Googleスプレッドシートの便利な関数36選!反映されない時の対処法も

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GoogleスプレッドシートはGoogleが提供するオンラインの表計算ツールで、MicrosoftのExcel同様さまざまな関数が利用できます。関数を使うと、基本の足し算や掛け算はもちろん、複雑な条件でデータを仕分けたり入れ替えたりすることも自動で行うことが可能です。

本記事では、覚えておきたい基本的な関数から、Googleスプレッドシートにしかない便利な関数まで、使い方を交えて一覧で詳しく紹介します。また、関数が反映されない場合の対処法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

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1. Googleスプレッドシートの関数とは

Googleが提供する、オンラインの表計算ソフトウェアが「Googleスプレッドシート」です。Googleスプレッドシートではさまざまな表計算ができますが、関数を使うと特定の計算や処理を自動化でき、複雑な計算や表の操作を効率よく行えます

そんなGoogle スプレッドシートで提供されている関数には、どのような特徴があるのでしょうか。

1.1. Excelの関数と同様の操作感で使える

Google スプレッドシートの関数は、基本的にMicrosoftが提供するExcelの関数と同様の操作感で使用できます。「=関数(セルの範囲)」といった構文の書き方や、数字以外の文字を二重引用符で囲うなどの基本ルールも、Excelの関数と同じです。

2025年10月現在、Excelには400以上の関数がありますが、Googleスプレッドシートの関数はそのほとんどを網羅していると言われています。ただし、Excelでしか使えない関数や、Googleスプレッドシートにしかない関数もいくつか存在します。

1.2. 2つの入力方法がある

Googleスプレッドシートの関数を入力するには、直接入力とメニューからの入力という2つの方法があります。直接入力は、結果を表示したいセルに「=SUM(A1:A5)」などの関数を直接入力します。

メニューから入力する場合は、「Σ」と表示されている関数タブを開き、利用したい関数を選択します。値を入力する際には、数式のヘルプを参照することもできるため、初心者の方でも利用しやすくなっています。

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2. これだけは覚えておきたい基本の関数13選

多くの種類があるGoogleスプレッドシート関数のうち、ぜひ覚えておきたい関数を13選紹介します。日常の業務でも使用頻度の高いものなので、使い方をマスターしておきましょう。

SUM関数 数値を合計する
SUMIF関数 条件に一致するセルの数値を合計する
MINUS関数 2つの数値で引き算を行う
PRODUCT関数 数値を掛け算する
AVERAGE関数 数値を平均する
MAX関数・MIN関数 指定範囲の最大値・最小値を表示する
COUNT関数 指定範囲の数値の個数を数える
COUNTIF関数 条件に一致するセルの個数を数える
SORT関数 セルを並び替える
ROW関数 指定したセルの行番号を表示する
IF関数 条件に基づいて値を表示する
VLOOKUP関数 条件に基づいて列の値を検索する
HLOOKUP関数 条件に基づいて行の値を検索する

2.1. 【SUM関数】:数値を合計する

【基本構文】

=SUM(配列または範囲)

【入力例】

=SUM(A1:A5)

=SUM(A1,B3,C4)

セルの値を合計する際に使用する関数です。「=SUM(A1:A5)」のように、セルをコロンで区切ることで、A1からA5までのセルの値を全て合計することができます。

離れたセルを合計する場合は、「=SUM(A1,B3,C4)」のように該当のセルをカンマで区切ります。なお、セルの足し算は「=A1+A2」など、「+(プラス)」を用いた計算式でも可能です。

2.2. 【SUMIF関数】:条件に一致するセルの数値を合計する

【基本構文】

=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])

【入力例】

=SUMIF(A1:A5,"支払い済み",C1:C5)

=SUMIF(A1:A5,>300,C1:C9)

セルの値を合計する点はSUM関数と同じですが、合計したいセルの条件を指定できます。一つ目の入力例では、"支払い済み"となっている行の値が合計されます。

条件としては、「""(ダブルクォーテーション)」付きのテキストや、「<(より小さい)」「>(より大きい)」「=(等しい)」などの演算子を使った値も設定可能です。

なお、使用できる演算子には以下のようなものがあります。

演算子意味
= 等しい
<> 等しくない
< より小さい
> より大きい
<= 以下
>= 以上

2.3. 【MINUS関数】:2つの数値で引き算を行う

【基本構文】

=MINUS(値1, 値2)

【入力例】

=MINUS(A1,A2)

