1日のおよそ3分の1以上を占める仕事の時間。前向きに過ごせる時間にしたいと思っていても、仕事にやりがいを見出せず無気力になっている方も多いかもしれません。
今回は、仕事の時間をより良い時間に変える「やりがい」について深掘りしていきます。そもそも仕事にやりがいは必要なのか、やりがいを見出せない原因はどこにあるのか、やりがいを見出すためにすべきことはどんなことかなどについて紹介していきます。
【関連記事】「「仕事のやる気がでない...」その原因やモチベーションUPの方法について紹介」
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目次
1.「やりがい」とはどういう意味?
2.本当に仕事にやりがいは必要?
3.仕事でやりがいを見出せない理由とは
4.仕事でやりがいを感じる瞬間
- 4.1.自分の仕事が認められたとき
- 4.2.感謝の言葉をもらったとき
- 4.3.目標を達成できたとき
- 4.4.今まで自分が培ってきた経験やスキルを活かせたとき
- 4.5.昔の自分と比べて成長できたと感じたとき
- 4.6.努力に見合った給料・ボーナスをもらえたとき
5.仕事のやりがいの見つけ方
- 5.1.自分の強みを探す
- 5.2.日々のノルマ・目標を定める
- 5.3.主体的に行動してみる
- 5.4. 嬉しいと感じたことを思い出してみる
- 5.5.目指したい人を見つける
- 5.6.部署の異動を考えてみる
- 5.7.仕事以外にも目を向けてみる
6.仕事を変えるという選択肢
7.まとめ
1.「やりがい」とはどういう意味?
そもそも「やりがい」とは、物事に対する充足感や手応えのことを指します。
仕事におけるやりがいは、働くことで満足感や達成感を得られ、結果として成果や報酬を受けられる状態のことです。
なお、やりがいの感じ方は、価値観によって異なるため、顧客に感謝されたときや、失敗した時の悔しさをバネにして成果を出したときなど人それぞれだと言えるでしょう。
【関連記事】「仕事がつまらない・楽しくないと感じる原因と対策、デメリットやNG行動も解説」
2.本当に仕事にやりがいは必要?
仕事において、「やりがい」を感じることは重要なのでしょうか。やりがいを見つけるメリットと、仕事でやりがいを見出せなければどのような状態になるのかを解説します。
2.1. やりがいを見つけるメリット
仕事にやりがいを感じることができれば、満足感を抱きながら働けるので、高いパフォーマンスやより良い成果を期待できるでしょう。自分自身の可能性を広げて自己成長を促すきっかけにもなります。
また、やりがいを感じながら働くと不満が生まれにくく、仕事をポジティブに捉えることができる点もメリットです。
仕事で辛いことや落ち込むことがあってもやりがいを感じられると、大変なことよりも達成感や満足感に意識が向くようになります。
2.2. やりがいがないままだとどうなる?
しかし、仕事におけるやりがいは必ずしも「なければならないもの」ではありません。やりがいを感じられずにいる人たちの中にも、仕事を滞りなくこなし社会人として立派に過ごしている人がたくさんいます。
やりがいを感じながら働くことで、仕事における幸福度が高まるため、さまざまなメリットがあります。
とはいえ、仕事は1日の多くの時間を費やすので、やりがいを感じ、日常より高い充実感や幸福感を抱きながら働いた方がイキイキと過ごせるかもしれません。
【関連記事】「仕事にモチベーションは必要? どうしてもやる気がない時のモチベーションの上げ方」
3.仕事でやりがいを見出せない理由とは
誰でも今すぐにやりがいが見つかるとは限りませんし、「今の仕事ではやりがいなど見つかりそうにない」と思い悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
3.1.仕事がマンネリ化している
毎日ルーティン化された業務ばかりで変化がない、長年同じ業務を担当しているなど、新鮮さに欠ける状況は、同じことの繰り返しになるため、人によってはやりがいを見出すことが難しくなります。
こういった場合は、他の部署へ異動願いを出す、もしくは転職を検討してやりがいが見出せる仕事を見つける方法がおすすめです。
3.2.適正な評価をされていないと感じている
自分が費やした時間や労力に対して適正な評価を受けられていないと感じると、仕事に対するやりがいも低下してしまいます。
たとえば、チームにおいて大きく貢献をしたにもかかわらず、同期が先に昇進したというような場合、上司や会社への疑問や不満を感じてしまい、仕事に対してやりがいを持ちにくくなることがあります。
仕事に対するモチベーション低下にも影響するため、今の環境が自分に合っているかを見極める必要があるでしょう。
3.3.仕事に見合う対価をもらっていない
対価、すなわち給料は、仕事において最も明確な評価基準といっても過言ではありません。また、お金を得ることはモチベーションを保つ大きな要素となります。しかし、業務量や背負っている責任に見合う給料がもらえていないと感じる環境では、やりがいを見出せなくなってしまいます。
