仕事にも慣れて、徐々に重要なポジションを任されるようになる30代ですが、中には「どうしても仕事にやる気が出ない」という方もいます。仕事のマンネリ化やストレス、会社への不満などが原因であることが多く、原因に合わせた対処が必要です。
本記事では、30代が仕事にやる気が出ない主な理由を紹介するとともに、対処法や避けるべきNG行動を解説します。30代で仕事へのモチベーションが上がらないという方は、ぜひ参考にしてください。
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1 30代は仕事にやる気が出ない年代?
イラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>
一般的に、30代は責任あるポジションを任されて、仕事が楽しくなってくる時期です。一方で、20代のような新鮮な気持ちがなくなり、仕事がマンネリ化してしまうこともあります。まず、現代の30代を取り巻く環境について見てみましょう。
1.1 30代が仕事で抱える不安や悩み
令和6年度に厚生労働省が実施した労働安全衛生調査によると、30代の73.3%が仕事に対して強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄があると回答しており、前年代で最も高い数字となっています。
中でも「仕事の量」「仕事の失敗、責任の発生等」「会社の将来性」に不安・悩み・ストレスを感じる方が多い傾向です。
30代はキャリアの中間点であり、職場における責任も増す時期であることから、仕事に対しての悩みも大きくなると考えられます。
【出典】厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概要(個人調査)」
1.2 【男女別】30代の転職率
仕事に悩みや不安を抱えた結果、転職を決断する方もいます。令和6年に厚生労働省が実施した雇用動向調査から、30代の転職率(転職入職率)を男女別に見てみましょう。
| 性別 | 30~34歳 | 35~39歳 |
|---|---|---|
| 男 | 10.3% | 7.9% |
| 女 | 13.2% | 10.5% |
男性女性ともに、30代前半の転職率がやや高くなっています。理由として、30代前半は20代の経験をもとにキャリアを見直し、自分にとって最適な職場を見つけるために転職を考える方が多いことが挙げられます。
一方、30代後半になるとキャリアが安定し、ある程度の役職に就いているケースも多いです。キャリアの安定によって、リスクを取って転職する必要性がやや減少することが考えられます。

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2 30代が仕事でやる気が出ない主な原因と対処法
「仕事にやる気が出ない」「仕事へのモチベーションが全くない」という状況を改善するには、その原因を明らかにしたうえで対処法を考えることが大切です。
ここでは、どうしても仕事にやる気が出ない30代の方に向けて、主な原因5つとそれに対する具体的な対処法を紹介します。
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2.1 変化や刺激がなく飽きる
30代は入社から月日も経ち、業務に慣れてくる時期です。新しく覚えることも少なくなり、日々の仕事に刺激を感じにくくなります。特に、毎日同じ作業を繰り返さなければならない場合は、飽きを覚える方も多いでしょう。
仕事がマンネリ化してくると、自分の能力を発揮できている実感や、達成感・やりがいも失いやすくなります。
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対処法:目標やライバルを設定する
自分なりに目標やライバルを設定して、積極的に刺激を作り出すのが効果的です。
たとえ小さな目標でも、達成したときの達成感は自己肯定感を高め、仕事へのモチベーションを向上させてくれるでしょう。
また、ライバルがいることで競争心が刺激され、モチベーションの向上につながることがあります。「負けたくない」という気持ちは、自己成長を促してくれるでしょう。
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2.2 忙しさやプレッシャーで疲れた
仕事の量が増えると、それに伴う責任感やプレッシャーも増大し、心身が疲弊してしまいます。ワークライフバランスも崩れやすくなり、毎日「疲れた」「休みたい」と感じている方も少なくないでしょう。
心と体が疲れていれば、当然仕事に対するモチベーションも上がりません。もしも、その状態を我慢して働き続けると、心身の健康に重大な問題を引き起こす恐れもあるため注意が必要です。
対処法:休息とストレス発散を意識する
疲れを感じている場合、まずは十分な休息が必要です。そして、仕事とは関係のないことでストレス発散ができるよう工夫します。心身をリフレッシュすれば、新しいアイデアも生まれやすくなり、再び仕事に向かう意欲も湧いてくるでしょう。
