本採用をする前に試用期間を設けている企業も多くあります。この記事では、試用期間とはどういうものなのか、給与や社会保険はどうなるのか、万が一、仕事内容が合わなかった場合は退職できるのかといった点について詳しく説明します。
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目次
1.試用期間とは
2.試用期間中の給与と社会保険
3.試用期間と研修期間の違いは?
4.試用期間の注意点
- 4.1.雇用契約書をしっかり確認しよう
- 4.1.1.本採用時と労働条件が異なる場合は明示が必要
- 4.1.2.試用期間も有給休暇の取得要件に含まれる
- 4.2.意欲を持って仕事に取り組もう
- 4.3.遅刻や欠勤に気を付けよう
5.試用期間中に起こり得るトラブルとは
6.試用期間中のトラブルの対処法
7.試用期間中でも退職できる?
8.試用期間中に退職する方法
9.納得されやすい退職理由と例文
10.試用期間中の退職は転職に影響する?
11.まとめ
1.試用期間とは
試用期間とは、企業が新規学卒者や中途入社の社員らを雇用する際、試験的にその人材を雇用する期間のことをいいます。試用期間の長さは法律で決まっているわけではありませんが、だいたい1~6ヶ月程度を設定している企業が多いです。また、試用期間を設ける際には期間の長さや労働条件について就業規則や労働契約書で明確にしておく必要があります。
1.1.試用期間がある理由
試用期間はなぜあるのでしょうか。企業側のメリットとしては、履歴書や職務経歴書、適性検査、面接といった採用までの一連の流れの中では把握できないその人の性格や能力、特性を見極められることが挙げられます。
また、働く側は会社のホームページや求人情報からだけでは知ることができない職場の雰囲気、仕事内容などを、実際に仕事を行うことによって体感できます。自分に合っている環境か、この先も仕事を続けていけるのかを見極められるのは、大きなメリットです。
このように、試用期間は企業側、働く側双方のミスマッチを防ぐために設けられています。
なお、正社員に限らずアルバイトやパート、契約社員など契約形態を問わず試用期間を設定することが可能です。そのため、新卒社員に試用期間を設けている会社もあります。
1.2.試用期間中に企業は何を見ている?
上述したような理由があるため、企業は採用の時点で見極められなかった適性をチェックしています。もちろん企業によって見ている点は異なりますが、たとえば以下のような点があげられます。
- 性格(他者への接し方、集団での振る舞い)
- 仕事における得意、不得意
- 自社の仕事に必要なスキルがあるかどうか
- 自社の文化に適応できているかどうか(仕事の進め方や同僚との関係など)
しかし、企業側も自社に適応するまでに時間がある程度の時間が必要なことは分かっています。そのため、必ずしも最初からこれらすべてが完璧である必要はありません。また、特にその企業との相性については、能力やスキルとは異なり、実際に働いてみないとわからない部分もあるので、入社前から不安になりすぎなくても大丈夫です。
1.3.本採用後の人員配置もしやすくなる
以上のように、選考プロセスだけでは見えてこなかった適性を試用期間中に見極めることで、企業側は本採用後の配属や任せる業務内容についても適切に判断できるようになります。
本人の性格や能力、意向を理解した上で配置を決めることで適材適所が実現し、企業は生産性の高い組織をつくり上げることができます。
また、働く本人にとっても、自身の特性を活かせる環境で業務に従事できるというメリットがあります。試用期間は、面接などではアピールしきれなかった強みを企業側に理解してもらうための期間だとも言えるでしょう。
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2.試用期間中の給与と社会保険
企業が適性を見極めている段階の試用期間中は、給与や社会保険において、本採用されている社員と違いはあるのでしょうか。
ここでは、試用期間中の給与と社会保険について解説します。
2.1.給与は本採用より低い場合がある
「本採用されていないうちは、社員じゃないのでは?」と考える方がいるかもしれませんが、試用期間中であっても労働契約が成立している社員です。そのため、給与や残業代はもちろん支払われなくてはいけません。
ただし、企業によっては、試用期間中は本採用時の給与よりも低い金額を設定している場合があるので、雇用契約をしっかり確認しましょう。また、その場合には各都道府県の最低賃金を下回っていないかの確認も重要です。
2.2.社会保険への加入は義務付けられている
試用期間中も社員であることに変わりはないので、各種保険(雇用保険・健康保険・労災保険・厚生年金)への加入も義務付けられています。
試用期間中だからといって、保険に加入させてもらえないといった不当な扱いを受けるような場合は、会社との話し合いが必要です。
どうしても改善されない場合は厚生労働省の各都道府県労働局など、行政に相談しましょう。
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3.試用期間と研修期間の違いは?
