仕事が暇すぎる...ストレスの原因と対処法|辞めたい時の判断基準

仕事の悩み・転職

仕事が暇な状態は、一見すると楽に見えるかもしれません。しかし、仕事が暇すぎる状態が続くと、「このままで良いのだろうか」「自分は必要とされていないのではないか」と不安や焦りを感じることもあるでしょう。

この記事では、仕事を与えられない原因や、仕事が暇すぎる時に現職でできる対処法、今後の働き方を考える際のポイントなどについて詳しく解説します。

1.「仕事が暇すぎて辛い」と感じる方が知っておきたいこと

メリー先輩漫画_仕事つまらない.jpgイラスト:斉田直世 漫画の続きはこちら>

「仕事が暇すぎて毎日が苦痛」「時間が過ぎるのを待つだけの状態が辛い」と感じている方もいるのではないでしょうか。仕事量が少ないことは一見すると楽に思われますが、実際は精神的な負担を感じるケースも少なくありません。

まずは、仕事が暇すぎるとなぜつらさを感じるのか、そして、そのように感じるのは決して甘えではない理由について見ていきましょう。

1.1.なぜ仕事が暇でつらくなるのか?

仕事が暇な状況は、一見すると負担が少なく楽に思えるかもしれません。

しかし、一日の大半を何もすることなく過ごさなければならない状況では、時間が非常に長く感じられ、かえって疲労感を覚えることがあります。また、「自分の役割を果たせているのだろうか」「このままでは経験やスキルを身に付ける機会が少なくなるのではないか」といった不安を感じることがあり、仕事への意欲が低下することもあります。

さらに、周囲のメンバーが忙しく働いている中で自分だけ仕事がない状態が続けば、気まずさや焦りを感じ、出勤自体を負担に感じることもあります。

1.2.「暇すぎて辛い」は決して甘えではない

「仕事が暇すぎて辛い」と感じるのは、甘えではないかと考える方もいるでしょう。

しかし、仕事において自分の役割を実感したり、達成感を得たりすることで、やりがいを感じる人もいます。そのため、仕事を任されない状況に対して「辛い」と感じることは、甘えや贅沢な悩みとは言い切れません。

大切なのは、その気持ちを我慢し続けるのではなく、なぜ辛いと感じているのかを整理し、自分に合った対処法を考えていくことです。

ひとことコメント

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg仕事が暇な状態は、一見すると楽に思えるかもしれませんが、自分にとって必ずしも良い環境とは限りません。やることがないまま時間だけが過ぎると、自分の成長が止まっているように感じたり、周囲から必要とされていないのではないかと不安になったりすることがあります。「暇なのに悩む自分がおかしい」と責めず、まずは自分が何にストレスを感じているのかを整理してみることが大切です。

2.自分だけ仕事を与えられない原因

仕事が暇すぎる状況を改善するには、なぜやることがない状態に陥っているのかを知ることが大切です。ここでは、自分だけ仕事を与えてもらえない時に考えられる主な原因を4つ紹介します。原因には、業務量の波や人員配置、教育体制、上司とのコミュニケーション不足などがあります。

2.1.閑散期や一時的な手待ち状態にある

時間や時期によって仕事量に波がある職場・職種では、忙しいタイミングがある一方で業務量が少ない状況が生じることもあります。

また、周囲の仕事の進み具合によって、一時的に自分の業務量が少なくなっている可能性もあるでしょう。

2.2.職場の役割分担や人員配置が適切ではない

職場の役割分担や人員配置が適切でないことも、仕事を任せてもらえない一つの原因である可能性があります。

例えば、上司がチーム全体の業務量や進捗状況を把握しきれていない場合は、特定の社員に業務が集中したり、別の社員に仕事が回らなかったりすることがあります。また、職場の業務量に対して人員が多い場合は、社員一人ひとりの担当業務が少なくなることもあります。

2.3.教育体制が十分でなく、できる業務が限られている

業務に必要な知識や技術を身に付ける機会が十分に得られなかったり、配属先で担当できる範囲が限定されていたりすると、仕事が少ない状態が続くことがあります。

もちろん、入社して間もない時期や新しい部署へ異動した直後は、業務に慣れるまで仕事が少なくなることは珍しくありません。

しかし、一定の期間が経過した後もスキルを身に付ける機会が少なく、担当できる業務が限られて暇な状況が続いている場合は、社内の教育体制や育成方法が、担当できる業務を広げるうえで十分に機能していない可能性もあります。

