仕事に行きたくないと朝泣く...涙が出てしまう原因や対処法を解説

仕事の悩み・転職

「仕事に行きたくない」という感情は、社会人であれば誰もが一度は抱く感情かもしれません。しかし、朝起きると「仕事に行きたくない」と感じて涙まで出てくる場合は、追い込まれた心理状態になってしまっている可能性もあるでしょう。

そこで今回は、仕事に行きたくないと思って朝に泣いてしまう原因、チェックすべき体調のサイン、泣いてしまうときの対処法などを解説します。

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1. 「仕事に行きたくない」と朝に泣くのは深刻

メリー先輩漫画_仕事行きたくないと泣く.jpgイラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>

「仕事に行きたくない」と感じることは多くの人にあることですがなかには精神的な負担が大きくなって仕事の日の朝になると泣いてしまうという人もいます。場合によっては、仕事に行く前日の夜から泣いてしま人もいるかもしれません。

涙が出てくるという現象だけで精神状態を判断するのは難しいですが、仕事に対する「つらい」「助けてほしい」「もう頑張れない」といった感情が涙につながっている可能性があります。

原因や対処法は人それぞれではあるものの、涙が続く、眠れない、食事が取れない、出勤や日常生活に強い支障が出ている場合は、早めに医療機関や専門窓口に相談しましょう。

ひとことコメント
【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg朝に涙が出るほど出勤がつらい状態は、単なる気分の落ち込みや甘えとして片づけるべきではありません。業務量の多さ、人間関係、ハラスメント、仕事内容とのミスマッチ、睡眠不足など、複数の要因が重なって心身が限界に近づいていることもあります。涙が続く、眠れない、食べられない、動悸や吐き気があるといった状態がある場合は、無理に出勤を続ける前に、休養を取ることや、医療機関への相談・受診を早めに検討することが大切です。

2. 自分の気持ちと向き合い、無理をしないことが大切

「仕事に行きたくない」という気持ちから出勤前に泣いてしまうときは、そうした状態を見て見ぬふりをして頑張り続けるのではなくまず自分の気持ちを整理してみることから始めましょう

泣いているときは「仕事が嫌だ」「行きたくない」という気持ちでいっぱいになっていても、涙が出る場面や、その前後に起きていることを少しずつ振り返ることで、負担になっている要因や相談先を整理しやすくなります。

すぐには気持ちを整理できない、なぜ行きたくないのかよくわからないという場合、一度休養を取って考える時間を持つことも大切です。

また、自分一人で解決するのが難しいこともあります。必要に応じて身近な誰かに話を聞いてもらったり、相談窓口や医療機関を利用したりして助けを求めるのもよいでしょう。

ひとことコメント
【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg「仕事に行きたくない」と感じると、自分を責めてしまう方も少なくありません。しかし、まず必要なのは原因を一人で抱え込むことではなく、状況を整理することです。いつ、どの場面で涙が出るのか、誰との関係が負担なのか、業務量や責任が過大ではないかを書き出してみると、相談すべき相手や取るべき対応が見えやすくなります。すぐに結論を出せない場合は、一度休むことも大切な選択肢です。

3. 「仕事に行きたくない」と朝に泣いてしまう原因

ここでは、「仕事に行きたくない」と感じる背景としてよくある原因を紹介します。朝に泣いてしまう背景にも、以下のような要因が関係している可能性があります。自分に該当するものがないか確認してみましょう。

3.1. 職場の人間関係

会社で働く場合、多くの職場では上司や同僚、部下などとの関わりが発生します。

人間同士なので合う・合わないがあるのは自然なことですが、ごく身近にいる人との関係性が良くない場合常にストレスや緊張感にさらされ状態となることもあるでしょう

パワハラやセクハラをはじめとしたハラスメントが発生している場合はもちろん、そうでなくてもストレスを感じることはあります。たとえば、新卒や20代の若手社員のなかには、年齢や立場の離れた上司とのコミュニケーションに気を使い、ストレスを感じる人もいるでしょう。

また、30代・40代の中堅社員のなかには、上司と部下の板挟みになり、大きなストレスを感じる人もいます。

3.2. 職場環境や待遇

労働時間や責任の大きさに対して給与が見合わないと感じる、達成が難しいノルマを課されているなど、職場環境や待遇に強い負担を感じている人もいるでしょう。

職場への不満やプレッシャー、身体的な負担などが大きくなると、それが「仕事に行きたくない」という気持ちにつながることがあります。

十分な休息が得られず、心身ともに疲弊していくケースもあれば、気力はあっても実際は身体が疲れていたり、反対に身体は動けても精神的に追い込まれていたりするケースも考えられるでしょう

