毎日仕事に携わっていると、「今日はやる気がでない」「サボりたいな」と思うこともあるでしょう。
本記事では、仕事をサボりたくなる原因や出社前後の対策、サボる際の注意点について解説します。
併せて、サボりたくなる原因が改善できない場合の対処法もまとめたので、現状に合わせた対策を打つことができるでしょう。
【関連記事】「仕事のやる気がでない原因は?モチベーションの上げ方や崩さないための対策」
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1.仕事をサボりたくなる原因とは?
どうして仕事をサボりたくなるのか、一度深く考えることが大切です。
原因を排除すれば、サボり癖が解消される可能性もあります。
ここでは、仕事をサボりたくなる原因の例をいくつかピックアップしてみました。
1.1.今の仕事・業務が楽しくない
今の仕事・業務内容に満足感を持てていない場合、毎日働くことが苦痛になりサボってしまいたくなる傾向にあります。
今の仕事が楽しくない原因として、以下が考えられます。
●職場環境に不満がある
●仕事に興味が持てない
●単純作業・繰り返し作業が多く飽きている
●何のためにやっているか分からない
●自分に合っていない
憧れの業界や業種で働けている場合も、自分がやりたい業務が異なれば「楽しくない」と感じてしまいます。
仕事のやり方や向き合い方、職場環境を変えることで、サボり癖を解決できる可能性があります。
1.2.常に緊張感のある職場環境にいる
常に張り詰めた空気の会社では、居心地が悪くサボりたいと思ってしまうかもしれません。
例えば、「ミスが許されない」「ミスをすることで取引先に損害が生じる」という場合、職場での緊張感が高まります。
「もっと気楽に働きたい」「心身ともにリラックスしながら仕事をしたい」と考えている人には荷が重いのかもしれません。
働くこと自体が億劫になり、サボり癖がついてしまう可能性があります。
1.3.何事もネガティブに考えてしまう
常にネガティブな思考をする人は、悪いことを想像してしまい、仕事をサボりたくなる傾向にあります。
例えば、「今日は定時に帰れないかも」「業務が思うように進められなかったら、周りに迷惑かけてしまう」などと自分が困難な状況に置かれていることをイメージする傾向にあります。
その結果、深く考えるほど仕事に行くことを苦痛に感じてしまうのです。
1.4.仕事の目標や目的が明確になっていない
将来のキャリアプランがなく、言われるがままに仕事をこなしている人は、仕事をサボってしまう可能性があります。
受け身の状態では、ゴール設定をうまくできず、モチベーションが低下してしまうからです。
携わっている業務の一つ一つに対し、「なぜ自分がやるのか」「誰の役に立つのか」を考え、意味を見いだしてみるとよいかもしれません。
将来の自分の理想像をはっきりとさせて、逆算しながら今どのようなスキルや経験が必要なのかを再確認しましょう。
1.5.人間関係などの悩みがある
職場の人間関係に悩み、「仕事に行きたくない」「会社を辞めたい」と考える方もいるでしょう。
実際に、令和3年に厚生労働省が実施した「労働安全衛生調査」では、25.7%の人が対人関係で大きなストレスを抱えていることが明らかとなりました。
同調査によると、仕事に関することで強い不安やストレスを感じている人の割合が53.3%となっているので、そのうちの過半数が人間関係の悩みを抱えていることがわかります。
職場の人間関係が原因で退職を検討する人が多いことから、悩みの根深さがうかがえるのでサボってしまうのも仕方がないのかもしれません。
1.6.仕事とプライベートとの切り替えができない
仕事とプライベートを割り切ることができない人の場合、私生活でうまくいかないことがあったときに会社を休みたくなってしまうかもしれません。
また、プライベートの時間にまで仕事を持ち込んでしまい、疲労やストレスが溜まっているケースもあります。
「仕事は仕事」と割り切って業務を遂行する習慣を付けると少しずつサボる回数が減るかもしれません。
仕事だと割り切れないほど、深い悩みを抱えている人は、信頼のおける人や、カウンセラーなど専門家に相談して早期解決を目指しましょう。
【関連記事】「【職場の人間関係が悩み】主な原因や心身への影響、無理な場合の対処法」
【関連記事】「【仕事行きたくない】会社が嫌になる主な理由とNG行動、行くための方法」
2.【出社前】サボりたくなった時の対処法やポイント
前日の夜や出社当日の身支度中に「仕事をサボりたい」と考える人は多いでしょう。
ここでは、出社前にサボりたくなったときの対処法をご紹介します。
2.1.現状のタスク状況を整理する
仕事をサボりたいと思ったら、現状のタスク状況を見て余裕があるかを確認しましょう。
万が一緊急性の高いタスクがあった場合、欠勤することで周りの人に迷惑がかかってしまいます。
自分に与えられたタスクを細分化し、ゲーム感覚でこなしていくと「何から手を付けたらいいのか分からない」「仕事をしたくない」といったネガティブな思考を抑えられるかもしれません。
