MOS資格は、WordやExcelなどのMicrosoft Office製品のスキルを証明する国際的な資格です。業務効率を向上させ、転職やキャリアアップに有利な資格として、多くのビジネスパーソンに選ばれています。本記事では、MOS資格の試験内容や難易度、試験日のほか、取得するメリットについても詳しく解説するので、取得を検討している方はぜひ参考にしてください。
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1 MOS資格とは
MOSは「Microsoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」の略であり、Word、Excel、PowerPoint、OutlookなどMicrosoft Office製品の操作スキルを証明する資格です。2024年7月時点の累計受験者数は514万人を超えており、幅広い世代から支持されています。
Microsoft Office製品は多くの企業で使用されているため、MOS資格を取得すれば、実務で必要な実践的なスキルを習得できるうえ、即戦力としても評価されやすくなります。
MOS資格には、WordやExcelなど各Office製品に特化した試験があり、バージョンや難易度レベルも複数設定されているので、自分の用途やレベルに合わせた受験が可能です。
出典MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト
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2 MOS資格の種類
MOS資格には、以下のように複数の種類があります。業務や転職活動で活用するには、自分がどの資格を取得すべきかをしっかり確認したうえで受験することが大切です。
試験科目 | バージョン | |
---|---|---|
一般レベル(スペシャリスト) | 上級レベル(エキスパート) | |
Word | ・Word 365 ・Word 2019 ・Word 2016 |
・Word 365 エキスパート ・Word 2019 エキスパート ・Word 2016 エキスパート |
Excel | ・Excel 365 ・Excel 2019 ・Excel 2016 |
・Excel 365 エキスパート ・Excel 2019 エキスパート ・Excel 2016 エキスパート |
PowerPoint | ・PowerPoint 365 ・PowerPoint 2019 ・PowerPoint 2016 |
- |
Access | ・Access 2016 | ・Access 2019 エキスパート |
Outlook | ・Outlook 2019 ・Outlook 2016 |
- |
出典MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト 試験概要
2.1 試験科目は5種類
試験科目は、Word(文書作成ソフト)・Excel(表計算ソフト)・PowerPoint(プレゼンテーションソフト)・Access(データベース管理ソフト)・Outlook(電子メール・情報管理ソフト)の5種類です。
中でも、WordとExcelは一般企業において使用頻度が高く、スキルを身につけておけばさまざまな業務で活用できます。
2.2 バージョンは3種類
Office製品のバージョンに合わせて、2016・2019・365の3種類が設定されています。それぞれのバージョンにおける大きな違いは、Office2016・2019が一度購入すれば追加料金なしに使用し続けられる買い切り型であるのに対し、Office365は契約中だけ使用できるサブスクリプション型という点です。
受験する際は、自分が使い慣れたOfficeバージョンの選択が推奨されます。ただし、最新の機能を使いこなせるスキルを証明したい場合は、最新バージョンを選ぶ選択肢もあります。なお、Office2016・2019の公式サポートが2025年10月14日で終了することは覚えておきましょう。
2.3 レベルは2種類
WordとExcelにおいては、同一バージョンにおいて「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」という2つのレベルが用意されており、それぞれ求められるスキルが異なります。
一般レベルは、Microsoft Officeの基本的な操作を問う内容で、主に日常業務で必要なスキルが対象です。一方、上級レベルは、さらに高度な操作や複雑な機能の理解が求められるため、合格すればより専門的な能力を証明できます。
