仕事を体調不良で休みすぎの社員はどうなる!? 会社を休む際の注意点と対処法

仕事の悩み・転職

体調不良で仕事を休みすぎるのは良くない?」「休みすぎで会社をクビになってしまうかも」などの不安を抱えている方もいると思います。

企業の方針や雇用契約の内容によって異なりますが、出勤率80%を下回る場合は、解雇される可能性があります。つまり「週に1回体調不良で休む」という方は、注意が必要です。

今回は、仕事を体調不良で休みすぎる社員はどうなるのか、具体的な出勤日数や休みの申請方法を交えながら解説します。

併せて、仕事を休みがちな人の特徴4つの対処法休む前に意識しておくこともまとめました。

本記事を読めば、同僚や上司へのしわ寄せを最小限に抑えながら休む方法が明確になるでしょう。

(※仕事辞めたい、会社がつらい...悩んでいる方は『仕事どうする!? 診断』の診断結果もご参考にしてください)

【関連記事】「【仕事休みたい】会社を休む理由で気を付けたいポイントや伝え方を紹介」

1.仕事を"体調不良"で休むこと自体は問題ない

体調不良で仕事を休むこと自体は、それほど大きな問題ではありません。

「これくらいの体調不良で休むのは良くない」「今日中にやるべき仕事がある」などと休むことを躊躇する人もいるでしょう。

しかし体調不良のまま無理をして会社に出勤することの方が、かえって周囲に迷惑をかける可能性があります。

「体調が悪い」「気分が悪い」という時は、迷わず欠勤の連絡をしましょう。

1.1.度重なる休みはマイナスな印象を与えてしまう可能性も

体調不良で休むことは問題ないと述べましたが、休みが度重なる場合は、周囲にマイナスの印象を与える可能性があります。

具体的には、以下のような状態では、トラブルにつながる可能性がありますので注意が必要です。

●タスクや案件の進捗が滞ってしまう

●ほかの社員がカバー・フォローに入る

●取引先との約束・納期が厳守されない

周囲に負担をかけないように工夫することが大切だと言えるでしょう

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【関連記事】「「仕事に行きたくない」は甘え? 注意すべき症状と気持ちを切り替え改善する方法

はじめて転職する場合の7つのポイントを確認する。

2.体調不良で休む前に常に意識しておくこと

会社員が体調不良で休む場合、周囲に迷惑をかける可能性があるので、周囲への負担を最小限に留めるようにしましょう。

ここでは、体調不良で休む前にやっておくべきことを3つの視点から解説します。

2.1.スケジュールやタスクの管理を徹底しておく

日頃からスケジュールやタスクの管理を徹底しておくことが大切です。

これらの管理をおろそかにしていると、タスクの対応漏れに気づきにくくなります。

タスクごとの工程や期日を明確化させる理由は、急に休んだときに、社内の人が何をフォローしたらいいのか分からなくなり、期日を超過する恐れがあるからです。

なるべくタスクを細分化させて、欠勤時に周囲の社員がフォローしやすいように工夫をしましょう。

2.2.社内の人に常に情報共有しておく

社内の人とは常に情報共有をして、適切なサポートを受けられるようにしましょう。

いつまでにどの業務を終わらせるのかを把握できれば、連携も取りやすくなります。

仕事で獲得した知識や情報は、「属人化」しやすいので、積極的に社内の人に伝えるようにしてください。

属人化とは、社内での情報共有を上手くできておらず、知識が特定の社員に偏ることを指します。

特にどこにどのような資料があるのかといった内容は、自分にしか分からない場合もあるので、社内の情報共有を円滑にしておくことがポイントです。

2.3. マニュアルとしてまとめておく

担当業務リストや業務フローなどをマニュアル化しておきましょう。

例えば、以下のような工夫をしておくことで、急に欠勤した場合でも業務の滞りを減らせるはずです。

●担当業務でやり取りしている関係者をリストにまとめる

●業務ごとのスケジュール管理やタスク管理表を作成する

●業務の資料を分かりやすい場所に保管する

また、フォルダやファイルなどに権限がかかっている場合は、社内の人もアクセスできるように、権限を変更しておくと良いでしょう。

ほかの従業員へのしわ寄せを最小限に抑えるために、日頃から業務の可視化を意識してみてください。

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【関連記事】「【仕事で疲れて休みたい】そんな時のために日頃から心がけておくべき事とは!?」

2回目以降の転職で気を付けるべきポイントを確認する。

3.体調不良になりやすい人の特徴は?

