職後の生活が心配になります。特に次の仕事が決まる前に退職する場合は、貯金を切り崩して当面の家賃や生活費にあてなければなりません。退職と同時に住むところをなくしてしまうケースもあります。(Misa)
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1.仕事を辞めた後でも必要になるお金は
仕事を辞めると収入はなくなり、社宅や寮に入っていたなら住まいも同時に失います。食費、光熱費、住宅費、通信費などの必要最低限の生活費は、収入とは関係なく支出するお金です。
収入のある家族などがいれば頼ることはできますが、仕事を辞めるときには必要最低限の生活費を捻出する方法を考えておく必要があります。
コロナ禍の影響でオンライン面接が増えていますが、面接に出向くにも交通費などの費用がかかります。転職活動のための資金も考えておくべきでしょう。
意外に負担が大きくなるのが、健康保険、年金などの社会保険料と住民税です。
継続している治療は、離職後1年間はそれまでの健康保険が適用される場合がありますが、一般的には、国民健康保険への切り替えで医療費の自己負担は大きくなります。
また、給与から控除されている住民税を意識していない人も多いですが、収入がなくなっても同じ額を納付しなければなりません。住民税は地域によりますが、健康保険や年金には減免制度がありますので、住んでいる市区町村の役所で相談してみるとよいでしょう。
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2.仕事を辞めたいけどお金がないときの対処方法
仕事を辞めたいけれどお金がないという場合、そのまま仕事を続けながら転職先を探し、次の仕事が決まってから退職を申し出るのがもっともリスクの少ない方法です。
生活の問題だけでなく、キャリアの空白をつくらないこともメリットです。離職している求職者に対して不安感をもつ人事担当者もいますので、転職活動においてもネガティブな要素になる場合があります。
転職先が決まるまで働けるとよいのですが、心身の健康が損なわれる、給与が支払われない、社会規範に反するなど、やむを得ない理由がある場合は無理に続けるべきではありません。
その場合は、アルバイトや副業で収入を得ながら転職先を探すという方法もあります。
失業手当を受給することもできますが、自己都合による退職の場合、受給できるのは4ヵ月後からです。
失業手当の受給資格は、雇用保険の加入期間が過去2年間で通算12ヵ月以上です。新卒で就職して1年未満のいわゆる早期離職の場合は受給対象になりませんので、要注意です。
ただし、けがや病気、介護、配偶者の転勤、妊娠・出産・育児などの理由がある場合は雇用保険の加入期間は6ヵ月に短縮され、待機期間なしで受給される場合があります。
【関連記事】「失業手当(求職者給付)はいつからもらえる?条件や金額の計算方法を解説」
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3.一人暮らしで貯金がない状態で仕事を辞めても失敗しない方法
仕事を辞めたいけど貯金がない一人暮らしでは頼れる人がおらず、その後に苦しい思いをする場合があります。
ここではそういった場合に失敗しない方法を紹介します。
3-1.働きながら転職活動をする
一人暮らしで貯金がないけど辞めたいという場合は働きながら転職活動をするのがおすすめです。
貯金がなければ仕事を辞めた後に辞める前よりもつらい生活になる場合があります。
また、転職活動の際も交通費や書類の郵送費などでお金が掛かります。
そのため、一人暮らしで貯金がない場合は働きながら転職活動をしましょう。
3-2.実家に帰る
一人暮らしで貯金がない状態で仕事を辞めるのは金銭的に厳しい状況に陥る可能性が高いです。
そのため、どうしても仕事を辞めたい場合は実家に帰ることも選択肢にしましょう。
実家であれば一人暮らしよりも生活費が節約できるため、節約できた費用から転職活動を行えます。
また、一人暮らしで貯金がない状態で仕事を辞めると家に一人でいる機会が増えることで精神的に疲れてしまう場合もあります。
一人で溜め込まないためにも実家に帰る選択肢も検討するのもおすすめです。
【関連記事】「【仕事を辞めたらすべきこと】辞めるメリットや行うべき手続きについて解説」
4.パートを辞めたいけどお金がない場合に失敗しない方法
正社員より給与や手当が少ないことが多いパートタイマーとして働いている場合、辞めたくてもお金が心配で躊躇する方も多いはずです。
ここではパートを辞めたいけどお金がない場合に失敗しない方法を紹介します。
4-1.失業手当を受ける
就労の状況にもよりますが、失業手当はパートを辞める際に利用できる手当の一つです。
雇用保険の加入期間や退職理由などの条件を満たせば受給することができます。
失業手当を受けられれば月に一定額を受け取ることができるため、最低限の生活ができるようになる可能性があります。
4-2.パートを続けながら別の方法を考える
パートを辞めたくてもお金がない状況では簡単には辞められません。
そういった場合はパートを続けながら別の方法を考えてみましょう。
例えば、働きながら資格の勉強や、テレワークなど在宅で働ける環境作りをすることですぐに次の仕事が見つけやすくなります。
また、求人情報サイトに登録して早めに情報をキャッチするのもおすすめです。
5.転職成功には計画性が大切
次の仕事を決めるまで働き続けるのが難しい場合は、貯金と退職金、失業手当など、最後の給料を受け取った後に手元に残るお金で、どのくらい暮らせるかを試算しましょう。
無収入の状態が続いても暮らせる期間がわかっていれば、転職活動や求職中の生活についての計画をたてやすくなります。
生活の不安に追われてしまうと、条件のよくない仕事でも選ばざるをえなくなります。
将来を見据えて転職を成功させるためには、計画性をもって行動することが大切です。
転職に限らず、会社の倒産や、自分や家族の病気などの万が一に備えて、手取り年収の1年間分くらいの貯金があると安心です。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。