「仕事に行きたくない」という感情は、社会人であれば誰もが一度は抱く感情かもしれません。しかし、朝起きると「仕事に行きたくない」と感じて涙まで出てくる状況は、正常な心理状態とはいえません。
そこで今回は、仕事に行きたくないと思って朝に泣いてしまう原因、チェックすべき体調、泣いてしまうときの対処法などを解説します。
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1. 「仕事に行きたくない」と朝に泣くまでに至るのは深刻な状態
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「仕事に行きたくない」と感じ、朝になると自然に泣いてしまっているとしたら、それは非常に深刻な状態です。場合によっては、仕事に行く前日の夜から泣いてしまうという人もいるかもしれません。
涙の正体は、あなたの心から発せられたSOSと言えます。「辛い」「助けて」「もう頑張れない」といった感情が涙につながっている可能性があります。
そうした状態に自ら見て見ぬ振りをして頑張り続けるのは危険です。早急に原因を明確化し、対処法を検討しなければ、さらに心身に不調をきたす可能性もあります。
後悔したり自分を責めたりする気持ちはいったん脇に置き、まずは現状を正しく理解することに努めましょう。
仕事に行きたくなくなる理由や対処法については、以下の記事もご覧ください。
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2. 「仕事に行きたくない」と朝に泣いてしまう原因
「仕事に行きたくない」と思い朝に泣いてしまう状況には、必ず何らかの原因が潜んでいます。
以下4つのポイントから、自分に該当するものがないか確認してみましょう。
2.1. 職場の人間関係
会社で働く以上、上司や同僚、部下との関わりは避けては通れません。
人間同士なので合う・合わないがあるのは自然なことですが、ごく身近にいる人との関係性が良くない場合、決定的なきっかけがなくても常にストレスや緊張感にさらされている状態となります。
例えば、新卒や20代の若手社員は、年の離れた上司と話を合わせたり、顔色を伺ったりすることにストレスを感じるかもしれません。
また、30代40代の中堅社員は、上司と部下の板挟みになることも多く、大きなストレスを感じる可能性があります。
パワハラやセクハラをはじめとしたハラスメントが発生している場合はもちろん、そうでなくてもストレスを感じることはあります。
このような状況が長期化すれば徐々に心が疲弊し、涙が出てきてしまうようになる人もいるでしょう。
2.2. 職場環境や待遇
労働時間や責任の大きさに見合わないと感じる給与額だったり、達成できないようなノルマを課されていたりするなど、劣悪な労働環境にさらされている人もいるでしょう。
そのような環境下ではプライベートがおろそかになるだけでなく、十分な休息が得られず、心身ともに疲弊していくケースが見られます。
気力で頑張らなければと思っていても、実際は身体がSOSを発している状況のため、朝になると「仕事に行きたくない」と思い泣いてしまうことも考えられます。
2.3. 業務内容への適性
自分にとって業務の難易度が高すぎる、あるいはその業務に向いていない・好きではないと感じる場合も、大きなストレスを感じやすくなります。これは特に、会社に入ったばかりの時期や異動などがあった直後に陥りやすい状況です。
自分のスキルや興味・関心に合わない業務をしなければならない状況が続けば、モチベーションも低下して「仕事に行きたくない」と感じることも増えるでしょう。
それでも責任感や義務感などからその業務を続けていると、涙が出てくるほど精神的な負担が蓄積してしまうこともありえます。
2.4. 仕事のミスやトラブル
新人であろうとベテランであろうと、仕事においてミスやトラブルはつきものです。
しかし、上司や同僚、クライアントに迷惑をかけてしまうと、「あんなミスをしてしまって申し訳ない」と思ったり、自己嫌悪に陥って「自分がいることで余計に迷惑をかけてしまうのでは」と自分自身を否定してしまったりしがちです。
また、たとえ自分のミスが要因ではなくても、業務上のトラブルが頻発するような環境だと、常に高い緊張感にさらされて気が休まる暇がありません。特に30代から40代、50代になると管理職として部下や組織全体の業績の責任を負わなければならないことも多くなります。
そのような環境下に長くいることもストレスの要因の一つとなります。
2.5. 複数の要因が重なっている
「仕事に行きたくない」という気持ちは、一つの原因からもたらされているとは限りません。
人間関係、職場環境や待遇、ミスやトラブル、さまざまな要因が複合している可能性もあります。一つひとつを見れば大きな問題ではなくても、2つ、3つと重なっていけば、心の負担は少しずつ大きくなっていきます。
「仕事に行きたくないと感じるけど理由がわからない」という人も、小さな要因が重なって知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることが多いかもしれません。