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3 MOS資格の試験概要
MOSを受験するにあたって、知っておくべき試験の概要を紹介します。取得を検討している方は、まず受験方法や試験日などの基本をチェックしておきましょう。
3.1 受験資格
MOSは年齢や国籍を問わず、誰でも受験することができます。また、一般レベルから取得しなければならないという決まりはないので、いきなりエキスパートから受験しても問題ありません。
ただし、一般レベルとエキスパートでは試験内容が全く異なるため、エキスパートに合格したからといって、一般レベルのスキルがあるという証明にはなりません。このことから、まずは一般レベルを取得してからエキスパートを受験するのがおすすめです。
3.2 受験方法と試験日
MOSの受験方法には、全国一斉試験と随時試験の2種類があります。全国一斉試験が月1~2回の頻度で実施されているのに対し、随時試験はほぼ毎日受験が可能です。
試験日 | 試験会場 | 申込方法 | |
---|---|---|---|
全国一斉試験 | 毎月1~2回 | 全国 約30の受験地域より選択 | 公式サイトより申し込む |
随時試験 | ほぼ毎日 (各試験会場が設定した日程) |
全国約1500の試験会場より選択 | 試験会場へ直接申し込む |
3.3 受験形態
MOSはパソコンを使用して受験する実技形式の試験(CBT)です。実際に、Microsoft Office製品の操作を行い、課題を解決する形で進めていきます。
試験会場には、専用アプリケーションをインストールしたパソコンが用意されており、試験はそのパソコンを使用して行われます。そのため、自分のパソコンを持ち込んで受験することはできません。
なお、試験時間はどの試験もすべて50分間です。
3.4 合否通知
試験が終了すると回答が自動的に採点され、パソコンの画面に得点と合否が表示されるため、その場ですぐに合否を確認できます。また、得点や合否などを記載した「試験結果レポート」もその場で受け取れます。
このように、結果が迅速に判明することから、合格後すぐに資格を活用できるのはMOSの大きなメリットです。
3.5 難易度
MOSの合格率は、一般レベルで約80%程度、上級レベルで約60%程度という声があるものの、正式な合格率は公表されていません。
また、科目ごとの合格点も公開されておらず、1000点満点で550点~850点の範囲がおおよその目安です。ただし、合格点は、試験終了後のパソコン画面や試験結果レポートには記載されています。
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4 MOS資格の試験内容
ここからは、MOS資格の具体的な試験内容について見ていきましょう。それぞれの試験の対象者や出題範囲、受験料を詳しく解説します。
4.1 Word
文書作成ソフトであるWordは、文字の装飾・レイアウトの調整・画像や表の挿入を簡単に行えます。仕事で報告書や企画書を作成する機会が多い方や、書類作成のスキルを高めたい方はWordの試験を選びましょう。
4.1.1 Word一般レベル(スペシャリスト)
Word一般レベルは、文字・段落の書式設定、表の作成・編集、変更履歴の管理など、Wordの基本的な操作を理解している方を対象としています。
Word一般レベルが向いている人 | ・Wordの基本的な操作を習得し、業務効率を向上させたい人 ・事務職・営業職・秘書など、ビジネス文書やレポートを効率的かつ正確に作成する必要がある人 |
---|---|
Word一般レベルの主な出題範囲 | ・文書内の移動 ・文書の書式設定・保存・共有・検査 ・文字列の挿入・書式設定 ・セクションの設定 ・表の作成と変更リストの作成と変更 ・脚注や目次の作成・管理 ・図・テキストボックス・グラフィック要素の挿入と書式設定 ・コメント・変更履歴の管理 など |
Word一般レベルの受験料 | 10,780円 |
4.1.2 Word上級レベル(エキスパート)
Word上級レベルは、より高度な機能である文書の管理、編集の制限、フィールド、フォームコントロールの管理、索引や図表目次の作成・管理などを、用途に応じて使い分けられる方を対象としています。
Word上級レベルが向いている人 | ・効率的で正確な文書作成・管理が求められるリーダーや管理職 ・マニュアルを作成するライターや編集者など、高度な文書管理スキルを必要とする専門職 |
