仕事がつまらない・楽しくないと感じる原因と対策、デメリットやNG行動も解説

仕事がつまらない・楽しくないと感じる原因と対策、デメリットやNG行動も解説

「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」。そんな思いを抱えながら仕事をしている方も多いのではないでしょうか。ですが、その思いを放置したままだと、勤務先にとっても、さらには自分にとっても、よくない結果をもたらします。

今回は、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」と感じることによるデメリットとその主な原因、さらに、勤め始めたころのようなやる気を回復して、再び生き生きと働けるようになる方法について解説します。

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1. 仕事が「つまらない」「楽しくない」ことがなぜリスクなのか

人間は、動物と違って、物事に意味を求める生き物です。日常生活の多くの時間を占める仕事に対して、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」というネガティブな意味づけを与えて、生活のためだけに仕事を嫌々やって日々をすごせば、日常の活気は失われ、個人としての成長や、仕事をする最大の目的である収入を稼ぐという面でも大きなマイナスになります。

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2.仕事が「つまらない」「楽しくない」場合の具体的なデメリット

「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という感情を持ち続けたまま時間を過ごしていると、以下のように、思ったより大きいデメリットがあります。

・スキルがなかなか身につかない

・同僚との仲間意識が薄くなる

・精神的に病んでしまう

・自己肯定感が下がる

・残念なジョブホッパーになる

以下では、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という気持ちを放置した場合、具体的にどのようなデメリットが生じるか解説していきます。

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デメリット1.スキルがなかなか身につかず成長できない

「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という思いで仕事をしていると、仕事に必要なスキルが身につかず、なかなか成長できません。「あの先輩みたいに仕事ができるようになりたい」「〇〇のスキルを身につけて新しいことにチャレンジしたい」といったような向上心がもてず、仕事に対しての興味関心も薄くなるため、必要最低限の仕事をこなすだけで毎日をすごしてしまいます。

本来であればもっと成長できるにもかかわらず、「つまらない」「楽しくない」とネガティブな感情をもちながら仕事をすることで、自分の可能性を狭めることになります。

デメリット2.同僚との仲間意識が薄くなる

仕事に対してネガティブな感情を抱いていると、仕事や会社に距離を置くようになり、会社や同僚に対する仲間意識が自然と薄れてきます。
そうすると、同僚に対する仕事に関する言動もどこか他人事になって相手にもそれが伝わり、「仕事に対する熱意の薄い人」というイメージが広がります。
そうすると、仕事もやりにくくなり、ますます仕事へのやる気がなくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

デメリット3.精神的に病んでしまう

日常生活において最も多くの時間を費やす仕事に「つまらない」「楽しくない」という思いを抱いたままだと、毎日が憂鬱になってしまい、場合によってはうつ病などの病気になってしまう可能性もあります。

デメリット4.自己肯定感が下がる

「楽しくない」「つまらない」という気持ちを抱いたまま仕事をしていると、仕事の成果をあげにくくなり、社内での評価が下がります。
仕事は生活の一面であり、全てではないとはいえ、多くの時間を過ごす会社組織での評価が下がることで自己肯定感が下がり、自らを否定するような気持ちになってしまう場合もあります。

デメリット5.残念なジョブホッパーになる

仕事が「つまらない」「楽しくない」という気持ちのまま、それを解消するために転職したとしても、自分の考えや言動に原因があってそうした気持ちになっていた場合、また同じ気持ちになってしまう可能性が高いです。
そうすると、転職先に不満を抱いてさらに転職を繰り返す、悪い意味での「ジョブホッパー」になってしまう可能性があります。

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3. 「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」と感じた時にやりがちなNG行動

仕事が「つまらない」と感じた時、感情のままに行動してしまったり、状況を打開しようと無理をしてしまったりしては、状況を悪化させる可能性があります。

仕事が「つまらない」と感じた時には、以下のような行動をしてしまいがちですが、これら3つの行動はNGです。

・無理に気分をあげようとしてしまう

・時と場所を考えずに愚痴をこぼしてしまう

・やる気がないままに仕事をしてしまう

では、これらの行動がなぜNGなのか、順番にみていきましょう。

3-1. 無理に気分をあげようとしてしまう

「つまらない」と感じているのに、その気持ちをなかったことにして無理に気分をあげようとするのは、あまり良い解決策ではありません。

テンションを上げようと試みる、ドリンク剤を飲用するなど手段は様々ありますが、仮に気分をあげることに成功したとしても、その効果は一時的、短期的なものです。むしろ、その反動で余計に辛さや苦しさを感じてしまうことも考えられます。