上司に給与交渉をしてみたり、転職してみたり、自分が納得のいく対価を得られる環境に身を置くことが重要です。
3.4.目標が曖昧で将来が見通せない
仕事をする上でのゴールや目標を見失っている可能性があります。
目指すものがあれば、それを達成するために努力できますが、目標が曖昧だとモチベーションが低下してしまうでしょう。
やりがいを感じられない方は、新たな目標設定をしてみると良いかもしれません。
3.5.キャリアアップできる環境が整っていない
会社の評価制度が自分に合っていなかったり、管理職のポストに空きがなかったりと環境が整っていないことが原因でやりがいを見出せないケースもあります。
「努力をしても報われない」「管理職にはなれない」といったネガティブな感情を抱いてしまうと、仕事に対する熱意や意欲も低下してしまうでしょう。
すべてを環境のせいにするのは良くありませんが、「キャリアアップしたいのにできない」と行き詰まっている方は、転職を視野に入れるのも一つの手かもしれません。
【関連記事】「「仕事めんどくさい」と感じる主な理由は?原因別の改善方法を解説」
4.仕事のやりがいを感じる時
では、仕事のやりがいとはどのような瞬間に感じるものなのでしょうか? 今まで意識していなかったことでも、あらためて思い返してみることで、大きなやりがいを実感できるかもしれません。
4.1.自分の仕事が認められたとき
会社、上司から仕事ぶりを認めてもらえたときには、今までの努力や苦労が報われたような達成感や喜びに満たされ、やりがいを感じるきっかけとなります。また、その評価が言葉だけではなく昇給や昇格など具体的な形として示されれば、モチベーションがより向上し、一層大きなやりがいを感じながら仕事に打ち込めるようになります。
仕事が認められたということは自分の存在意義も認められたということでもありますから、自分の確かな居場所を手に入れられたという安心感も同時に得られるでしょう。
4.2.感謝の言葉をもらったとき
仕事のやりがいは、人の役に立てることでも感じることができます。身近な同僚や上司、部下だけでなく、クライアントやお客様から「ありがとう」「〇〇さんのおかげだよ」といった感謝の言葉をもらえたとき、自分のやってきたことは間違っていなかった、貢献できたのだという実感が湧いてくるはずです。
4.3.目標を達成できたとき
何の目標もなく仕事をこなしているよりも、明確な目標を掲げ、それに向かう適度な緊張感の中で努力をしたほうが、やりがいを感じることができます。目標が達成できれば自己肯定感も高まり、仕事に対する自信と新たな責任感も実感できるようになります。
4.4.今まで自分が培ってきた経験やスキルを活かせたとき
これまでの努力が報われた時に、達成感を得られるため、仕事に対してやりがいを感じやすくなります。
とくに今まで培ってきた経験やスキルを活かして、人の役に立てたり、誰かに感謝されたりするとやる気につながるかもしれません。
「○○さんにお願いしたい」「○○さんが居るから~~できた」など自分の価値を提供できたときに、やりがいを感じる人も多いでしょう。
4.5.昔の自分と比べて成長できたと感じたとき
「いつもより仕事が〇分早く終わった」「ミスが減った」など自分の成長に気づけた時にやりがいを感じる人もいます。
仕事をする上での成長は、「能力的な成長」と「精神的な成長」の2つに分けられます。
能力的な成長は、タイピングの速さや提案力、事務処理能力などの向上が挙げられるでしょう。一方、精神的な成長は、継続して努力できるようになったり、自信がついたりします。
いずれにしても、過去の自分と比較したときに伸びていることを感じられれば、やりがいを得られる傾向にあります。
4.6.努力に見合った給料・ボーナスをもらえたとき
自分の努力や頑張りが正当に評価され給料やボーナスに反映されることは、非常に明確にやりがいにつながる要素です。最低限の生活を維持できるお金が得られれば生きてはいけますが、それだけでは人生における充実感や幸福感を十分に満たすまでには至りません。趣味に投資したり好きな物を食べたりなど、頑張った分だけ自分にご褒美を与えられる報酬を得ることで、仕事のやりがいが大きくなっていきます。
給与や待遇面をより良くするには、実績を多く積んだり、今よりも待遇の良い企業へのキャリアアップ転職などもおすすめです。
【関連記事】「「仕事に飽きた」と感じる理由は?キャリアアップの方法や転職先の見つけ方」
5.仕事のやりがいの見つけ方
では、実際に仕事のやりがいを見つけるためにはどうしたら良いのでしょうか? すぐに試せる7つの方法を紹介します。
5.1.自分の強みを探す
自分の強みを認識することで、それを活かした仕事のやり方がわかるようになり、より良い結果や周囲からの高評価が得られるようになります。
「〇〇の分野は●●さんだよね」
「〇〇をやらせたら●●さんが1番」
