仕事の辞め時は、職場や家庭の状況、その他の事情などによって異なるため、必ずこのタイミングで辞めたほうが良いという基準はありません。そのため、「辞め時がよく分からない」と悩む人もいるでしょう。
本記事では、仕事の辞め時といえる10のタイミングと判断のポイント、さらに仕事を辞める前に確認・実行すべきことや、円満に退職する方法についても紹介します。
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1. 仕事の辞め時はいつ?辞めてもいいと思える10のサイン
イラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>
「仕事を辞めたい気持ちはあるけれど、辞め時がよく分からない」と悩む人は多いでしょう。しかし、仕事を辞めるのに適したタイミングは人それぞれで、明確な「辞め時」は存在しません。
一方で、早いうちに仕事を辞めたほうが良いといえるサインが表れているケースもあります。辞め時が分からないという方は、以下で紹介する10のサインに当てはまっていないか確認してみましょう。
1.1. 人間関係で強いストレスを感じている
例えば、上司からパワハラを受けていたり、同僚からほかの社員の悪口や不満ばかりを聞いていたりすると、精神的に追い込まれてしまうでしょう。強いストレスを感じているなら、部署移動などで環境を変えてみたり、それでも改善されない場合は退職を検討したほうが良いかもしれません。
実際に人間関係のトラブルが原因で退職を検討する人も多い傾向にあり、厚生労働省の「-令和6年雇用動向調査結果の概況-」によると、ほかにもさまざまな理由がある中で、転職入職者が前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」を一番に挙げた人は男女ともに10%程度います。
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1.2. 望む収入やキャリアの実現が見込めない
自分が思い描く収入やキャリアの理想に対して、将来的にも昇給や昇進が見込めない職場にいる場合は、より理想に近づける職場に転職したほうが良いかもしれません。
前述の「-令和6年雇用動向調査結果の概況-」でも、退職の理由として「給料等収入が少なかった」と回答した人の割合は男女ともにやはり10%程度です。どんなに成果を上げても昇給や昇進に結びつかない場合、モチベーションが下がることも懸念されます。
昇給・昇進ができない理由が、「一部の人しか出世できない」「ポストに空きがない」「経営が傾いている」といった会社側の都合であれば、転職を視野に入れてみても良いでしょう。
【関連記事】「出世する人の特徴は? 出世したい・昇進したい場合の対処法を解説 」
1.3. スキルアップの機会が少なすぎる
「この会社では成長できない」「全然スキルを磨けない」という不満を抱えている場合、辞めることを検討してみても良いかもしれません。
例えば、業務内容が単調で変化が少ない環境や、要求される業務レベルがいつまでも上がらないケース、人材育成がきちんと行われない職場では、自己成長の機会を逃してしまうでしょう。
スキルを伸ばしたいと考えている人は、仕事をする中で学ぶ機会が多く与えられ、充実感を持って働ける環境を探したほうが良いでしょう。さまざまな業務にチャレンジできたり、研修制度が充実していたりする職場がおすすめです。
【関連記事】「「仕事に飽きた」と感じる理由は?キャリアアップの方法や転職先の見つけ方」
1.4. 会社の理念や社風と自分の感覚が合わない
会社の企業理念や社風に共感できないと強く感じるのも、仕事を辞めるべきサインだといえるかもしれません。
体育会系でノリが良い、飲み会など社外での交流も盛ん、反対に従業員間の交流は少ないなど、どのような会社でも企業理念や社風が反映された特有の文化があります。こうした文化には逆らうことが難しい場合も多いです。
企業理念や社風は、自分ひとりの力で改善できるものではないので、どうしても合わない・疲れると感じる場合は転職を検討してみましょう。
【関連記事】「自分に合った社風とは?転職前に確認する方法や社風の具体例について紹介」
1.5. プライベートが圧迫されて負担に感じる
プライベートの時間を確保しにくく、ワークライフバランスが乱れていて辛い場合は、その仕事は辞め時だといえます。
例えば、退社後や休日でもメールの返信や電話での対応が求められたり、労働時間が異常に長く、心身ともに休まる時間を作れなかったりすると、仕事とプライベートの切り分けが難しくなります。
特に、休日も仕事のことばかり考えて憂鬱になってしまうといった状態に陥っている人は、精神的な負担が大きなものになっているでしょう。家族や趣味の時間があまりにも少ないと、「何のために働いているのか分からない」と感じてしまうこともあります。
【関連記事】「残業が多い理由とは?多い人や仕事の特徴、改善方法を紹介」
1.6. 正当な評価が得られない