「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」と感じさせている根本的な問題の解決を図らなければ、あなたの気持ちが本当の意味で晴れることはなかなかないでしょう。

3-2. 時と場所を考えずに愚痴をこぼしてしまう

一方で、自分の中のいやな気持ちを抑えることなく、時と場所をわきまえずに愚痴をこぼすのも避けたほうがよいでしょう。

人間誰しも、愚痴や不満を抱えているものです。
時には誰かに打ち明けて、相談にのってもらったりストレスを発散させたりしたいと思うかもしれません。
しかし、それも時と場所によって、許される場合とそうではない場合があります。
それを考えられなければ、職場の人間関係が悪化する原因を生み出しかねないため、注意が必要です。

また、マイナスな言葉ばかりを発していると、自分自身の気持ちもどんどんマイナス方向へ引っ張られてしまいます。
時と場所を考えずに愚痴をこぼすことは、自分で自分の首を締める行為であると認識しましょう。

3-3. 惰性で仕事をしてしまう

やる気がないまま惰性で仕事をすることもNGです。

目の前の仕事に身が入っていないと、自分自身の生活に張りがなくなっていくのに加え、重大なミスを引き起こして周囲に迷惑をかける恐れがあります。もしも車を運転したり外で作業したりするような仕事であれば、人命にかかわる事態を招く可能性もゼロではありません。

無理矢理やる気を出そうとしたり、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という気持ちをなくしたりすることは難しいかもしれません。
しかし、ずっとそのままの状態でいることは様々な理由から望ましくありません。もしもNG行動に心当たりがある場合は、今一度自分自身を見つめ直してみる必要があります。

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4. 仕事が「つまらない」「楽しくない」と感じてしまう場合の原因と対策

まず、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」原因は、大きく分けて、2つに分かれます。第一は「仕事環境に原因がある場合」、第二は「自分に原因がある場合」です。それぞれの原因、そして対策について解説します。

4-1. 仕事環境に原因がある場合

仕事環境に原因がある場合とは、以下のように、「人間関係」「仕事の内容」「給料」など、自分以外に原因がある場合です。

  1. 人間関係に問題がある
  2. 仕事が多すぎる
  3. 成長できる環境がない
  4. ストレスが大きい
  5. 給料が低くて、昇給もない
  6. 休暇休日の日数が少ない

それぞれの場合について、以下で詳しくみていきましょう。

4-1-1. 人間関係に問題がある

人が集まれば、合う、合わない、の問題が必ず出てきます。それも仕事となれば、学生時代のような比較的フラットな人間関係から、組織というヒエラルキーを基本原則とした縦型の人間関係に移りますから、就職したての若い人はもちろん、いくら年数を重ねても慣れないという人は多いでしょう。

特に問題となるのが、上司との関係です。上司と合う、合わないによって、会社での過ごし方はかなり変わってしまいます。関係が良好であれば、適材適所の仕事を与えられ、評価も公正であることが期待できますが、合わない場合は、これが逆転することも少なくありません。上司と合わない場合は、仕事が「つまらない」「楽しくない」といった状況に陥りがちです。

また、上司以外の人間関係でも、学生時代とは異なり、会社の同僚とは利害関係があり、足の引っ張り合い、出世競争など、関係が悪化する要因は数多く存在します。感情的になって言い合いなどになってしまうと、同僚との関係は決定的に悪化し、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という状況を招いてしまいます。

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4-1-2. 仕事量が多く、労働時間が長い

また、このコロナ禍の中でも、業種によっては業績は好調で、人手不足となっている企業もあります。

人手不足が進行すれば、既存社員一人ひとりにかかる負担が増加し、残業や休日出勤で溢れた業務をカバーしなければならない状況に陥ります。

企業としても、何らかの対策を講じなければならないと認識しながら、うまく人材の確保ができず、いわゆる「ブラック企業」化している企業は後を絶ちません。

人間はロボットではないので、仕事量には限度があります。
仕事が多すぎることで生産性が低下し、体力と気力を徐々に奪われた結果、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」といった状況が生まれてしまいます。

4-1-3. 成長できる環境がない

先にも述べましたが、人間は物事に意味を求める動物で、社会的な動物でもあります。
人間には向上心というものがあり、今よりも成長して、周囲に認められるということに意味と価値を求めます。

たとえば、同僚の方が責任ある仕事を任せられていたり成果を出していたりするのを目の当たりにすると、自分自身の無力さを実感し、悔しさや苛立ちを覚えるかもしれません。

他の動物とは違う承認欲求を持つ人間にとって、自らの成長を感じることができない環境であるということは、精神的に大きなマイナスとなり得ます。

成長を感じることができないと、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」といった状況に陥ってしまうのです。

