異動の意味とは?移動との違いや使い方、言い換え表現を解説

ビジネススキル・マナー

異動とは、主に職場内での部署変更や役職変更を指す言葉ですしかし、場面によってュアンスが異なることもあり、その正しい意味を理解している人は意外と少ないかもしれません。

そこで、本記事では「異動」の意味と使い方、種類、目的などについて解説します。また、異動が多い時期や異動に納得できないときの対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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1. 異動の意味とは

異動とは、会社の辞令によって従業員の部署や職務が変わることです。会社の人事方針や業務の効率化、社員のスキルアップなどを目的としておこなわれることが多く、社員自身の希望や家庭の事情が考慮される場合もあります。

1.1. 「異動」「移動」「異同」の違い

「異動」と同じ読み方の言葉に「移動」があります。「異動」は「組織の人事に関するビジネス用語」なのに対し、「移動」は「物や人が物理的に場所を変えること」を意味する日常的な言葉です。

なお、「異同」は「異なっていること、相違、違い」という意味があります。全て同じ読み方ですが、それぞれ意味が全く違うため、混同しないよう注意しましょう。

1.2. 異動の使い方と例文

異動はビジネスシーンにおいて、どのように使用されているのでしょうか。以下は、異動の具体的な使い方と例文です。

  • 〇年〇月〇日をもって、現職の任を解き、営業部への異動を命じます。
  • 営業部からマーケティング部への異動が決まりました。
  • 来週から総務部へ異動になる予定です。
  • 人事異動によって、新たなスキルを習得する機会が増えました。
  • 部署異動に伴い、業務内容が大きく変わりました。

1.3. 異動の言い換え表現

異動の言い換え表現としては、「人事異動」「部署異動」「配置換え」「配置転換」「転属」などの言葉が用いられます。

なお、「転勤」や「出向」も異動の一つですが、それぞれ意味が異なるため区別が必要です。異動の詳しい種類は、の項目で説明します。

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2. 異動の種類

異動には複数の種類があり、「企業内の異動」と「企業間の異動」の2種類に分けられます。ここでは、それぞれの異動について細かく解説します。

2.1. 企業内の異動

企業内の異動は、同じ企業内で部署や職種、勤務地などが変更されることを指します。社員は異動後も引き続き同じ会社に所属し、異動先で新たな業務を担当することが多いです企業内の異動には以下の4種類が挙げられます。

企業内の異動

転勤 勤務地が変わる異動のこと。「東京支店から大阪支店へ」など住所変更が必要な場合もあれば、居住地が変わらない近隣支店への転勤もある。
昇格・降格/昇進・降職
  • 昇格・降格:「職能資格制度」の等級に関わる異動のこと(例:課長2級から課長1級(昇格)、係長1級から係長3級(降格)など)
  • 昇進・降職:役職に関わる異動のこと(例:課長から部長へ(昇進)、課長から係長へ(降職)など
配置転換 企業内で部署や担当する仕事が変わること。人事部→経理部、営業職→総務職などの一般的な「異動」は、この配置転換を指すことが多い。
採用・退職
  • 採用:新たな人材を組織に迎え入れること
  • 退職:社員が退職し組織を離れること

2.2. 企業間の異動

企業間の異動は、異なる企業間での人材の異動を指します。企業内の異動とは異なり、異動後は所属先や業務の指示命令権が変わるのが特徴です企業間の異動には以下の2種類が挙げられます。

企業間の異動

出向 所属企業との雇用契約を継続したまま、他の企業や組織に派遣されること。給与は所属する企業から支払われ、業務は出向先の指示に従うのが一般的。
転籍 所属企業との雇用契約を終了させ、新たな企業と雇用関係を結び就業すること。個人で判断する「転職」と異なるのは、所属企業の意向が影響する点にある。

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3. 異動が多い時期

一般的に異動が多い時期は、3月〜4月と9月〜10月です。

3月〜4月は年度切り替わる時期であり、会社の決算が終了し、次年度の組織改革に合わせて異動が集中します。9月〜10月は上半期の成果を受けて適切な人員配置が検討される時期であり、異動を実施する企業多くなります。

異動のタイミングに合わせて転職を検討する場合は、企業の求人が増える1〜3月、5〜6月、8〜10月を狙うと、希望に合う勤務先を見つけやすいでしょう。

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4. 異動の目的

人事異動はなぜおこなわれるのでしょうか。ここでは、企業が異動を実施する主な目的を4つ紹介します。

4.1. 欠員を補うため

退職や長期休職、他部署への異動などによって人手が不足することで業務が滞る可能性があるため、社内で適任者を再配置する異動がおこなわれます。

さらに、既存メンバーの負担を軽減し、部署全体のバランスを取るためにも欠員の補充は重要です。異動により新たな人材が加わることで、新しい視点やスキルが部署に取り入れられ、組織の活性化にもつながります。

4.2. 適材適所の人材配置おこなうため

組織全体の効率を高めるためには、従業員一人ひとりのスキルや経験、特性を考慮し、それを最大限に活かせる部署に配置することが大切です。どれほど優秀な従業員がいても、適材適所が実現できなければ業務効率は低下してしまいます。

また、自分の能力を最大限に発揮できる環境で働くことは、やりがいや成長のチャンスを生むだけでなく、モチベーションの向上にもつながります。結果として、組織全体の生産性向上も期待できるでしょう。

