仕事に限界を感じるサインは?ストレスを感じやすい人の特徴や対処法

仕事に限界を感じるサインは?ストレスを感じやすい人の特徴や対処法

仕事のストレスが限界を超えると心身に不調をきたします。過労死自殺などの悲しいケースの多くには限界を超えたストレスが影響しています。

適切に対処するために、ストレスが限界に達したときのサインを知っておきましょう。

本記事では、仕事のストレスが限界に達する原因や、心身に表れる症状と対処法について解説します。心身の健康を損なう前に適切な対策を打ち、現状の改善に繋げましょう。

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1.仕事のストレスが限界に達する原因

仕事のストレスが限界に達する原因を把握すると、適切な対策を講じることができます。

まずは自分がどのような場面や状況でストレスを感じているのかを確認しましょう。

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1.1.過度な仕事量や残業

長時間労働や休日出勤、残業を強いる企業で働いている場合、ストレスが蓄積し、体調を崩してしまう可能性もあります。

毎日、朝早くから出社し、夜遅くまで働いていると、休息や睡眠の時間が足りず、心身ともに疲労困憊(ひろうこんぱい)してしまうでしょう。

また、過酷な労働に適した報酬を受けられないなら、働く意味を見出せず、大きなストレスを感じてしまいます。

1.2.職場の人間関係

人間関係が良好ではなく、職場の雰囲気が悪い場合、過度なストレスを受けてしまいます。

実際に、厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果の概況」によると、人間関係のトラブルが原因で退職に踏み切る人の割合男性8.1%、女性9.6 %と多くを占めています。

上司や先輩にパワハラやセクハラを受けている方は、早めに人事部門や社内の相談窓口を利用して対応してもらいましょう。

【出典】厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」

1.3.仕事に対する評価や給与に対する不満

どんなに努力をしても正当な評価を受けられなかったり、業務量に対する報酬が見合わなかったりする場合、大きなストレスを感じてしまうでしょう。

働く目標を見失い、モチベーションが下がってしまう人もいます。

ネガティブな気持ちを抱きながら日々の業務をこなしていると、仕事の質や内容に影響を及ぼし、社内での評価が下がってしまう可能性もあるので注意が必要です。

1.4.周りと自分を比べてしまう

自分の能力と周りを比較して、落ち込んだり、限界を感じるようになったりする人もいるかもしれません。

常に他人と自分を比べていると、成功したのに喜べない、または失敗したときに酷く落ち込むことが増えてきます。

仕事に行くこと自体が億劫に感じるようになるので、自信を取り戻すために仕事以外のことで楽しみを見つけたり、セミナーに参加したりして自分を見つめ直す時間を作りましょう。

1.5.仕事のプレッシャー

「失敗したくない」「ミスをしたらどうしよう」というプレッシャーでストレスを感じる場面は、仕事をする上で多々あります。

特に仕事に慣れるまではミスもしやすいため、ストレスを感じやすいです。

しかし、ミスや失敗などのリスクは経験を積んだり知識を深めたりすることで軽減できるので、勉強したり先輩から学んだりしてスキルを身につけましょう。

また、人の生死に関わる仕事やお金に関わる仕事など、よりミスや失敗が許されない仕事もあります。

今の仕事でプレッシャーを感じやすい方は、仕事が合っていない可能性もあるため、「自分に合う仕事は何か?」を改めて考えてみることも大切です。

転職も視野に入れて、他の仕事を調べることで自分に合う仕事が見つかるかもしれません。

【関連記事】「【仕事のストレスで辞めたい】ストレスサインを知って対策する際のポイント」

【関連記事】「仕事のストレス、「やばい」と感じたら行うべき対処法」

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2.仕事のストレスが限界に近づいているサイン

「もう限界かも」と頭では分かっていても、退職に踏み切る勇気がないという方もいるのではないでしょうか。

仕事のストレスが限界に近づいていることを自分自身でしっかりと理解するために、下記の7点を意識してみてください。

●不眠や食欲不振もしくは過食などの変調がある

●些細なことにイライラしてしまう

●感情のコントロールができない

●強い孤独感、孤立感に襲われる

●身だしなみに気を使えなくなる

●仕事でミスを繰り返す

●何も楽しいと感じない

2.1.不眠や食欲不振もしくは過食などの変調がある

「寝つきが悪くなった」「夜中に何度も目が覚める」「食欲がない」「甘いものを食べ過ぎてしまう」などの変調がある場合は、身体がSOSサインを出している証拠です。

短期間のうちに大きく体重の増減が見られた際には、休暇をとって身体を休ませましょう。

2.2.些細なことにイライラしてしまう

これまでは軽く受け流すことができたことでも、イライラしてしまうという場合、注意が必要です。

十分な睡眠や休息をとり、リフレッシュできていなければ、疲れが溜まり、心に余裕がなくなります。

他人の言動や生活音などにストレスを感じるときは、限界が近づいている証拠だと言えるでしょう。

2.3.感情のコントロールができない

突然、激しい怒りがこみあげてきたり、わけもなく涙がでたりする場合、限界がきているサインと捉えましょう。

何も悲しいことはないのに涙が込み上げてくるときには、十分な休養やリフレッシュが必要です。

感情のコントロールができないまま放置していると、職場での人間関係や周りの雰囲気を悪くしてしまう可能性もあるので、休みづらい環境下に置かれている場合でも思い切って休暇を取得しましょう。