4-1-4. ストレスが大きい

今まで述べてきたような、「上司や同僚との関係が悪い」「仕事が多すぎる」「成長できる環境がない」といった要因は、全て精神的なストレスにつながります。

実はストレスというものは、適度なものであれば、むしろ仕事に緊張感を与え、生産性向上にも役立つものなのですが、ストレスが大きすぎると、逆にマイナス要因になってしまいます。

最悪の場合、仕事の失敗を気に病んで自殺する人が出るなど、大変な結果を招いてしまうことも多く、ストレスが大きすぎると、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」といった状況に陥ってしまいます。

4-1-5. 給料が低くて、昇給もない

仕事をすることの最大の目的は、生活をしていくことにあるわけですから、給料が低いということは、生存の危機といっても過言ではないわけで、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という以前の問題ともいえます。

ですが、給与水準そのものが低くても、評価が上がったり、在職年数が長くなったりすることで、給料が少しでもアップすれば、少しはやる気がでるかもしれません。ただ、このコロナ禍の日本の経済状況などを鑑みると、よほど景気がいい会社でない限り、大幅に給料がアップするということは考えにくい状況ともいえます。

そうすると、もともと給料が低く、昇給もあまり期待できないということもあって、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という気持ちになっても仕方ないでしょう。

4-1-6. 休暇休日の日数が少ない

仕事をしていて疲れた時でも、有給休暇をとりにくかったり、休日出勤が何度もあったりして休暇休日の日数が少ないと、疲れをとる機会が少なくなり、消耗していきます。そうすると、「仕事がつまらない」とか「仕事が楽しくない」とかいう以前に、仕事をやる気力すらなくなってしまう可能性も高いです。

4-2. 仕事環境に原因がある場合の対策

では、仕事環境に原因があるこれらのケースにあてはまる場合、どのようにしたらやる気を回復できるのでしょうか。自分ではどうすることもできない場合もありますが、以下のような事を行えば、工夫次第で何とかできるかもしれません。

  1. 上司や人事に相談する
  2. 疲れをとるために休息をとる

4-2-1. 上司や人事に相談する

まず、仕事環境について、上司や人事に相談してみましょう。人間関係に問題がある場合や仕事が多すぎる場合、成長できる環境でない場合などについては、上司や人事に相談することで環境を変えることができるかもしれません。

4-2-2. 疲れをとるために休息をとる

休暇休日の日数が少なく疲れがとれない場合は、疲れをとるために日常的に休息をとる工夫をしましょう。

会社帰りにマッサージやカフェに行ったり、家でゆっくりお風呂に入ったりすることで、できるだけリラックスできる環境に自分の身を置くようにしましょう。

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4-3. 自分に原因がある場合

一方、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」原因が自分にある場合もあります。

  1. スキル・能力が足りないので、結果が出せない
  2. 能力が低いのを周囲や会社のせいにしている
  3. 仕事を他人事と思い、仕事を楽しんでいない

この場合は、原因をよく把握することで、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という状況を改善できる可能性があります。

以下で詳しくみていくことにします。

4-3-1. スキル・能力が足りないので、結果が出せない

スキル・能力が足りないと、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という状況になるケースが多いです。というのもスキル・能力が足りないと、仕事で良い結果を出すことができないからです。

仕事で良い結果を出せないと、評価もされなくなりますし、自己肯定感も低くなりますので、自然と仕事が「つまらない」「楽しくない」という気分になってしまいがちです。

逆に、仕事をこなすのに十分なスキル・能力があれば、仕事で結果を出すことができ、評価も相応のものになるでしょう。

4-3-2. 能力が低いことを周囲や会社のせいにしている

仕事に必要なスキル・能力が不十分であれば、仕事で結果を出すことができず、上司や同僚、会社に不満を抱くようになります。ただ、ここで分かれ道あります。スキル・能力が足りないのを、周囲や会社のせいにするか、自分の足りない点を認めて、スキル・能力を向上させることができるかどうかです。

例えば、求められているスキル・能力と自分の持っているスキル・能力とのギャップがあったとします。そこで、そのギャップを自ら埋めようとするのではなく会社が自分のことを分かってくれていない、というような思いばかりを抱くようになれば、当然、仕事が「つまらない」「楽しくない」という気持ちになってしまいます。


4-3-3. 会社の事業に関心が持てず、仕事を楽しんでいない

会社は利益を追求する組織であり、個人はその利益追求に貢献しなくてはなりません。ですが、会社の事業に関心を持てず、仕事を他人事と思っている場合は、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という気持ちを抱くことになります。

