【カテゴリー別】マーケティング資格20選!難易度や選び方も解説

ビジネススキル・マナー

マーケティングは企業活動において欠かせないスキルであり、専門知識を証明する資格は多くの場面で役立ちます。しかし、マーケティング資格にはさまざまな種類があり、何を選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、マーケティング資格一覧をカテゴリ別に整理し、それぞれの特徴や難易度を詳しく解説します。また、取得するメリットや自分に合った資格の選び方も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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1 マーケティングとは

マーケティングとは、顧客満足を最大化しながら、企業の利益を持続的に向上させる一連の活動を指します。

具体的には、市場調査を通じて消費者のニーズを把握し、それに応じた商品開発、価格設定、流通、プロモーションなどを総合的に計画・実行することです。

マーケティングは広告だけでなく、ブランドの価値向上や顧客との信頼関係構築など幅広い分野を含みます。近年のデジタル社会においては、SNSやデータ分析などもマーケティングの重要な要素となっています。

1.1 マーケティングの仕事

マーケティングの仕事は、市場調査、ターゲット設定、プロモーション戦略の立案、ブランド管理、デジタル広告の運用、売上データの分析など多岐にわたります。

マーケティングに関わる具体的な職種には、以下のようなものがあります。

  • マーケティング担当者(マーケター)
  • デジタルマーケティングスペシャリスト
  • プロダクトマネージャー
  • 広告プランナー
  • データアナリスト
  • CRM担当者

1.2 マーケティング資格はいる?いらない?

マーケティング職に就くうえで必須の資格はありません。マーケティング職の求人を見ても、資格取得を条件にしているケースは少ないのが現状です。

ただし、マーケティングにはデータ収集・分析スキル、クリエイティブスキル、プロジェクト管理スキル、デジタル活用スキルなど、非常に多くのスキルが必要です。

そのため、スキル証明になる資格を取得しておけば、業務に活かせるうえ、転職やキャリアアップでも大きな強みになるでしょう。

2 マーケティング資格のメリット

マーケティング職に必ずしも必要ではない資格ですが、取得することで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは主なメリットを4つ紹介します。

2.1 最新の知識が習得できる

マーケティング分野は、テクノロジーや消費者の行動変化により常に進化を続けており、第一線で活躍するには、そういった変化に対応していかなければなりません。

マーケティングの資格試験では、最新の理論や実践的なスキルが試されるため、学習を通じてトレンドに沿った知識を身につけることができます。また、資格取得後も継続教育や関連情報を受け取る機会が多く、変化する業界に対応する力が養われます。

2.2 転職やキャリアアップで有利になる

マーケティング分野は企業活動の中心的役割を担うため、資格保持者は幅広い業界や職種で需要があります。求人数も多く、資格があることで転職の選択肢は大きく広がるでしょう。

また、資格は専門知識やスキルを客観的に証明する手段となり、即戦力としてのアピールにもなります。さらに、資格取得の過程で得た知識や実践的なノウハウは、日常業務の効率化にも活用でき、現職での評価向上にもつながります。

2.3 他社からの信頼性が向上する

例えば、クライアントとの商談において資格保持者であることを示せば、提案内容の信頼度が高まり、相手からの評価が向上します。また、業界の最新動向に精通している証にもなるため、専門家としての存在感が増し、長期的なビジネス関係の構築にも役立つでしょう。

このように、専門知識やスキルが一定水準に達していることを証明できるマーケティング資格は、ビジネスの場において大きな信用力をもたらします。

2.4 年収アップが目指せる

特にデジタルマーケティングやデータ分析関連の資格は、企業が注力する分野であり高い需要があります。そのため、資格保持者は即戦力として重宝され、待遇面でも優遇されることが期待できます。

さらに、合格に向けた学習においては実践的なノウハウを習得できるため、実務でも成果を上げやすくなり、業績向上による報酬アップにもつながります。

3 【広く活用できる】おすすめマーケティング資格6選

まずは、企業のマーケティング職で広く活用できる資格を6つ紹介します。大学生でも受験できる初心者向けから、難易度の高い中・上級者向けの資格もあるので、自分のレベルに合ったものを選択しましょう。

