仕事を選ぶ際、「好きなことを仕事にしたい」と思ったことがある方は多いでしょう。ただ、好きなことを仕事にするのには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。
自分の適性などをよく考えずに、ただ「好きだから」という理由で仕事にしてしまうと失敗の原因にもなりかねないため、さまざまな側面を考慮したうえで計画的に仕事選びを進めることが重要です。本記事では、好きなことを仕事にするメリット・デメリットに触れながら、その具体的な方法を解説します。
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1. 好きなことを仕事にするのは良いこと?
これから社会人になる方、すでに社会人として生活している方の中には、「好きなことを仕事にしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
好きなことを仕事にしている人の割合は定かではありませんが、好きなことで生活していければ毎日が楽しく、やりがいや達成感を得やすくなることもあるため、一般的には良いことと言えるでしょう。
一方で、理想と現実のギャップが生じやすいなどの理由で、好きなことは仕事にしない方が良いという意見もあります。
そのため、好きなことを仕事にしたいと思っている場合は、メリット・デメリットを十分に理解して、自分にとって「好き」を仕事にすることは本当に良いことなのかを判断する必要があります。
次の章からは、そのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
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2. 好きなことを仕事にするメリット
好きなことを仕事にするとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、以下の4つの視点から解説します。
●やりがいを感じやすい
●楽しく仕事ができる
●仕事が好きな者同士で同僚とつながりやすい
●成長につながりやすい
2.1. やりがいを感じやすい
好きなことを仕事にすると、やりがいを感じやすくモチベーションを維持しやすくなります。
例えば「ヘアスタイルを変えることで気分が変わる瞬間が好き」という思いを活かして美容師になった場合、カットやカラーなどの施術をし、ヘアデザインがお客様に気に入ってもらえたら大きなやりがいを感じるでしょう。
また、「人とのコミュニケーションをとるのが好き」という思いから営業職に就けた場合は、自分の提案が顧客に受け入れられ受注につながったときに、仕事に対する大きな充実感を得られる場合もあります。
このように好きなことを仕事にすることで、自分の「好き」が誰かの役に立っていると実感でき、自信を深めたり、自分の業務と前向きに向き合えたりする可能性が高まるのです。
2.2. 楽しく仕事ができる
好きなことを仕事にすれば、毎日楽しみながら働ける可能性が増える点がメリットです。
例えば、コンピュータ言語を操りながらシステムの設計を進める必要があるプログラマーの場合、プログラミングが好きな方にとっては、作業をゲーム感覚で楽しみながら進められることもあるでしょう。
仕事を楽しみながらこなせれば、ストレスも溜まりにくく、充実した日々を送ることができる可能性が高いです。
楽しく働くためには、好きなことを仕事にしてみることも考えてみても良いでしょう。
2.3. 好きなことが共通する同僚とつながりやすい
好きなことを仕事にすれば、同僚と「仕事の話で盛り上がる」「スキルアップのために休日に勉強会をする」というように、職場でのつながりを促進できるケースもあります。
例えば、子どもが好きな人が保育士として働く場合、休憩時間に子どもの保育に関するさまざまな工夫を保育士同士で話して盛り上がることもあります。
共通の話題や目指すものが同じ人は親近感も湧きやすいため、良好な人間関係を築くことができる可能性が高いでしょう。
2.4. 成長につながりやすい
「好き」という気持ちがあれば、新しいスキルや知識をインプットしやすいので成長につながりやすいです。
また、仕事を単にこなすという感覚ではなく「好きなこと・楽しいことをやっている」という気持ちが強い人の場合は、吸収力や作業量でも差をつけることができる場合があります。
好きという感情をエネルギーに転換でき、困難な状況でも立ち止まることなく前進しやすいというメリットもあります。
結果的により責任のある仕事を任されるなど、キャリアアップにつながるケースも多いようです。
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3. 好きなことを仕事にするデメリット
好きなことを仕事にすることにはメリットだけではなく、デメリットもあります。
「好き」を仕事にした結果、挫折や辛い思いを経験する可能性もあるので、ぜひチェックしてみてください。
3.1. 好きなことだけやればいいわけではない
好きなことだけに集中できるなら、「仕事=楽しい」と感じるかもしれません。しかし仕事である以上、好きなことだけでなく、その他のさまざまな業務を任せられることもあるでしょう。
例えば、運動を教えることが好きでスポーツクラブに入社した場合、運動指導のほかにも受付や電話対応、チラシ配りやトレーニングのメニュー作成といった業務も行う場合もあるため、苦痛だと感じる人もいるかもしれません。
仕事は好きなことだけをやればいいというわけではなく、時には自分が苦手な業務も遂行しなければならない場面も出てくるということを理解しておく必要があります。
3.2. 理想と現実のギャップが発生しやすい
好きなことを仕事にする場合、自分が思い描いていた理想と現実とのギャップが発生しやすい可能性があります。
例えば、好きなことを実際に仕事にしてみると、毎日のようにやるのは大変だったという人もいるかもしれません。
また、仕事だからこそ自分のやりたいようには進められないケースがあることや、想像していたよりも好きという思いが評価や収入につながらないといった点でギャップを感じる人もいます。
大きなギャップを感じにくくするためには、仕事内容や職場の様子、働く人の口コミなどを入念にリサーチしておくことが大切です。