ある値からある値を引くときに使う関数です。お金の収支などを計算する際に役立ちます。

なお、SUM関数と同様に「=A1-A2」など、「-(マイナス)」を用いた計算式で引き算をすることも可能です。このやり方では、「=A1+B1-C1」など足し算と引き算を組み合わせて計算することもできます。

2.4. 【PRODUCT関数】:数値を掛け算する

【基本構文】

=PRODUCT(配列または範囲)

【入力例】

=PRODUCT(A1:A5)

=PRODUCT(A1,B3,C4)

セルの値を掛け合わせて積を求める際に使用する関数です。SUM関数と同様、セルをコロンで区切ってその範囲のセルの値を全て掛け算するか、カンマで区切って離れたセルの値同士を掛けることができます。

なお、「=A1*A2」といったように、「*(アスタリスク)」を用いた計算も可能です。

2.5. 【AVERAGE関数】:数値を平均する

【基本構文】

=AVERAGE(配列または範囲)

【入力例】

=AVERAGE(A1:A5)

=AVERAGE(A1,B3,C4)

指定したセルの数値を平均する関数です。「=AVERAGE(A1:A5)」の場合は、A1からA5までのセルの平均値を表示します。また、「=AVERAGE(A1,B3,C4)」のようにカンマで区切って、離れたセルを指定することもできます。

2.6. 【MAX関数・MIN関数】:指定範囲の最大値・最小値を表示する

【基本構文】

=MAX(配列または範囲)、=MIN(配列または範囲)

【入力例】

=MAX(A1:A5)

=MIN(A1,B3,C4)

指定したセルの値から、最大値と最小値を表示させる関数です。「=MAX(A1:A5)」の場合は、A1からA5までのセルで最大値を表示します。

「=MIN(A1,B3,C4)」のように、カンマで区切ると離れたセルも指定できます。この場合は、「A1,B3,C4」という3つのセルの中から最小値を表示します。

2.7. 【COUNT関数】:指定範囲の数値の個数を数える

【基本構文】

=COUNT(値1, [値2, ...])

【入力例】

=COUNT(A1,A2)

=COUNT(A1:A50,B1:B50)

COUNT関数は指定された範囲内の、数値が入っているセルの個数を数える関数です。カンマとコロンを組み合わせて、2つ以上の範囲を指定することもできます。

また、「COUNTA」関数では、数値だけでなくテキストも含む入力済みのセルを数えることが可能です。

2.8. 【COUNTIF関数】:条件に一致するセルの個数を数える

【基本構文】

=COUNTIF(範囲, 条件)

【入力例】

=COUNTIF(B2:B5, ">=200000")

AB
1 社員名 給与額
2 鈴木 150000
3 佐藤 230000
4 田中 200000
5 高橋 180000

指定された範囲で、条件を満たすセルの数を数える関数です。上記は、20万円以上の給与を受け取っている社員が何人いるかを数えたいときの例です。

範囲は給与額のデータが記されているB2からB5を指定し、条件には20万円以上を表す「>=200000」を入力します。結果は2人なので「2」が返されます。

2.9. 【SORT関数】:セルを並び替える

【基本構文】

=SORT(範囲,基準とする列の範囲,1または0)

【入力例】

=SORT(A1:A100,B1:B100,1)

数値の大きさなどを基準にセルを並び替える際に使用する関数です。昇順に並び替えたい場合は「1」、降順にしたい場合は「0」を用います。入力例では、B列の値を基準に、A1からA100を昇順に並び替えることができます。

2.10. 【ROW関数】:指定したセルの行番号を表示する

【基本構文】

=ROW(参照)

【入力例】

=ROW(A5)

特定のセルが、Excelシート上のどの行に位置しているかを知るための関数です。単なる行番号の取得はもちろん、通し番号の割り振りにも役立ちます。

例えば、「=ROW()-2」では自セルの行数から2を引いた値が自動で表示されます。これを応用すれば、通し番号を手入力せずとも列に関数を設定するだけで済みます。

2.11. 【IF関数】:条件に基づいて値を表示する

【基本構文】

=IF(論理式, TRUE値, FALSE値)

【入力例】

=IF(A1>=60, "合格", "不合格")

=IF(D1="", "未入力", "入力済")

指定された条件に基づいて真偽を判定し、それによって指定の値を表示する関数です。まず、「=」や「>」などの演算子を使用した論理式で条件を指定し、その条件に合っている場合と、合っていない場合でそれぞれの値(TRUE値、FALSE値)を設定します。

「=IF(A1>=60, "合格", "不合格")」であれば、A1の値が60以上の場合は「合格」、60未満の場合は「不合格」と表示されます。また、「=IF(D1="", "未入力", "入力済")」では、D1が空白のときは「未入力」、空白以外は「入力済」と返されます。

