「新入社員あるある」第24回<br>会社でアイドルファンをカミングアウトするべきか...<br>と思っていたら、北の大地で上司とバッタリ!!

連載・インタビュー

新入社員の時にやってしまった、あんな事、こんな事、、、皆さんも、ご経験がありますよね。本連載はそんな「あるある」をご紹介していきます。

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多くの人を虜にしちゃう趣味っていろいろありますが、その一つがアイドル。アイドルは熱狂的なファンが多いですよね。ただ、仕事をしているとアイドルのイベントと仕事の予定がバッティングすることも多く、泣く泣くイベント参加を諦めることもあります。

学生であれば気軽に授業をおさぼりしてドームに足を運んだり、ツアーを追いかけたりできますが、働く社会人となると話が違います。グッズを買うために早退する、有休を使って地方まで応援しに行くなんてことを容認してくれる上司や同僚に恵まれればいいのですが、それ以前アイドルファンだということをカミングアウトできないかもしれません。新入社員であればなおさらです。

かくしてアイドルファン新入社員は、精神衛生を向上させる機会を失いつつ過ごしているわけですが、この状況をさらに過酷なものとしている存在が、同じアイドルが好きな、上司や先輩社員です。アイドルファンとは本来強いつながりを持つものですが、これが上司や先輩となるとまた事情が変わります。

たとえば、どうしても我慢できず「熱が出た」と嘘をついてコンサート会場へ足を運んだとき。もし社内で既にカミングアウトをしていた場合、勘のいい上司なら、その日程から「さては東京ドーム行ったな?」と察してしまうでしょう。また、上司が落選したコンサートに新入社員が当選した場合。うっかり「当選しました!」なんて報告してしまったら、その日からコンサートの当日まで、「いいなー攻撃」が続き、もちろんコンサートの翌日には「どうだった?」と感想を聞かれます。そしてその間ずっと恨めしそうな上司の視線が絶えず送られてきて針のむしろ状態になるかも。

こんな事態が想定されるために、新入社員は自らに箝口令を自ら敷いて、かなり気を配りながら、来たるコンサートにスッと参戦できるよう、体制を整えているのです。

ところが、そんな新入社員にピンチが訪れることがあります。それは遠征先。広大な北の大地のドームでばったり上司と顔を合わせてしまうんです。

当選しやすいことから狙い目とされている北の大地。全国から熱い魂を持ったアイドルファンが集まります。あなたは5万人の中からたった一人の上司と巡り合う可能性は低いと高を括っていたでしょう。ところがアイドルファンの行動は概して似ているもの。

  • グッズ売り場の行列が折り返したら、目の前から!
  • 開場までちょっと休憩しようと広場のベンチに座ったら、反対側に!
  • 喫煙所に行ったら、斜め前に!
  • 規制退場の混乱中、向かい側の階段から!
  • 仲間と打ち上げで入った居酒屋の隣のブースに!
  • 帰りの空港の土産物屋でバッタリ!

人混みの中でも知り合いの顔ってすぐ見つけられますよね。それは顔ニューロンの仕業。普段なら助かるこのメモリーが、仇をなすわけです。

万一そんなことになった場合、いろいろ思うところはあるかもしれませんが、そこはお互い様。一度目があってしまったら、目をそらしたり、気まずい表情を浮かべたりしてはダメ。笑顔の会釈で切り抜けましょう。そこからファン仲間になるもよし、社内では箝口令を敷いてもらうもよし。

ただし、推しメンがかぶった場合、新入社員の若さを妬まれてしまうかもしれません。まだ推しメンバレしていないから、違うメンバー推しの振りをしておくのもひとつの手ですよ。

(イラスト:ConChan)

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※「新入社員あるある」バックナンバーは以下からご覧ください。

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