【専門家監修】ストレスが原因で起きる症状・病気と対処法

【専門家監修】ストレスが原因で起きる症状・病気と対処法

ただでさえストレスの多い現代社会。それに加え、新型コロナウイルスによる外出自粛や勤め先の業績悪化など、ストレスを感じる人が増えているかと思います

ストレス症状には、吐き気、腹痛、めまいなどが起きる場合があります。今、自分に起きている症状は、ストレスが原因なのか確かめるために、ストレスが引き起こす、具体的な症状と病気を説明します。また、症状によって受診すべき科も紹介します。

1.ストレスとは?

「ストレス」という言葉は、あまりにも一般的になりすぎて、あらためて意味を聞かれると、なかなか明確に答えられない方も多いかもしれません。

まず、ストレスとは何か、について簡単に述べることにします。

1.1.ストレスとは、外部からの刺激による緊張状態

厚生労働省のホームページによると、ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。外部からの刺激には、天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの社会的要因があります。

つまり、日常の中で起こる様々な変化=刺激が、ストレスの原因になるのです。進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事も変化=刺激ですから、実はストレスの原因になるということです。

1.2.ストレスにはサインがある

ストレスを受けると、体調をくずしたり、気持ちが不安定になったりします。食欲がない、気持ちが落ち着かなくて夜も眠れない、など具体的な形になって現れてきます。

こうしたサインが出ていながら、これまでと同じようにストレスを受け続けていると、こころも体も悲鳴をあげて、さらに調子をくずしてしまう可能性があります。そして、こころの病気にかかってしまうこともあります。

1.3.ストレスで起きた症状には早めのセルフケアが必要

ストレスサインに気づいたら、早めのセルフケアが大切です。気持ちが落ち込む、イライラする、眠れない、食欲がない、疲れやすい、疲れるといつも歯が痛くなる、腰に出てくる、耳鳴りがするなど、ストレスサインに気づいたときには、十分に休息をとり、気分転換をするなど、早めにセルフケアをするようにしましょう。

1.4. テレワークや働き方改革でもストレス!?

冒頭で新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛や勤め先の業績悪化がストレスの原因になっている可能性を指摘しましたが、実は、新しい働き方として脚光を浴びている「テレワーク(リモートワーク)」がストレスの原因になっている可能性があるのです。

「CANVAS」では、テレワークのデメリットなどについて指摘する記事もありますので、ぜひご覧いただければと思います。

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以下では、ストレスで身体が不調になる理由や、ストレスで出やすい症状、ストレスが理由で出たと思われる症状別の対処法について、詳しく説明します。

2.ストレスが原因で症状が出る理由

前の項目でも述べた私たちをストレス状態にさせる外部からの刺激のことを、ストレッサーと呼びます。

ストレッサーを受けると、身体的な側面においては血圧や抵抗力などが低下したり、精神的な側面においては嫌悪感や不安感が生じたりします。

しかし、私たちはストレッサーを対処するための防衛反応を持っており、ストレスに負けないようにしようという働きが現れます。

そのため、低下していた血圧や抵抗力などが上昇し、脳内伝達物質であるアドレナリンやホルモンの分泌が活発になります。

心身の抵抗力が増した身体には、他のストレスが襲ってきても跳ねのける力を持つため、一見健康になったかのように見えます。

しかし、これはストレスに抵抗した状態を作り出しているだけであって、本当に健康になったというわけではありません。

もちろん、このような応急処置的な状態を長く続けることは難しく、さまざまなストレスを感じ続けると抵抗力がだんだん下がってしまいます。

そして、再び心身ともに弱っていくのです。この状態をそのままにしておいたり、無理をしすぎたりすると病気に陥ってしまうことがあります。

3.ストレスで出やすい症状と病気の可能性

ストレスが原因で生じる病気には、鬱病や急性胃腸炎などがあります。

また、病気までに至らなくても、身体的や精神的、行動的に以下のような症状が出現することもあるといわれています。

3.1.頭痛(身体的症状)

