異動する上司や同僚へのメッセージは、感謝や応援の気持ちを伝える大切な機会です。しかし、「何を書けば良いかわからない」「形式ばった内容になりそう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、異動メッセージを送る目的や方法に加えて、心に響く例文を紹介します。また、自分が異動する際に送るメッセージについても解説するので、異動メッセージについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
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1. 異動メッセージとは
異動が決まった方に対して送るのが異動メッセージです。主な目的は、異動する方に対して感謝の気持ちを伝えること、また今後の活躍を願う気持ちを伝えることです。異動メッセージを通じて真心や労いの気持ちを示せば、異動する方との良好な関係を保ちやすくなります。
さらに、異動する方の新たな挑戦を後押しし、前向きな気持ちで次のステージに進んでもらうためのエールとしても重要な役割を担っています。異動メッセージはこれまでの関係性を考慮しつつ、誠意を込めて送ることが大切です。
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2. 異動メッセージを送る方法とタイミング
ここでは、異動メッセージを送る具体的な方法とタイミングについて解説します。
2.1. 異動メッセージを送る方法
異動メッセージを送る方法としては、主に以下のようなものが挙げられます。
- メール
- 手紙やはがき
- メッセージカード
- LINE
- 寄せ書き
ビジネスシーンでは、フォーマルな内容を気軽に送れるメールが適しています。メールであれば、異動の準備で忙しい相手にも負担をかけずに送ることができます。
特にお世話になった方へ個人的に感謝の気持ちを伝えたい場合は、より気持ちが込められる手紙やメッセージカードという方法もあります。
また、長年勤務した上司が栄転するといった場合は、職場のメンバー全員で色紙に寄せ書きするのも良いでしょう。寄せ書きは短文でメッセージを伝えられるので、あまり親しくない間柄でも書きやすいのがメリットです。
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2.2. 異動メッセージを送るタイミング
異動する方から異動の挨拶メールが来た場合は、返信という形で速やかに送ります。異動日間近は相手も忙しく読んでもらえない可能性があるため、期日に余裕を持って送ることが大切です。
また、手紙やメッセージカードを送る場合も、異動が周知された段階で早めの準備を心掛けましょう。
なお、職場のメンバーで書いた寄せ書きなどは、送別会や最終出勤日に渡すのが一般的です。
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3. 上司・先輩への異動メッセージ例文
上司や先輩が異動する際に送る具体的な異動メッセージの例文です。相手が親しい方の場合とあまり親しくない方の場合に分けて紹介します。また、寄せ書きに使える短文メッセージも参考にしてください。
3.1. 親しい上司・先輩への異動メッセージ例文
親しい上司や先輩に異動メッセージを送る場合は、尊敬する点やお世話になった経験を挙げながら、自分の言葉で素直な感謝の気持ちを伝えることが大切です。
〇〇部における長年のご尽力に対し、心より感謝申し上げます。
〇〇課長には、常に先を見据えたリーダーシップで私たちを導いていただきました。
今回の異動は寂しいですが、新しい職場でのご活躍を楽しみにしております。
また、これからもご指導を賜れますと幸いです。
この度のご栄転、心よりお祝い申し上げます。
〇〇部の業務では、〇〇さんの的確なご指導と温かいサポートのおかげで結果を残すことができ、大変感謝しております。
今後も私でお力になれることがありましたら、いつでもお声掛けください。
新天地でのさらなるご成功を心よりお祈りしております。
3.2. あまり親しくない上司・先輩への異動メッセージ例文
それほど関わりがなかった方が異動する際は、簡潔に感謝の気持ちを伝えたり、前向きな定型フレーズを使ったりするのがおすすめです。
これまでありがとうございました。
短い間ではありましたが、〇〇課長のもとで働かせていただき、多くのサポートをいただきましたことに深く感謝しております。
新しい環境でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
このたびはご栄転おめでとうございます。
直接の関わりは少なかったものの、〇〇部の一員としてご指導いただき感謝しております。
今後ますますのご活躍をお祈りしております。
3.3. 上司・先輩への短文メッセージ例文
上司・先輩への寄せ書きなどに使用できる短文メッセージの例文です。
- 「これまでご指導いただきありがとうございました。新天地でのご活躍を心よりお祈りしています。」
- 「一緒に働けた時間は大変勉強になりました。ますますのご健勝をお祈りいたします。」
- 「これまで温かく見守ってくださり感謝しています。今後のご発展を心より願っております。」
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4. 同僚への異動メッセージ例文
続いて、同僚が異動する際のメッセージ例文を紹介します。
4.1. 親しい同僚への異動メッセージ例文
関わりが深い同僚への異動メッセージは、親しみが伝わる表現で感謝や励ましの気持ちを伝えましょう。
〇〇さんと一緒に過ごした日々は、本当に楽しく、あっという間でした。
たくさん笑って、時には苦労を共有しながら一緒に頑張った時間は大切な思い出です。
新しい職場でも〇〇さんらしく輝いてください。またぜひ飲みに行きましょう!