試用期間と同じようなニュアンスで捉えられている言葉に「研修期間」と呼ばれるものがあります。しかし、試用期間と研修期間はまったく別物のため注意が必要です。
試用期間は雇用契約にかかわるものであり、その人物の能力を見極め、正式に自社の社員として迎えられるか会社側が判断する期間です。そのため、試用期間の有無によって業務内容が左右されることはなく、基本的に既存社員と同様の業務にあたります。
一方、研修期間は、業務に必要なスキルを身につけるための教育期間を指します。その方法は会社や配属先によって異なり、座学から入る場合もあれば、はじめからOJT(On the Job Training、職務を遂行しながら仕事を覚えること)形式で行う場合もあります。
なお、試用期間、研修期間共に労働基準法などの法律によって期間は定められておらず、各社の規程に委ねられています。
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4.試用期間の注意点
ここまでで試用期間とはどういった制度なのかが理解できたと思いますが、実際に試用期間に仕事をする際はどんなことに注意して働けばよいのでしょうか。
4.1.雇用契約書をしっかり確認しよう
まずは事前に雇用契約書、就業規則にはしっかり目を通しましょう。雇用契約書にはあなたが雇用されるにあたっての条件が記載されています。給与などの待遇面、福利厚生、休日などをしっかり確認する必要があります。
また、就業規則はその会社で働くにあたってのいわばルールになります。自分がその会社で実際働くにあたって重要なことが記載されていますので、少々面倒でも読み込むようにしてください。試用期間中、契約内容や就業規則に何か疑問点が発生した場合は、ためらわずに企業側に確認しましょう。
4.1.1.本採用時と労働条件が異なる場合は明示が必要
試用期間中は本採用時よりも賃金が低い場合があると解説しましたが、このように給与などの労働条件が試用期間と本採用時で異なる場合には、労働者自身がそのことをきちんと確認できるよう、明示しておく必要があります。
賞与制度がある場合には、試用期間における扱いについても明示しなければなりません。
試用期間開始時、本採用時それぞれで労働条件通知書を交付するといった対処が必要になりますので、このあたりは自分でもしっかり確認しましょう。
4.1.2.試用期間も有給休暇の取得要件に含まれる
年次有給休暇は、「6か月の継続勤務期間」とその期間中における「全労働日の8割以上の出勤」という要件を満たせば取得することができます。そして、「6か月の継続勤務期間」には試用期間も含まれます。
試用期間が6か月以上あるのにその間の年次有給休暇の取得が認められていない、取得要件である継続勤務期間に試用期間がカウントされない、といった場合は違法となりますので、注意しましょう。</span
4.2.意欲を持って仕事に取り組もう
きちんとした勤務態度で仕事を行うことが社会人として基本中の基本です。無断欠勤や遅刻はもってのほか。規則はしっかり守り、真剣に仕事に取り組みましょう。出勤してからの流れや電話の取り方などは、その会社ごとによって異なることがたくさんあります。率先して仕事を覚えるようにしましょう。
また、個人のスキルだけではなく、協調性やチームワークを乱していないかなども大切な要素です。上司や周囲の先輩方との接し方にも注意しましょう。初めての仕事は誰でも戸惑うものです。しかし、分からないことを素直に学ぼうとする姿勢や真面目に取り組む姿を見せるのはとても大切なことです。
4.3.遅刻や欠勤に気を付けよう
試用期間中に最も評価されるポイントは、仕事覚えが早いことでもミスが少ないことでもありません。人としていかに上司や先輩からの信用を得られるかです。遅刻や欠勤を繰り返したり、そのうえ上司に遅刻の連絡もしていなかったりすれば、当然信頼を得ることなどできません。
社会人として決められた事柄を守ることは大前提であると認識し、起床時間に余裕を持つ、遅延を想定して1、2本早い電車やバスに乗る、体調管理に気を配るなど、自分でできる最大限の努力を行いましょう。
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5.試用期間中に起こり得るトラブルとは