ストレスと頭痛には密接な関係性があります。

ストレスは私たちの心身の状態を健康に保つ自律神経を刺激し、脳を緊張状態にさせます。さらに、血管を収縮させることで血液の流れが滞り、必要な栄養などが脳に運ばれなくなり、頭痛が引き起こされます。

ストレスによる頭痛は、主に頭を締め付けられるような痛みが生じることが特徴です。

3.2.吐き気(身体的症状)

ストレスで吐き気を感じることもよくあります。

ストレスは胃に大きな負担をもたらし、腹圧を高くさせます。

胃の中の物が逆流したり、胃酸が過剰に分泌したりしてしまい、消化機能が不安定になり、吐き気が現れます。

吐き気の特徴は、胃や胸がムカムカしたり、きりきりとした痛みなどが現れたりすることがあります。さらに、頭痛と吐き気が一緒に生じる場合も多いといわれています。

3.3.憂うつ感(精神的症状)

ストレスを感じると、身体的症状だけではなく精神的症状も多く出現します。

ストレスが自律神経を刺激し、その働きが乱れることで、憂うつ感などが生まれます。

特徴は、何をしても気分が晴れなかったり、行動するのが億劫になったりなどの症状が現れます。この症状が悪化することにより、うつ病などに繋がっていきます。

3.4.焦燥感(精神的症状)

焦燥感も、ストレスが原因で起こりやすい精神的症状のひとつです。

憂うつ感と同様に、自律神経の乱れが原因だといわれています。

焦燥感には、異常な焦りを感じたり、強い孤独感が生じたりするなどの特徴があります。

3.5注意力の低下(行動的症状)

ストレスは自律神経の働きを乱してしまうため、身体的・精神的な症状をもたらします。それにより、心身に不調が生じますので、必然的に私たちの行動にも支障をきたしてしまうのです。

例えば、注意力の低下が挙げられます。

ストレスが溜まると、休息を取るようにという指令が脳に与えられ、倦怠感が引き起こされます。しかし、そのような状態でも、無理をして仕事などを続けようとするため、物事に集中できず、結果的に注意力が落ちてしまうことにつながります。

3.6.間違いが多くなる(行動的症状)

ストレスを感じると注意力の低下とともに、間違いが多くなることもあります。

この症状も自律神経の乱れから起こるといわれています。

集中力が欠如し、倦怠感などが生じると注意力が散漫になりがちです。

そのため、物事を記憶したり、論理的に考えたりする能力が低下し、なかなか、いわれたことが身につかず、うっかりミスなどの間違いが多くなるのが特徴です。

4.ストレスを軽減するために

ストレスで深刻な状況になる前に、今感じているストレスを軽減することで、身体的・精神的・行動的症状を抑えることができる可能性があります。

ストレスを軽減する方法として「ストレス解消」と「リラクゼーション」の2つの方法を理解しておくとよいでしょう。

ストレス解消法は「好きなことをして溜まっているストレスを解消する」ことです。例えば歌をうたってスッキリしたり、趣味を楽しんだり、家族や親しい友人に愚痴などを聞いてもらったりすることなどです。

その結果、身体の緊張が取れて心身ともにバランスが取れるようになります。

リラクゼーションは、「気分を落ち着かせ、自律神経のバランスを整える」ための方法です。十分な睡眠を取ったり、軽い運動をしたり、マッサージやアロマテラピーを利用するのも良いでしょう。

ストレスの種類や性格などになって、ストレス解消法がよいかリラクセーションがよいかは違ってきます。どちらも大切で、この2つを意識することでストレスを軽減することにつながるでしょう。