栄転、本当におめでとう!
〇〇のスキルと人柄なら、新しい職場でもすぐに活躍できるはずです。
今まで一緒に仕事をしてこられて、本当に幸せでした。
新天地での成功を心から祈っているよ!頑張れ!
4.2. あまり親しくない同僚への異動メッセージ例文
あまり関わりがなかった同僚の場合は、ていねいな表現を意識しつつも、感謝の言葉と活躍を願う気持ちを素直に伝えましょう。
このたびの異動、おめでとうございます。
これまでお仕事をご一緒させていただき、ありがとうございました。
今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
異動されるとのことで、驚きました。
直接の関わりは少なかったものの、〇〇さんのおかげで職場が明るくなり、いつも感謝していました。本当にありがとうございました。
新しい環境でのご健闘をお祈りしております。
4.3. 同僚への短文メッセージ例文
同僚への寄せ書きなどに使用できる短文メッセージの例文です。
- 「一緒に働けて楽しかったです!新しい環境でも頑張ってくださいね。」
- 「これからも応援しています。またぜひ近況を聞かせてください!」
- 「たくさん助けてもらい感謝しています。新天地でのご活躍を祈っています。」
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5. 部下・後輩への異動メッセージ例文
次に、部下や後輩が異動する際に送るメッセージ例文を紹介します。
5.1. 親しい部下・後輩への異動メッセージ例文
親しい部下や後輩への異動メッセージでは、相手の成功と活躍を祈る気持ちを協調するのがおすすめです。
栄転、おめでとう!
〇〇の成長を間近で見ることができて光栄でした。そして今、〇〇がこうして新しいステージに進む姿をとても誇りに思います。
新しい環境でも自信を持って挑戦してください。何か困ったことがあれば、いつでも相談に乗ります!
〇〇さん、異動おめでとう!
これまで一緒に働けたこと、とても嬉しく思っています。
新しい環境でのチャレンジを全力で応援しつつ、今後のさらなる成長を楽しみにしています。
また一緒に仕事ができる日まで、お互い頑張ろう!
5.2. あまり親しくない部下・後輩への異動メッセージ例文
関わりが少なかった部下や後輩に対しては、冷たい印象にならないよう感謝と前向きなエールを送りましょう。
このたびの異動、おめでとうございます。
これまで一緒にお仕事ができたことに感謝しています。
新しい環境でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
このたびの異動、おめでとうございます。
直接お話しする機会は多くありませんでしたが、〇〇さんの貢献をありがたく感じていました。
新しい環境でのさらなるご活躍を期待しています。
5.3. 部下・後輩への短文メッセージ例文
部下・後輩への寄せ書きなどに使用できる短文メッセージの例文です。
- 「いつも前向きに取り組む姿勢に刺激をもらいました。これからも頑張ってください!」
- 「一緒に仕事ができて心強かったです。さらなる成長を期待しています!」
- 「これまでの努力が必ず次のステップにつながります。応援しています!」
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6. 自分が異動する場合の挨拶メール例文
ここからは、自分が異動する際、社内や社外の関係者に送る挨拶メールの例文を紹介します。挨拶メールは、これまでの感謝や今後の頑張りを伝える内容にしましょう。
6.1. 社内の上司に向けた挨拶メール例文
社内の上司に向けた挨拶メールの例文です。異動メッセージ同様、具体的なエピソードを添えて感謝を伝えましょう。
お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。
このたび、〇月〇日付で□□部へ異動することとなりました。
これまでの〇年間、〇〇部長には多くのご指導とご支援をいただき、心より感謝申し上げます。業務の進め方や人との関わり方など、〇〇部長から学んだことは数え切れません。
新しい環境では、今までの経験を活かしつつ、さらに成長していけるよう努めてまいります。これからもご指導いただけますと幸いです。
今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
6.2. 社外の取引先に向けた挨拶メール例文
社外の取引先に向けた挨拶メールの例文です。これまでの感謝をしっかりと伝え、今後もより良い関係性を保ちたいという内容を添えましょう。
いつも大変お世話になっております。〇〇株式会社〇〇部の〇〇です。