試用期間中も本採用時と同様に労働契約が結ばれているとはいえ、中には想定外のトラブルに遭遇するケースもあります。自分で自分の身を守れるよう、あらかじめ起こり得るトラブルについて把握し、万が一に備えるようにしましょう。
5.1.不当な理由での解雇
試用期間中であっても労働契約は成立しているため、雇用主が「会社の雰囲気に合っていない」「業務を行う能力が不足している」といったような漠然とした理由で労働者をいきなり解雇することはできません。これらの理由で労働者を解雇する行為は、不当解雇に値します。万が一正当な理由なく解雇を言い渡された場合は、労働基準監督署や弁護士などの専門機関に相談しましょう。
ただし、「経歴詐称」「無断欠勤を繰り返す」などといった正当な理由があればこの限りではなく、会社は合法に労働者を解雇できます。
解雇の場合、試用期間開始から14日以内の間であれば解雇予告が不要とされていますが、それ以降については原則30日前の予告もしくは30日分以上の平均賃金の支払いが必要となります。
5.2.試用期間の延長
試用期間の長さは労働基準法などの法律で定められているわけではありません。平均3~6ヵ月以内、長くても1年以内としている会社が一般的で、万が一それを超える場合は公序良俗違反に該当する恐れがあります。
ただし、従業員の業務状況により会社側がもう少し時間をかけて見極めたいと希望する場合、試用期間が延長されるケースもあります。
試用期間の延長については、「あらかじめ就業規則などに試用期間の延長が発生する可能性があることやその理由、期間について明記されていること」「延長する正当な理由があること」「延長することへの合意が成立していること」といった要件を満たしていれば違法にはなりません。要件を満たしていない場合は違法となる可能性があるため、専門機関へ相談しましょう。
5.3.試用期間後の本採用拒否
試用期間後での本採用の拒否は解雇に該当します。そのため、前述した試用期間中の解雇と同様、正当な理由なく会社側の一存で本採用を拒否し解雇することは認められません。
参考までに、過去に本採用拒否が認められた事由の一例を紹介します。
● 採用時に提示していた経歴に詐称が発覚
● 出勤率90%未満、無断欠席3回以上の出勤率不良
● 協調性を欠く言動による不適格性の明確化
● 勤務態度、接客態度不良の指導に対する改善が期待できない
上記のように、選考時には知り得なかった事実が判明した場合や、会社側が自社従業員として継続して雇用することが難しい状態であることが客観的に判断できる事由がある場合は、本採用の拒否が認められます。そうしたことに覚えがない場合は、専門機関へ相談するようにしましょう。
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6.試用期間中のトラブルの対処法
事前に確認した契約内容と実際の働き方に相違があったり、明確な理由もなく解雇を宣告されてしまったりした場合、まずは社内で解決できる道を探しましょう。
それでも埒が明かない場合、社外専門機関に相談することを検討しましょう。
6.1.会社の担当窓口に相談する
まずは、直属の上司、または人事部などに担当窓口がある場合はそちらに相談しましょう。
話をする際には感情的にならず、冷静な態度で事実を元にトラブル内容を伝えてください。
話の切り出しは、「労働条件について確認したいことがあります」などと伝えるのが良いでしょう。
入社面接の際に契約書に記載されていない事柄を担当者から言われていたとしても、その事柄について自分の主張を通すことは難しいでしょうから、あくまでも書類ベースでの話に徹しましょう。
6.2.社外専門機関に相談する
社内での問題解決が困難な場合、社外の専門機関に相談しましょう。
トラブルの内容によって相談する先が異なります。
解雇・賃金に関しては労働基準監督署、雇用保険未加入はハローワーク、社会保険未加入は年金事務所がそれぞれ担当しています。
また、これらの機関でもトラブル解決が困難な場合は、弁護士などに相談し、労働審判や労働訴訟も検討しましょう。
ただし、社外専門機関を交えてトラブル解決を行う場合、トラブルが解決しても会社との信頼関係に傷がつく可能性もあるため、その会社に勤め続けるのが難しくなる場合もあります。
社外への協力を仰ぐ際には覚悟が必要でしょう。
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7.試用期間中でも退職できる?