ひとことコメント

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg仕事が暇すぎる原因は、自分の意欲や能力だけにあるとは限りません。業務量の波、一時的な手待ち、人員配置、教育体制、上司とのコミュニケーション不足など、自分ではすぐに変えにくい事情が関係していることもあります。まずは「自分だけ仕事が少ないのか」「いつから暇になったのか」「周囲に相談できているか」を振り返り、感情だけでなく事実を整理してみましょう。

2.4.状況によってはハラスメントの可能性も

合理的な理由がないにもかかわらず、自分だけ仕事を与えられない状況が続く場合は、状況によってハラスメントが疑われることもあります。

厚生労働省が示すハラスメントの定義によると、次のようなケースはパワーハラスメントに該当する可能性があります。

  • 厚生労働省が示すパワーハラスメントの事例には、次のようなものがあります。
  • 意に沿わない労働者に対して、長期間にわたり別室に隔離したり、自宅研修をさせたりする
  • 退職させることを目的として、能力や経験に見合わない業務のみを命じる

実際にハラスメントに該当するかどうかは、業務上の必要性や経緯など個別の状況を踏まえて判断されるため、仕事が少ないという状況だけで直ちにハラスメントと判断できるものではありません。

しかし、ハラスメントの疑いがあり心身に負担を感じている場合は、一人で悩まず社内外の相談窓口に相談したり、無理をせず休養をとったりすることも大切です。

ひとことコメント

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg自分が新人だから、経験が浅いからという理由だけで、仕事をほとんど任せてもらえない状態が続く場合は注意が必要です。また、上司との関係性によって自分だけ仕事が回ってこないと感じる場合も、一人で抱え込まないことが大切です。自分が依頼したこと、断られたこと、任された業務内容などをメモしておくと、後で上司や人事、社内外の相談窓口に相談する際に状況を伝えやすくなります。

3.仕事が暇すぎる状況を改善するための対処法

ここでは、仕事が暇すぎる状況を改善するための対処法を3つ紹介します。職場環境によっては個人で解決するのが難しいケースもありますが、まずは自分にできることから始めてみましょう。

3.1.業務分担の見直しを相談する

職場全体としては業務があるものの自分の担当業務が少ない場合は、チーム内の業務分担について相談することで、メンバーごとの業務量の差が緩和される場合があります。

例えば、チームを管理している上司へ「担当している業務が一段落しています」「追加の業務があれば対応可能です」「〇〇業務の経験があります」など、現在の状況や担当できる業務範囲を伝えれば、業務の割り振りについて検討してもらえるかもしれません。

3.2.自ら取り組める仕事を探す

割り振られる仕事の量が少ない場合は、まず上司に状況を共有し、担当業務の範囲や職場のルールを確認したうえで、自分に取り組める業務がないか探してみることも一つの方法です。例えば、次のような業務は空いた時間を活用して取り組める場合があります。

  • これまでの仕事の手順を整理する
  • 今後の業務やスケジュールを整理する
  • 社内資料やデータを整理する
  • 新しい企画や改善案を検討する

これらの仕事は、今後の業務を円滑に進めたり、職場全体の業務効率の向上につながったりする場合があります。

ただし、自分の判断だけで担当外の業務へ取り組むことが適切ではない場合もありますので、新たな業務に取り組む際は、必要に応じて上司へ相談したり、職場のルールや業務の進め方を確認したりしたうえで進めることが大切です。

3.3.担当できる業務の幅を広げる

時間に余裕がある場合は、スキルアップに取り組み、今後担当できる業務の幅を広げることも一つの方法です。

例えば、会社が認める範囲でマニュアルや業務資料を読み返したり、必要に応じて業務に関連する資格の学習を行ったりすることで、仕事への理解を深められる場合があります。

ただし、勤務時間中にこうした学習へ取り組む場合は、まず会社のルールや職場の状況を確認することが大切です。業務時間の使い方について方針が定められている場合もあるため、必要に応じて上司へ相談しながら進めましょう。

なお、仕事が暇な状況への対処に悩む場合は、「仕事どうする?!診断」を活用してみるのも良い方法です。30秒ほどで回答できる8つの質問を通じて、現在の状況や感じていることを整理するきっかけとして活用できます。

約30秒で悩み解決のヒントがわかる!