2.4.強い孤独感、孤立感に襲われる

心が限界に達しているときには、強い孤独感・孤立感を抱くことがあります。

家族や友人と話をするのが億劫に感じてしまい、1人で長時間考え込むこともあるでしょう。

誰かに自分を否定されたり、努力しても報われなかったりすると、孤独を感じたり、無気力になったりする傾向にあります。

2.5.身だしなみに気を使えなくなる

大きなストレスや負担を感じる日々を過ごしていると、毎日のルーティンワークでさえも億劫に感じることがあります。

例えば、髭剃りやメイク、アイロンがけなどが面倒に感じてしまう場合は、限界に達していることを自覚しましょう。

「美容院に行くことが面倒」「新しい洋服を買う気力がない」という感情を抱くときも、心に余裕がない証拠です。

深刻化すると、周囲は気づいているけど、本人は無自覚でうつ病を発症しているケースもあるので軽視できません。

2.6.仕事でミスを繰り返す

これまではミスしなかった業務で失敗を繰り返してしまう場合は、過度なストレスを受けている可能性があります。

「普段は5分で終わる業務が10分以上かかっている」「確認したつもりでいても見逃しが多い」という場合は、休養することを考えてみましょう。

この状態を放置したまま仕事を続けると、上司や周りからの指摘が増えて、精神的に追い詰められてしまう可能性もあります。

2.7.何も楽しいと感じない

「これまでずっと楽しいと思って取り組んでいたことが急に楽しめなくなった」という状態は、心に余裕がない証拠です。

趣味に没頭できなかったり、友人との会話がつまらないと感じたりする場合は、うつ状態になっている可能性があります。

厚生労働省が提供するストレス診断ツールなどを試して、自分が限界に達しているのかどうか調べてみるのもよいでしょう。

【参考】厚生労働省「働く人の疲労蓄積度セルフチェック」

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【関連記事】「【専門家監修】ストレスが原因で起きる症状・病気と対処法」

3.ストレスを感じやすい人の特徴

ストレスの感じ方には、個人差があるため、同じ負担を与えられてもまったく動じない人もいます。

ストレスの影響を受けやすい人の特徴を知り、考え方を見直すことでストレスを回避できる思考パターンを身に付けられるかもしれません。

●時間に余裕がない

●何事にも我慢しがち

●趣味や没頭できることがない

●責任感が人一倍強い

●競争心が強く、自分に厳しい

●周りに気を使い過ぎている

ストレスを感じやすい人は、感情を素直に受け止めて、自分をいたわることに注力すると良いかもしれません。

例えば、「上司に叱られて疲れたから、帰りにスイーツを買って帰ろう」「1週間頑張ったから岩盤浴に行ってリフレッシュしよう」など自分の気持ちに寄り添った行動をとってみてください。

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4.仕事のストレスを感じたときの対処法

仕事のストレスが限界だと感じたら、下記の対処法をお試しください。

●ストレスとなっている原因を洗い出す

●人事部門や社内の相談窓口を利用する

●公的な相談窓口や外部機関を利用する

●医療機関への受診も合わせて考える

●長期の休暇を取る

●異動や転職を検討してみる

「我慢できないのは自分に甘いから」「3年は頑張ってみる」などと無理をし続けていると、心身に悪影響をおよぼす可能性があります。

限界だと思ったら早急に手を打ちましょう。

4.1.ストレスとなっている原因を洗い出す

まずは、どのような場面でストレスを感じるのか、原因を知ることが大切です。

ストレスの原因を突き止めると、具体的な解決策を見つけやすくなるでしょう。

直近で、どのような場面・雰囲気・言動によりストレスを受けたのか鮮明に思い出して紙に書き出しましょう。

紙に書き出したら、自分で改善できること、できないことを振り分けます。自分ひとりでは対処できないものがあれば、上司や同僚など信頼のおけない相手に相談をしてみてください。

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4.2.人事部門や社内の相談窓口を利用する

会社に人事部門や社内の相談窓口がある場合は、部署異動を希望してみましょう。

上司や同僚などに言いづらい悩みを抱えているなら、相談窓口を利用することで、困難を乗り換える方法が見つかるかもしれません。

また仕事内容は好きだけど、職場の雰囲気が苦手という場合、異動で解決できる可能性があります。

新しいチームや業務と触れることで気持ちがリセットされて、やる気を取り戻せるケースもあるでしょう。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(81)--"仕事がストレスでもう限界"の時の処方箋3」