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2回目以降の転職で気を付けるべきポイントを確認する。
4. 好きなことを仕事にして成功するには
上記で解説したように、好きなことを仕事にするのにはデメリットが伴う場合もあります。このようなデメリットを強く感じ、結果としてその仕事を辞めてしまうケースがあるのも事実です。
では、好きなことを仕事にして成功する、つまり失敗せずに好きなことを仕事として続けるにはどうすれば良いのでしょうか。
特に押さえておきたいポイントとしては、以下のような行動や意識が挙げられます。
●常に客観性と目標を持つ
●スキルアップを怠らない
●プロとしての自覚を持つ
●「仕事は仕事」と割り切る
自分の好きなことについては、好きだからこそ客観的な視点が欠けることがあります。趣味であればそれでも良いですが、仕事にするのであれば自分の役割や立ち位置、スキルレベルなどを冷静に把握する視点が必要です。
また、好きという思いから生じるこだわりが業務の円滑な進行を妨げることがあるようでは、プロとして十分な仕事ができないでしょう。
好きなことであっても、時には「仕事は仕事」と割り切れる姿勢を持っておくことも大切です。
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5. 好きなことを仕事にするためのステップ
ここでは、好きなことを仕事にするための具体的な方法として、以下の3つの基本ステップを解説します。
●目標や目的を明確化する
●必要な知識やスキルは何か考えてみる
●優先順位を決める
5.1. 目標や目的を明確化する
好きなことをいますぐ仕事にしようとするのではなく、計画的に進めることが大切です。
パンが好きだからいますぐパン屋さんになりたい、と思っても、十分な準備もせず無計画なままでは失敗する確率が高まります。一度、目標や目的を明確化させて、戦略的に行動に移しましょう。
例えば、最初は会社員として働きながら副業で好きなことに挑戦してみるのもよいかもしれません。
最終的にどのような働き方を実現したいのか、いまできることは何か、を書き出してみると良いでしょう。目標を達成するまでの期間を設けて逆算すると、いま何をすべきかが見えてくるはずです。
5.2. 必要な知識やスキルは何か考えてみる
好きなことを仕事にするために、どのようなスキルや知識が必要なのか考えてみましょう。
例えば、Webデザインが好きなら、Webデザイナーとして活躍するためにどのようなスキルが必要か考えまとめてみましょう。
(スキル例)
●デザインに関する基本的な知識
●デザインツールを使いこなすスキル
●コーディングやプログラミングスキル
●Webマーケティングスキル
●マネジメントスキル
そして、Webスクールや職業訓練、書籍で学ぶなど複数の手段から、どのようにして上記のようなスキルを身に付けるのか検討しましょう。
Webデザインのように実務経験を積み重ねることが大切になる職種の場合は、クラウドソーシングなどで初心者歓迎の案件を受注してみるのもよいかもしれません。
5.3. 優先順位を決める
目標や目的が決まったら、何から始めるべきなのか、優先的に取り組むべきものは何かを考えましょう。
今の自分に足りないスキルや資格があるなら、勉強時間を最優先に確保する必要があります。
今後の自分の目標・目的に向かってどのように過ごしていくべきなのか、優先順位を決めておけばスムーズに準備を進められます。今の課題を明確化させて少しずつ理想の働き方を実現させましょう。
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6. 好きなことが思い浮かばない場合
この記事を読んでいる方の中には、「好きなことを仕事にできたらいいな」と漠然と思ってはいるものの、「自分の好きなことがよくわからない」あるいは「ビジネスにつなげられるような好きなことが思い当たらない」という方もいるでしょう。
そのような場合は、過去の自分を振り返って「好き」を探していくのがおすすめです。今までの自分は何をしたときに喜びや楽しさを感じたのか、思い出してみましょう。マインドマップやフレームワークを活用するのも良いでしょう。
自分の好きなことが見えてきたら、それをどのような仕事で活かせるかを考えていきます。さまざまな業界や職種について調べてみると、これまで知らなかった仕事や思いもよらなかった仕事で「好き」を活かせると気づくこともあります。
また、偶然の出来事や仕事を続ける中で好きなことに出会えることもあるので、仕事・プライベートを問わず未経験のことに積極的にチャレンジしたり、気になることは率先して調べたりするのがおすすめです。
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7. 仕事選びのポイントは「好き」以外にも
ここまで好きなことを仕事にすることについて解説してきましたが、自分に合う仕事を選ぶときの観点は「好き」以外にも多くあります。
例えば、好きなことややりたいことではなく、逆に「嫌なこと」「やりたくないこと」から考えるのも1つの方法です。それらをすべて回避するのは難しいかもしれませんが、「これだけは避けたい」ということがあれば職種の方向性を決めるのに役立ちますし、ミスマッチも防げます。
また、自分の「得意なこと」や「強み」から考えるのも良い方法です。好きなことと重なる場合もあるかもしれませんが、異なるベクトルで自身の適性を把握できるケースが多いでしょう。
他にも、理想とするライフスタイルから考える、今持っているスキルを応用できる仕事を探すといった方法もあります。多角的な視点を持ちながら、その仕事で生活している自分をできるだけ明確にイメージすると、将来像が見えてきやすいです。
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8. まとめ
好きなことを仕事にするためには、そのメリットとデメリットを理解したうえで計画的に行動を進める必要があります。
自分は好きなことを仕事にしてそれを続けていけるのか、また仕事にするにはどのようなスキルや知識、姿勢が必要なのかを考えましょう。しっかりと理解と準備をすれば、理想の働き方を実現させることができるでしょう。
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