2.2.電話やチャットで上司に伝える
必ず電話かメール、チャットなどで上司に伝えるようにしましょう。
無断欠勤をすると周りの人に迷惑をかけてしまい、職場に居づらくなる可能性があるだけでなく、会社の規定に反してしまう場合もあります。
当日急に仕事を休みたいと思ったら、なるべく早く直属の上司へ伝えてください。
なお、上司に連絡をする際には「本日、休ませていただきます」といったように、休むことが決定しているような伝え方ではなく、相談という形で伝えるのがベストです。
具体的には、「本日、○○のためお休みを頂いてもよろしいでしょうか。」という風に具体的な原因も含めて伝えると良いかもしれません。
2.3.休んだ次の日はしっかりと謝罪と感謝を伝える
仕事を休んだ翌日は、謝罪と感謝の気持ちを伝えることが大切です。
休んだ理由によって異なりますが、お詫びと快復の報告、挽回できるように頑張るといった内容を伝えると良いでしょう。
とくに業務を引き受けてくれた人には、「昨日は○○の業務を代わりにご対応いただきありがとうございました。」などとお礼を伝えましょう。
上司に挨拶をした後で、誰がサポートをしてくれたのかを尋ねて感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
【関連記事】「【仕事休みたい】会社を休む理由で気を付けたいポイントや伝え方を例文付きで紹介」
3.【仕事中】サボりたくなった時の対処法やポイント
仕事中にサボりたくなった時は、以下のポイントを意識してみてください。
●外に出て頭を切り替える
●仕事内容ごとにメリハリをつける事を考えてみる
●音楽を聞いてリラックスする
●場所を変えてみる
3.1.外に出て頭を切り替える
勤務中の外出が認められる職場に限りますが、仕事中にサボりたくなったら、外に出てみましょう。
とくにデスクワークの場合は、周囲の目があり、気疲れしやすいので外に出て新鮮な空気を吸うと、リフレッシュできるかもしれません。
勤務時間中の外出が難しい場合は、休憩時間を利用して外出し、気分転換してみてはいかがでしょうか。
職場付近を散歩したり、好きな音楽を聴いたりすると、気持ちが晴れる可能性があります。
3.2.仕事内容ごとにメリハリをつける事を考えてみる
タスクを細分化し、メリハリを付けることも大切です。
常にフルパワーで業務をこなしていると、肩の力が入り大きな負担がかかります。
反対に、ダラダラと仕事をすると、業務がなかなか終わらず、サボる時間すらなくなってしまうでしょう。
「サボりつつ着手できるもの」と「全力で取り組むもの」に分けることで、仕事のメリハリを付けることができます。
例えば、簡単なデータ入力は音楽を聞きながら進めて、上司に提出する資料作成やデータ分析などは全力で取り組むと良いでしょう。
3.3.音楽を聞いてリラックスする
就業中に音楽を聞くことが許容されているなら、リラックスできるBGMを流してみてはいかがでしょうか。
音楽によっては集中力・記憶力の向上や、リラックス効果が期待されるので、仕事中に聴くメリットが大きいと言えるでしょう。
また、音楽を聞くことで周りの人の話し声や雑音をシャットダウンし、仕事に専念できる可能性もあります。
周りの人の話し声など頭に複数の情報が入ってくると処理しきれず、集中力の低下につながることもあり、これを音楽を聞くことで防ぐ「音楽のマスキング効果」と呼ばれる効果が報告されています。
国立研究開発法人が公表している論文「マスキングによる雑音のうるささに関する心理的印象と作業成績の改善効果」 によると、マスキングは外部の雑音に関する心理的ストレスを軽減させる効果的な手法として記述しています。
どうしても仕事に身が入らないときは、好きな音楽を聞いてみましょう。
【出典】国立研究開発法人「マスキングによる雑音のうるささに関する心理的印象と作業成績の改善効果」
3.4.場所を変えてみる
仕事に集中できないときは、場所を変えてみるのも良いでしょう。
席が固定されていない場合は、いつもと違った場所で仕事をしてみたり、在宅ワークが導入されているなら、仕事部屋からリビングへ移動したり、たまにカフェや図書館などへ行って仕事をしたりするのも良い気分転換になるかもしれません。
【関連記事】「「仕事は仕事」と割り切るのは良くない!? 割り切る事でストレス軽減も」
4.仕事をサボりたくなった時の注意点
仕事をサボった経験がある人も一定数いるのではないでしょうか。
適度に休むことも大切ですので、周りに迷惑がかからない範囲であれば、バレないようにサボっても良いかもしれません。
しかしその際には、4つの注意点を押さえておく必要があります。
4.1.嘘をつくことは避ける
嘘をついた後ろめたさから心身ともに休まらなくなるため避けた方が良いでしょう。
また現在ではSNSの普及により、「知り合い人同士に実は繋がりがあり嘘が発覚した」というケースも珍しくありません。