2.12. 【VLOOKUP関数】:条件に基づいて列の値を検索する

【基本構文】

=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)

  • 検索値: 範囲の最初の列で検索する値
  • 範囲:検索対象の上限値と下限値
  • 列番号:参照する列番号
  • 検索の型:TRUE(近似一致)、またはFALSE(完全一致)

【入力例】

=VLOOKUP(002, A2:C5, 3, FALSE)

ABC
1 社員ID 部署名 社員名
2 001 人事部 鈴木
3 002 総務部 佐藤
4 003 営業部 田中
5 004 経理部 高橋

指定に基づいた値を列から検索するための関数です。上記は「002」という社員IDから社員名を検索する際の例です。

まず、検索値に「002」を入力します。検索範囲はデータのある「A2:C5」、列番号は社員名のある「3」列目を指定します。検索の型に完全一致である「FALSE」を入力すると、結果として「佐藤」が返されます。

2.13. 【HLOOKUP関数】:条件に基づいて行の値を検索する

【基本構文】

=HLOOKUP(検索値, 範囲, 行番号, 検索の型)

【入力例】

=HLOOKUP(1月, B1:G3, 2, FALSE)

1月2月3月4月5月6月
売上 120万 150万 180万 130万 150万 140万
利益 60万 70万 100万 60万 80万 70万

VLOOKUP関数とは逆に、行から指定された値を検索する関数です。入力例では、1月の売上を求めることができます。

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3. 業務効率化に役立つ応用的な関数20選

上記で紹介した13個以外にも、覚えておくと業務が効率化するGoogleスプレッドシートの関数はいくつあります。ここでは、そのうちの20個を解説します

3.1. 【TO_PERCENT関数】:パーセント形式(割合)に変換する

【基本構文】

=TO_PERCENT(値)

【入力例】

=TO_PERCENT(A2)

=TO_PERCENT(0.40826)

数値をパーセント形式(割合)に変換するための関数です。関数が適用されると、1=100% として値を百分率に変換して表示されます。値が数値や数値を含むセルへの参照でない場合は、値がそのまま表示されます。

3.2. 【MEDIAN関数】:数値の中央値を算出する

【基本構文】

=MEDIAN(配列または範囲)

【入力例】

=MEDIAN(A2:A5)

=MEDIAN(A1,B3,C4)

指定された範囲、または数値の中から中央値を求める関数です。中央値とは、データが昇順または降順に並べられたときに中央に位置する数値です。データの数が偶数の場合、中央の2つの数値の平均が中央値となります。

3.3. 【ROUND関数】:数値を四捨五入する

【基本構文】

=ROUND(値, 桁数)

  • 数値:丸めたい数値
  • 桁数:丸めたい小数点以下の桁数

【入力例】

=ROUND(A2, 2)

数値を指定された桁数に丸めるための関数です。数値を四捨五入して、整数部分や小数点以下の桁数を調整する場合に便利です。

3.4. 【EXACT関数】:2つの文字列が同一か判定する

【基本構文】

=EXACT(文字列1, 文字列2)

【入力例】

=EXACT(A1, B1)

2つの文字列が完全に一致するかどうかを確認するための関数です。大文字と小文字も区別し、一致する場合はTRUEを、一致しない場合はFALSEを返します。

3.5. 【AND関数・OR関数】:「かつ」「または」の条件で真偽を判定する

【基本構文】

=AND(条件1, 条件2, ...)、=OR(条件1, 条件2, ...)

【入力例】

=AND(5 > 3, 10 < 20)

=OR(5 > 3, 10 < 20)

AND関数は、複数の条件がすべて真であるかどうかを確認し、指定したすべての条件が満たされている場合にのみTRUEを返します。一方OR関数は、複数の条件のうちいずれかが真であった場合に、TRUEを返します。

3.6. 【UNIQUE関数】:重複する行を破棄する

【基本構文】

=UNIQUE(範囲)

【入力例】

=UNIQUE(A1:A10)

指定した範囲内の重複する値を取り除き、一意の値だけを表示する関数です。

3.7. 【XLOOKUP関数】:条件に基づいて値を検索する

【基本構文】

=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, 見つからない場合の値, [一致モード], [検索モード])

【入力例】

=XLOOKUP(C16,C3:C12,D3:D12,"該当なし",0,1)

指定された値を検索し、対応する値を表示する関数です。VLOOKUP関数やHLOOKUP関数では縦方向もしくは横方向の検索しかできませんが、XLOOKUP関数ではどちらの方向にも検索できます。

