「仕事ができない人」の特徴は? どうすれば?--改善策と病気の場合の対処法

「仕事ができない人」の特徴は? どうすれば?--改善策と病気の場合の対処法

「仕事ができない」と悩んでいませんか。なぜ周囲の人は、あなたを「仕事ができない」と決めつけるのでしょうか。

実は、ちょっとした事を改善するだけで「仕事ができない人」から、「仕事ができる人」になれるのです。

今回は、「仕事ができない」と言われる人の9つの特徴と「できる人」への改善ポイントを解説し、併せて、病気の場合の対処法もご紹介します。

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目次

1.「仕事ができない人」の9つの特徴とは?

特徴(1)仕事が遅い・スケジュールを守れない

特徴(2)理解度・コミュニケーション能力が低い

特徴(3)ホウレンソウ(報連相)ができていない

特徴(4)メールや電話のレスポンスが遅い

特徴(5)仕事とプライベートのメリハリがついていない

特徴(6)プライドが高い・自分を客観視できない

特徴(7)ネガティブな発言が目立つ

特徴(8)スキルが足りていない・向上心がない

      

特徴(9)やる気がない・自発的な行動をしない

2.「病気」の場合は治療や周囲の理解が必要

3.仕事ができない人がやってはいけないこととは?

4.「仕事ができる人」と思われるための5つのポイント

5.「仕事ができない」のは周囲に問題がある可能性も

6.転職して働く環境を変えてみる

7.あなたが上司なら...「仕事ができない人」への対処方法

8.まとめ

1.「仕事ができない人」の9つの特徴とは?

仕事ができない人は、「自分が主体」となった考えで行動をしている傾向にあります。

例えば、「自分のペースで仕事を進めたいから、スケジュールを厳守できない」「上司に注意されるのが苦手だから報連相を怠る」というケースも見られます。

ここでは、仕事ができない人の特徴と改善ポイントを紹介しています。心当たりがあるものがあれば、ぜひチェックして見直しましょう。

(※クリックすればそれぞれの特徴の問題点と改善ポイントを説明した記事部分に遷移します)

・特徴(1)仕事が遅い・スケジュールを守れない

・特徴(2)理解度・コミュニケーション能力が低い

・特徴(3)ホウレンソウ(報連相)ができていない

・特徴(4)メールや電話のレスポンスが遅い

・特徴(5)仕事とプライベートのメリハリがついていない

・特徴(6)プライドが高い・自分を客観視できない

・特徴(7)ネガティブな発言が目立つ

・特徴(8)スキルが足りていない・向上心がない

・特徴(9)やる気がない・自発的な行動をしない

以下、目次の順番にご説明していきます。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(13)--仕事ができないと悩んだ時の処方箋1」

【関連記事】「【仕事辞めたい】会社がつらいと思ったらやるべき事と辞める判断ポイント」

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特徴(1)仕事が遅い・スケジュールを守れない

1. 問題点

職場は日々、さまざまな仕事が山積みです。

多くの仕事を整理しこなしていくためには、仕事の順序を考えたり1日のスケジュールを把握したりすることが重要になってきます。

しかし、仕事の納期や難易度などを何も考えず、手当たり次第に仕事に着手すると、結果的にひとつの仕事を仕上げるまでに長い時間を要することになるでしょう。

また、納期に間に合わなくなってしまうと周囲からの信頼も失い、結果として「この人は仕事ができないな」と判断されてしまう可能性も高くなります。

2. 改善ポイント

自分の仕事に取りかかる前に、各々の仕事の難易度や手順を把握し、優先順位をメモしておくのは有効な手段です。

頭の中だけでイメージするのではなく、記録に残すことで忘れにくくなります。

できればPCの周りなど、自分がよく目に入る場所にメモを置いておくと効果的です。


【関連記事】「【仕事行きたくない】会社が嫌になる主な理由とNG行動、行くための方法」

特徴(2)理解度・コミュニケーション能力が低い

1. 問題点

上司や同僚に仕事の内容を何回説明されても、その詳細を覚えることができない。また、たとえ仕事で分からないことがあっても、それをどのように周りの人に質問してよいのか分からないという人もいるでしょう。