5.ストレスの蓄積で起きる病気と受診・診断

頭痛がする、憂うつ感がある、注意力が低下しているなどのストレス症状に気づき、それに対する対策を取ることで、ストレスの蓄積を防ぐことが期待されています。

しかし、それらの対策を取っても、ストレスが重い場合などは、軽減が困難なこともあるでしょう。ストレスによる症状が長引くと、病気に陥ってしまうことも否めません。

ストレスにより、生じやすい病気とその対処法について、以下を一緒に学んでみましょう。

5.1.①蕁麻疹

ストレスが加わると、自律神経やホルモンが乱れる影響で蕁麻疹が出ることがあります。

それと同時に、頭痛が生じることも少なくありません。

蕁麻疹はかゆみや痛みをともなったり、夜リラックスしたりしている時間帯に、ひどくなることも多いといわれています。

ストレス以外が原因の蕁麻疹なら短時間で治癒することがありますが、ストレス性のものは、繰り返し現れることが多いといわれています。

蕁麻疹の診断は、見た目で分かることが多いですが、血液検査が行われることもあります。

また、蕁麻疹は皮膚科を受診しますが、総合的な治療を視野に入れる場合は、精神科や心療内科の協力が必要となることもあります。

5.2.②急性胃腸炎

ストレスが原因で胃酸が過剰分泌し、胃の免疫力が低下することがあります。

そのためウイルスなどに感染しやすくなり、急性胃腸炎を引き起こすことがあります。

急性胃腸炎の特徴は、激しい下痢や嘔吐が生じることです。

もし、このような症状が続く場合、消化器科や内科、胃腸科でなるべく早く治療をすることが大切です。

5.3.③鬱

ストレス社会の現代において、鬱病は一生のうち15人~16人に1人が発症する病気です。

過度なストレスを感じることにより、脳へ神経伝達物質が正常に伝達することが困難となり、憂うつ感や焦燥感、頭痛や注意力が低下するなどの症状が現れます。

このような状態が2週間以上続くようなら、精神科や心療内科を受診しましょう。

5.4.④自律神経失調症

ストレスと自律神経は密接に関わっています。

本来、自律神経はバランスを保ちながら心身の健康を守る働きをしています。

しかし、ストレスを感じることでバランスが乱れてしまい、だるさや頭痛、憂うつ感、イライラ感などが生じるといわれています。

しかし、内科などで検査をしても、悪いところが見つからないというケースも多いです。そういう場合は自律神経失調症であることも多いため、精神科や心療内科を受診すると良いでしょう。

5.5.⑤突発性難聴

突発性難聴とは、ある日突然耳が聞こえにくくなる病気です。

ストレスを感じているときに陥りやすく、何らかの因果関係があると考えられています。

しかし、まだはっきりとした原因は不明だといわれています。

特徴は主に片耳で起こり、聞こえにくくなった時期が、明確に分かる場合がほとんどです。また、症状が生じる前は、耳鳴りや吐き気などを伴うこともあります。

診療科は耳鼻咽喉科で、耳のX線検査などで診断が行われます。

6.まとめ

冒頭で述べたように、私たちの生活の中には、数多くのストレスが存在し、さらに新型コロナウイルスの感染拡大によって、ストレスを感じる方はさらに多くなっているかと思います。

しかし、ストレスから来る頭痛や不安感などの症状を放置したままにすると、深刻な状態に陥ることもありえます。

そのためには、ストレスにできるだけ早く気づき、適切な対処法を取ることが重要だといえます。

ストレスの原因で「仕事」が思い当たる方は、体を壊す前に転職を検討するのも一つの解決法です。

まずは転職の無料相談をおすすめします。

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監修者プロフィール

工藤倫子
CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)
国家資格キャリアコンサルタント
産業カウンセラー
全米NLP協会認定プラクティショナー

1993年大手化粧品メーカー入社。営業全般にわたる経験と知識を習得。その後3年間の専業主婦期間を経て、キャリアカウンセラーとして2004年人材開発会社入社。
年間100校以上の学校で講演活動をするなど、若者の就職支援に携わる。
2010年キャリアカウンセラーとして独立。教育現場を対象としたキャリア教育事業を国内外で精力的に展開。キャリアカウンセラーの育成、企業や行政機関での講演・研修など業務は多岐にわたる。これまでの講演・セミナー受講者は5万人を超える。
2012年青森県総合計画審議会委員「教育・人づくり部門」就任。
電子書籍「何も持っていない」と思っているあなたへ出版。二児の母でもある。

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