一致条件と検索方法に入力するコードは以下から選択します。

【一致条件】

0または省略 完全一致
-1 完全一致、または検索キーより小さい次の値
1 完全一致、または検索キーより大きい次の値
2 ワイルドカードの文字列に一致する値

【検索方法】

1または省略 先頭から末尾
-1 末尾から先頭
2 昇順で並び替え
-2 降順で並び替え

3.8. 【FILTER関数】:条件に一致するセルを抽出する

【基本構文】

=FILTER(範囲, 条件1, 条件2)

【入力例】

=FILTER(A1:A10, A1:A10 >= 5)

指定された条件に基づいてデータをフィルタリングし、条件に一致する行または列を抽出するための関数です。

3.9. 【QUERY関数】:詳細条件で検索する

【基本構文】

=QUERY(データ, クエリ, 見出し)

【入力例】

=QUERY(A1:C10, "SELECT A, C")

指定した範囲内から、特定の条件に合ったデータを抜き出す関数です。「Select」や「Where」などのクエリ言語がよく使用されます。

3.10. 【TRANSPOSE関数】:行と列を入れ替える

【基本構文】

=TRANSPOSE(配列または範囲)

【入力例】

=TRANSPOSE(A1:B3)

行と列を入れ替えるための関数です。縦に並んだデータを横に並べたり、横に並んだデータを縦に並べたりすることができます。

3.11. 【NOW関数】現在の日付と時刻を表示する

【基本構文・入力例】

=NOW()

現在の日付と時刻を返す関数です。

3.12. 【TODAY関数】:今日の日付を表示する

【基本構文・入力例】

=TODAY()

現在の日付を取得する関数です。

3.13. 【JOIN関数】:値を連結する

【基本構文】

=JOIN("区切り文字", 値または配列1, 値または配列2, ...)

【入力例】

=JOIN(" ", A1, B1, C1)

指定した区切り文字を使用して複数のセルの内容を結合し、一つのテキスト文字列にまとめるための関数です。入力では、スペースでA1、B1、C1を連結しています。

3.14. 【SPLIT関数】:テキストを分割する

【基本構文】

=SPLIT(テキスト, 区切り文字)

【入力例】

=SPLIT(A1, ",")

指定した区切り文字を使ってセル内のテキストを分割し、複数のセルに展開するための関数です。


3.15. 【LEFT関数・RIGHT関数・MID関数】:文字列を切り取る

【基本構文】

=LEFT(文字列, 文字数)、=RIGHT(文字列, 文字数)、=MID(文字列, 開始位置,文字数)

【入力例】

=LEFT(A1, 5)

=RIGHT("Hello, friend", 6)

=MID(A1,5,3)

入力した文字列の左側(LEFT関数)、右側(RIGHT関数)、開始位置(MID関数)から、指定の文字数分の文字を抽出する関数です。

3.16. 【TEXT関数】:任意の表示形式に置き換える

【基本構文】

=TEXT(数値,表示形式)

【入力例】

=TEXT(A1,"dddd")

=TEXT(A1, "###.##")

日付や金額などのテキストの書式を揃えたいときに役立つ関数です。表示形式には以下のようなものがあります。

表示形式意味
yyyy 年を西暦4桁で表示
e 年を和暦の数字で表示
m 月を数字で表示
dd 日を数字2桁で表示
aaa 曜日を短縮系(月、火など)で表示
hh 時刻の「時」部分を表示
mm 時刻の「分」部分を表示
.(ピリオド) 小数点の表示方法を指定
例)「###.##」→小数点以下2桁まで表示
,(カンマ) 桁区切りを指定
例)「###,###」→千の位で区切る
¥ 値に円記号を付ける

3.17. 【SUBSTITUTE関数】:文字列を置換する

【基本構文】

=SUBSTITUTE(検索対象のテキスト, 検索, 置換, 出現回数)

【入力例】

=SUBSTITUTE(A1, "World", "Earth")

=SUBSTITUTE("search for it","search for","Check")

セル内または文字列内の文字を、別の文字や文字列に置き換えるための関数です。

3.18. 【ISURL関数】:URLを判定する

【基本構文】

=ISURL(値)

【入力例】

=ISURL(A1)

指定された文字列が有効なURLであるかどうかを確認するための関数です。直接URLを指定したり、セル内のURLを確認したりできます。

3.19. 【IMAGE関数】:セル内に画像を表示する

【基本構文】

=IMAGE(URL,モード, 高さ, 幅)