3.1 マーケティング・ビジネス実務検定(R)

マーケティング分野における知識と実務能力を測定する資格試験です。商品・サービスの市場分析、販促活動の計画・実行など、マーケティングの基本から実践的なスキルまでを網羅的に学べます。

試験区分はA級(上級)、B級(中級)、C級(初級)と3つに分かれており、レベルに応じた受験が可能です。

レベル・主な試験範囲 A級:戦略立案、意思決定や管理、判断業務ができるレベル
B級:業務の運営ができるレベル
C級:定型業務ができるレベル
試験日 A級:11月
B・C級:2月、6月、11月(各年によって違いあり)
受験料 A級:11,600円(税込12,760円)
B級:6,800円(税込7,480円)
C級:5,700円(税込6,270円)
A級・B級併願:18,400円(税込20,240円)
B級・C級併願:12,500円(税込13,750円)
合格基準 A級:2科目合計点(300点)の各回、試験委員長が定める点
B級:2科目合計点(300点)の70%(210点)を基準として、試験委員長が定める点
C級:2科目合計点(200点)の80%(160点)を基準として、試験委員長が定める点

3.2 マーケティング検定

公益社団法人日本マーケティング協会が主催する検定試験であり、合格すれば、業務に活かせるマーケティングの知識と能力を証明できます。

1級(上級)、2級(中級)、3級(初級)と3つのレベルが設けられており、受験者の実力に応じて選択が可能です。

レベル・主な試験範囲 1級:マーケティング課題に対応する総合力を測定する(マーケティング部門のリーダーを目指す方向け)
2級:マーケティングの幅広い知識と応用力を測定する(マーケティングの実務経験を数年積んできた方向け)
3級:マーケティングの基礎概念の習得度を測定する(マーケティングを学び始めた大学生・新入社員向け)
試験日 1級:年1回(2024年度試験は2024年9月22日に実施)
2級・3級:随時
受験料 1級:14,850円
2級:9,460円
3級:6,600円
合格基準 1級:400点満点の60%程度の得点かつ受験者全体の上位20%内に属することを基準として、検定委員の審査によって決定
2級・3級:正答率70%以上

3.3 ネットマーケティング検定

インターネットを活用したマーケティング活動に関する知識を証明する資格試験です。デジタルマーケティングの重要性が高まる中、オンライン上でのマーケティング活動を効果的に行うための基本的な知識を身につけることができます。

Webマーケティングの特性から、広告やWebサイトの構成・リサーチ・関連法規まで、網羅的なスキルを証明したい方におすすめです。

レベル・主な試験範囲 レベル・主な試験範囲ファシリテート能力
Webやネットマーケティングに関する知識や技術
経営戦略と連動したWebブランディング能力 など
試験日 2月、5月、7月、11月 (2025年実施スケジュール)
受験料 6,200円
合格基準 得点率70%以上

3.4 IMA検定

IMA検定(Internet Marketing Analyst検定)は、Web広告やWebサイト解析などのWebマーケティングスキルを、暗記ではなく実務で使えるように学べる試験制度です。基礎レベルのStandardコースに合格すると、応用レベルのProfessionalコースの受験が可能となります。

IMAホルダーとして認定されるには、eラーニングで規定の講義と課題添削を受講した後、認定試験に合格する必要があります。

レベル・主な試験範囲 Standardコース:マーケ概論、アクセス分析、サイト集客
Professionalコース:高度な集客、成果牽引、KPI管理
試験日 Standardコース:毎月1回
Professionalコース:2か月に1回
受験料 24,970円
合格基準 非公開

3.5 中小企業診断士<中・上級者向け>

企業経営の課題解決や成長支援を行うための専門知識を持つ、経営コンサルタントの国家資格です。企業の現状を分析し、経営戦略の提案や組織改善をサポートする役割を担います。