などと周囲に印象づけができれば頼られたり感謝されたりする機会が増え、やりがいにつながっていくでしょう。
転職時にもこのような自分の強みを知る自己分析は重要です。自分は何ができるのか、どういったことが得意なのかを知ることで、自分に合う企業を見つけたり、面接時のアピールがしやすくなったりします。
5.2.日々のノルマ・目標を定める
毎日自分の中でノルマを設定すると、「そのノルマを達成したい」という意欲が自然に湧いてくるものです。例え小さなノルマでも、一つずつクリアし成功体験を積み重ねることで、徐々にやりがいを感じられるようになる場合もあります。周囲に公言する必要はないので、自分の中で毎日ノルマを設定してみましょう。
5.3.主体的に行動してみる
仕事に対する「やらされ感」を捨てて主体的に行動することで、今まで気付かなかったやりがいに気付くことができるかもしれません。
仕事のやりがいとは、妥協せずに目の前の仕事と真摯に向き合い、自分の持てる力を十分に発揮するからこそ得られるものでもあります。仕事を与えられるのを待つだけでなく、自分から物事を動かしていこうという積極性を少しずつ意識してみましょう。
5.4.嬉しいと感じたことを思い出してみる
自分の仕事が認められた経験を思い出すことが大切です。顧客や職場の人、取引先などから感謝の言葉を言われた時に大きなやりがいを感じる人は多いのではないでしょうか。
また売上や契約件数などの目標を達成し、成果を上げられた時もやりがいを感じる瞬間だと言えます。
このような成功体験や嬉しいと思ったことを紙に書き出して、自分がどのようなときにやりがいを感じるのか言語化してみると良いかもしれません。
5.5.目指したい人を見つける
仕事に対して、やりがいを見出すために目標となる人や尊敬できる相手を見つけることも大切です。
目標やゴールを「人」に設定することで、自分の将来像をイメージしやすくなります。
直感的に「すごい」「かっこいい」と思える人や、自分が求めているスキルや能力を持っている人を見つけてみましょう。
また、目指したい人は1人に絞らず、複数人の良い部分だけをピックアップするのもおすすめです。自分の年齢やレベルが上がるにつれて、定期的に目標となる人を見直しましょう。
5.6.部署の異動を考えてみるる
どうしても今の部署でやりがいを見出せない方は、異動を考えるのも一つの手段です。
社内での人脈を活かして、自分にあう部署やポジションに空きがないか情報収集してみてはいかがでしょうか。
なお、人のためになる仕事に従事することで、やりがいを感じられる人も多いので、そのような部署やポジションを探してみるのも良いでしょう。
人のためになる仕事については下記記事で詳しく解説しています
【関連記事】「人のためになる仕事とは?やりがいを実感しやすい仕事と転職方法」
5.7.仕事以外にも目を向けてみる
仕事にやりがいを感じられない場合は、ほかのことに目を向けてみるのもいいでしょう。
仕事は仕事と割り切って、プライベートを充実させると、日々の生活にメリハリが出てモチベーションアップにつながる可能性があります。
家族やパートナー、友人との時間を大切にしたり、心から楽しいと思える趣味を見つけてみたりすると充実感を得られるでしょう。
また、就業規則を遵守したうえで副業をはじめてみると、スキルや年収の向上にも期待できます。仕事が中心の生活を送っている人は視野を広げることで、新たな発見や気づきがあるかもしれません。
【関連記事】「仕事をサボりたくなる原因は? サボりたくなった時の対処法・注意点を解説」
6.仕事を変えるという選択肢
自分なりに工夫や努力はしたもののどうしてもやりがいが感じられないという場合は、転職し仕事自体を変えるのも一つの手段です。心機一転、新たな環境に身を置くことで、今まで知らなかった自分の一面を知ることができるかもしれません。
ただし、感情に任せて勢いで転職を決めてしまうのは危険です。「自分はどんなことに仕事にやりがいを感じるのか」が明確になっていないと、職場を変えてもまたやりがいを見出せない毎日を送ることになってしまいます。
そのため転職は、下記の3点がはっきりとした時点で決断するといいでしょう。
●自分にとっての仕事のやりがいを理解している
●今の環境で自分ができることはやり尽くした
●今の会社では自分にとってのやりがいは手に入らない
ということがはっきりとした時点で決断するといいでしょう。
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7.まとめ
仕事のやりがいは十人十色です。誰にも当てはまるような正解はないため、あなたのやりがいはあなた自身の手で見つける必要があります
誰かから仕事を与えられるのを待つのでなく、自分から求めて行動に移す勇気を持つことが大切です。ぜひこの機会に自分と向き合い、あなたならではの仕事のやりがいを手に入れてみてください。
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