心身ともに十分な休養をとるためにも、不要なリスクを負わず、正直に「体調不良」などと伝えるようにしましょう。
4.2.連絡せずに無断で休むことはしない
「休みたいと言っても許可が下りない」「休みたいと言うと怒られる」と考える人もいるかもしれません。
しかし、無断欠勤は周りの人に迷惑をかけてしまい、信頼を失ってしまう可能性もありますし、社内規定に反する場合もあります。
職場の居心地が悪くなる可能性もあるので、必ず会社に一報を入れ、心置きなく休養を取りましょう。
4.3.休んだ日にSNSでリアクション・投稿はしない
仕事をサボった日は、SNSでのアクションを控えましょう。
SNSの投稿をきっかけに「体調不良で仕事を休んでいたはずなのに〇〇に行っていた」というようにバレてしまう可能性もあります。
また、ログイン状況が見られるものや、タグ付け機能があるものなどで発覚する場合もあるため、SNSの使用を控えるようにしましょう。
4.4.タスク・スケジュール管理を徹底しておく
仕事をサボる場合は、自分のタスク・スケジュール管理を徹底しておきましょう。
自分が休んだ場合に誰にどの業務を任せるのかを明確にしておかなければ、周りの人の迷惑になるかもしれません。
そのため、日頃から自分がどこまで仕事を終えているのかを形に残しておくことが大切です。
仕事の進捗状況をWeb上やメモ帳などに残して、整理する習慣を付けておきましょう。
【関連記事】「仕事がつまらない・楽しくないと感じる原因と対策、デメリットやNG行動も解説」
5.どうしてもサボたいという気持ちがなくならない場合
「仕事をサボりたい」という気持ちがどうしてもなくならない場合は、これから紹介する対処法を検討してみるのも良いかもしれません。
5.1.サボりたくなる原因が改善できるか考えてみる
まずはどうしてサボりたくなるのか、原因を一つずつ洗い出して改善できるかを考えてみましょう。
原因を知り排除できれば、サボりたいという気持ちが小さくなる可能性もあります。どんなに些細なことでも良いので、すべて紙に書き出してみましょう。
また、自分がサボることでどのような影響が出るのかも書き出しておくと、サボる前に一度立ち止まって考えられるようになります。
5.2.小さな目標を立ててみる
目標を持たずに、指示通りに仕事を進めるのでは、やりがいを感じにくくなります。
「このタスクを〇日までに終わらせる」といった小さなことで良いので、目標を立てて実行することからはじめましょう。
自分のタスクを細分化し、それぞれ目標を立てた上で着手すれば、いつもより充実感が得られるかもしれません。
ゲーム感覚で仕事を進められるように仕事との向き合い方を見直してみるのも良いでしょう。
5.3.自分が将来どうなりたいか考えてみる
自分の将来の理想像がはっきりしていなければ、何のために仕事をしているのか分からなくなることもあるでしょう。
例えば、「独立して年収500万円を目指したい」「スキルを身に付けて少しの時間でタスクを終わらせられるようになりたい」など、具体的なキャリアプランを立ててみましょう。
5.4.休職する
「サボりたい」という気持ちが増してきている場合、心身ともに疲労が溜まっている可能性もあります。
一度思いきり休息をとると、「もう一度頑張ろう」と思えるかもしれません。
休職とは、雇用契約を維持したまま労働を停止させる措置のことです。仕事から離れて休養でき、心にも余裕が出てくれば仕事に対する意欲が湧いてくるケースもあります。
休職期間中は全国健康保険協会による傷病手当金が支給される場合もあるので、安心して自分自身と向き合うことができるでしょう。
5.5.部署異動を考えてみる
サボりたい原因を書き出したときに、職場の人間関係に関する悩みを多く抱えているなら、部署異動を検討してみると良いかもしれません。
例えば、「今の仕事を続けたいけど、上司と馬が合わない」「先輩と仕事の意見が合わない」という場合は、部署異動で解決できる可能性が高いです。
また、職場内の雰囲気が一変するため、業務のマンネリ化の解消にもつながるでしょう。
5.6.転職するのも一つの手段
現職では、どうしてもやる気が起きない場合は、転職を検討するのも一つの手段です。
心から楽しいと思える仕事に就けば、「仕事をサボりたい」「自分がサボったことで迷惑をかけてしまった」などの精神的負担から解放されるでしょう。
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6.まとめ
「仕事をサボる=悪」と捉えて強く自分を責めないようにしましょう。十分な休息をとれば、心に余裕が生まれて仕事への意欲が湧いてくる可能性があります。
上司への連絡や、スケジュール管理、休み明けの挨拶などを徹底すれば問題ない場合が多いので、一度長期休暇や休職を検討してみても良いかもしれません。
十分に休息をとっても気持ちが晴れない場合は、「サボりたい」と思えないほど楽しい仕事を見つけましょう。
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