企業内での活躍はもちろん、独立してコンサルタントとして活動することも可能であり、経営やビジネス戦略に興味のある人にとっては非常に有用な資格です。

レベル・主な試験範囲 マーケティング戦略の構築
経営戦略の立案
財務分析と改善
事業再生支援 など
試験日 第1次試験:8月上旬の土曜日・日曜日の2日間
第2次試験:10月下旬の日曜日(筆記試験)、1月下旬の日曜日(口述試験)
受験料 第1次試験:14,500円
第2次試験:17,800円
合格基準 第1次試験:総点数の60%以上、かつ1科目でも満点の40%未満のないこと
第2次試験:筆記試験が総点数の60%以上、かつ1科目でも満点の 40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上であること

3.6 MBA(経営学修士)<中・上級者向け>

経営学に関する知識と実務能力を養うための大学院課程で取得できる学位です。主に、企業経営に必要な戦略、マーケティング、財務、組織論、人材管理などの分野を深く学びます。

資格のように誰でも取得できるものではないため、MBAを取得していると、キャリアアップや転職に有利となることが多いとされます。

レベル・主な試験範囲 経済学(マクロ経済学・ミクロ経済学)や、法律学(企業法務や知的財産権法)など、経営に関する幅広い知識
試験日 -
受験料 -
合格基準 -

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4 【アクセス解析】おすすめマーケティング資格3選

「アクセス解析」とは、Webサイトの訪問者数や滞在時間、ページビューなどのデータを分析し、サイトのパフォーマンスを把握する手法です。ここでは、アクセス解析におすすめのマーケティング資格を3つ紹介します。

4.1 Webアナリスト検定

Googleアナリティクスを体系的に学べる検定試験です。試験の前に公式テキストで自習し、5時間の講座を受けた後に試験を受けます。

講座では、ユーザーフローに沿ったデータ分析の考え方を軸として、集客、回遊、コンバージョン、リピートなど分析のポイントが学べます。なお、講座を受けずに試験を受けることも可能です。

レベル・主な試験範囲 Googleアナリティクスの基礎知識
試験日 毎月複数回(※試験会場ごと異なる)
受験料 講座+試験:22,325円(別途公式テキストの購入が必要)
試験のみ:17,600円
※主催者、会場によって違いあり
合格基準 各カテゴリで40%以上かつトータル75%以上の正解

4.2 Google アナリティクス 4 認定資格

プロパティの設定と構成、各種レポートツールや機能の使い方など、Googleアナリティクス4プロパティについて学べる認定資格です。

受験にあたっては、Googleがオンラインで提供しているスキルショップで、初級から上級までの4コースを受講することが推奨されます。なお、資格の有効期限は1年間です。

レベル・主な試験範囲 101(初級):Googleアナリティクス4(GA4)の使用を開始する
102(初級):GA4のデータを管理して、レポートの読み方を学習する
201(中級):GA4のデータとレポートをさらに詳しく読む
301(上級): GA4を他のツールやデータソースと併用する
※スキルショップで提供されているトレーニングコース
試験日 随時
受験料 無料
合格基準 80点以上

4.3 ウェブ解析士

Webサイトやデジタルマーケティング活動の効果を解析し、改善提案を行う専門資格です。ウェブ解析士の資格を取得するには、講座を受ける方法と受けない方法の2パターンがあります。

また、ウェブ解析士の上位資格として、上級ウェブ解析士やウェブ解析士マスターが設定されています。なお、資格を維持するには、毎年フォローアップテストに合格したうえで、年会費を支払う必要があります。

レベル・主な試験範囲 ウェブ解析の知識を身につけ、データを読み取り、正しい判断ができるスキル
試験日 随時
受験料 17,600円
(公式テキスト+講座費用+試験費用:33,000円)
(公式テキスト+試験費用:22,000円)
合格基準 非公開

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5 【統計解析】おすすめマーケティング資格3選

統計的手法を用いて、データの傾向や関係性を明らかにするのが「統計解析」です。ここでは、ビジネス、医療、社会科学など多くの分野で活用されている、統計解析に関わるマーケティング資格を3つ紹介します。