仕事どうする⁉診断をやってみる(無料)

ひとことコメント

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg暇な時間を前向きに使いたい時は、自分だけの判断で進めすぎないことも大切です。資料整理、マニュアル作成、資格の勉強、周囲のサポートなどは有意義ですが、勤務時間中に行う以上、上司に確認しておくと安心です。「自分は今手が空いているので、資料整理や業務改善案の作成をしても良いでしょうか」と具体的に相談すれば、自分の意欲も伝わりやすくなります。

4.現職で改善を試みるか、環境を変えるかを考えるポイント

仕事が暇な状態が続くと、「このまま今の職場で働き続けて良いのだろうか」と悩むこともあるでしょう。ここでは、「仕事が暇すぎる」と感じる時、現職に留まるか、今後の働き方を見直すかを考える際の判断基準を解説します。

4.1.現職で状況が変わる可能性があるケース

仕事が暇な原因が一時的なものである場合や、現職で改善できる可能性がある場合は、すぐに環境を変えるのではなく、現在の職場で様子を見ることも選択肢の一つです。

前章で紹介したように、繁忙期と閑散期の差が大きい職場である場合や、入社・異動から間もなく担当業務が限られている場合は、時間の経過とともに仕事量が変化する可能性があります。

また、上司や社内の相談窓口に業務量の調整・配置転換・異動などについて相談することで、状況が変わることも考えられるでしょう。

4.2.環境を変えることを検討したほうが良いケース

現職で相談や業務分担の見直しを試みても状況が改善しない場合は、相談内容に応じて社外の窓口を利用することも検討できます。労働問題については各都道府県の「総合労働相談コーナー」や「労働条件相談『ほっとライン』」、心の健康については「こころの耳」などが相談先になります。

また、仕事が少ない状態によって心身への負担が大きくなっている場合は、有給休暇を取得して仕事から距離を置いたり、必要に応じて医療機関を受診したりすることも大切です。

そのうえで、現在の職場では希望する働き方の実現が難しいと感じる場合には、今後の働き方について見直すことを検討したほうが良いかもしれません。その際は、転職エージェントへ相談することも一つの方法です。なかでも、「マイナビ転職エージェント」では、これまでの経験やスキルがどのような仕事で生かせるのかについて、客観的な視点から意見をもらうことができます。

「今の仕事を続けるべきか迷っている」「ほかにどのような働き方があるのか知りたい」といった段階でも利用できるため、今後のキャリアを幅広い視点で整理する機会として活用してみるのも良いでしょう。

転職すべきか迷っててもOK

転職エージェントに相談してみる(無料)

5.転職を検討する際の注意点

現職で仕事が暇すぎる場合、「もっと忙しい仕事がしたい」という気持ちから、業務量を重視して仕事を選ぶこともあるでしょう。しかし、業務量の多い仕事を選んだ場合、急な環境の変化に戸惑ったり、仕事内容や働き方が自分に合わないと感じたりする可能性もあります。

そのため、仕事を選ぶ際は業務量だけでなく、仕事内容や待遇、教育制度、職場の雰囲気なども含めて慎重に検討することが大切です。

なお、転職活動で応募先に転職理由を聞かれた場合は、「前職が暇だったから」といった一言だけで終わらせず、実際の状況と、それによってどのような働き方を希望するようになったのかを具体的に説明するとよいでしょう。

例えば、「担当業務の範囲が限られ、新しい業務に挑戦する機会が少ない状況でした。今後は、これまでの経験を生かしながら、より幅広い業務に携わりたいと考えています」のように、事実と今後の希望を併せて伝える方法があります。

ひとことコメント

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

20260126_0005_original_oka.jpg
自分なりに工夫しても仕事が少ない状況が続く場合は、異動や転職を考えることも選択肢の一つです。ただし、「暇すぎる今の状況を早く変えたい」という気持ちだけで、極端に忙しい職場を選ぶと、今度は自分の体調や生活とのバランスを崩すおそれもあります。転職を考える際は、自分がどの程度の業務量なら力を発揮しやすいのか、教育体制や残業時間、職場の雰囲気も含めて確認しましょう。

6.「仕事が暇すぎる」と感じた時によくある疑問

ここでは、「仕事が暇すぎる」と感じている方が抱きやすい疑問をまとめました。仕事が少ない状況への考え方や対処法について、気になる疑問を確認していきましょう。

6.1.仕事が暇すぎてストレスを感じるのは甘えですか?

