「新入社員あるある」第14回<br>ちょっと変わった五月病、その正体は、<br>トイレがままならなくなったことによる...

「新入社員あるある」第14回<br>ちょっと変わった五月病、その正体は、<br>トイレがままならなくなったことによる...

新入社員の時にやってしまった、あんな事、こんな事、、、皆さんも、ご経験がありますよね。本連載はそんな「あるある」をご紹介していきます。

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入社したての頃は、通勤や仕事にも慣れず、生活のリズムを崩しがちな時期。気を張っている月はいいのですが、それがふっとゆるんだ5月、6月は体調を崩してしまう新入社員も多くなります。

Aさんは、心身ともに元気いっぱいの新入社員。全くストレスも感じておらず、やる気も能力もバリバリです。だけどそんなある日、Aさんを突然襲う、おなかシクシク、キューっとした痛み。

「なんだろう、食べ過ぎかな?」

毎日先輩とのランチで美味しいもの三昧。さらに会社帰りには同期と一杯。胃が疲れているのだろうと、その日はお誘いを断って帰宅し、消化のいい物を食べ、早めに就寝することに。

0時をまわった頃でしょうか。急な痛みに目を覚ましたAさん。額には脂汗がびっしょり。なんと嘔吐まで。これは只事じゃないと119番します。

病院で症状を説明し、血液検査やレントゲンを撮られ、嘔吐があったということで、補水のため点滴を受けながらベッドで待たされるものの、まだおなかの痛みは治まりません。
「早く何とかしてくれーーーー」七転八倒の痛みがAさんを襲い続けます。

そんな思いが通じたのか、ようやくドクターがAさんの元へやってきました。
ドクターは開口一番
「便秘ですね」と...。
は?便秘??

「いや、毎日お通じはありますが???」

そう、なのに便秘とは?そんなはずはない。そんな思いがAさんの顔に現れていたのか、レントゲンをAさんに見せながら、ドクターは

「見て、ここに写ってるの全部便だから」と説明を続けます。

レントゲンにはパンパンな状態になった大腸が。

その後の処置は、看護婦さんによる摘便。そして下剤の投与。

「これでしばらく様子見て、それでも治らなかったら、他の原因もあるかもしれないから大腸カメラを受診してください」

身体はスッキリしました。しかし初めての摘便体験と、毎日お通じはあったのに便秘と言われたもやもやがAさんを苛みます。

ところで毎日お通じがあったのにAさんはなぜ便秘で救急搬送の目になったのでしょうか。
学生時代、特に4年ともなれば、授業にも縛られることがほぼなく、いつでも自分の行きたいタイミングでトイレに行くことができました。

ところが、新入社員になり、慣れない通勤や研修、仕事の引継ぎ、外回りなどでトイレの習慣がまちまちに。便意を我慢してしまうことも多々ありました。さらに追い打ちをかけたのが、学生の頃は朝も、なんなら昼も抜いていたのに、社会人になって3食しっかり、しかもきちんとそれなりの量を食べる習慣。

お通じの量は学生時代と変わりなかったのですが、それ以上に食べている量が増え、当然便の量も増加していた、というわけだったのです。

Aさんの例は極端な例ですが、お通じがあるのに便秘、これが案外多いので注意が必要です。便を溜め込んだままの状態は、腸内フローラを悪玉菌優性に変えてしまいます。おならや便が臭くなるのはもちろん、中には体臭にまで影響する場合もあります。

たかが便、されど便。自分の体調のバロメーターにもなりますので、生活環境の変わったこのタイミングは、気にしてチェックしてみては?

(イラスト:ConChan)

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※「新入社員あるある」バックナンバーは以下からご覧ください。

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