4-3-4. 今の仕事が自分に合っていない・愛着を感じない

今の仕事が自分に合っていないと感じたり、愛着がもてなかったりすると、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」とマイナスの感情を抱く原因となります。

例えば、仕事で大きな失敗をして自信を失った経験がある方は、「あんなミスをしてしまった自分は、今の仕事に向いていないんだ」と感じるかもしれません。

給料や福利厚生など条件面だけで会社選びをした方は、仕事自体にやりがいや面白みを見出せず、会社は「お金を稼ぐ場所」としか捉えられなくなるでしょう。
また、社内のコミュニケーションが円滑に行われていない場合も、人間関係が希薄となり、仕事に対しても愛着がもちづらくなります。

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4-4. 自分に原因がある場合の対策

「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という気持ちの原因が自分にある場合は、解決できる可能性は大きいといえます。まず自分の考え方、言動を変えることで、そうした気持ちをポジティブなものに変えることができるかもません。
以下がそのケースにあたります。

  1. 仕事を他人事と思わない
  2. 本気で働いて結果を出す
  3. 小さくても目標を設定する
  4. 積極的に行動して難しいことをクリアしていく
  5. 競争できるライバルを作る
  6. プライドを捨てて知らないことをどんどん聞く
  7. 異業種交流会などに出て、自分の仕事を客観的に見る

以下で詳しくみていくことにします。

4-4-1. 仕事を他人事と思わない

仕事を他人事と思わずに、自分事ととらえると、仕事へのやる気を回復できる可能性があります。具体的には、勤務先の会社の業界、業種での立ち位置や社会的な意義などを自分で調べて、自分がしている仕事を俯瞰的にみてみましょう。

そうすれば、仕事の意味や、会社の事業への自分なりの貢献方法を見つけることができ、仕事へのやる気を高めることができるかもしれません。

4-4-2. 本気で働いて結果を出す

自分事として仕事をするということは、本気で働くということです。


本気で働けば、よほどでない限り結果が出る可能性は高いです。結果を出すことで、周囲の目は変わります。しかも、誰の目にもわかりやすい結果を出すことが重要で、可能なら数値で表せる結果を出すことが望ましいでしょう。

結果が出るようになれば仕事のやる気も出て、さらに結果が出るようになるという好循環が生まれます。

仕事が「つまらない」「楽しくない」と思い、転職まで考えている人は、例えば、まず転職エージェントなどに登録した上で、「辞める前に本気で仕事をしてみよう」という気持ちで、真剣に仕事に取り組んでみてください。

4-4-3. まずは小さい目標を設定し、徐々に積極的に行動していく

結果を出そうとする場合には、目標設定が重要です。ただし、いきなり大きな目標を掲げすぎてしまうと、達成できず自信を喪失する原因になりかねません。はじめは、少し頑張ればすぐに達成できそうな小さな目標から設定しましょう。

また、できるだけ短期的に成果を測ることができ、かつ数値で把握できる目標を設定するのがポイントです。小さな目標をひとつずつ達成していくうちに、自分に自信がもてるようになり、さらに高い目標を達成しようという気持ちが湧いてくるはずです。そうなったら、誰もチャレンジしていないような、難しい仕事に取り組んでみるのもいいかもしれません。

少しずつ成功体験を積み重ね、徐々に積極性を身につけていくことで、周囲の見る目は更に変わり、仕事が「つまらない」「楽しくない」という気持ちが解消されるでしょう。

4-4-4. 競争できるライバルを作る

仕事にネガティブな感情を抱いていると、周囲の同僚との距離感が生まれてしまうと書きましたが、それを解消する方法が、競争できるライバルを作ることです。

いい意味でのライバルは、仕事への意欲を高めてくれます。「彼、彼女には負けたくない」と思えるライバルがいれば、その人がやっている仕事をじっくり観察してみましょう。

仕事のやり方をひそかにまねてみるなどすれば、自分のスキル・能力を高めるきっかけにすることができます。

4-4-5. プライドを捨てて知らないことをどんどん聞く

仕事が「つまらない」「楽しい」と感じている人は、プライドの高い人も多いです。自分に合った仕事の内容ではない、と感じている人は、心の中で今の仕事を見下しながら、その実、今の仕事をこなすスキル・能力を持ち合わせていない場合もあるのです。

そうした場合は、まずは自分のプライドをいったん捨ててみましょう。バカになったつもりで、分からないことは何でも聞いてみましょう。謙虚になって教えを乞う人を、面と向かってバカにする人はあまりいないものです。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉もありますので、ぜひ実践してみましょう。