このたび、〇月〇日付で□□部へ異動することとなりました。これまで〇〇様には、多大なるご支援とお力添えを賜り、心より感謝申し上げます。
新任地でもこれまでの経験を活かし、さらに精進してまいる所存でございますので、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
まずは略儀ながらメールにてご挨拶させていただきます。
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7. 異動メッセージを送る際の注意点
異動メッセージを送る際には、いくつか注意しなければならないポイントがあります。せっかくのメッセージが失礼にあたることのないよう、あらかじめ確認しておきましょう。
7.1. 異動の背景や相手の気持ちに配慮する
異動には、昇格などのポジティブな理由もあれば、複雑な家庭の事情が絡んでいることもあります。そのため、異動の理由が明確でない場合は、背景について触れるのは避けるべきです。
メッセージはあくまで感謝や励まし、今後の成功を願う気持ちを中心に構成し、相手が明るい気持ちになれるような言葉を選びましょう。
7.2. 具体的なエピソードを添えて感謝を伝える
例えば、「〇〇で助けてもらえたのが嬉しかった」「〇〇という言葉が心に残っている」など具体的なエピソードを交えることで、より心のこもった言葉として相手に響きます。
また、思い出に触れることで、異動後もその人との繋がりを強く感じられるでしょう。異動メッセージを送る際は、形式的な内容ではなく、心からの気持ちを自分の言葉で表現することが大切です。
7.3. ネガティブな表現を使わない
異動は新しい挑戦の始まりであり、ポジティブな気持ちを持って送り出すことが重要です。特に、過去の失敗を指摘したり、相手を不安にさせたりするのは避けなければなりません。
たとえ、異動にネガティブな背景があったとしても、新しいステージへの期待に焦点を当てて、次の職場で自信を持って働けるような励ましの言葉を贈りましょう。
7.4. 今後のつながりを意識した内容にする
異動により距離が開いてしまっても、ビジネス上の関係はその後も続く可能性があります。
そのため、これまでの感謝を述べるだけでなく、「今後もよろしくお願いします」「引き続きご指導いただければ幸いです」といった、つながりを大切にする言葉を添えると良いでしょう。
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8. 異動メッセージで使える偉人の一言
異動メッセージには、今後の活躍を願う前向きな言葉が適しています。そこで、ここでは異動メッセージで使える有名な偉人の一言を紹介します。上手く活用して、心に残るメッセージを送りましょう。
8.1. 「未来は今、我々が何を為すかにかかっている」
これは、インド独立運動の指導者として知られるマハトマ・ガンジーの名言です。この言葉は、未来は過去の結果ではなく、現在の行動や選択にかかっていることを示しています。
つまり、「私たちの行動が未来を作るのだから、今こそ積極的に行動すべきだ」という意味であり、新しい生活を始める方には最適な言葉です。
8.2.「未来を予測する最善の方法は、それを創り出すことである」
この言葉を残したのは、経営学の父と言われるピーター・ドラッカーや、ノートパソコンの原型を考案したアラン・ケイなど諸説あります。
この言葉には、「未来は予測するだけでなく、自分の決断によって切り開くものだ」という意味が込められています。「行動することで、望む未来を実現できる」という前向きなメッセージは、異動する方に相応しい内容です。
8.3. 「成功は、準備とチャンスが出会ったときに訪れる」
古代ローマの哲学者であるセネカの名言であり、「成功を手にするには、偶然のチャンスだけでなく準備が必要だ」という意味の言葉です。
「準備を整えてチャンスを掴むことで、初めて成功が訪れる」とも捉えられることから、新天地で新しいチャレンジを始める方へ、準備の重要性を伝えるメッセージとして活用できるでしょう。
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9. まとめ
異動メッセージは、異動する方に対する感謝の気持ちや、今後の活躍を祈る気持ちを伝える大切な手段です。送る際は具体的なエピソードを添えて、相手を前向きにする内容を心掛けましょう。
また、異動後も良好な関係を維持できるよう、今後のつながりを意識した文章を添えることも大切です。相手を思いやる気持ちを忘れずに、印象に残る異動メッセージを送りましょう。
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