4.3. 従業員に経験を積ませるため

異なる部署での業務に携わることで、従業員は新たな知識やスキルを身につけ、視野を広げる貴重な機会を得られます。また、会社全体の仕組みや業務プロセスに対する理解が深まり、柔軟に対応できる人材としての成長が目指せるでしょう。

このような異動は、従業員のキャリア形成を後押しするだけでなく、企業全体の競争力を強化する上でも大きな役割を果たします。

4.4. 従業員の不正を防止するため

特定の業務やポジションに長期間留まると、業務への慣れや閉鎖的な環境が原因で不正が生じる可能性があため、定期的な異動によって業務の透明性を確保する必要があります。

さらに、異なる環境で新しい業務に取り組めば、従業員の意識が引き締まり、結果として規律を保つことにもつながるでしょう

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5. 異動のメリットとデメリット

異動には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、従業員側が感じる異動のメリットとデメリットについて解説します。

5.1. 異動のメリット

異動によって、新しい知識やスキルを身につけられるのは大きなメリットです。異なる部署でさまざまな経験を積めば、昇進やキャリアアップの可能性も広がるでしょう。

また、異動は業務のマンネリ化を防いでモチベーションを向上させたり間関係の一新によって新たな気持ちで仕事と向き合えたりします。

5.2. 異動のデメリット

新しい環境に適応するには一定の時間と労力が必要であり、慣れないうちはストレスを感じる場合があります。また、新しい職場で一から人間関係を構築しなければならないため、不安を感じる方も多いでしょう。

さらに、異動先で求められるスキルが不足している場合はなかなか成果を上げられず、仕事へのモチベーションが低下してしまうことも考えられます。

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6. 異動を拒否できるケースとは?

異動は会社の人事権に基づいておこなわれるため、基本的に拒否することはできません。ただし、やむを得ない事情や正当な理由がある場合は、拒否が認められるケースもあります。

6.1. 介護や病気など転居が難しい場合

族の介護をおこなう必要があったり、自身の健康問題で異動先の勤務条件に適応できなかったりと、異動が従業員に大きな不利益を与える場合は、異動を拒否できる可能性があります。

ただし、「仕事が向いていないから」「子供がまだ小さいから」「通勤時間が長くなるから」といった理由では、基本的に拒否できません。

6.2. 労働契約書で勤務地や職務内容が限定されている場合

労働契約書において勤務地や職務内容が明確に限定されている場合、異動を拒否できるケースもあります

例えば、契約書に「〇〇支店で〇〇の業務を担当する」と記載されているにもかかわらず、その範囲外の異動を命じられれば、契約違反として拒否できる可能性があります。

6.3. 不当な理由による部署異動の場合

パワハラ気質の上司が個人的な理由で部下を異動させたり、特定の社員を退職に追い込むため労働条件が悪化する異動を命じたりした場合は、不当な異動とみなされる可能性があります。

ただし、これらを主張するには、異動が不当であることを具体的な証拠で証明する必要があるため、実際に拒否するのは非常に困難です。

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7. 異動に納得できないときの対処法

下された異動にどうしても得できない場合はどう対処すればいのでしょうか。ここでは、具体的な3つの対処法を紹介します。

7.1. ポジティブな目標を設定する

異動の対象として選ばれる人は、企業から期待されている人材といえます。そのため、異動をマイナスなことではなく、キャリアのステップアップや自己成長のチャンスと捉えましょう。

異動後は、「〇日までにツールの使用法を覚える」「〇〇の資格を取得する」「1ヵ月に1つ新しい企画書を提出する」など、具体的でポジティブな目標を設定するのが効果的です。

達成感を味わうことで異動による不安やストレス軽減し、モチベーションを保てます。最終的には、異動が自分のキャリアにとってプラスになることを実感できるでしょう。

7.2. 上司に相談する

異動になったことをネガティブに捉えてしまう場合は、上司に自分の正直な気持ちを伝えて、異動の理由や背景を説明してもらいましょう。

異動が自分のキャリアにどのような影響を与えるのかなど、具体的な懸念点を共有すれば、上司から適切な意見をもらえて異動に納得できるかもしれません。

れでも解決しない場合は、労働組合や人事部に相談して別の視点からのアドバイスも有効です

7.3. 転職を検討する

「新しい業務に対応できない」「職場の人間関係が気まずい」「通勤時間が長くなり辛い」など精神的・身体的な負担が大きい場合は、思い切って転職を検討するのも一つの方法です。自分のキャリアや健康を守るため職は、決して悪いことではありません。

への不安を感じる場合は、職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントでは、求職者のスキルや希望に合った求人を提案し、履歴書の作成や面接対策などのサポートもおこなってくれます。

また、非公開求人にアクセスできる場合もあり、より良い条件の職場を見つけるチャンスが広がります。一人で悩まず、専門家の力を借りることで新たな道が開けるかもしれません。

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8. まとめ

異動とは、従業員が所属する部署や職務を変更することであり、企業における人事戦略の一環としておこなわれます。異動の目的は、業務の効率化や従業員のスキルアップ、キャリア形成などさまざまです。

また、異動には同じ部署内での配置転換や役職変更、勤務地の変更といった種類がいくつかあります。同じ異動でもそれぞれ意味が異なるため、違いを理解して正しく使い分けましょう。

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