自身の仕事ぶりに対して正当な評価が得られていないと感じた場合も、転職を検討するタイミングの一つです。評価者の気分や価値観によって評価にバラつきが出たり、評価が待遇に反映されなかったりするケースが例として挙げられます。
正当な評価をしてもらえていない、頑張っているのに認めてもらえないと感じてしまうと、会社や上司に対して不信感や不満を抱いてしまうだけでなく、仕事に対するモチベーションも下がってしまいます。
自己評価と他己評価にズレが生じることはよくありますが、客観的な視点で見てもやはり評価が正当でないと感じた場合は、転職を検討してみても良いでしょう。
【関連記事】「「昇進」とは?読み方や意味、昇格・昇給との違いや昇進決定までのプロセスを解説!」
1.7. 仕事へのやる気や興味を持てない
仕事に対してどうしてもやる気が出ない、仕事内容に興味を持てない、という方もいるかもしれません。動機は何であれ、モチベーションがなければ仕事を続けるのは難しくなりますが、こうした問題はモチベーション低下に直結します。
「オンオフのメリハリをしっかりつける」「ゲーム感覚で仕事をこなしてみる」「異動やリモートへの切り替えをお願いする」といった方法で解決することもありますが、どのような対処法を試してみてもやる気や興味が湧いてこない場合は、辞め時だといえるでしょう。
【関連記事】「仕事のやる気がでない原因は?モチベーションの上げ方や崩さないための対策」
1.8. やりたいことと仕事内容に乖離がある
自分がやりたいと思っていることと今の仕事内容に乖離がある場合も、転職を視野に入れると良いかもしれません。
乖離が生じる原因はさまざまで、「求人情報と実際の仕事内容が異なっていた」「部署移動などで仕事内容が変わった」「ほかにやりたいことができた」といったケースがあります。
いずれにしても、やりたくないと思っていることを続けるのは辛いので、自分自身で今一度やりたいことに対しての意思の強さを確認し、向かうべき方向性を決めましょう。ただし新入社員などの場合、まずは基礎スキルを身に付けることを優先されることもあるので注意が必要です。
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1.9. 心や身体の不調を感じている
原因は何にせよ、心身の不調が続いている場合は早めに退職、あるいは休職を検討したほうが良いでしょう。
特に、仕事に行こうとすると急に具合が悪くなったり、イライラしたりといった症状があらわれている場合は、ストレスが限界に達しているサインです。身体的・精神的に追い込まれている状態では、思考力や判断力が低下し、ミスが増える可能性もあります。
不調を感じる方は、厚生労働省が提供する「5分でできる職場のストレスセルフチェック」を試してみるのもおすすめです。
【出典】厚生労働省「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳 2 ストレスからくる病」
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1.10. 社内のモラルやコンプライアンス意識が欠けている
従業員の権利が妨げられていたり、従業員の安全が守られていなかったり、社会的に許されないやり方でモノやサービスを売っていたりするなど、社内にモラルやコンプライアンス意識が欠けていると感じる場合、早めにその職場を去ることをおすすめします。
組織としてモラルやコンプライアンスに抵触する行為を行っている場合、自分もそういった行為に加担していることになりかねません。個人の力で改善させるのは難しい問題ですし、会社が何かトラブルを起こしてからでは自分個人の印象もマイナスになってしまいます。
なお、特にハラスメントや違法行為など明らかなコンプライアンス違反がある場合は、法律の専門家や公的な窓口に相談すると良いでしょう。

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2. 仕事の辞め時を見極めるポイント
ここまで仕事の辞め時といえるサインについて解説してきましたが、本当に今辞めて良いのか不安な方も多いでしょう。辞め時を見極めるのに一番重要なポイントは、感情や勢いだけに任せて、安易な判断をしないことです。
退職を検討するときには、前述の10のサインも参考に退職したい理由を洗い出したり、ほかの会社や業界の情報を調べたりして、多角的かつ客観的な視点から判断しましょう。
職場環境が心身に影響を及ぼしている場合は体調が悪化しないうちにできるだけ早く、挑戦してみたいことを見つけた、取りたい資格があるといったような変化があった場合は自身の準備が整ってからなど、辞めたい理由に合わせてタイミングを検討することが大切です。

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3. 仕事を辞める前に確認・実行すべきこと
