
【仕事が限界】ストレスが限界に達したときのサインと対処法
仕事のストレスが限界を超えると心身に不調をきたします。過労死自殺などの悲しいケースの多くには限界を超えたストレスが影響しています。適切に対処するために、ストレスが限界に達したときのサインを知っておきましょう。 (Misa)
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1.仕事のストレスが限界に達する例
人間は常に何らかのストレスを感じるもので、適度なストレスは良い意味での刺激にもなります。しかし、限界を超えるストレスは心身を損なうこともあり、最悪のケースでは命にもかかわります。
過労死の原因として多いのは、個人に対して過度な仕事量や役割を担わせることですが、それに職場での孤立やいじめ、ハラスメントなどが加わるとリスクは急上昇します。人格の否定や人権を無視する行為、過密な業務の押しつけは、上司や先輩などの組織上の上位者によって行われる場合が多いです。個人の言動によるものであっても組織全体の問題であり、そうした行為を見過ごしている経営者にも責任があります。
また、仕事の成果を適切に評価されず、昇給や昇格がないなど、努力しても報われないこともストレスになります。
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2.仕事のストレスが限界に近づいているサイン
長期にわたって過度なストレスにさらされると心身に変調をきたします。情緒不安定や体調不良は、心と体が限界に近づいていることを訴えるサインです。体調不良だけでなく、感情の浮き沈みが極度に激しくなる、几帳面だった人が身だしなみや整理整頓ができなくなるといったあらわれ方もあります。
このような兆候を自覚したら原因となっているストレスを回避し、場合によっては治療を受ける必要があります。早い段階で対処できれば、それだけ心身に受けるダメージが少なくすみます。
<ストレスによる不調のサインの例>
- 不眠や食欲不振もしくは過食などの変調がある
- 些細なことにイライラしてしまう
- 感情の動きが鈍くなり、自然に笑うことがなくなる
- 強い孤独感、孤立感を感じる
- 身だしなみに気を使えなくなる
3.仕事のストレスを感じたときの対処法
まずは、ストレスの原因に向き合う必要があります。仕事上の課題や職場環境に原因があるなら、まずは上司に相談すべきです。上司がストレスの原因になっている場合は人事部門や社内の相談窓口に相談しましょう。社内での解決が難しい場合は自治体やハローワークなどの公的な相談窓口、弁護士などの外部機関を利用することもできます。
顕著な体調不良がある場合は、あわせて医療機関の受診も考えましょう。ストレスによる体調不良を感じたとき、心療内科を受診する人も増えています。
心療内科は主にストレスなどによる身体的な不調を診療する科であり、内科医が診察する医療機関が多いです。これに対し、うつなどの精神の症状を治療するのは精神科医です。
精神科の専門医が診察する心療内科もありますので、看板ではなく担当医の専門分野を確認するなど、適切に選択しましょう。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。
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