実際に働いてみて、「どうしてもこの先この会社で働き続けることができない」と感じてしまうこともあると思います。
しかし、「仕事を辞めたい」と思ってもすぐに退職できるわけではありません。まずは就業規則などでその会社の退職に関する規定を確認しましょう。
労働基準法では、原則退職の申し出から2週間を経過することによって労働契約を終了させることができると定められていますが、円満退職を目指すなら会社としっかり相談することが大切です。
また、試用期間中であっても、退職まで働いた分の給料は全額支給されなければいけません。
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8.試用期間中に退職する方法
できるだけスムーズな退職を行うために、辞める意志を固めたら下記の手順で手続きを進めましょう。
8.1.落ち着いて話ができるように直属の上司にアポをとる
「お話ししたいことがあります」「大切な話があります」といったように直属の上司に口頭やメールで依頼し、時間を作ってもらうようにします。アポを取ることによって、会議室などの別室で落ち着いて話すことができます。
8.2.口頭で退職したい旨を伝える
退職したい旨は必ず口頭で伝えます。なぜ退職を考えているのかを失礼のないよう配慮しながら、できる限り感じていることを誠実に説明します。また、会社の規定に従って具体的な退職日を決めます。必要な保険や税金関連の手続きについて確認しておきましょう。
8.3.書面で退職届を提出する
会社に「退職届」のフォーマットがある場合はそちらを使用します。ない場合は、一般的な退職届のフォーマットに従い、退職理由・退職日付・所属と氏名などを書いて提出します。
8.4.残務処理、引き継ぎを滞りなく行う
試用期間中なので大きな仕事を任されることはないと思いますが、与えられた仕事については責任を持って引き継ぎを行いましょう。自分が行っていた業務についてまとめて上司に提出するのもよいでしょう。
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9.納得されやすい退職理由と例文
試用期間中の退職理由として納得されやすい理由とはどういったものなのでしょうか。退職を考えるということは会社に対しての何かしらの不満があるのだとは思いますが、くれぐれも会社の悪口になるような理由を並べないようにしましょう。試用期間中の退職理由として納得されやすい例文をご紹介します。
9.1.【職場の雰囲気や社風になじめない】
例文1
「本日まで同僚の方々にはとても親切にご指導いただき、業務を行ってまいりましたが、入社前にイメージしていた社風や職場と異なっており、自分にはどうしても合わないと感じてしまいました。試用期間中にこのような結論を出すことになってしまい、大変申し訳ないのですが退職させていただきたいと思っております。」
例文2
「試用期間中に大変恐縮ではございますが、退職させていただきたいと思っております。入社前に会社説明会や面接などで丁寧に会社や業界のことをお聞きし、そのお話の中から自分なりに職場環境や雰囲気を描いていました。
しかし実際に入社してみると、抱いていたイメージと実際では異なっていることが分かりました。
熱心に指導してくださる同僚の皆さんの期待に答えたいと努力をしてまいりましたが、この先5年、10年先まで自分が働いている姿がどうしても想像できず、このような結論に至りました。」
9.2.【求めていた仕事内容ではなかった】
例文1
「本日まで同僚の方々にはとても親切にご指導いただき、業務を行ってまいりましたが、入社前にイメージしていた仕事内容より業務が多岐に渡っていることにギャップを感じています。自分としては多岐に渡る業務より、深く専門的に業務を行っていきたいと考えております。試用期間中にこのような結論を出すことになってしまい、大変申し訳ないのですが退職させていただきたいと思っております。」
