ボーナスの賢い使い道は?無駄遣いを防ぐコツや平均額も紹介

ビジネススキル・マナー

多くの企業では、毎年6~8月と12月頃にボーナスが支給されます。給料以外のまとまった収入を楽しみにしている方も多いでしょう。しかし、計画せずに何となく使っていると、あっという間になくなってしまい、後悔することになるかもしれません。そこで、本記事ではボーナスの賢い使い方や興味深い使い方に加えて、無駄遣いを防ぐ方法を詳しく紹介します。

【関連記事】「【2024年夏】ボーナスの本音を大調査!賞与の支給額、使い道、満足度を聞いてみました! 」

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1 後悔しないボーナスの使い道とは

夏と冬の2回、多くの企業でボーナスが支給されます。ボーナスは、ある程度まとまった金額が受け取れるため、何に使うかあらかじめ計画を立てている方も多いのではないでしょうか。この記事では後悔しないボーナスの使い道や、貯蓄・投資などへのおすすめ配分など、大切なボーナスをできるだけ有意義に使用する方法を紹介します。

1.1 そもそもボーナスとは

ボーナスとは、定期的または臨時的に支給される賃金のことです。毎月支給される固定給とは異なり、労働基準法による定義はありません。そのため、ボーナスの支給がなくても問題はなく、金額も会社が自由に決められます。

近年は多くの企業でボーナス制度を採用しているものの、令和4年度に夏期ボーナスが支給されたのは全業種の66.8%、冬期ボーナスが支給されたのは70.5%でした。このように、ボーナスがない業種も一定数存在します。

もしも、現在ボーナスがない会社で働いているのであれば、転職することで年収が大幅にアップすることも考えられます。その際は、求人情報でボーナスや報酬に関する条件をしっかり確認しましょう。

【出典】厚生労働省「毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査):結果の概要」

【関連記事】「ボーナス・賞与とは?もらえる時期・平均額・手取りの計算方法を紹介」


1.2 ボーナスの使い道は貯蓄が人気

ボーナスの使い道として人気なのは、将来に向けての貯蓄です。貯蓄の目的は、「老後や万が一のときの備え」「子供の教育費」「必要なものの購入資金」などさまざまです。

「毎月の給与からは、まとまった金額を貯蓄にまわすのが難しい」という方もが多い中、ボーナスはできるだけ貯蓄しておきたいと考える方は増えています。

1.3 年代によって使い道は変わる

ボーナスの使い道としては貯蓄が人気ですが、年代によってその目的や割合は変わってきます。例えば、40代は経済的な責任が増える年代でもあるため、将来の備えや資産形成に焦点を当てる方が多くなる傾向です。

また、30代は将来に向けて住宅の頭金を貯めたり、スキルアップのための教育やトレーニングに投資したりする方が多くいます。20代であれば、将来に備えながらも、趣味や興味のあることに使用するのがいいでしょう。

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【関連記事】「夏と冬のボーナスはどっちが多い?それぞれの平均支給額を紹介!」

【関連記事】「夏・冬のボーナス支給はいつ? 会社員と公務員の支給日・平均額、引かれる額の計算方法」

2 ボーナスの賢い使い道は?

仕事を頑張ってきた証(あかし)であるボーナスを、後悔せず使うにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、おすすめの賢い使い道をいくつか紹介します。

2.1 自己投資をする

新しいスキルや資格を習得するための、教育やトレーニングプログラムに自己投資しましょう。キャリアの発展や将来の収入向上につながります。

また、ジムに通ったり健康診断を受けたりするのも自己投資の一種です。健康に投資して体を労われば、生活の質を向上させることができます。

2.2 家電やブランド品など欲しかったものを買う

欲しかったものを買うことで大きな満足感が得られ、仕事のモチベーションがアップすることもあります。

特に、毎日の家事負担が減り、生活の質が向上する便利家電は満足度の高い購入品の代表です。また、女性であれば、毎日身に付けるアクセサリーやバッグなどお気に入りのブランド品を購入することで、気分が上がり日々の生活にハリが出る可能性があります。