5.1 統計士・データ解析士

データを統合的に解析するスキルを証明する資格です。文部科学省認定の指定講座を受講し、成績が一定基準をクリアしたり、認定試験に合格したりすることで取得が可能です。

統計士の資格を得るには「現代統計実務講座」を、データ解析士の資格を得るには「多変量解析実務講座」の修了が必要です。

レベル・主な試験範囲 統計士:統計の基本的な知識と技術
データ解析士:多変量解析に関する実力
試験日 -
受験料 入学金 5,000円

統計士「現代統計実務講座」受講料 :54,800円
データ解析士「多変量解析実務講座」受講料:49,500円
合格基準 -

5.2 ビジネス統計スペシャリスト

一般的なビジネスマンに必要なデータ分析の実践力を評価する資格です。特に、データ分析の実践に重点を置いた試験内容であり、Excelを使用したデータ分析技能と、分析結果を正確に理解し応用できる能力が問われます。

基礎レベルのエクセル分析ベーシックと、上級レベルのエクセル分析スペシャリストという2つの試験が用意されています。

なお、2025年5月よりエクセル分析ベーシックは「エクセル分析 一般」に、エクセル分析スペシャリストは「エクセル分析 上級」に名称が変更になる予定です。

レベル・主な試験範囲 エクセル分析ベーシック:平均値や標準偏差など、ビジネスデータの基本的な情報の把握と、Excelのグラフ機能や関数を使用してデータの傾向や相関などを発見・分析する基礎的な分析スキル

エクセル分析スペシャリスト:量的・質的データ、1変量・2変量データのまとめ方、仮説検定、相関分析、回帰分析、ダミー変数など、Excelの分析ツールや関数を活用したビジネスデータ分析の実践力
試験日 毎月複数回(※試験会場ごと異なる)
受験料 エクセル分析ベーシック:6,600円(2025年5月より8,800円)
エクセル分析スペシャリスト:10,780円(2025年5月より12,980円)
合格基準 700点以上(1000点満点)

5.3 統計検定<中・上級者向け>

統計に関する知識や活用能力を評価するための試験であり、4級から1級までレベルに応じた試験が用意されています。

4級はデータやグラフ、確率に関する基本的な知識を問う内容であり、合格率も80%前後と難易度はそれほど高くありません。しかし、1級は大学の専門課程修了程度と、かなりの高難易度です。

レベル・主な試験範囲 1級:定量的なデータ解析に深くかかわるような大学での専門分野修了レベル
準1級:大学において統計学の基礎的講義に引き続いて学ぶ応用的な統計学レベル
2級:大学基礎科目レベル
3級:大学基礎統計学の知識レベル
4級:統計表、グラフ、調査・実験、確率の基礎レベル
試験日 1級:11月中旬
準1級~4級:毎月複数回(※試験会場ごと異なる)
受験料 1級「統計数理」:6,000円
1級「統計応用」:6,000円
※同時受験:10,000円

準1級:8,000円
2級:7,000円
3級:6,000円
4級:5,000円
合格基準 1級:非公開
準1級、2級、4級:100点満点で60点以上
3級:100点満点で65点以上

6 【SEO】おすすめマーケティング資格4選

SEOとは検索エンジン最適化のことであり、自社のWebサイトやコンテンツが検索上位に表示されるような工夫を指します。そんなSEOに関わるおすすめのマーケティング資格を4つ紹介します。

6.1 SEO検定

一般社団法人全日本SEO協会が実施する資格試験で、SEOに関する基礎から応用までの知識と理解度を証明することができます。

試験は4級から1級までのレベルに分かれており、検索エンジンの仕組み、キーワード選定、内部対策、外部対策、コンテンツ作成、データ分析など、SEOに必要な幅広い知識が習得可能です。

レベル・主な試験範囲 1級:モバイルSEO、ローカルSEO、ペナルティ復旧の実務者レベル
2級:コンテンツSEO、ソーシャルメディアの活用者レベル
3級:目標キーワードの設定やサイト内部改善技術の習得者レベル
4級:Webと検索エンジンの仕組みの学習者レベル
試験日 毎月1回(東京会場)※試験会場ごと異なる
受験料 1級:8,000円
2級:6,000円
3級、4級:5,000円
合格基準 得点率80%以上

