新入社員の時にやってしまった、あんな事、こんな事、、、皆さんも、ご経験がありますよね。本連載はそんな「あるある」をご紹介していきます。
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入社って、おめでたいタイミングですよね。一人の子どもが成長して、立派に稼げるようになった瞬間ですから、親や身内には感慨深いものがあるのでしょう。
それだけに、就職祝いには心のこもったプレゼントが贈られます。たとえば、時計やネクタイ、カバンなどの職場で長く使える実用的なものが多いようです。本当にありがたいことです。
しかし、そんなプレゼントがときに新入社員を悩ませることがあるのです...
例えば、新入社員がはじめて営業先や取引先との挨拶をする場面。そんなときに必ずするのが名刺交換です。同行する先輩は使い込まれ、いいツヤの出たヌメ革の名刺ケースから、こなれた手付きで名刺を取り出します。
先方担当者は遊び心のあるカードケースから名刺を出し、スムーズに交換が進んでいます。そんな場面で緊張している新入社員の手には、なんと、レザーを編み込んだ名刺ケース。バブル期に新入社員時代を過ごした伯母(50歳・独身)からのプレゼント。もちろん某ブランドのピッカピカな新品、本物です!
シャツもインナーもユニクロだし、スーツは青山。そして初めての名刺交換に震える指先。そんな状況に全く似合わない名刺入れ...。いくら黒だとしても、チラ見えするレザーの網目の存在感はハンパじゃありません。
帰り際に「なかなかいい名刺入れ、使ってるね(笑)」と笑って指摘してくる先輩の発言が耳と心に痛い...。今すぐ100均に駆け込んで名刺入れを買い直したい欲求に駆られますが、時すでに遅しとも...。どうしよう、このまま使うべきか...。
お祝いとしてもらったプレゼントって、特に良いものならいち早く使いたい! と思うもの。そしてもらった嬉しさで、真っ先に使いはじめることでしょう。
そう、その時にはまだ新入社員に高級ブランド品が使いづらいということには気が付いていないのです。
貰った高級ブランド品は、
・ブランドものが似合う年齢になるまで温存しておく(...その間にカビる危険性大!)
・こっそり質屋に入れて、若向きのブランドに買いなおす(あとで追及されたときに買いなおす羽目に...)
・いっそブランドを前面に押し出してキャラとして成立させる(ブランド名刺入れくん)
などの手立てが考えられますが、実は、いちいち名刺ケースのブランドがどうこうなんて気にしている心の狭い人ってそんなにいません。ただ、先輩と全く同じブランドの色・形でかぶったときは、少~しだけ気まずいですが...。とはいえ、まだまだ下っ端の新入社員が周りの顔色を伺いつつ、贈ってくれた方の顔をちらつかせて日々精進していくうちに、手になじみ、100均のなのか本物の某ブランド品なのか、誰も、本人すら気にしなくなることでしょう。75日もあれば...多分...。
(イラスト:ConChan)
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※「新入社員あるある」バックナンバーは以下からご覧ください。
- ○「スポーツジム(ヨガスタジオ)に入会する(が、続かない)」
- ○「学生時代の友人の大切さに気付く」
- ○「入社直後、社内の"裏"の女王・帝王にすぐ気づく」
- ○「覚えることが多すぎて、覚えきれないので、「やってみてからだよね!」で乗り切る!」
- ○「ビジネス書や自己啓発本を薦められて、サラリーマンになったことを実感する」
- ○「最初の方は早めに出社するが、大丈夫な時間帯を見つけてしまったらもうOUT。」
- ○「客先や電話口で上司を呼び捨てするのになかなか慣れない。」
- ○「起きた瞬間、まだ家なのに「帰りたい」と思ってしまう、、、」
- ○「初めて先輩に怒られ、先輩に謝りながら泣きじゃくる」
- ○「やったー初給料♪期待にワクワク!そこに「翌月振り込みの罠」...。」
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