例文2
「誠に勝手ながら、退職させていただきたいと思っております。
今までこの職種の経験がなく初心者として入社いたしましたが、実際に業務を行ってみると想像以上に難しく感じる部分が多くありました。
試行錯誤し努力と経験を重ねていけば今より成長できるかもしれないという希望もありましたが、基礎的な部分の理解にすら追いつけていない状況で、この先長く働き続けるビジョンが描けませんでした。
このような結論となり、誠に申し訳ございません。」
9.3.【家庭の事情により続けることが難しくなった】
例文1
「本日まで同僚の方々にはとても親切にご指導いただき、業務を行ってまいりましたが、急遽夫の転勤が決まり、このまま仕事を続けることが難しい状況となりました。
家族で話し合いを行った結果、夫が単身赴任する形ではなく、私も一緒についていくことにいたしました。
試用期間中にこのような結論を出すことになってしまい、大変申し訳ないのですが退職させていただきたいと思っております。」
例文2
「大変急なお話となり恐縮ですが、退職させていただきたいと思っております。
先日実家の父の体調が思わしくないと連絡があり、その後家族と話し合いを行った結果、今後私が実家で営む飲食店を引き継ぐことに決まりました。
入社したばかりの状況ですので自分の中で葛藤もございましたが、決断するならば試用期間中の早い段階の方が良いと思いこのような結果となりました。」
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10.試用期間中の退職は転職に影響する?
試用期間中に退職したことを次の転職活動の際には伝えた方がいいのでしょうか。
10.1.前向きな退職理由であることが重要
試用期間中の退職が転職活動に影響するかどうかは次に受ける会社の考えによって異なります。
ただし、試用期間中の退職を自己申告せずに新しい会社に採用されたとしても、前職で社会保険の手続きを行っていた場合、転職先で再度加入手続きをする際に担当者が気づき、経歴詐称を疑われたり、同じ業界で転職した場合はどこかで情報が出回ったりといったリスクがあり、後々トラブルになる可能性もあります。そういったことを防ぐためにも、試用期間で退職してしまった会社でも、正直に履歴書や職務経歴書に記載するようにしましょう。
その上で、なぜ退職したかについては面接でしっかり説明し、前向きな退職であったことをアピールするとよいでしょう。また、次の就職先を探す際は、やみくもに書類を送るのではなく、試用期間で辞めることになったことを踏まえて、再度自己分析及び企業分析を行い、慎重に転職活動をしましょう。
10.2.転職エージェントを利用していた場合はどうなる?
試用期間中など早期に退職する場合には事前に転職エージェントへ経緯と退職理由を電話などで連絡した方が親切です。
退職時はもちろんのことですが、その後の再就職を有利に進める意味でも、転職エージェントとの連絡は密に行った方が良いでしょう。各業界の情報収集や応募企業の選定、面接対策など、求職者の理想の転職を叶えるべく最大限のサポートをしてくれます。退職経緯や理由を踏まえてよりその人に合う会社とのマッチングを行ってくれるため、「こんなはずじゃなかった」というミスマッチのリスクは最小限に抑えられます。
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11.まとめ
いかがでしたか?試用期間は企業側だけでなく、働く側も自分に合った仕事なのか、会社環境なのかを見極めることができる期間です。実際に働きながら自分らしく働けるか、成長できる会社なのかをしっかり判断しましょう。
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