雇用形態には、正社員や契約社員、派遣社員、アルバイト、パートなどの種類があります。中でも、同じ「社員」と名のつく契約社員と正社員については、違いがよくわからないと感じる方もいるでしょう。
そこで本記事では、契約社員と正社員の定義や違い、それぞれのメリット、デメリットなどを解説します。
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1.契約社員と正社員の定義とは?
雇用形態には、正社員や契約社員など、いくつかの種類があります。契約社員と正社員には、どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、それぞれの定義について解説します。
1.1.正社員
正社員の定義は、「期間の定めがない無期雇用契約で雇用され、フルタイムで働く社員」です。採用後に雇用期間の更新はなく、継続的に働き続けられますが、会社の指示によって、業務内容や勤務地の変更が生じる可能性もあります。
1.2.契約社員
契約社員の定義は、「期間の定めがある有期雇用契約で雇用され、フルタイムで働く社員」です。雇用条件が限定的で、一定期間ごとに雇用契約を更新します。仕事の範疇や条件が明確なため、仕事以外に優先すべきことがある人などに適した雇用形態です。
1.3.契約社員から無期雇用になれる労働契約法改正の概要
2013年、改正労働契約法における「無期労働契約への転換」が施行されました。契約更新を繰り返し、通算5年以上勤務した契約社員などが自ら申し出た場合、企業は無期雇用契約へ転換する必要があります。
これは「5年ルール」や「無期転換ルール」とも呼ばれ、契約社員だけでなく、アルバイトやパートにも適用される法律です。
企業側に拒否権はないため、5年以上勤務した契約社員のうち、希望する人は誰でも無期雇用で働き続けることができます。ただし、原則として労働条件は有期雇用時と同様です。
【参考】厚生労働省「改正労働契約法のポイント」
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2.契約社員と正社員の違い
ここでは、契約社員と正社員の違いについて、7つのポイントを紹介します。
2.1.雇用形態
正社員と契約社員の大きな違いは、雇用期間の有無です。前述の通り、契約社員は有期雇用、正社員は無期雇用であるため、一般的には、正社員のほうが安定した経済基盤があると認識されやすいでしょう。
そのため、商品やサービスの申し込み、賃貸契約や保険の加入といった場面では、正社員であることが有利に働く傾向があります。
2.2.雇用期間
契約社員は有期雇用であるため、契約満了を迎えるタイミングで更新または終了を判断されます。一方、無期雇用の正社員は、中途退職をしない限り定年を迎えるまで働き続けられることが前提です。
2.3.業務内容
契約社員は正社員と異なり、任される業務の範囲や内容が契約で決められているため、裁量権のある仕事を任されることは少ない傾向があります。
一方で、東京都労働産業局が令和元年に公表した調査によると、業務内容が正社員と同じと答えた契約社員は64.7%にのぼりました。
また、仕事の量が正社員と同じと答えた契約社員も66.4%を占めており、実態としては正社員と同じ仕事をしている契約社員も一定数いることがわかります。
【参考】東京都労働産業局「令和元年度 契約社員に関する実態調査」
2.4.給与
給与に関しては、雇用契約書などで定められた給与を受け取れる点では同じですが、正社員は昇進や昇給があることが多く、それに伴い給与も上がる可能性があります。
一方、契約社員には昇進や昇給はないため、給料は当初定められた額のままです。ただし、契約更新の際に給与査定が実施されて、初めの契約時よりも給与額がアップする可能性はあります。
2.5. 福利厚生
福利厚生の内容は、企業によってさまざまです。雇用形態を問わずすべての従業員を対象とする場合もありますが、契約社員は対象となる内容が制限されるケースも見受けられます。
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2.6.ボーナスや退職金
ボーナスや退職金は企業が独自に定めるものであり、制度自体が設けられていない場合もあります。
就業規則で支給を定めている企業でも、契約社員は対象外となる場合があります。仮に支給対象であっても、正社員よりも支給額が低く設定されている可能性もあるため、就職前に条件を確認しておくことが大切です。
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2.7.休日・休暇
休日や休暇の付与条件に、雇用形態による区別はありません。労働基準法で定められた最低日数は、契約社員にも正社員にも同等に付与されます。
ただし、企業が独自に設ける休暇制度に関しては、正社員のみを対象とするケースもあります。
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3.正社員のメリット
ここでは、正社員になるメリットを4つ紹介します。働き方や将来設計を考えるうえで、どのような点が強みになるのかを整理しましょう。
3.1.収入が安定している