例えば、自分の好きな趣味に没頭することで、日常のストレスや仕事のプレッシャーを忘れられます。ただし、活動的になり過ぎるとかえって疲れがたまる可能性もあるため、自分の負担にならないよう注意しましょう。
2.3 人間関係にストレスを感じている
30代は上司の指示や意向も意識しながら、後輩や部下をまとめなければならない立場になることが多いです。上と下に挟まれる難しいポジションを担うことから、人間関係をストレスに感じる方もいます。
また、昇進や評価を巡る競争が激しくなり、同僚との関係がこじれてしまうことも考えられます。こういった人間関係のストレスは、仕事へのモチベーションが失われる原因になります。
対処法:自分の行動や考え方を変えてみる
自分が置かれている立場を変えることは難しいケースも多いですが、コミュニケーションの取り方を見直すなど自分の行動や考え方を変えることで改善が見られる場合もあります。
感情的になるとトラブルに発展しやすいため、どのような問題が生じているのかを客観的に分析したうえで対策を考えてみましょう。また、前述のように意識的にストレスを発散することも重要です。
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2.4 正当な報酬や評価につながらない
「大きな契約ができたことでボーナスがアップした」「プロジェクトを成功させたことで昇進した」など、会社への貢献を正当に評価してもらえることは、仕事に対する満足感アップに繋がります。
しかし、どんなに仕事を頑張っても努力や成果が認められなければ、働く意欲は低下してしまうでしょう。また、評価が不公平だと感じると、職場環境全体への不信感が生まれ、同僚との関係やチーム全体の士気にも悪影響を及ぼす可能性があります。
対処法:上司や会社への相談・転職を検討する
自身の待遇が不当だと感じる場合、上司や会社へ相談することで待遇が見直されるかもしれません。また、会社全体で給与が低いなどの場合は、転職も視野に入れるべきでしょう。
ほかにも同じような不満を持っている仲間がいる場合、一人で声を上げるよりも団結して訴えたほうが会社側も真剣に対応してくれることに期待できるでしょう。
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2.5 将来に不安を感じる
会社の業績が悪化していたり、業界自体が先細りしていたりすると、将来に不安を感じて焦りを引き起こします。その結果、閉塞感を感じるようになったり、目の前の仕事に対する意義を見失いやすくなったりするでしょう。
また、キャリアパスの選択肢が少ない・キャリアアップを見込めないといった場合も、行き詰まりを感じて自身の将来に不安を抱くようになります。

対処法:スキルを習得する・転職を検討する
新しいスキルや知識を習得し、自分の市場価値を高めることは、自身のキャリア形成や会社の成長に大きなプラスとなります。
しかし、会社の業績改善が見込めない場合は、早めに見切りをつけて転職を考えることをおすすめします。社会人としての経験値があり、適応能力もある30代は、転職市場でも価値の高い存在です。
そのため、将来のキャリアアップを目指すなら早めの転職を決断した方が良い場合もあります。働きながらの転職活動に不安を感じる場合は、転職エージェントを利用することで、理想の職場に出会える可能性もアップするでしょう。
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3 30代がやる気のないまま仕事をするリスク
30代の方がやる気のない状態で仕事をし続けると、さまざまな問題が発生します。ここでは、やる気のないまま仕事をすることの主なリスクを具体的に解説します。
3.1 ミスが多くなり評価が下がる可能性がある
やる気がない状態で仕事をすると、集中力や注意力も低下し、細かいミスが増えてしまいます。また、仕事への取り組み方が消極的になるため、タスクの遂行速度が遅くなり、期限に間に合わなくなることもあるでしょう。
こうした生産性の低下は、会社からの低評価につながります。その結果、さらにモチベーションが下がり、ミスを重ねるという悪循環に陥る可能性があります。
3.2 ストレスで体調を崩す恐れがある
やる気が出ない仕事をし続けることで、大きなストレスを感じ、体調を崩してしまう恐れがあります。職場に行くこと自体が精神的な負担になり、毎日を苦痛に感じてしまうこともあるでしょう。
また、生産性やパフォーマンスが低下することで仕事が溜まり、期限に追われることが増えます。結果としてストレスが増大し、さらにやる気が低下するという事態を招くことも考えられます。
3.3 成長や挑戦の機会を逃しやすくなる
やる気がない状態は、新しいことに挑戦する意欲も減少しています。そのため、自らのアイデアを提案したり、新たなスキルを学んだりすることもなくなり、成長の機会を逃すことが多くなります。