2.3 旅行へ行く

旅行へ行くのも満足度の高いボーナスの使い道です。普段の生活では味わえない非日常の体験は、何にも代えがたいものがあります。日常を忘れてゆっくりリフレッシュすれば、「また仕事を頑張ろう」という前向きな気持ちになれます。

2.4 家族へプレゼントを贈る

両親・配偶者・子供など、家族へプレゼントを贈るのもおすすめです。親しい人に喜んでもらえることは、自分への投資とはまた違った満足感があります。普段は言えない感謝の気持ちを、ボーナスという機会に伝えるのもいいでしょう。

2.5 投資資金にする

株式、債券、不動産などの投資に回すことで、将来のリタイアメント資金を増やすことができます。20年、30年といった長期投資であれば、十分なリターンが期待できます。ただし、絶対に安全とは言い切れないため、投資のリスクを理解して、資金を適切に分散させることが大切です。

2.6 貯金やローンの返済に使う

やはり、将来のために適切な金額を貯蓄しておくことは大切です。万が一、病気や怪我で働けなくなっても、一定額の貯蓄があれば安心して生活できます。

また、車や住宅などのローン返済に使用するのもいいでしょう。ボーナスでまとまった金額を返済することで、利息負担が少なくなることもあります。

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【関連記事】「夏ボーナスの使い道、例年トップの"貯金"減・"外出関連"増--円安・物価高はどう影響!?」

【関連記事】「【ボーナスの査定期間とは】査定前に退職を申し出る場合の注意点などを解説」

3 ボーナスの無駄遣いを防ぐコツとは?

計画的に使おうと思っていても、「気付いたらボーナスのほとんどを使い切ってしまっていた」ということもあります。そこで、ここではボーナスの無駄遣いを防ぐコツを紹介します。

3.1 将来のライフプランを立てる

今後どのような場面でどれくらいのお金が必要になるのか、おおよそのライフプランを立てて、必要な資金を計算してみましょう。

例えば、独身であれば「結婚資金」、30代であれば「住宅資金」「子供の教育費」、40代・50代であれば「老後資金」など、それぞれの年代や家庭環境によって必要なお金は異なります。

もちろん自身の未来は誰にもわかりませんが、今後必要になるお金を意識することで貯蓄への意識が増し、無駄遣い防止に繋がります。

3.2 使い道ごとに割合を決める

ボーナスを受け取る前に、使い道ごとの割合を決めておくのも1つの方法です。どれくらいの金額をどのように使うかを計画し、その計画に従うよう努力しましょう。

その際、友人や家族の消費パターンに流されないことも大切です。

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【関連記事】「ボーナスの手取り額を計算する方法は?引かれる税金と保険料を解説!」

【関連記事】「新卒のボーナス平均額は?一年目の夏・冬はいくらもらえる?」

4 ボーナスの使い道でおすすめの配分は?

では、実際ボーナスはどのような配分で使用するといいのでしょうか?ここでは、貯蓄・自由・自己投資に分けて、おすすめの配分を解説します。

4.1 5割は貯蓄にまわすのが理想

ボーナスの5割は貯蓄にまわすのが理想です。「ボーナスを受け取ったら、半分は必ず貯蓄する」という癖をつければ、無駄遣いをし過ぎる心配もありません。

しかし、せっかく貯蓄にまわしても「これは必要だから」「これを買いたいから」と、貯蓄してから間もない時期に引き出してしまっては意味がありません。そのため、同じ貯蓄の中でも「長期的に絶対使わないお金」と「近いうちに必要になるお金」を分けて管理することが大切です。

4.2 3割は自由に使う

3割は自由に使うお金として割り当てても構いません。無駄遣いしないことばかり意識し過ぎると、せっかくのボーナスが嬉しいものではなくなり、仕事のモチベーションが低下してしまう場合もあります。

