「お世話になりました」の意味や正しい使い方、例文も合わせて紹介

「お世話になりました」の意味や正しい使い方、例文も合わせて紹介

「お世話になりました」というフレーズは、お世話になった人へ感謝の気持ちを伝えたいときに使う表現です。

この記事では、感謝の気持ちを表す「お世話になりました」を使いこなすために、正しい意味や、使用するシーン、使う際の注意点、使い方を例文つきで解説します。

あわせて、「お世話になりました」の言い換え表現や英語表現も紹介するので、語彙力が向上し、伝える相手や場面に適したフレーズを選択できるようになるでしょう。

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1.「お世話になりました」の意味

「お世話になりました」は、「これまで面倒を見ていただきありがとうございます」という意味を持ちます。

また、「お世話になりました」の「世話」という単語には、複数の意味があります。

  • 面倒をみること/尽力すること
  • 間に立って斡旋すること/取り持つこと
  • 手数がかかってやっかいであること/面倒であること

つまり、「お世話になりました」には「面倒をみてくれてありがとう」のほか、「手間のかかることをしてくれてありがとう」「間に立って斡旋してくれてありがとう」というように、相手の行いに対して、謝意を表すフレーズだといえます。

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2. 「お世話になりました」どんな場合に使用する言葉?

「お世話になりました」というフレーズは、どのような場面で使用すると良いのでしょうか。ここでは、ビジネスや日常生活のどのシーンで使うのかを具体的に解説します。

あわせて「お世話になりました」を使う際の注意点もまとめたので、スマートに使えるように把握しておきましょう。

2.1. ビジネスや日常で使う「お世話になりました」

「お世話になりました」というフレーズは、ビジネスシーンでは欠かせません。おもに、転職や異動、年末年始の挨拶、プロジェクトが終わるタイミングなど、節目に使われることが多いです。

また、ビジネスシーン以外の日常生活でも一般的に使うことができます。

例えば、 長年関わってきた人に対する別れの挨拶や、寝泊まりさせてもらったときの挨拶として「お世話になりました」と感謝の気持ちを伝えることも可能です。

2.2. 使う際の注意点

「お世話になりました」は、過去・現在・未来のどの言葉を使用するかによって、意味合いが異なるため、用途やシーンに応じて使い分ける必要があります。

例えば、「お世話になっております」は日頃から使える挨拶ですが、「お世話になります」は、"これからお世話になる"という意味を持ちます。

また今までの関わりから現在にかけての関係性に対する言葉であるため、初対面の方に対して「お世話になっております」というフレーズは使用しません。「初めてご連絡差し上げます」「初めてご連絡させていただきます」などのフレーズを使うと良いでしょう。

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3. 「お世話になりました」の活用シーンと例文

「お世話になりました」というフレーズを適切な場面で使うために、活用シーンを押さえておきましょう。活用シーンに加え、例文も紹介しますので使い方に困っている方は、テンプレートとしてご活用ください。

3.1. 退職の挨拶をする場合

退職の挨拶をする場合は、感謝の意を表すとともに、具体的なエピソードを交えると気持ちが伝わりやすくなります。

メールで挨拶する場合は、感謝の気持ちを伝えた後に「本来であれば、直接ご挨拶に伺うべきですが、メールでのご挨拶となりましたことをお詫び申し上げます」などとひと言添えると良いでしょう。

【例文】

「短い間でしたがお世話になりました。皆様には温かくご指導いただき、大変感謝申し上げます。」

「一身上の都合により、本日をもちまして退職することとなりました。お世話になり、ありがとうございました。」

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3.2. 異動の挨拶をする場合

異動の挨拶をする際にも、感謝の意を示す「お世話になりました」というフレーズを使います。

「新天地ではより一層成果をあげられるように尽力いたします。」というように、新天地での抱負を交えると、明るい印象で締めくくることができます。

また、メールで異動の挨拶を行う場合は、異動のお知らせだとわかるように、件名に「異動のご挨拶【○○株式会社 △△】」と記載するようにしましょう。

【例文】

「この度、人事異動に伴い、◯月◯日付けで△△部へ異動することとなりました。◯◯部在籍中は大変お世話になりました。」

「この度、〇月〇日付で〇〇部へ異動することとなりました。〇〇部の皆様にはこれまで〇年間大変お世話になりました。」

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3.3. 転勤の挨拶をする場合

社内の人へ伝える際には、「お疲れ様です」、社外の人には「お世話になっております」と文頭に付けて、転勤日と転勤先を記載しましょう。

メールの場合は例文のように「在職中はお世話になりました。」と記載し、感謝の気持ちを伝えます。

【例文】

「お疲れ様です。私事ですが〇月〇日付けで(異動先)へ転勤となりました。短い間でしたが、大変お世話になりました」

「いつもお世話になっております。私事で恐縮ですが〇月〇日付けで(異動先)へ転勤となりました。在職中は大変お世話になりました。」

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3.4. 取引先に伝える場合

「お世話になりました」というフレーズは、取引先に対しても使用できる表現です。

また、過去に取引があった人に対して、「その節は大変お世話になりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」などと伝えることも可能です。