その結果、いつまでも仕事内容が理解できない状態が続くと、自分から聞きにいくのが億劫になり、余計に身動きが取れなくなってしまいます。

客観的に見ると、そのことに気づいていない場合も多いため、物事を覚えることができず、意思表示をしない「仕事ができない人」に思われてしまうこともあるでしょう。

2. 改善ポイント

仕事を覚えるにあたって、自分はどの部分が1番理解できていないのか、一度冷静になり、分からない部分を紙に箇条書きにしてみるのも効果的です。

他の人に質問するときは、理解できない部分を簡潔に分かりやすく尋ねることを意識してみましょう。

【関連記事】「【仕事休みたい】会社を休む理由で気を付けたいポイントや伝え方を例文付きで紹介」

特徴(3)ホウレンソウ(報連相)ができていない

1. 問題点

ホウレンソウとは、「報告・連絡・相談」のことで、社会人必須のスキルでありマナーでもあります。

仕事は、一人では完結できません。同じ仕事を進める同僚はもちろん、その仕事の前後には必ず別の誰かが関わっていて、連携しながら進めていく必要があります。

しかし、ホウレンソウを怠っていると、スムーズに仕事が進まないだけでなく、思わぬ問題を招く危険性が高いです。そのことにより、周りから「仕事ができない人認定」を受けてしまうことになりかねません。

2. 改善ポイント

日頃から上司や同僚にホウレンソウをおこなう習慣を身に着ける必要があります。自分で勝手に「この程度の報告は必要がない」と決めつけないようにしましょう。

判断するのは、ホウレンソウを受けた側の上司や同僚たちです。「起こったことはすべて報告する」という心持ちのほうがちょうどいいかもしれません。


特徴(4)メールや電話のレスポンスが遅い

1. 問題点

メールや電話のレスポンスが遅い場合も、仕事ができない人と判断されてしまうことがあります。

今抱えている業務に手いっぱいな人は「この仕事が片付いてから返事をしよう」と考え、複雑な内容のメールを受け取った人は「面倒だからもう少ししてから返事をしよう」と後回しにしがちです。

しかし、処理できるものにその都度対応しなければ、仕事はどんどんたまる一方です。ひとりの仕事が停滞すれば、関係する他の人にまで影響が及ぶため、周りからは仕事ができない人だと思われてしまいます。

2. 改善ポイント

「自分のレスポンスが遅れると迷惑をかける人がいる」ということを再認識しましょう。

すぐに返信するのが基本ですが、難しい場合は一次返信だけでもしておくと、相手も安心します。

また、他の業務に追われて忘れてしまう場合は、「メールをフォルダ分けする」「フラグをつける」「付箋に書いて目に付くところに貼っておく」など、忘れないための対策を考えましょう。

特徴(5)仕事とプライベートのメリハリがついていない

1. 問題点

与えられた仕事ならば、納期が来ていなくても延々とそれだけに取り組んでしまうという人はいませんか?

必要のない残業をしたり、休憩時間や自宅に持ち帰ってまで仕事をしたりすると、仕事とプライベートのバランスが崩れてしまうことになります。

仕事に熱中することは良いことですが、このようにメリハリなく仕事をしていると、どこで仕事の手を抜いて良いのか分からなくなり、仕事の効率も下がります。その結果、仕事ができない人のレッテルを貼られてしまうこともあります。