4-4-6. 仕事で何が楽しくて何がつまらないのか自己分析する

「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」と感じている状況から抜け出すためには、まず自分が何を「楽しい」と感じ、何を「つまらない」と感じるのかを理解する必要があります。

自己分析というと大げさに感じるかもしれませんが、ノートに自分が楽しいこと、つまらないことを、箇条書きでも殴り書きでも良いので、ざっと書き出してみましょう。
頭で考えて理解しているつもりでも、文字に書き起こしてみると新たな発見があるかもしれません。

【関連記事】「自己分析の徹底ガイド!転職活動に役立つ「自己分析」のやり方やポイント」

4-4-7. 異業種交流会などに出て、自分の仕事を客観的に見る

「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」という人には、自分の仕事の面白さや魅力を客観的に見られていない場合もあります。
そうした場合は、異業種交流会などに出て、自分の会社や仕事内容を客観的に見るきっかけを得ることをおすすめします。自分の会社や仕事をあらためて見直すチャンスにもなりますので、興味のある方は試してみてください。

【関連記事】「【漫画】メリー先輩のお仕事お悩み相談室(12)--仕事がつまらない時の処方箋3」

5.「仕事がつまらない」という感情からすぐに退職するのは早計

「仕事がつまらない」と感じていると、「会社を辞めてしまおう」と考えることもあるでしょう。

しかし、「仕事がつまらない」「やる気が出ない」という感情だけで、改善の努力をする前に退職の決断をすることは早計と言えます。

5-1.仕事を楽しくするのは会社ではなく自分

勤める会社を変えることで、自然と「仕事が楽しく感じられるようになるだろう」と期待するのは危険です。

現在の会社に入社する前も「きっと楽しく仕事ができるだろう」と想像していた方も多いのではないでしょうか。

当たり前のことですが、働いていて楽しく感じるかは、実際に働いてみないと分かりません。

そのため、自分が何を楽しいと思い、何をつまらないと思うかすら分からないままだと、仮に転職しても再び辛い思いをすることになりかねません。

まずは、「仕事がつまらない」と感じる原因を分析してみましょう。

5-2.期間を決めて「つまらない」の改善に向け挑戦してみる

「仕事がつまらない」と感じる原因が判明した場合、それを改善するための対策を実施する期間が必要になります。

退職を考えるのはその後でも遅くはないので、まずは期間を決めて改善に向けた取組みに挑戦してみることをおすすめします。

そうすることで、普段の業務で「今は改善期間中だから」と、気持ちを割り切ることができるでしょう。

また、仮に成果が出なかった場合でも「仕事がつまらない」ことに対する原因分析とその対策を行ったことは、その後の働き方に役立ちます。

6. どうしても仕事が「つまらない」「楽しくない」と思える場合

以上、「仕事がつまらない」「会社が楽しくない」と思うデメリットと原因、その対処法を述べてきましたが、参考になりましたでしょうか。
以上の原因に思い当たり、対策をやっていただいて、仕事に対するやる気が高めていただければ大変嬉しいのですが、それでもどうしても、仕事に対して「つまらない」「楽しくない」という思いを捨てきれないのであれば、以下をご検討ください。

6-1. 転職を考えてみる

本気で仕事をやって結果を出そうとしたがうまくいかなかった、どうしても職場環境が改善しなかった、というような場合は、最後の手段として、転職を考えるのもいいでしょう。
本当に自分にあった企業であれば、成果も出せ、仕事に対する気持ちもポジティブなものになるかもしれません。

6-2. 転職エージェントを活用してみる

うまくいかなかった場合に退職することを覚悟しながら、本気で仕事に取り組んでみて結果を出そうとしている場合、転職活動にあてられる時間はそう多くないと思われます。

そんな時、力になってくれるのが転職エージェントです。就活サイトでもおなじみのマイナビの「マイナビエージェント」では、これまでのキャリアをお聞きするキャリアカウンセリングから応募企業の選定、応募書類の添削や面接対策、年収交渉まで行ってくれますので、興味のある方は、登録だけでもしておいてもいいかもしれません。

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この文章を読んでいただいた皆さんが、少しでもいい気持ちで仕事に取り組まれることを願ってやみません。

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筆者プロフィール:石田哲也
福岡県出身。メーカーの経理部員、新聞記者、雑誌編集者などを経て、現在はWEBサイトの編集者・記者。
趣味は歴史小説を読むことで、特に戦国時代の場合、石田三成が豊臣家の忠臣と描かれているものを好む。
ただし、徳川家康も偉人と尊敬している。

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