ひとことコメント
【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg職場環境や待遇への不満がある場合でも、単に「我慢が足りない」と考える必要はありません。長時間労働、過大なノルマ、曖昧な指示、相談しづらい雰囲気、ハラスメントに近い言動などが重なると、心身への負担は大きくなります。まずは勤務時間、業務量、上司からの指示、叱責の内容などを記録し、社内の人事・相談窓口、産業医、外部の労働相談窓口などに相談できる状態を作っておくと安心です。

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3.3. 業務内容や役割とのミスマッチ

自分にとって業務の難易度が高すぎる、現在の役割が経験や希望と合っていない、業務内容に強い負担を感じるといった場合も、ストレスが大きくなりやすいでしょう。これは特に、会社に入ったばかりの時期や異動などがあった直後に陥りやすい状況です。

自分のスキルや興味・関心と業務内容が合わない状態が続くと、負担感が大きくなり、「仕事に行きたくない」と感じる場面が増えることもあります。

それでも責任感や義務感などからその業務を続けていると、涙が出てくるほど精神的な負担が蓄積してしまうこともありえます。

3.4. 仕事のミスやトラブル

新人であろうとベテランであろうと、仕事においてミスやトラブルはつきものです。

しかし、上司や同僚、クライアントに迷惑をかけてしまうと、「あんなミスをしてしまって申し訳ない」と思ったり、自己嫌悪に陥って「自分がいることで余計に迷惑をかけてしまうのでは」と自分自身を否定してしまったりしがちです。

また、たとえ自分のミスが要因ではなくても、業務上のトラブルが頻発するような環境だと、常に高い緊張感にさらされかねません。特に管理職やリーダーの立場では、部下やチームの成果に関する責任を感じやすく、負担が大きくなることもあります。

3.5. 複数の要因が重なっている

「仕事に行きたくない」という気持ちは、一つの原因からもたらされているとは限りません。人間関係、職場環境や待遇、ミスやトラブル、さまざまな要因が複合している可能性もあります。

一つひとつを見れば大きな問題ではなくても、2つ、3つと重なっていけば、心身の負担は少しずつ大きくなっていくでしょう

「仕事に行きたくないと感じるけど理由がわからない」という人も、小さな要因が重なって知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることが多いかもしれません。

4. 朝に泣いてしまうこと以外の異変も確認しよう

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仕事に行きたくなくて朝泣いてしまうという人は、心身のストレスからその他の異変が現れていることもあります。たとえば、以下のような不調がある場合は注意が必要です。

  • 寝つきが悪い・睡眠不足
  • 体が重くだるさを感じる
  • 食欲不振や過食
  • 何に対してもやる気が起きない
  • 動悸や吐き気がある
  • 朝になると体が動かない
  • 休日も気分が回復しない
  • ミスが増える、集中できない

まずはしっかりと休養を取ることが大切ですが、こうした不調が続く場合や、日常生活や仕事に支障が出ている場合は、医療機関や専門窓口への相談も検討しましょう。

ひとことコメント
【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg涙が出ることに加えて、睡眠障害、食欲不振、動悸、吐き気、集中力の低下、休日も気分が回復しないといったサインがある場合は、心身の不調が進んでいる可能性があります。この段階では、無理に乗り切ろうとするよりも、医療機関や産業医、カウンセリング窓口に相談することが重要です。医師の判断によって診断書が作成される場合は、会社の休職制度や業務軽減、配置転換について相談する材料になることもあります。

5. 朝に涙が出てしまう時の対処法

「仕事に行きたくない」という気持ちから、朝に泣いてしまうような状態に陥っているときの対処としては、休養・相談・仕事を変えるといった段階的な選択肢が考えられます。下記を参考に自分が試せる対処法を検討していきましょう。

5.1. 有給休暇をとる

上述のように、朝に涙が出てくる現象の裏側には心身に大きな負担がかかっている可能性があります。そのため、有給休暇を取得して一日〜数日程度休み、疲労回復や気分のリフレッシュに努めるとよいでしょう。

涙が出てきてしまうような状態で仕事に行くと、かえって作業のパフォーマンスが落ちたり、さらに疲労が蓄積したりしてしまうこともあります。まずは休養することが優先だと言えるでしょう。