【例文】

「その節は大変お世話になりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

「この度、人事異動に伴い、○月○日付けで△△部へ異動することとなりました。○○部在籍中は大変お世話になりました。」

3.5. 年末の挨拶をする場合

一年の締めくくりとして、その年の感謝の気持ちを表す際に「お世話になりました」を使用できます。

また社外へメールで年末の挨拶を送る際には、件名を「年末年始の営業のご案内【○○株式会社 △△】」などとし、ひと目で内容がわかるように工夫しましょう。

なお、本文には挨拶に加え、仕事納めと仕事始めの日にちを記載しておくと、丁寧な印象を与えられます。

【例文】

「今年もお世話になりました。来年も何卒よろしくお願いいたします。どうぞよいお年をお過ごしくださいませ。」

「今年度も大変お世話になりました。よい年末年始をお過ごしください。」

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4. 「お世話になりました」の言い換え表現

「お世話になりました」というフレーズは、言い換え表現が複数あるので、伝える相手や状況に応じて使い分けましょう。

ここでは、「お世話になりました」と同じような意味を持つ言い換え表現を厳選したので、ぜひチェックしてみてください。

4.1. 「ご高配を賜りありがとうございました」

「ご高配を賜りありがとうございました」は、相手の心遣いや配慮に対して、感謝を示す敬語表現です。

日頃からお世話になっている相手に対して使用するフレーズであるため、「平素は〜」「日頃から〜」などと文頭につけて伝えることが多いです。

【例文】

「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。」

「日頃から格別なご高配を賜り、誠にありがとうございます。」

4.2. 「ご愛顧を賜り大変感謝申しあげます」

「ご愛顧を賜り大変感謝申しあげます」は、「お世話になりました」を、よりかしこまった印象にしたいときに使う言い回しです。

付き合いが長い取引先や常連客など、信頼関係が構築された相手に感謝の気持ちを伝える際に使います。

【例文】

「平素より格別のご愛顧にあずかり、ありがとうございます。」

「今後もご愛顧賜りますようお願い申し上げます。」

4.3. 「ご尽力いただきありがとうございました」

「ご尽力いただきありがとうございました。」は、自分よりも目上の人に対して、感謝の気持ちを伝える際に使える言い回しです。

尽力とは、物事を成し遂げるために、持っている力(リソース)をすべて注ぎ込むという意味を持ちます。

他者と協力しながら物事を成し遂げ、感謝の気持ちを伝えたいときに使用すると良いでしょう。

【例文】

「お忙しい中、ご尽力いただきありがとうございます」

「プロジェクトの成功に向けてご尽力いただきありがとうございます。」

4.4. 「お力添えをいただきありがとうございました」

「お力添えをいただきありがとうございました」は、目上の相手から支援を受けた際に感謝を伝える表現です。

サポートを受けた後だけではなく、「お力添えいただけますでしょうか。」というように協力してもらえるか尋ねる際にも使用できます。

【例文】

「営業戦略の策定に向けて、ぜひお力添えいただきたくお願い申し上げます。」

「この度はお力添えいただき、誠にありがとうございました。」

4.5. 「お引き立ていただきありがとうございました」

「お引き立ていただきありがとうございました」は、特別な支援や、協力を受けたときに、感謝の気持ちを示すフォーマルな表現です。

カジュアルなシーンでの使用は避けて、相手に対して深く感謝をしているときに使うようにしましょう。

【例文】

「今後とも益々のお引き立てを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。」

「新しいプロジェクトでも、変わらぬお引き立てを賜りますようお願いします。」

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5. 「お世話になりました」の英語表現

「お世話になりました」を英語で表現する際には、「thank you for helping me」というフレーズを使用します。サポートを受けたことに対して、感謝を示すことができます。

日本語の表現と同様に、具体的なエピソードを添えることで、より感謝の気持ちが伝わるでしょう。

【例文】

「Thank you for your help for 2 years.I would not forget your kindness. 」
(2年間お世話になりありがとうございました。あなたの親切を決して忘れません。)

「Thank you for your help this year.Have a good end of the year.」
(本年もお世話になりました。よい年末をお過ごしください。)

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6. まとめ

「お世話になりました」というフレーズは、相手に対して、敬意と感謝を表現するときに使用します。

ビジネスシーンでは、転職や異動、年末の挨拶、プロジェクトが終わるタイミングなどの節目に使われることが多いです。

「お世話になりました」には「ご高配を賜りありがとうございました」「ご愛顧を賜り大変感謝申しあげます」などの言い換え表現が複数存在するため、伝える相手や状況に応じて使い分けましょう。


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