---|---|
Word上級レベルの主な出題範囲 | ・文書とテンプレートの管理、共同作業用の文書準備、言語オプションの設定 ・高度な編集機能や書式設定機能の利用、文書コンテンツの検索、置換、貼り付け ・段落レイアウトのオプション設定 ・ユーザー設定のデザイン要素作成 ・索引・図表一覧・文献目録作成と管理 ・フォーム・フィールド・コントロールの管理 ・マクロの作成と変更 ・差し込み印刷 など |
Word上級レベルの受験料 | 12,980円 |
4.2 Excel
表計算ソフトであるExcelでは、表・グラフの作成や、関数を利用した集計が行えます。そのため、売上管理、予算編成、スケジュール作成、統計データの分析などの業務に従事している方は、Excelの試験を選びましょう。
4.1.1 Excel一般レベル(スペシャリスト)
Excel一般レベルは、セル範囲への書式設定、数式や関数の作成、テーブル機能、グラフの作成・編集など、Excelの基本的な操作を理解している方を対象としています。
Excel一般レベルが向いている人 | ・Excelの基本操作を習得して業務効率を向上させたい人 ・営業職やカスタマーサポートなど、日常業務でデータ整理や簡単な分析を行う必要がある人 |
---|---|
Excel一般レベルの主な出題範囲 | ・ブック内の移動 ・ブックへのデータインポート ・ワークシートやブックの書式設定 ・セルやセル範囲のデータ管理・書式設定 ・名前付き範囲の定義・参照 ・テーブルの作成・書式設定・変更 ・テーブルデータのフィルター設定・並べ替え ・数式や関数を使用した演算の実行 ・文字列の変更・書式設定 ・グラフの管理・作成・変更・書式設定 など |
Excel一般レベルの受験料 | 10,780円 |
4.1.2 Excel上級レベル(エキスパート)
Excel上級レベルは、より高度な関数の利用、データの入力規則、条件付き書式の設定、ピボットテーブルやグラフを活用したデータ分析と評価など、用途に応じてさまざまなデータ処理を行える方を対象とした資格です。
Excel上級レベルが向いている人 | ・Excelを活用して、複雑な業務フローを効率化したい中級以上のユーザー ・経理担当者やデータ分析従事者など、高度なデータ分析やレポート作成が求められる人 |
---|---|
Excel上級レベルの主な出題範囲 | ・ブックの管理共同 ・作業用のブック整備 ・データの管理・書式設定 ・既存データを使用したセル入力 ・高度な機能を使用した数式およびマクロの設定 ・関数による論理演算 ・データ分析 ・数式のトラブルシューティング ・簡単なマクロの作成・変更 ・高度な機能を使用したグラフやテーブルの管理・作成・変更 ・ピボットテーブルとピボットグラフの作成・変更 など |
Excel上級レベルの受験料 | 12,980円 |
4.3 PowerPoint
PowerPointは、視覚的にわかりやすいコンテンツを作成するプレゼンテーションソフトです。テキスト、画像、グラフ、動画を組み合わせながら、スライド形式で情報を整理できます。会議や研修、セミナーなどで資料作りの機会が多い方に適しています。
なお、2025年1月時点におけるMOS PowerPointの資格は一般レベルのみであり、上級レベル(エキスパート)はありません。
PowerPointが向いている人 | ・高度なスライド機能を活用して、わかりやすい資料を作りたい人 ・営業職や企画職など、効果的なプレゼン資料の作成スキルが求められる人 |
---|---|
PowerPointの主な出題範囲 | ・スライド、配布資料、ノートのマスター変更 ・プレゼンテーションのオプションや表示の変更 ・プレゼンテーションの印刷設定 ・スライドショーの設定・実行 ・スライドの管理・挿入・変更・並べ替え、グループ化 ・テキスト、図形、画像の挿入と書式設定 ・リンク・図・グラフィック要素の挿入 ・表、グラフ、SmartArt、3Dモデル、メディアの挿入 ・画面切り替えやアニメーションの適用 など |
PowerPointの受験料 | 10,780円 |
4.4 Access
Accessは、データベース管理を効率的に行うためのソフトです。大量のデータを整理・保存し、簡単に検索や集計、分析ができます。顧客情報や在庫の管理、販売記録といった複雑なデータを一元管理する際に活用されているため、そのような業務に携わる場合はAccessの資格が役立つでしょう。
4.4.1 Access一般レベル(スペシャリスト)