2. 改善ポイント

仕事をする時間と休む時間の区別を明確につける必要があります。

たとえば、休憩時間には仕事をせずしっかり休む。納期に余裕があるときは残業や仕事を自宅に持ち込まないなど、ルールを決めましょう。


特徴(6)プライドが高い・自分を客観視できない

1. 問題点

誰よりも自分は仕事ができると思っており、上司や同僚に間違いなどを指摘されても非を認めようとしない人がいます。

それが時々ならまだしも、頻繁に行われるようであれば困りものです。

このようなタイプの人は、自分だけに通用するルールにこだわる傾向があり、それ以外の意見を出されると柔軟に対応できず感情的になることがあります。

周囲から見ると、冷静さを欠く仕事のできない人と思われがちです。

2. 改善ポイント

仕事に自信を持つことは良いことですが、自分の考え方が絶対に正しいわけではないということを理解しましょう。

また、たとえ自分の意見が採用されなくても、自分自身が否定されているわけではないことを認識することも大切です。

会社の利益に1番貢献できる意見はどれなのか、それを見極めて、チームで協力して成功させることを意識しましょう。

特徴(7)ネガティブな発言が目立つ

1. 問題点

「どうせ」「自分なんて」「できるわけがない」など、ネガティブ思考が目立つ人は要注意です。誰しもネガティブな感情を抱くことはありますが、とらわれすぎると仕事でも良い結果を生み出せません。それだけでなく、周りの人たちの士気を低下させ悪影響を及ぼします。

また、良かれと思って言葉をかけても、「説教された」「批判された」と受け取ってしまうケースがあるため、周りの人は接し方に悩み、「やりづらさを感じさせる仕事ができない人」と思われてしまうこともあるでしょう。

2. 改善ポイント

ネガティブ思考は悪いことではありません。むしろ、リスク回避につながるケースもあります。しかし言葉を発する時には、なるべくポジティブな言葉に変換するように心がけましょう。

たとえば、心の中では「できるはずがない」と思っていても「ちょっとだけ頑張ってみよう」と声に出してみるだけでも気持ちが前向きになり、実際にクリアした時には自信に変わるはずです。

特徴(8)スキルが足りていない・向上心がない

1. 問題点

仕事ができないのではなく、スキル不足や向上心がないため、業務に追いついていけていないといった可能性があります。

例えば、「同僚は簡単にこなせるのに自分はできない」「業務に関して分からないことが多すぎる」という場合は、自分自身のスキルを見直してみてはどうでしょうか。

また、自分に自信がない方や周りや仕事に興味を持てない方の場合、向上心が低く、今のままでも良いと諦めてしまっている場合もあります。

2. 改善ポイント

スキル不足だと感じる部分を洗い出して、一つずつ解決策を見つけて行動に移しましょう。

例えば、PDCAサイクルを回すと、「仕事ができない」という課題を克服できる可能性があります。PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の4段階を繰り返し、継続的に改善していく手法のことです。

具体的には、下記の順に進めてスキルの向上を図ると良いでしょう。

● Plan(計画):自分の弱点を見つける

● Do(実行):上司に教えてもらう、資格の勉強をする

● Check(測定・評価):弱点を克服できているか評価する

● Action(対策・改善):評価を基に次なる改善点を見つける

自分の課題点を見つめ直し、一つずつ克服していくことで新たな目標が生まれ、モチベーションアップに繋がる可能性もあります。仕事に対して、「向上心がない」「意欲が湧かない」という方は、小さな成功体験を積み上げていくと考えが変わってくるかもしれません。

特徴(9)やる気がない・自発的な行動をしない

1. 問題点

仕事への意欲がない人は、会社にとって厄介な存在です。

能力不足で今はまだ大して仕事はできないけど、それでも自分なりに頑張る人のことは周囲も応援したくなります。

しかし、そもそも本人に仕事への意欲がない場合は、周囲も手助けのしようがありません。

やる気がない人は、「ただ言われたことだけをやっておけばいい」「決まった仕事だけこなしておけばいい」という思考になりやすく、自発的な行動をしないため、責任ある仕事や大きなプロジェクトも任せにくくなります。

2. 改善ポイント

まず、やる気の無さは顔つきにも表れます。

常に眠そうだったり、口を開けたままにしたりしていると、周囲からは「頼りない」「信用できない」と思われてしまいます。職場では、常に人から見られているという緊張感を持つことが大切です。

また、言われたことだけをただこなすのではなく、自ら改善点を見つけることも必要です。

そのためには、「自分にできる仕事はないか」「さらなる効率アップを目指すためにはどうしたらいいか」という視点を持ち続ける必要があります。

(※上に述べた事を参考にしても、「仕事ができない」との悩みが消えない場合は、転職するという選択肢もあります。就職活動で利用されたことが多い「マイナビ」を運営する株式会社マイナビの転職エージェントサービス「マイナビエージェント」なら、職種や業界に特化したアドバイザーが無料で転職候補先選びや書類・面接対策などを行ってくれますのでおすすめです。)