仕事を辞める前には、確認・実行すべきことがいくつかあります。漠然とした理由で退職してしまうと、「辞めなければ良かった」と後悔したり、退職先で同じことで悩んだりする可能性もあるので、今一度本当に辞めるべきなのか考えてみましょう。
3.1. 辞める理由を明確化する
先にも少し触れましたが、なぜ辞めたいと思ったのかを明確にし、それは退職することで改善されるものなのかを考えましょう。
辞めたい理由を紙にすべて書き出して整理すれば、本当に辞めるべきか判断しやすくなります。また、退職するという選択をした場合でも、退職先で同じ失敗を繰り返す事態を避けられます。
書き出した理由を不満度の高い順番に並び替えることで、働く上での譲れない条件などがみえてくるはずです。
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3.2. 辞めてからどうしたいか考えておく
「辞めたい」「今の環境から早く離れたい」と強く感じている時は、大きなストレスを受けており、辞めた後のことを深く考える余裕がない場合もあるかもしれませんが、辞めてからどうしたいか考えておかなければ、後々困難なこと直面する可能性もあります。
例えば、辞めた後で転職活動を開始する場合は、一時的に収入がなくなるため、貯金などを使いながら生活する必要があります。
会社を辞めることでどのようなデメリットがあるのか、または、今のうちにやっておかなければならないことを把握し、的確な対応をしましょう。
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3.3. 今持っているスキルや資格を整理する
自分が持っているスキルや資格を洗い出して整理し、次に生かせるものがないか考えましょう。また、退職を検討している時は、どのような働き方を理想としているのかといったキャリアプランを見直す良い機会です。
理想とするキャリアプランを実現するために必要な資格や、実務経験などを明確にして、着実にスキルを身につけられる仕事を選択しましょう。
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3.4. 長期の休みをとってリセットする
精神的・身体的に負担を感じている場合は特に、一度長期の休みを取って心身をリセットするのも良い方法です。一時的に仕事から離れることで、客観的かつ冷静に今の状況や状態を見直せる可能性があります。
休暇中に現職を辞めずに解決する方法が思いつく可能性もあるので、退職前に長期休暇をもらって現状から距離を置いてみましょう。
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3.5. 身近な人・信頼できる人に相談してみる
上司・同僚・家族・友人など、信頼できる人や、相談しやすい相手がいる場合は、一度今の状況や自分の気持ちを話してみると良いでしょう。第三者に相談することで新たな視点を取り入れられたり、自分の意見を受け入れてもらえて気分が楽になったりするメリットがあります。
たとえ相手から的確なアドバイスを受けられなくても、人に自分の思いを話しているうちに潜在的な気持ちや思考に気づける可能性もあります。
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4. 仕事を円満に退職するには?
仕事を辞める際には、下記のポイントを押さえて円満退職を実現しましょう。
- 退職の意思を早めに伝える(希望する退職日から3か月前程度)
- 業務の引継ぎを漏れなく行う
- お世話になった人への挨拶回りを行う
- ポジティブかつ応援してもらえるような退職理由を伝える
- 繁忙期や人事異動直後の退職を避ける
- 直属の上司にアポイントをとり口頭で伝える
急な退職で職場に迷惑をかけないよう、上司には退職意思を早めに伝えるのがマナーで、伝える際は最初に辞めることへの謝罪や感謝の気持ちを示したうえで、はっきり退職の意思表示をすることが大切です。
曖昧な表現をすると、引き止めにあった時に断りにくくなるので、退職の意思が固まっている場合は強い意思あっての退職だということを伝えると良いでしょう。
職場の人や社外の関係者は会社を辞めてもどこかでご縁があるかもしれないので、最後まで丁寧に対応し、敬意のある姿勢を保ちましょう。
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5. まとめ
仕事の辞め時は、職場や家庭の状況、その他の事情などによって異なり、正解はないので、辞めるタイミングに悩まされる人は多いでしょう。しかし、辞めるべきサインが出ているケースも多く、その場合は早めに退職を検討すべきです。
後先考えずに一時的な感情のままに辞めてしまうのはおすすめできませんが、辞めたい理由を整理し、理想とする働き方を実現するための前向きな行動であれば退職に踏み切るのも良いでしょう。
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