Accessのデータベース設計を理解し、テーブル、リレーションシップ、クエリ、フォーム、レポートなど、基礎的なデータベースオブジェクトを作成・編集・管理できる方を対象としています。
なお、2025年1月時点におけるMOS Access一般レベル(スペシャリスト)の資格は「Access 2016」のみです。
Access一般レベルが向いている人 | ・基本的なデータベース設計や管理スキルを習得したい人 ・事務職や販売管理担当者など、データベースを活用して業務効率化を図りたい人 |
---|---|
Access一般レベルの主な出題範囲 | ・データベースの作成・変更・保護・管理 ・リレーションシップとキーの管理 ・データの印刷・エクスポート ・テーブルの作成・管理 ・フィールドの作成・管理 ・クエリの作成・変更・集計・グループ化 ・フォームの作成・コントロールの設定・書式設定 ・レポートの作成・コントロールの設定・書式設定 など |
Access一般レベルの受験料 | 10,780円 |
4.4.2 Access上級レベル(エキスパート)
Accessの操作方法や原則を理解したうえで、テーブル、リレーションシップ、クエリ、フォーム、レポートなどのデータベースオブジェクトを作成・編集・管理できる方を対象としています。
なお、2025年1月時点におけるMOS Access上級レベル(エキスパート)の資格は「Access 2019」のみです。
Access上級レベルが向いている人 | ・データベースの応用知識を習得して、ITスキルを向上させたい人 ・在庫管理や顧客管理担当者など、データベースを用いて業務プロセスを改善・効率化したい人 |
---|---|
Access上級レベルの主な出題範囲 | ・データベースの構造変更 ・テーブルのリレーションシップとキーの管理 ・データの印刷とエクスポート ・テーブルの作成・変更・管理 ・フィールドの作成・変更 ・クエリの作成・実行・変更 ・レイアウトビューを使ったフォームやレポートの変更 など |
Access上級レベルの受験料 | 12,980円 |
4.5 Outlook
電子メール・情報管理ソフトのOutlookでは、メールの送受信だけでなくカレンダー機能による予定の共有や、リマインダー設定が可能です。また、タスク管理やメモ機能も備え、効率的な業務遂行をサポートしています。
ビジネスシーンで活用されることも多いため、資格を取得しておくと幅広く活用できます。なお、2025年1月時点におけるMOS Outlookの資格は、一般レベルの「Outlook 2019」と「Outlook 2016」のみです。
Outlookが向いている人 | ・メールやスケジュール管理を効率化したい人 ・プロジェクトリーダーや管理担当者など、タスクを一元管理して業務をスムーズに進めたい人 |
---|---|
Outlookの主な出題範囲 | ・メールの設定のカスタマイズ ・情報の印刷・保存 ・メッセージの作成・コンテンツ挿入・整理・管理 ・予定・会議・イベントの作成・整理・管理 ・連絡先の作成・管理 ・連絡先グループの作成・管理 ・タスクの作成・管理 など |
Word一般レベルの受験料 | 10,780円 |
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5 MOS資格のメリット
最近は、WordやExcelの基本操作が一般常識化しており、資格がなくても使いこなせる人が多いため、「MOS資格は役に立たないのでは?」という疑問の声も聞かれます。
しかし、MOS資格は知名度が高く、取得することで多くのメリットを享受できます。ここでは、MOS資格の主なメリットを4つ紹介します。
5.1 Officeのスキル証明になる
現在、資格を持たずにOfficeソフトを使いこなしている方も多いでしょう。しかし、「Wordが使えます」「Excelで表を作れます」と言っても、実際どの程度のスキルがあるのかを相手に伝えるのは難しいものです。
そんなとき、MOS資格を取得していれば、Officeソフトで大体どれくらいのことができるかを伝えやすくなります。新規の部署へ配属になったり、新しい業務に挑戦したりする場合、MOS資格はOfficeのスキル証明として活用できます。
また、相手へのスキル証明になるだけでなく、自分自身のスキルを確認するうえでも便利な資格です。
5.2 実務の効率がアップする
MOS資格は、効率的な業務遂行に向けたスキルを体系的に学ぶことができます。頭の中の知識ではなく、実際に手を動かして問題を解くことで、より実践的なスキルが身につきます。