【関連記事】「「仕事を辞めたい、向いてない...」は甘え? そう感じてしまう理由と対処法」

【関連記事】「もしかして営業に向いていない? 営業職の適性や営業スタイルを築く方法」

2.「病気」の場合は治療や周囲の理解が必要

生産性や効率性が重視される職場はストレスがたまりやすくなります。このように仕事のストレスが原因で心身に不調が生じ、それによって仕事に支障をきたす場合もあります。そのため「この人は仕事ができない」と安易に判断せず、病気やストレスの可能性を考慮することも必要です。

2.1. うつ病

うつ病は誰にでもかかりうる病気です。うつ病は不安感や焦燥感などが現れ、何をするにもやる気が起こらなくなる病気です。仕事をしている人にとっては、作業能力や効率などのパフォーマンスが大幅に落ちることがあります。

たとえば頭の回転が鈍くなり、簡単な事務作業や人との会話が上手くできなくなってしまったり、記憶力の低下などが目立つようになったりすることもあります。

うつ病は精神疾患のひとつなので、気合や精神論で回復するものではありません。

うつ病に陥った本人は、決して自分を責めず、病気が原因でパフォーマンスが落ちていることを理解することが大切です。

また、うつ病は治療を受けることで回復が早くなりますので、適切なケアをなるべく早く行うことが重要です。

さらに周囲の人もうつ病の特徴を心得て、そのような症状が見受けられたら病院受診を勧めましょう。また症状が重篤な場合は休職も視野に入れ、うつ病が回復して職場に復帰できるまでを温かくサポートする姿勢が大事です。

2.2. 発達障害(ADHD/アスペルガー症候群)

うつ病のような病気ではありませんが、中枢神経系の機能障害が原因とされている発達障害がある社員もいることでしょう。

発達障害にはさまざまな種類がありますが、多いのはADHDやアスペルガー症候群と呼ばれる人たちです。

これらの障害は、順序だった考え方ができなかったり、人の気持ちや場の雰囲気を理解したりすることが困難な場合もあります。

そのため、抽象的な事柄や突発的な物事に対して、大きな動揺をすることが多いと言われています。また本人に悪気はないのですが、相手の気持ちを害してしまったり、傷つける言葉を言ってしまったりすることがあります。

このような問題に対処するために、ADHDやアスペルガー症候群の人が、不機嫌になったり嫌な顔をしたときは、その理由をきちんと聞き次から同じ結果にならないよう理解する努力が必要です。

また周囲の人たちは彼らの特徴を理解し、仕事を頼むときは曖昧な言葉を使わず、分かりやすく伝えるということを意識すると良いでしょう。

【関連記事】「社会人・働くことに向いてない人はどうすれば? 特徴やおすすめの職業を紹介」

【関連記事】「仕事が「できる人」「できない人」の違いは? できる人になるためのポイント」

3.仕事ができない人がやってはいけないこととは?

過度に自分を責めたり、他人のせいにしたりしないように心がけましょう。

「自分は周りの人よりも劣っている」「○○さんの指示が遅いから仕事が終わらなかった」などと考える癖がついてしまっている可能性もあります。

自分でも気づかないうちにネガティブ思考になってしまうケースもあるので、意識的に改善するような工夫が必要です。

1日のはじめに自分がこなすべき業務を書き出して可視化したり、優先順位をつけたりとほかにも考えることは多くあります。

また、困ったときにすぐに相談できるように、日頃から職場の人と良好な関係を築くことも大切です。

自分を主体に考えるのではなく、周りの人のために何ができるのか、自分の役割は何かをしっかりと考えながら行動すると良いでしょう。

【関連記事】「【仕事に集中できないのはなぜ?】集中できない人の特徴と集中力を高めるコツ」

【関連記事】「仕事覚えられない人の特徴--覚えられない原因と覚えるための対処法」

4.「仕事ができる人」と思われるための5つのポイント

では、仕事ができないと思い悩んでいる人が仕事ができるようになるためには、どうしたらいいのでしょうか? 今日からできる5つの方法を紹介します。

ポイント(1)身の回りの整理整頓をする

まずは、机の上や引き出しの中をきちんと整理整頓してみましょう。机の上が散らかっていると作業に使えるスペースが狭くなり、効率も低下します。引き出しの中に関しても、整理整頓すると物の管理がしやすくなるため、必要な物を探す手間と時間がなくなり効率的に仕事が進められます。