6.2 認定SEOスペシャリスト

「SEO検定」を実施する一般社団法人全日本SEO協会が認定する資格です。認定を受けるには、指定された2回の研修を受け、それぞれレポートを提出する必要があります。

また、SEO検定を4級から1級まで受験し、全て合格していることも認定の条件です。即戦力となる社内SEOのリーダーとして活躍したい方におすすめです。

レベル・主な試験範囲 SEOの全体像を理解し、具体的な作業手順を熟知したスペシャリスト
試験日 随時
受験料 75,000円
※SEO4級~1級取得に関わる費用は別途必要
合格基準 -

6.3 SEOマーケティングアドバイザー

SEOの基礎知識やメディアで成功するコツなど、Webマーケティングに関する初歩的なスキルを学べる認定資格です。

申し込み後、テキスト、問題集、添削課題、本試験が自宅に郵送されます。自分のペースで学習と在宅受験を行い、解答用紙を返送すると結果がメールで届きます。なお、教材が不要の場合は、試験のみを選択することも可能です。

レベル・主な試験範囲 初級レベル(SEOの基礎知識やメディアで成功するコツなど)
試験日 -
受験料 テキスト教材+試験:49,500円
試験のみ:16,500円
合格基準 70点以上

6.4 Webライティング能力検定(R)

Webコンテンツ制作に必要なライティングスキルや、SEO対策に関する知識を証明する資格です。読みやすく、検索エンジンに評価されやすい文章作成能力を習得できます。

1級~3級まで同じ試験を受験し、得点によってそれぞれの級が認定されます。

レベル・主な試験範囲 1級: 一般的な仕事はもちろん、高度な仕事もできるトップレベルのスキル
2級:一般的な仕事を行う上で充分なスキル
3級:一般的な仕事を行う上で最低限のスキル
試験日 3月、5月、8月、12月(公式サイト要確認)
受験料 試験のみ:17,600円
YouTube動画講座セット:25,300円
合格基準 1級:80~88点
2級:70~79点
3級:53~69点
4級:資格なし
※88点満点

7 【Web広告運用】おすすめマーケティング資格4選

Web広告運用の仕事は、インターネット上で配信する広告の効果を最大化することです。広告運用の成果データは、マーケティング全体の戦略にも活かされるため、広告運用とWebマーケティングは密接に関係しています。

ここでは、そんなWeb広告運用に関するおすすめのマーケティング資格を4つ紹介します。

7.1 Google 広告認定資格

Google広告に関する基礎および上級レベルの知識を証明できる認定資格です。「検索広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」など複数の資格が用意されています。

スキルショップで該当のコースを選択・学習し、理解度テストに合格することで認定を受けられます。受験費用は無料で、認定資格の有効期限は1年です。

レベル・主な試験範囲 Googleに認められたオンライン広告のエキスパートであることの証明
試験日 随時
受験料 無料
合格基準 80%以上

7.2 Yahoo!広告認定資格

Yahoo!広告の基本的な知識を認定する資格であり、「ベーシック」「検索広告アドバンスト」「ディスプレイ広告 アドバンスト」の3種類が用意されています。

認定に必要な知識は、「Yahoo!広告 キャンパス」の学習コンテンツで習得するのがおすすめです。Yahoo!広告の運用方法だけでなく、広告管理ツールの知識も体系的に学ぶことができます。学習コンテンツや認定試験はどちらも無料で、資格の有効期限は1年です。

レベル・主な試験範囲 Yahoo!広告 ベーシック:Yahoo!広告に関する基礎的な知識
Yahoo!広告 検索広告アドバンスト:Yahoo!広告 検索広告の効果を上げるために必要な機能や運用の知
Yahoo!広告 ディスプレイ広告 アドバンスト:Yahoo!広告 ディスプレイ広告の効果を上げるために必要な機能や運用の知識
試験日 随時
受験料 無料
合格基準 非公開