Officeを一から学びたい方はもちろん、既に実務で使用している方にもおすすめの資格です。効率アップに直結する方法を模索している方は、ぜひMOS資格に挑戦してみましょう。
5.3 転職やキャリアアップの強みになる
現在、Officeソフトを導入している企業は多く、専門スキルを持った即戦力となる人材の需要は高まっています。MOS資格を取得していれば、無資格の応募者と比べて、より有利な条件で雇用してもらえる可能性があります。特に、事務職や営業職などに転職する際は、MOS資格が強みとなるでしょう。
また、資格取得を目指して学ぶことで、自信を持って新しい業務に取り組めるようになり、キャリアアップにもつながります。
5.4 国際資格のため海外でも通用する
MOSはMicrosoftが公式に認定している資格であり、世界でも通用します。Microsoft Officeは、多くの国でビジネスの標準ツールとして採用されているため、MOS資格を取得していれば、国内外で同じスキルを証明することが可能です。
また、合格すると受け取れる「合格認定証」や「デジタル認定証」は世界共通なので、国際的なOfficeスキルを証明したい方は、ぜひ受験を検討しましょう。
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6 MOS資格の勉強方法
MOS資格は書籍などを使った独学でも取得できるのでしょうか。それとも、講座やスクールを利用した方が良いのでしょうか。ここでは、MOS資格の勉強方法について解説します。
6.1 独学でも十分に合格は可能
MOSは出題範囲が細かく公表されており、対策教材も充実しているため、独学でも十分に合格が可能です。独学のメリットは、学習にかかる費用を抑えつつ、自分のペースで無理なく進められることです。
対策教材は、書店で購入できる書籍はもちろん、MOS運営会社のオデッセイ コミュニケーションズが制作した動画教材など多くの種類があります。いずれも公式ページで公開されているので、自分に合ったものを選びましょう。
出典マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)「学習するには」
6.2 効率的に勉強するなら講座を受講する
「独学では一発で合格できるか不安」「時間をかけずに効率良く勉強したい」という方は、MOSの試験会場で実施されている対策講座を受講するのがおすすめです。
対策講座ではカリキュラムに沿って学習が進められ、わからない点もすぐに質問できるので、より短期間での合格が目指せます。どの会場でどのバージョンの対策講座が行われているかは、公式ページの「試験会場の検索」から確認可能できます。
出典マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)「対策講座実施校を探す」
7 MOS資格を履歴書に記入する際の注意点
MOS資格を履歴書へ記入する際は、「MOS」と略さず正式名称(カタカナも可)で記載し、種類やバージョンも明記します。
<例>
「Microsoft Office Specialist Word 365」
「Microsoft Office Specialist Excel 2019 エキスパート」
「マイクロオフィススペシャリスト Outlook 2019」
また、複数の資格を取得している場合は、取得した年月日が早い順に全ての資格を記載しましょう。
なお、特に一般レベルのMOS資格は基礎的なスキルを証明するものであり、高度なITスキルを求める求人への応募では、履歴書に書くのが恥ずかしいと捉える方もいます。
もちろん、記入しても何の問題もありませんが、仕事との関連性が薄い場合は資格が評価されにくくなる可能性もあります。
関連記事履歴書に書く資格がない場合の対処法、資格がなくてもアピールする方法
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8 まとめ
MOS資格は、Microsoft Office製品の操作スキルを証明する国際的な資格です。試験内容はWordやExcelなどそれぞれのソフトに特化しており、初心者向けの一般レベルから実務的なスキルを問う上級レベルまで幅広く設定されています。
独学でも挑戦しやすく、試験は随時実施されているため受験の柔軟性も高いのもメリットです。業務の効率化を図りたい方や、転職・キャリアアップの強みが欲しい方は、ぜひ本記事を参考に取得を目指してみましょう。
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