ポイント(2)仕事の状況を常に報告し、日報を書く

上司や同僚に自分の状況を都度報告しましょう。自己判断で報告の必要性を決めつけず、すぐに報告することが大切です。また、日報を書いておくと、自分の行動や成果を後々見返し、仕事の計画が立てやすくなります。

ポイント(3)時間管理を心がけ、面倒なことを後回しにしない

面倒なことほど早く片付ける癖をつけましょう。後回しにすれば今は楽かもしれませんが、結果的には自分を追い込んでしまいます。そして、周りの人に迷惑をかけることにもなりかねません。

そのためにも、日々の時間管理は大切です。自分の中で締め切り日を設定し、期日までに完了するように作業時間を確保するようにしましょう。

ポイント(4)周りの状況を観察する

マニュアルで学んでいるだけでは仕事はできるようになりません。周りの上司や同僚の仕事ぶりを観察し、なぜその人は仕事ができるのか考えてみましょう。そして、「すごいな」「良いな」と思ったポイントは、積極的に取り入れてみましょう。

ポイント(5)仕事に関する目標を立てる

毎日、小さなことでもいいので達成したい目標を立てましょう。その目標を達成していくことが自分の成功体験となり、仕事の自信につながっていきます。

(※今の職場ではどうしても「仕事ができない」とお悩みの場合は転職エージェントに相談するのも一つの選択肢です。無料転職相談はこちら)

【関連記事】「仕事が遅くて落ち込む...遅くなる原因5つと仕事を円滑に進めるコツ」

【関連記事】「【仕事ができないのが辛い】仕事ができず苦しくなる主な原因と対処法を解説」

5.「仕事ができない」のは周囲に問題がある可能性も

上記のポイントを抑えて仕事をしているはずなのに、「上手くいかない」「職場で浮いている気がする」などと感じる場合は、職場環境に問題がある場合もあります。

その場合、自分の力だけで状況を好転させるのは難しいでしょう。

原因(1)上司からのパワハラ

上司が厳しく、パワハラ気質である場合、「自分は仕事ができない人なんだ」と思い込まされている可能性があります。

他の会社であれば問題なく働けるスキルがあっても、周囲からの言葉に受ける影響は大きくマイナス思考に陥りやすいです。

上司からのパワハラを疑う場合は、自分と同僚の業務時間や仕事量、叱責のされ方などを比較してみましょう。

「仕事ができない」という認識の原因が上司のパワハラであれば、自分が落ち込んだり悩んだりする必要はありませんが、パワハラ解決に向けた方法を考える必要があります。

原因(2)仕事を教えてもらえない

上司や同僚が忙し過ぎて指導の時間が取れなかったり、マニュアルがなく指導方針もきちんと定まっていなかったりすると、仕事を教えてもらえない状況が生まれます。

実際に、新人に丁寧に指導する余裕がない職場はよくありますが、そういった場合は、業務内容が理解できないので「仕事ができない」のは当然でしょう。

しかし、教えてもらうのを待っていては一向に仕事ができるようにはなりません。

また、業務の処理方法や優先順位が分からないまま仕事を続けても良い結果にはならないので、積極的に質問をして疑問を解消するようにしましょう。

【関連記事】「仕事がわからない...わからない事は聞くべき理由と相談のポイント」

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6.転職して働く環境を変えてみる

「自分は仕事ができない」と悩みを抱えている人の中には、自分に合う仕事を見つけられていない、職場の人との相性が悪くストレスを抱えている、忙しくて十分な休息が取れていない、など、自分だけが原因ではない可能性があります。

6.1.転職したらストレスなく働ける?