仕事が暇なことにストレスを感じるのは、一概に甘えとは言い切れません。

周囲が忙しく働いているなかで自分の仕事が少ない状態が続くと、不安や焦りを感じることもあるでしょう。また、経験を積む機会も少なくなるため、今後のキャリアに不安を抱きやすくなる可能性もあります。

6.2.自分だけ仕事を与えられないのはなぜですか?

自分だけ仕事が少ないと感じる背景には、繁忙期と閑散期による一時的な業務量の変化や、担当業務の調整、入社・異動直後であることなど、さまざまな理由が考えられます。

また、職場の業務分担や教育体制、人員配置などが関係していたり、場合によってはハラスメントが疑われるケースもあるでしょう。

理由は一つとは限らないため、まずは現在の状況を整理し、必要に応じて適切な相談窓口に相談してみることが大切です。

6.3.仕事が暇すぎる状態が続くとキャリアに影響しますか?

仕事が少ない状態が長く続くと、経験を積んだり、新しい業務に挑戦したりする機会が限られる場合があります。その結果、キャリア形成について不安を感じる方もいるでしょう。

ただし、キャリアへの影響は、仕事が少ない理由や期間、職場の状況によっても異なります。そのため、まずは業務量の調整や担当業務の見直しについて相談したり、時間に余裕がある場合は知識やスキルを身に付けたりしながら、今後の働き方を考えていくことが大切です。

6.4.仕事が暇すぎることを理由に転職しても良いですか?

仕事が少ない状況は、人によって大きなストレスにつながる場合もあります。そのため、仕事が暇すぎることをきっかけに今後の働き方について考えることは自然なことです。

ただし、仕事が少ないという理由だけで判断するのではなく、その原因や現在の状況を整理することが大切です。

まずは、業務量の調整や異動について相談するなど、現職でできる対応を検討してみましょう。心身への負担が大きい場合は、有給休暇を取得して心身を休めたり、社内外の相談窓口や必要に応じて医療機関へ相談したりすることも必要です。

そのうえで、現在の職場では希望する働き方の実現が難しいと感じる場合は、転職エージェントなどへ相談しながら、自分に合った働き方について情報を集めることも選択肢の一つとなるでしょう。

転職すべきか迷っててもOK

転職エージェントに相談してみる(無料)

7.まとめ

仕事で暇だと感じる時間が続くと、焦りや将来への不安などから、辛い気持ちが大きくなってしまうことも少なくありません。

仕事が暇すぎるという状況を変えるためには、まずはその原因を整理し、「業務量の調整を相談する」「自ら取り組める仕事を探す」など、現職でできることを試してみましょう。

それでも状況が改善せず心身に負担を感じる場合は、一人で抱え込まず、社内外の相談窓口や必要に応じて医療機関へ相談しながら、今後の働き方について考えていくことも選択肢の一つです。「仕事が暇で辛い」と感じる気持ちを我慢し続けるのではなく、自分に合った対処法を試しながら、納得できる働き方を見つけていきましょう。

【監修】社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表 特定社会保険労務士:岡佳伸

大手人材派遣会社、自動車部品メーカーなどで人事労務を担当した後に、労働局職員(ハローワーク勤務・厚生労働事務官)としてキャリア支援や雇用保険給付業務、助成金関連業務に携わる。現在は開業社会保険労務士として活躍。各種講演会(東京商工会議所練馬支部、中央支部、各都道府県社会保険労務士会)講師及び各種WEB記事執筆、日経新聞、読売新聞、女性セブン等に取材記事掲載、NHKあさイチ2020年12月21日、2021年3月10日にTVスタジオ出演。特定社会保険労務士、キャリアコンサルタント、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
https://oka-sr.jp/

TOPへ