4.3.公的な相談窓口や外部機関を利用する

自治体やハローワーク・労働局などの公的な相談窓口、弁護士などの外部機関に頼る手段もあります。

特にパワハラを受けている場合、自分ひとりで向き合うことが難しいものの、法的にトラブルを解決へと導けるかもしれません。

専門知識のあるカウンセラーに話を聞いてもらうと、気持ちが軽くなることもあるでしょう。

また、気持ちを素直に吐き出すことで、「自分はこんな風に思っていたんだ」と何か気づきがあるかもしれません。

専門家ならではの視点で的確なアドバイスを受けられるので、悩みを解決へと導ける可能性もあります。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(82)--"仕事がストレスでもう限界"の時の処方箋4」

4.4.医療機関への受診も合わせて考える

相談をしても改善が見られない場合は、医療機関への受診も検討しましょう。

例えば、落ち込みやすくなっている、身体が重たいなど気分的に晴れない日が続くならは早期的に解決する必要があります。

メンタルヘルスを専門とする心療内科を受診して、どのような症状が表れているのかを医師に伝えましょう。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(83)--"仕事がストレスでもう限界"の時の処方箋5」

4.5.長期の休暇を取る

ストレスの限界を超える前に、長期的な休暇を取得しましょう。

特に日々の業務が忙しすぎて気持ちに余裕を持てない場合は、休息が不足している可能性があります。休暇をとることで、客観性と冷静さを取り戻せるかもしれません。

「休みたいけど休めない」という状況下に置かれている人であっても、労働基準法第39条によって企業は従業員に有給休暇を与えることが義務付けられているので遠慮なく休暇を取得しましょう。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(84)--"仕事がストレスでもう限界"の時の処方箋6」

4.6.異動や転職を検討してみる

社内外で相談をしたり、可能な限り自分自身で努力を重ねてみたりしても、変化が見られない場合は異動や転職を検討してください。

残念ですが辛いと感じる環境で、努力をし続けても報われないケースもあります。心身の健康を損なってしまっては取り返しが付かなくなるので、この機会に考え方を見直しましょう。

転職活動をはじめてみると、さまざまな企業に触れる機会が増え、将来が明るく感じることもあります。

転職活動自体はノーリスクですので、少しだけ行動に移してみると気持ちが落ち着くかもしれません。

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【関連記事】「5分で理解!ストレスコーピングとは?分かりやすく解説します」

5.環境を変えることでストレス軽減に

仕事に強いストレスを感じている場合、適度な休息が取れていない、職場の人間関係がよくないなど、働いている環境があっていない可能性もあります。

自分に合う環境で働くことで、ストレス軽減につながるかもしれません。

5.1.転職してストレスの少ない仕事を探す

前述の通り、ストレスを感じるのは、周囲の人や働く環境が合わないことが原因かもしれません。

人間関係は仕事を円滑に進める上で重要な要素です。

残業や休日出勤が多い職場も、十分な休息やリフレッシュができずストレスが蓄積されてしまいます。

人間関係や働く環境が合わないことでストレスを抱えている場合は、転職して環境を変えてみましょう。

5.2.転職エージェントに相談してみる

自分に合う仕事を見つけたい方は、転職エージェントに相談してみましょう。

株式会社マイナビが運営する転職エージェントサービス「マイナビエージェント」では、転職サポートのプロであるキャリアアドバイザーが面談の時間を設け、悩みや転職先の希望を聞くことで、求職者の現状を見極めてより合う仕事を紹介してくれます。

ストレスを感じている場合、一人で抱え込むことで余計に悪化してしまう可能性もあります。

「マイナビエージェント」のキャリアアドバイザーに直接相談することで、一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。

また、「マイナビエージェントの企業担当者は、人事担当者・現場の社員・トップと交流を持っていることが多いです。

自分で転職サイトや企業のホームページを調べただけではわからない、リアルな社内の様子を教えてもらえます。

なるべくストレスの少ない環境で働きたいと考えるなら、転職エージェントに相談して自分に合う仕事を探してみましょう。

【関連記事】「【ストレス発散方法10選】ストレスを感じる原因や解消方法をご紹介」

6.辞める場合は円満退職するための準備を

辞めると決断してすぐに退職届を提出するのではなく、円満退職のための準備を進めましょう。

お世話になった会社の人と、再びビジネスの場で巡り合う可能性もあります。良好な関係を保ったまま退職するために、下記のポイントを押さえておきましょう。

●退職の意思を最初に伝えるのは直属の上司

●退職の日の1~2ヵ月前までに申告し、繁忙期を避ける

●現職の不満は誰にも言わない

●社内外への退職のご挨拶を忘れない

●辞めると言ったら絶対に辞める

「円満退職のコツとは?転職で気まずくならないための5つの作法」では、上記の項目をそれぞれ詳しく解説しているので、退職を検討している人はチェックしてみてください。

【関連記事】「【退職時の挨拶のマナーやポイント】スピーチやメールの例文もご紹介」

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7.まとめ

仕事のストレスが限界に達している場合、身体や心にさまざまな症状が表れます。

仕事が限界だと気づくことができた際には、無理をするのはやめて、本記事でご紹介した対処法を試してみてください。

実際にアクションをとっても変化が見られない場合は、早めに退職を決断して、動けるうちに自分らしく働ける環境探しをしましょう。

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