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3. 朝に泣いてしまうこと以外の異変も確認しよう
仕事に行きたくなくて朝泣いてしまうという人は、心身のストレスからその他の異変が現れていることもあります。
また、仕事に行きたくないという感情はあるものの、「朝に泣くほどではない」という人もいるかもしれません。しかし、そんな時こそいったん立ち止まるべきです。
このまま無理を続ければ、いずれ涙が出てきてしまうような状況を招きかねません。
以下の項目を参考に、自分の体調を確認していきましょう。
3.1. 寝つきが悪い・睡眠不足
「最近寝つきが悪い」「睡眠不足が続いている」という場合、心身ともに疲れ切っている可能性があります。
質の良い睡眠が確保できないと、集中力や判断能力が乏しくなるだけでなく、不安定な精神状態を招く原因にもなりえます。
特に疲れているのに夜寝られないという状況は、身体からの危険信号と言えます。
3.2. 体が重くだるさを感じる
しっかり寝たはずなのに体が重く、だるさを感じるのは、精神的に負荷がかかっている状態と考えられます。
睡眠不足と同様に、疲労感や倦怠感を感じていると仕事のパフォーマンスも低下するため、決して看過できない状況といえます。
3.3. 食欲不振や過食
食欲不振や食べ過ぎといった状況も、精神的なストレスが原因となって引き起こされることがあります。
食事が適切に取れないと栄養不足に陥り、身体機能にも悪影響を及ぼしかねません。
3.4. 何に対してもやる気が起きない
仕事だけでなく日常生活においてもやる気が起きないとしたら、それは心も体も疲弊しきっている状態である可能性があります。
いつも楽しめていたことですら楽しめなくなり無気力の状態が続く場合は、病院で診察を受けることも検討しましょう。
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4. 朝に涙が出てしまう時の対処法
もし今、あなたがすでに「仕事に行きたくない」と思い、朝に泣いてしまうような状態に陥っている場合は、下記を参考に自分が試せる対処法を検討していきましょう。
4.1. 有給休暇をとる
上述のように、朝に涙が出てくる現象の裏側には心身に大きな負担がかかっている可能性があります。そのため、有給休暇を取得して一日〜数日程度休み、疲労回復や気分のリフレッシュに努めると良いでしょう。
涙が出てきてしまうような状態で仕事に行くと、かえって作業のパフォーマンスが落ちたり、さらに疲労が蓄積したりしてしまうこともあります。
丸一日休むのではなく、午前中だけ休んで気持ちを切り替えるといった方法でも良いので、まずは休養することが優先だと言えるでしょう。
【関連記事】「【仕事を休む理由はどう伝える?私用・急用など理由別の例文と注意点を解説」
4.2. 長期の休暇をとる
長期休暇をもらい、仕事からいったん離れて、自分だけの時間をゆっくり過ごしてみるのもおすすめです。
ずっとやりたかったことをする、行きたかった場所に行ってみる、食べたかったものを食べる、思う存分寝るなど、贅沢に時間を使って自分の時間を満喫し、心身共にリフレッシュすることが大切です。
4.3. カウンセリングを受けてみる
医療機関などでカウンセリングを受けてみるのも有効です。心身の状態がいつもと違うと感じるとき、自分だけで対処しようとするのではなく、専門家の力を借りることでより有効な解決策を見つけられる可能性が高くなります。
病院に行くことに抵抗感を抱く人もいるかもしれませんが、自分の状態を知り適切な対処をすることが健康な身体を取り戻す一番の近道となります。
4.4. 信頼できる人に相談する
いきなりカウンセリングを受けることには抵抗があるという場合は、まず信頼できる身近な人に相談してみるのも良いでしょう。
あなたをよく知っている相手だからこその有効なアドバイスがもらえる可能性があります。また、人に相談することで思考や感情が整理されるので、自分の状況を認識しやすくなるでしょう。
4.5. 異動や転職を考えてみる
人間関係や労働環境が変わることで仕事に行きたくない原因が取り除かれるのであれば、異動を希望するのも一つの方法です。
同じ会社でも、部署が変われば取り巻く環境も変わります。上司や人事の担当者に相談し、今後考えられる選択肢が明確になれば、精神的な負荷は少なからず軽減するはずです。
もし、「異動が難しい」「今の会社で働き続けるのは精神的に難しそう」という場合は、転職も検討しましょう。
ただ、転職活動の状況によってはブランク期間ができる可能性があるため、現状と今後の生活を踏まえたうえでの判断が必要となります。
【関連記事】「退職を考えている時は誰に相談すると良い? 相談する相手や注意点を紹介」
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5. 仕事を辞めることは甘えになる?