正社員の大きなメリットの一つは、収入が安定しやすい点です。給与は月給制もしくは年俸制がほとんどで、時給制のように、祝日の日数によって出勤日が減っても給与額は大きく変動しないことが多いです。
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3.2.キャリアアップのチャンスが多い
正社員はキャリアアップのチャンスに恵まれやすい傾向があります。任される仕事の領域や伴う責任が大きい分、実務で成果を上げればそれだけ成長を実感できるでしょう。
会社によっては、その成果に合わせて昇格・昇給制度が設けられている場合もあります。
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3.3.社会的信用度が高まりやすい
正社員は対外的な信頼を得やすい雇用形態です。賃貸やローン契約、クレジットカードの発行など、正社員が有利な場面があります。安定した収入や雇用の継続性が評価されやすいため、社会的な信用を得やすいでしょう。
3.4.福利厚生が充実していることが多い
充実した福利厚生が受けられることが多いのも、正社員のメリットの一つです。契約社員やアルバイト、パートの場合は受けられるものが限定的なケースがあります。生活や将来設計を支援する制度が整っている点は、大きな安心材料と言えるでしょう。
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4.正社員のデメリット
正社員にもデメリットは存在します。以下の2点が自分にとってデメリットとなる要素かどうかを確認してみましょう。
4.1.転勤がある場合も
複数拠点を持つ企業で働く正社員は、転勤を命じられる可能性があります。雇用契約や就業規則で定めがある場合は辞令を断ることが難しいため、転勤を避けたい場合は、あらかじめ転勤の可能性が低い企業を選ぶと安心です。
4.2.副業が難しい場合がある
近年副業を容認している企業が増えているものの、いまだ正社員の副業を良しとしない風潮が残っている企業もあります。また、副業に割けるような時間や精神的な余裕がない人もいるでしょう。
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5.契約社員のメリット
企業で働くなら正社員の方が有利に思えますが、契約社員にも多くのメリットがあります。ここでは、契約社員のメリットについて解説します。
5.1.正社員になれる可能性もある
契約社員として入社しても、正社員に登用される可能性があります。企業によっては会社独自に正社員登用制度を設けている場合もあり、評価や実績次第で登用されるケースも少なくありません。
また、会社に制度がなくても、5年ルールを活用することで、無期雇用として働き続けられる可能性があります。
5.2.自分の能力やスキルを直接的に活かしやすい
自分の能力やスキルを直接的に活かした働き方ができる点も、契約社員のメリットです。契約社員は業務範疇が雇用契約で限定されているため、仕事選びの段階で取捨選択ができます。
5.3.勤務時間を調整できる
契約社員は勤務時間の調整がしやすい場合もあります。勤務時間は雇用契約ごとに定められるため、自分の希望に合致した条件を選択できます。育児や介護、学業などと両立を図りたい場合は、無理のない働き方を実現しやすいでしょう。
5.4.希望する場所で働くことができる
契約社員は転勤の可能性が低いため、原則的に採用時に決定された勤務地で働き続けられます。家庭の事情などで通勤時間が長くなったり、住所を変更したりできない人にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
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6.契約社員のデメリット
正社員と同様、契約社員にもデメリットがあります。自分にとってメリットとデメリットのどちらが優位かを確認してみましょう。
6.1.長期的な雇用が保証されていない
契約社員は有期雇用契約のため、長期的な雇用が保証されていません。契約が更新される限りは働けますが、会社の業績などによっては契約が更新されないリスクがあります。
6.2.年収が少なくなる可能性がある
先述の通り、契約社員は契約が満了するまで昇進や昇給がないため、長く勤めても労働に見合った収入アップが期待できない可能性があります。
また、ボーナスや退職金も、企業によっては契約社員を対象外としている場合もあり、正社員と比較すると年収が少なくなることが懸念されます。
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7.まとめ
契約社員か正社員かといった雇用形態の違いによって、働き方や待遇は大きく変わります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、迷った場合は、まず自分がどのような働き方をしたいのかを明確にすることが大切です。
正社員と契約社員、それぞれの違いを理解した上で、自分にとって最善のキャリアを選択しましょう。
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