新入社員の時にやってしまった、あんな事、こんな事、、、皆さんも、ご経験がありますよね。本連載はそんな「あるある」をご紹介していきます。
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入社したての頃、研修などで様々なマニュアルや、就業規則、社内の説明が書かれた書類などを渡されます。同時に説明も受けるのですが、いざ使うときにわからなくなったら困るからと、全て捨てずにとっておく、それが新入社員の一般的な姿です。
さらに先輩と同行した時にもらった企画書や、お客さんの会社の会社概要、参考にと上司に渡されたコピー、自分で調べてプリントアウトした紙束、などなど、総務や経理からもらった書類以外もどんどんと増えていきます。種類別にクリアファイルに入れ、いつか使うその日のためにコツコツと収集しつづけるのです。
しかし、資料は毎日、毎日溜まっていきます。ふと気がつけば、机の上に30cm超の山が築かれていました。このままいけば、あと3カ月もしたら隣の同僚の姿が見えなくなるかもしれません。いや、その前になだれが起きるでしょう。
あなたの心の中では、
「そろそろ捨ててもいいかな」という声と、
「もしかしかしたら、見直すかもしれないじゃないか!」という声が葛藤を続けるというわけです。
そんな時、先輩二人があーでもない、こーでもないと話をはじめました。どうやら、夏休みの日数で揉めているよう。確か就業規則に書いてあったなと思ったあなたは、山の中からスッと就業規則のファイルをピックアップ。
「先輩、ここに書いてありますよ」と。
またある日には
「●●社に、金額いくらで出したっけ...」と先輩のひとりごと。
●●社って、確か同行した営業だなと思ったあなたは山から企画書をスッと出し、
「先輩、なんと正価しか書いてありませんよ」と。
翌日には上司が何かものを一生懸命探しています。
「どうかしましたか?」
「いやー随分前に君に参考で見せた資料がな、どっかいっちゃってさ。あれ今回使いたいんだけどな...」
あなたはスッと山の中から参考資料のコピーを出し、上司に渡します。
「この間から思ってたけど、お前のその山すごいなーいえば何でも出てくるな。まるで資料館だな。でもそろそろ片付けないとダメだぞー」
そんなこんなでついたあだ名が「資料館」。
とはいえ、いらない資料と大切な資料を分け、整理整頓することは、社会人の嗜み。大切な資料だけPDF化して保存し、PDFした後の資料はリサイクルBOXへ。資料がかさばっていた机の上も、すっきりし、一層仕事もはかどるというもの。しかし一度ついた「資料館」というあだ名は今もなお、続くのでした。
(イラスト:ConChan)
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