朝に泣いてしまうほど辛い状況下にありながら、「だからといって退職するのは甘えなのでは」と悩んでいる人もいるかもしれません。
しかし、自分がやれること、やるべきことを全うした状況であれば、仕事を辞めることは決して甘えにはなりません。いろいろな対策を考え、行動し、それでも状況が改善しない場合は、自分の気持ちを大切にすることを優先するべきでしょう。
仕事を辞めることが甘えであるかどうかの判断基準については、以下の記事を参考にしてみてください。
【関連記事】「仕事辞めたいは甘え? 甘えと思われる理由と転職前にするべきこととは」
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6. 仕事を辞めると決めた時の注意点
仕事を辞めると決心したら、退職に向けて具体的な行動を進めていくことになります。
その際には以下の2つのポイントに注意しましょう。
6.1. 事前に連絡せずにいきなり退職しない
事前に退職の意思を伝えずにいきなり会社を辞めることは絶対に避けましょう。
辛い精神状態の中、退職に関する諸々の手順を踏むのは負担に感じるかもしれません。
しかし、何の連絡もなくあなたがいなくなってしまった場合、会社側に混乱が起きる可能性は高いです。社会人として、マナーある行動を心がけましょう。
6.2. 今自分が持っている仕事を整理しておく
通常は上司に退職を申し出て退職日が決定した後に後任者への引き継ぎが始まりますが、引き継ぎに十分な時間が取れないケースも考えられます。
抜けや漏れがないよう、自分が担当していた仕事を洗い出し、整理した状態で伝えられるように準備しておきましょう。
なお、退職準備や仕事の辞め方については以下の記事をご覧ください。
【関連記事】「【仕事の辞め方】必要な準備と転職活動を含めた退職までの流れ・注意点」
6.3. 休職制度を利用するという選択肢も
休職制度とは、会社に雇用を維持してもらいながら、一定期間労働の義務を免除してもらう制度です。従業員は会社に籍を置いたまま、会社を休むことができます。
また、会社も従業員を解雇することなく、復帰を待てるというメリットがあります。
ただし、休職制度は必ずしも全ての会社に設けられているわけではありません。休職の期間や、報酬などの条件も企業によって異なるため、まずは会社に確認する必要があります。
もしもこの制度を利用できるのであれば、一旦仕事から離れて、カウンセリングを受けたり心身をリラックスさせたりするのもいいでしょう。
その間に、職場復帰を目指すのか、退職に向けた準備を進めるのかをゆっくり考えるのも1つの選択肢です。
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7. まとめ
ここでは、仕事に行きたくなくて朝に泣いてしまうような精神状況について、その原因や対処法についてご紹介しました。
朝になると「仕事に行きたくない」と感じ泣いてしまうとしたら、それは健全な精神状態とはいえません。今の状態を見て見ぬ振りをすれば、いずれ心や身体に大きな影響が現れてしまう可能性もあります。
今回の記事を参考に自分の状態を適切に把握し、できることから対処していきましょう。
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