【入力例】

=IMAGE("https://www.example.com/image.jpg")

=IMAGE("https://www.example.com/image.jpg", 4, 100, 200)

セル内に画像を表示するための関数です。IMAGE関数を使うと、ウェブ上の画像を直接スプレッドシートに埋め込むことができます。なお、モードには以下の意味があり、省略した場合のデフォルトは1です。

1 縦横比を維持して画像をセルに収める
2 縦横比を無視して画像をセルに収める
3 実際の画像サイズを使用する(トリミングの可能性あり)
4 高さと幅を指定して画像をカスタムする

3.20. 【IFERROR関数】:エラー時の表示を指定する

【基本構文】

=IFERROR(値, エラー値)

【入力例】

=IFERROR(A1/B1, "エラー")

=IFERROR(AVERAGE(A1:A10), MEDIAN(A1:A10))

例えば「A1/B1」の計算結果がエラーだった場合は、通常「#DIV/0!」や「#N/A」といったエラーコードが表示されますが、この関数を使えば「=IFERROR(A1/B1, "エラー")」といったように任意のテキストを表示させることができます

エラーの際の代替としては、別の計算式や関数を指定することも可能です。なお、エラーが発生しなかった場合は、正しい値が表示されます。

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4. ExcelにはないGoogleスプレッドシート限定の関数3選

Googleスプレッドシートには、Excelにはない独自の関数があります。ここでは、Googleスプレッドシート限定の便利な関数を3つ紹介します。

4.1. 【IMPORTRANGE関数】:他のスプレッドシートからデータをインポートする

【基本構文】

=IMPORTRANGE(スプレッドシートの URL, 範囲の文字列)

【入力例】

=IMPORTRANGE("https://docs.google.com/spreadsheets/d/sample", "シート1!A1:C10")

他のスプレッドシートからデータをインポートするための関数です。異なるスプレッドシート間のデータ連携を行いたいときに重宝します。なお、インポート元のスプレッドシートが更新されると、関数を使用してインポートしたデータも自動的に更新されます。

4.2. 【GoogleTranslate関数】:テキストを翻訳する

【基本構文】

=GOOGLETRANSLATE(テキスト, [ソース言語, ターゲット言語])

【入力例】

=GOOGLETRANSLATE("Hello World","en","es")

テキストや参照セルの文字列を、指定した言語に翻訳するための関数です。ソース言語とターゲット言語は、「ISO 639-1 言語コード」で指定します。例えば、英語は "en"、韓国語は "ko"、中国語は"zh"、スペイン語は"es"、自動検出は "auto"です。

4.3. 【ARRAYFORMULA関数】:複数のセルに関数を適用させる

【基本構文】

=ARRAYFORMULA(配列数式)

【入力例】

=ARRAYFORMULA(SUM(IF(A1:A10>5, A1:A10, 0)))

一度に複数のセルに適用できる関数です。通常、スプレッドシートの関数は1つのセルに対して設置しますが、この関数を使用すれば、1つの数式を複数のセルに適用できます。大量のデータを扱う際の、手動によるコピー&ペーストの手間を省けます。

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5. Googleスプレッドシートで関数が反映されないときの対処法

Googleスプレッドシートで関数を使用する際、結果が間違っていたりエラーコードが表示されたりすることがあります。関数がうまく反映されないときは、以下のような対処を行いましょう。

5.1. データの形式を確認する

参照したセルの値や、入力したデータに誤りがないかを確認します。例えば、0(ゼロ)で割り算を行った際には、正しい計算ができず「DIV/0!」というエラー表示がでます。また、無効なセルを参照した場合も「#REF!」というエラーが表示されます。

5.2. 関数や数式を見直す

そもそも、使用している関数や数式が正しいものかどうかの確認も必要です。例えば、Excelでは使用できても、Googleスプレッドでは使用できない関数もいくつか存在します。

また、「本来文字を入れるべきではない箇所に文字を入れている」「関数のアルファベットが間違っている」「省略不可の引数を省略している」といったケースも考えられるので、もう一度構文を見直してみることが大切です。

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6. まとめ

Googleスプレッドシートには、日常の業務に役立つ関数が数多く用意されており、Excelの関数と同様の操作感で使用することができます。全ての関数を覚える必要はありませんが、使用頻度の高いものは使いこなせるようにしておくと便利です。

また、Googleスプレッドシートにしかない関数や、エラーが発生したときの対処法を覚えておくと、いざという時に役立ちます。Googleスプレッドシートの関数を活用して、業務の効率化を図りましょう。

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