前述の通り、「仕事ができない」と感じるのは、周囲の人や働く環境が合わない可能性があります。

人間関係は仕事を円滑に進める上で重要な要素です。休みが取りづらく残業が多い職場も、十分な休息やリフレッシュができず仕事の効率が悪くなってしまいます。

人間関係や働く環境が合わないことでストレスを抱えている場合は、転職して環境を変えるのも一つの手段です。

6.2.転職エージェントを利用して転職する

自分に合う仕事を見つけたい方は、転職エージェントを利用することをおすすめします。

株式会社マイナビが運営する転職エージェントサービス「マイナビエージェント」では、キャリアアドバイザーによる面談の時間を設け、悩みや転職先の希望を聞くことで、求職者の現状を見極めてより合う仕事を紹介してくれます。

また、「マイナビエージェント」の企業担当者は、人事担当者・現場の社員・トップと交流を持っていることが多いです。

自分で転職サイトや企業のホームページを調べただけではわからない、リアルな社内の様子を教えてもらえます。

転職先で失敗したくないと考えるなら、「マイナビエージェント」に相談して自分に合う仕事を探してみましょう。

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7.あなたが上司なら...「仕事ができない人」への対処方法

では、身近にいる「仕事ができない人」に対してどのように対処すればいいのでしょうか? 上司が参考にしたい具体的な対処法を4つ紹介していきます。

対処方法(1)ホウレンソウ(報連相)をこまめにする

まずは、上司であるあなた自身がホウレンソウをおこなっている姿を見せましょう。部下に求める姿を上司である自分自身が見せることで、より実感を与えられます。

そして、部下がホウレンソウしやすくなる上司を目指しましょう。部下がホウレンソウしやすくなる上司とは、話に最後まで耳を傾けてくれて、頭ごなしに否定しない、部下に寄り添える人です。

「報告してくれて、相談してくれてありがとう」といった感謝を表現すると、部下は今後も安心してホウレンソウするようになるでしょう。

対処方法(2) 振り分ける仕事量や優先順位を考える

あらかじめ、優先順位を決めて仕事を振るのも有効です。

例えば、「○○の業務を優先的に進めて欲しい」などと伝えておくと、自分がやるべきことが明確になるので落ち着いて取り組めるでしょう。

また、根本的な部分であり即効性があるのが、仕事量の調整です。仕事量が減れば、一つひとつの仕事をより確実に着手できる環境が整います。周りと比較せず、本人の能力に見合った仕事量を与えるようにしましょう。

仕事の全体量を減らさなくても、業務を細分化して少しずつ与えると、依頼する側の負担も軽減できるかもしれません。こまめに進捗を確認しながら臨機応変な調整を心がけましょう。


対処方法(3)仕事の進め方などを丁寧に指導する

仕事内容の指導についても見直す必要があります。「これくらい伝えればわかるだろう」という思い込みや過去のやり方に固執することは危険です。

少々時間や手間はかかりますが、相手の理解度を見極めながら指導することは、将来的な成長や安定に必要不可欠です。


対処方法(4)苦手や足りない部分について指摘し、改善策を考える

自分の得意なことや苦手なことをしっかりと認識できている人は、意外と少ないものです。特に、仕事ができないと言われる人は自分を客観視できていない傾向があります。そのため、まずは本人に「自分の苦手」を認識させることが重要です。

ただし、ただ否定して終わってしまっては意味がありません。苦手を指摘した上で「どうしたら改善できるか」まで考える必要があります。

本人に考えさせるのはもちろんですが、上司としてどこまで行動改善を促すかのラインも、あらかじめ決めておきましょう。

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8.まとめ

職場は仕事だけではなく、さまざまな人間関係が交差する場所です。

「仕事ができない」と判断されると、自分も周りの人も苦労することがあります。

しかし、仕事ができない人の特徴やなぜそうなるのかを理解することで、問題解決に繋がることも多いため、それぞれの立場での改善方法やサポートを学んでいくことが大切です。

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プロフィール

久木田(くきた)みすづ 精神保健福祉士・社会福祉士

福祉系大学で心理学を専攻。
卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんや、その家族に対するカウンセリング、ソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。
現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。

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