「新入社員あるある」第23回<br>社内のトイレに何やらよからぬうわさ...まさか自分はね...

連載・インタビュー

新入社員の時にやってしまった、あんな事、こんな事、、、皆さんも、ご経験がありますよね。本連載はそんな「あるある」をご紹介していきます。

☆☆☆☆☆☆

楽しかった研修が終わり、配属も決まった頃、同じ部署の先輩が唐突にこんなことを言ってくるのです。

「知ってる?この階のトイレ、日が暮れると花子さんが出るんだよ」

学生の頃にもあった、あの噂。社会人になってまでまだ聞くとは!
なんでも、この建物、昔、死亡者が出て、有名な事故物件サイトにも載っていると、もっともらしい話が続きます。

幽霊やオバケを別に信じているわけではなくても、なんだかそんな話を聞いてしまうと薄気味悪いような感じがしてしまいますよね。信じていないなら怖くないはず、と思われる方も多いかと思いますが、そもそも信じてないからこそ、万一見てしまったら、自分の今までの人生を覆されてしまうくらいの衝撃になってしまうことは間違いなし・・・

ですので、それを聞いてからというものの、なるべく日が落ちてからは、トイレに行かないよう心掛けるわけです。最初はよかったのですが、仕事に慣れるのに伴い、任される仕事も増え、残業する回数も増えてくる、しかもだんだんと日が短くなってきたそんな晩秋のある日、すっかりそんな噂は忘れて、ひとりでトイレに入ってしまうのです。

スッキリと出し切って、ふぅと一息ついたところで、急に頭をよぎるのは、今まで忘れていたあの噂。こんなときに思い出してしまうのは何故でしょう。頭の中でオバケなんてないさ、オバケなんて嘘さとリフレインすればするほどなんだか怖くなってきます。慌てて水を流し、個室から出ようとした正にその時、急にパッと照明が消え......

「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーー」

と叫んだ10秒後...

「あ、ごめんなさい!」

人の声と共に、照明がパッと点きました。恐る恐る個室から出ると、そこには同期が。

「今、壁に寄りかかって間違ってスイッチ押ちゃった~ビックリさせてゴメン!」

単なるスイッチあるあるでした汗。

それからは、別に気にすることもなく、フロアのトイレを使えるようになりましたが、もしかしたら見えていないだけで、どこかに会社の花子さんはいるかもしれません。

ほら、今あなたの後ろから画面を覗きこんで......

(イラスト:ConChan)

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※「新入社員あるある」バックナンバーは以下からご覧ください。

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