そのような状況が続けば会社からの評価を得ることは難しく、昇進や重要なプロジェクトへの参加といった、キャリアアップの機会も与えられにくくなるでしょう。
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4 30代で仕事にやる気が出ないときのNG行動
仕事にやる気がでないときは、つい投げやりになったり、逆に自分を追い詰めたりしがちです。ここでは、30代が仕事にやる気がでないときのNG行動を3つ紹介します。
4.1 仕事を適当にこなす
やる気が出ないからといって、適当に仕事をこなすのはNGです。細部に注意を払わずに作業を進めれば、ミスや見落としが増えて、後々大きなトラブルに発展する可能性もあります。
また、仕事の質が低下すると、職場に迷惑がかかるうえに自分自身の評価も下がり、信頼を失うリスクも高くなります。どうしても仕事への集中力が保てない場合は、「小さな目標を立てて達成する」「仕事を休んでリフレッシュする」といった対処法を実践してみましょう。
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4.2 自分にプレッシャーを与え続ける
適度なプレッシャーは、モチベーションを高めるきっかけになることもあります。しかし、「職場に迷惑がかかるので、絶対に仕事は休めない」「やる気が出ないのは、自分が甘えているせいだ」など、自分自身に過度なプレッシャーを与えるのは逆効果です。
仕事をしていれば、誰しも気分の浮き沈みはあるものなので、自分一人で抱え込まず周囲に助けを求めましょう。それでもやる気がでないときは、仕事を休んだり、転職を視野に入れたりすることも大切です。
4.3 後先考えずに退職する
仕事が嫌だからといって、後先考えずに退職するのは危険です。一時の感情で退職した結果、転職先がなかなか見つからず生活費に困り、焦って条件の悪い企業に就職してしまったというケースもあります。
後悔しない転職をするためには、将来のライフプランをしっかり考えておくことが重要です。「転職することで今抱えている悩みを解決できるか」「転職が将来に向けたキャリアアップに繋がるか」といった点も確認しておきましょう。
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5 仕事のやる気が出ない30代のFAQ
「仕事を辞める辞めないはどう判断すればいいのか」「仕事を辞めるとしたらいつ辞めるのが正解なのか」など、仕事のやる気が出ないときに30代が抱きやすい疑問にお答えします。
5.1 【Q1】仕事を辞めるか続けるかの判断基準は?
仕事にやる気が出ず辞めたいと思っても、本当に辞めていいのか迷うことも多いでしょう。一般的に、以下のような場合には仕事を辞めても後悔が少ないと考えられます。
- ストレスで心身の健康が損なわれている
- 理不尽な給与カットなど労働条件に問題がある
- パワハラやセクハラにあっている
- キャリアの成長が見込めない
- 経済的な安定性が確保されていない
これらの項目に一つでも当てはまっているのであれば、思い切って転職した方が将来的なメリットは大きくなる可能性があります。
5.2 【Q2】仕事を辞めるならいつがいい?
仕事を辞めるのにベストな時期は、何を重視するかによって異なります。例えば、ボーナスを重視する方は、7月末や12月末などボーナス支給後まで待つのがおすすめです。また、10〜3月の求人数が多い時期に転職活動を始めれば、転職先の選択肢が増えます。
さらに、12月末まで在籍していると、会社で年末調整を行ってくれるため、確定申告の手間が省けます。社会保険料の自己負担を減らしたいのであれば、会社と完全折半にできる月末の退職がいいでしょう。
5.3 【Q3】30代で転職に成功するには?
仕事を辞めたくても、次の職が見つかるかどうか不安に感じる方も少なくありません。30代が転職を成功させるには、10年、20年後の未来を想像し、自分がどうなっていたいのかを明確にすることが重要です。
そうすることで、具体的な職種や仕事内容、給料といった条件も絞りやすくなるでしょう。また、スキルの棚卸しを行い、これまでの経験を活かせる仕事に就けば、より早く仕事に馴染むことができます。
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6 まとめ
30代は仕事のマンネリ化や疲労の蓄積によって、やる気が出ないと感じる方が多い年代です。やる気のないまま仕事を続けていると、職場に迷惑をかけるうえに、会社からの評価が下がったり体調を崩したりすることも考えられます。
そのため、自分なりの目標を立てて達成感を味わうなどの対処が必要です。もしも、どうしてもモチベーションが上がらない場合は、思い切って転職することも一つの選択肢です。本記事を参考に、少しでも前向きに仕事に取り組めるように行動してみましょう。
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