7.3 Meta認定デジタルマーケティングアソシエイト

Facebook、Messenger、Instagramなど、Metaのプラットフォームにおける基本的なデジタルマーケティングスキルを証明する認定資格です。

公式サイトには、無料で利用できるオンラインの学習プログラムや模擬試験が用意されており、効率的に学ぶことができます。資格の有効期限は2年です。

レベル・主な試験範囲 Metaのプラットフォームにおける広告の作成や管理、広告レポートの作成についての基礎的な能力
試験日 随時
受験料 $99~$150 (米ドル)※申し込み時に表示
合格基準 700点以上

7.4 ネットショップ検定

オンラインショップ運営に必要な知識やスキルを習得できる検定であり、合格すると、Eコマース業界での実務能力を証明する「ネットショップ実務士」の資格が得られます。

Web広告やSNSを活用した集客施策、SEO対策についても学べるため、マーケティングに活かすことができます。基礎レベルのレベル1と、実践レベルのレベル2が用意されています。

レベル・主な試験範囲 レベル1:EC運営に関する基礎知識
レベル2:EC運営経験を活かした実践知識
試験日 毎月複数回(※試験会場ごと異なる)
受験料 レベル1:7,000円
レベル2:7,500円
合格基準 全70問中70%(49問)以上の正答率および、各カテゴリごと50%以上の正答率

8 マーケティング資格の正しい選び方

紹介したように、マーケティング資格には数多くの種類があり、どの資格を取得すればいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。そこで、ここではマーケティング資格の正しい選び方を紹介します。

8.1 目的とキャリアプランを明確にする

資格には基礎知識を学べるものから、高度な専門スキルを求められるものまで幅広い種類があります。例えば、マーケティングの全体像を理解したい場合は初心者向けの資格を、データ分析やデジタル広告の専門分野に進みたい場合は高度な資格を選ぶと効果的です。

また、自分のキャリアプランに関連性が高い資格を取得することで、スキルが直接役立ち、転職やキャリアアップにもつながります。このように、目的を明確にすることで学習効率も上がり、資格取得のメリットを最大化できるでしょう。

8.2 実務で活用できるかチェックする

資格取得の目的はスキル向上やキャリアアップであり、実務に直結しない内容では十分な効果を得られないことがあります。

例えば、デジタルマーケティングやSEO、データ分析の資格は現場での活用度が高く、具体的な成果を上げやすいスキルが学べます。一方、知識の網羅性を重視した資格は、実際の課題解決に結びつかない場合もあります。

実務で役立つ力を身につけるには、試験の概要をしっかりチェックし、自分の業務や目指す分野に即しているかを把握することが大切です。

8.3 難易度が自分に合っているかを確認する

高難度の資格は専門性が高く評価されやすい一方で、取得までの学習量や時間、費用が大きな負担になる場合があります。そのため、初心者やキャリアの入り口に立つ方は、まず比較的易しい資格で基礎知識の習得を目指すのがおすすめです。

無理なく学べるレベルの資格を選べば、挫折することなく計画的にスキルアップを目指せます。また、次のステップへ進むための足がかりとなり、段階的に実力を高めることもできるでしょう。

8.4 取得にかかる費用と時間を把握する

資格取得には受験料だけでなく、テキスト代や講座の受講料が必要です。また、資格によっては更新費用がかかる場合もあり、長期的な費用も考慮に入れなければなりません。

さらに、試験勉強に費やす時間もコストの一部です。特に、仕事をしながら学習する場合は、勉強時間の確保が難しくなる可能性もあります。

このように、資格取得にかかる費用や時間が、取得後のメリットに見合うものであるかという費用対効果を見極めることも重要です。

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9 まとめ

マーケティング資格は、自分のスキルに合ったものを選ぶことで、転職やキャリアアップ、年収アップに大きな効果をもたらします。マーケティング職には資格が必須ではなく、「資格を取得しても意味ないのでは?」という声があるものの、実際はさまざまなメリットがあります。

資格取得を目指す際は、目的や活用シーンを明確にし、実務で役立つ内容を重視することが重要です。マーケティングの知識とスキルを磨き、より専門性の高いキャリアを築くため、本記事の内容を参考に資格取得を目指してみましょう。

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