5割をしっかり貯蓄にまわしたら、3割は欲しかったものを買ったり行きたかった場所へ旅行へ行ったりと、人生を楽しむために使うのがいいでしょう。

4.3 2割は自分への投資に

ボーナスのうち、2割程度は自己投資に使うことをおすすめします。20代・30代の若い世代は特に、自己投資によって将来のキャリアや収入が変わってくるからです。

今後、転職を意識している方も、資格を取得することでさらなるキャリアアップに繋がる可能性があります。時間とお金を有効活用して、将来のためにスキルを磨きましょう。

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【関連記事】「退職予定でもボーナスはもらえる?損しないタイミングと注意点を解説」

5 みんなはいくらもらってる?ボーナスの平均額

同じ年代や同じ業種で働く人が、どれくらいのボーナスをもらっているのか気になるところです。ここでは、年代・企業規模・業種別に分けて、それぞれのボーナス平均額を紹介します。

5.1 【年代別】ボーナスの平均額

令和4年度における年齢別のボーナス平均支給額は以下の通りです。

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
従業員10~99人規模

年齢年間賞与
その他特別給与額
~19歳 91,100円
20~24歳 282,200円
25~29歳 433,600円
30~34歳 538,000円
35~39歳 634,100円
40~44歳 674,500円
45~49歳 702,300円
50~54歳 684,600円
55~59歳 664,900円
60~64歳 509,200円
65~69歳 337,000円
70歳~ 243,300円

年齢別では、45~49歳の702,300円が平均額のピークです。

【出典】厚生労働省「賃金構造基本統計調査に関する統計表」

5.2 【企業規模別】ボーナスの平均額

令和4年度における企業の従業員数別のボーナス平均支給額は以下の通りです。

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

従業員数年間賞与
その他特別給与額
10~99人 575,400円
100~999人 842,400円
1000人以上 1,230,500円


従業員数が100人未満の中小企業に比べて、1,000人以上の大企業では約2倍以上のボーナスが支給されていることがわかります。

【出典】厚生労働省「賃金構造基本統計調査に関する統計表」

5.3 【業種別】ボーナスの平均額

令和4年度冬期における、業種別のボーナス平均支給額は以下の通りです。

※厚生労働省「令和4年年末賞与の支給状況」
(事業所規模5人以上)

業種支給事業所における
労働者一人平均賞与額
きまって支給する
給与に対する支給割合
鉱業,採石業等 544,459円 0.95ヵ月分
建設業 498,569円 1.06ヵ月分
製造業 514,074円 1.07ヵ月分
電気・ガス業 805,880円 1.76ヵ月分
情報通信業 662,768円 1.29ヵ月分
運輸業,郵便業 390,812円 1.01ヵ月分
卸売業,小売業 365,502円 1.02ヵ月分
金融業,保険業 621,410円 1.6ヵ月分
不動産・物品賃貸業 554,675円 1.41ヵ月分
学術研究等 634,606円 1.46ヵ月分
飲食サービス業等 67,605円 0.42ヵ月分
生活関連サービス等 164,324円 0.65ヵ月分
教育,学習支援業 537,569円 1.49ヵ月分
医療,福祉 309,224円 1.01ヵ月分
複合サービス事業 455,815円 1.76ヵ月分
その他のサービス業 217,774円 1.06ヵ月分


平均額が最も多い業種は「電気・ガス業」で、毎月の給与に対し1.76ヵ月分のボーナスが支給されています。転職を考える際は、給与に対する支給割合についてもしっかり確認しましょう。

【出典】厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」

【関連記事】「ボーナスの平均額は?年齢・業種・規模別に紹介!手取り額の計算方法も」

【関連記事】「年収とは?手取り・所得との違いや確認方法を紹介!」

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6.まとめ

夏と冬の2回支給されることが多いボーナスは、嬉しく待ち遠しいものです。せっかくのボーナスを賢く使うためには、受け取る前にしっかり計画を立てておくことが重要です。本記事で紹介した使い道を参考にして、ボーナスを有意義なものにしましょう。

もしも「そもそもボーナスがない」「ボーナスの支給額が少なすぎる」などの不満がある場合は、転職することで今より年収アップが見込めるかもしれません。今のキャリアを活かしつつ収入が増える可能性もあるので、転職を視野に入れて行動してみてはいかがでしょうか。

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