5.2. 数日~1週間ほどの休暇を取る

まずは数日〜1週間ほど休みを取り、仕事からいったん離れて、心身を休める時間を確保するのも一つの選択肢です。

ずっとやりたかったことをする、行きたかった場所に行ってみる、食べたかったものを食べる、思う存分寝るなど、無理に予定を入れず、眠る、食事を取る、落ち着ける場所で過ごすなど、自分にとって負担の少ない方法で心身を休めましょう。

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5.3. カウンセリングを受けてみる

心療内科や精神科、会社の産業医・保健師、社内の相談窓口、公的なこころの相談窓口などでカウンセリングを受けてみるのも有効です。心身の状態がいつもと違うと感じるとき、自分だけで対処しようとするのではなく、専門家の力を借りることでより有効な解決策を見つけられる可能性が高くなります。

病院や相談窓口に行くことに抵抗感を抱く人もいるかもしれませんが、自分の状態を客観的に把握し、専門的な知識のもとで適切な対処をすることは心身の健康を保つよい方法です。

5.4. 信頼できる人に相談する

いきなりカウンセリングを受けることには抵抗があるという場合は、まず信頼できる身近な人に相談してみるのも良いでしょう。

身近な人に話すことで、気持ちが整理されたり、自分では気づかなかった視点を得られたりすることがあります。
また、人に相談することで思考や感情が整理されるので、自分の状態・置かれている状況を理解しやすくなるでしょう。

また、思考や感情の整理という観点では、「仕事どうする?!診断」を活用してみるのも一つの方法です。たった30秒、8つの質問に答えるだけで、自分の状況を整理&対処法のヒントを知ることができます。

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5.5. 会社の休職制度を利用する

休職制度とは、会社に雇用を維持してもらいながら、一定期間労働の義務を免除してもらう制度です。従業員は会社に籍を置いたまま、会社を休むことができます。

休職制度の有無や、休職の期間などについては企業によって異なりますが、単に休暇をもらうよりも長く仕事から離れられることがメリットです。

まとまった休養期間が得られるので、カウンセリングを受けたり心身をリラックスさせたりする時間取りやすいでしょう。今後についてゆっくり考える時間も持つことができます。特に心身の健康に不安がある場合は、休職が有効な対処法になるかもしれません。

5.6. 異動や転職を考えてみる

人間関係や労働環境が変わることで仕事に行きたくない原因が取り除かれるのであれば、異動を希望するのも一つの方法です。

同じ会社でも、部署が変われば取り巻く環境も変わります。上司や人事の担当者に相談し、今後の働く環境を変えられるか確認してみるとよいでしょう。

もし、「異動が難しい」「今の会社で働き続けるのは精神的に難しそう」といった場合は、転職も検討しましょう。
転職活動には時間や労力が必要ですが、環境を見直す選択肢の一つになります。転職エージェントを利用すると、現在の悩みや希望をキャリアアドバイザーに相談しながら、自分に合う可能性のある職場を検討しやすくなります。

ひとことコメント
【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg異動や転職は有効な選択肢ですが、心身が追い込まれているときに急いで退職を決めると、生活面や給付面で不安が残ることがあります。退職前には、有給休暇の残日数、休職制度の有無、健康保険の傷病手当金の対象となる可能性、雇用保険の基本手当、退職時期や引継ぎの扱いなどを確認しておきましょう。まずは休養と相談によって体調を整え、そのうえで今の会社で改善できるのか、転職した方がよいのかを判断することが望ましいです。

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6. まとめ

本記事では、仕事に行きたくなくて朝に泣いてしまうような状態について、その原因や対処法についてご紹介しました。

朝になると「仕事に行きたくない」と感じ泣いてしまうとしたら、その背景には心身への大きなストレスや疲れがあるのかもしれません。まずは休養を取り、自身を労わることが先決だといえるでしょう。

また、必要に応じて専門家などに相談したり、休職や異動・転職を検討したりする選択肢もあります。今回の記事を参考に自分の状態を適切に把握し、できることから対処していきましょう。

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【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

大手人材派遣会社、自動車部品メーカーなどで人事労務を担当した後に、労働局職員(ハローワーク勤務・厚生労働事務官)としてキャリア支援や雇用保険給付業務、助成金関連業務に携わる。現在は開業社会保険労務士として活躍。各種講演会(東京商工会議所練馬支部、中央支部、各都道府県社会保険労務士会)講師及び各種WEB記事執筆、日経新聞、読売新聞、女性セブン等に取材記事掲載、NHKあさイチ2020年12月21日、2021年3月10日にTVスタジオ出演。特定社会保険労務士、キャリアコンサルタント、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
https://oka-sr.jp/

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