体調不良になりやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか。

3.1.一人で仕事を抱え込んでしまう

仕事に対する責任感が強く、一人で多くの業務を抱え込んでしまう人は注意が必要です。

その理由は、「会社を休んではいけない」「私が休むことで支障をきたす」といった強い気持ちがあるからです。

常に仕事のことを考えてしまい、休日もゆっくりと休めないという人もいると思います。

緊張の糸が切れてしまったときに、休みがちになったり、体調不良が続いたりするので自分をいたわることを重視してみましょう。

3.2.ネガティブな思考に流れてしまう

ネガティブな思考をしがちの人は、心身ともに支障をきたす可能性があります。

例えば、ネガティブ思考とは以下のような状態です。

●悲観的、否定的になりやすい

●落ち込みやすい

●常に失敗を恐れている

●自分は不幸だと思い込んでいる

●人の目を気にし過ぎてしまう

ネガティブな言動を繰り返してしまうと、周囲の人にも悪い影響を与えてしまう可能性があります。

常にポジティブでい続ける必要はありませんが、マイナスの思考が頭の中に広がっているときには、上手に切り替える練習をしましょう。

3.3.仕事とプライベートをうまく分けられない

仕事とプライベートをうまく分けられず、常に仕事のことを考えている人も、体調を崩しやすい傾向にあります。

仕事で感じるプレッシャーから解放されにくく、ストレスをため込んでしまうからです。

休養や気分転換の時間を確保して、心身ともにリラックスしましょう。

仕事とプライベートの時間を上手に切り替えるコツを下記にまとめましたので参考にしてみてください。

●毎日小さな目標を設定する

●退勤時間までのタイムスケジュールを決める

●「やること」だけでなく「やらないこと」リストも作る

●仕事を持ち帰らない、家では仕事をしない

●退勤後にあえて寄り道をする(カフェや書店、カラオケ、居酒屋など)

●プライベートの予定を入れる

●退勤後は仕事のメールやチャットをオフにする

●リラックスできる時間を作る

「ゆっくりと過ごす時間がない」「家のことで忙しい」などプライベートでも多忙な場合は、心身ともに疲れやすい状態です。

ご家族や医療機関などのサポートを受けられないか、相談・検討してみるのも一つの手です。

3.4.職場環境や人間関係にストレスを感じている

ストレスが溜まり過ぎると、自律神経のバランスが乱れて体調を崩しやすくなります。

厚生労働省が実施した「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事に関することで強い不安や悩み、ストレスを感じている人の割合は、54.2%と過半数を占めていることが明らかになっています。

【出典】厚生労働省「職場におけるメンタルヘルス対策の状況」

多くの人が仕事に関するストレスを抱えているので、ストレスから解放される方法を見つけることが大切です。

まずは、厚生労働省が提供している「5分でできる職場のストレスセルフチェック」を実施して、職場でのストレスレベルを自己認識しましょう。

職場の人間関係がめんどくさいと感じている方は、面倒だと思うタイミングを明確にさせて、適切な対策を施す必要があります。

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【関連記事】「【職場の人間関係が悩み】主な原因や心身への影響、無理な場合の対処法」

4.休みすぎると会社を解雇される?

結論からいうと、出勤率が80%を下回る場合、会社を解雇される可能性があります。

ここでは、解雇の要因になり得る「出勤日数」や「休みの申請方法」について解説するので、参考にしてみてください。

4.1.出勤日数によっては解雇される可能性もある

出勤日数があまりにも少なく、会社の業務に支障が出る場合は、解雇される可能性があります。

解雇される出勤日数は、企業によって異なるため断定できませんが、目安として出勤率80%以上の場合は、解雇される可能性は低いと言えるでしょう。

その理由は、労働基準法39条により、労働者には年次有給休暇が認められているからです。

有給休暇が適切に取得された場合と同等の出勤がある場合、企業側は出勤日数を理由として労働者を普通解雇することは認められません。

出勤率80%というのは、月の出勤日数が20日である場合、16日間となります。

つまり、月に4回以上休むと、解雇される可能性がありますので心に留めておきましょう。

4.2. 無断欠勤や当日連絡による休みは避ける

無断欠勤や当日連絡による休みは、上司や同僚の負担が大きくなるので控えた方が良いでしょう。

会社の方針や独自のルールによって処遇は異なりますが、ほかの社員に迷惑がかかる休み方では職場での居心地も悪くなってしまうので、なるべく早めに申請するようにしましょう。

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【関連記事】「【仕事行きたくない】行きたくなくなる主な理由とNG行動、行くための方法」

5.体調不良で休み過ぎと感じた時の対処法

体調不良で休み過ぎだと感じたときには、次に紹介する4つの対処法を試してみてください。

5.1.体調不良の原因を知ることが大事

まずは、体調不良になる原因を知っておくことが大切です。

ひとくちに体調不良と言っても、さまざまな要因が考えられます。

原因に適した対策を講じるためには、なぜ体調を崩すのか自分自身で把握しておきましょう。

また体調不良が長く続く場合は、病気が隠れているサインかもしれないので軽視しないで、病院で診てもらうようにしましょう。

5.2.趣味を持ったりストレス発散になることを見つけたりする

趣味を持ったり、ストレス発散になることを見つけたりして、心身ともに健康な状態を目指しましょう。

ストレスを解消できないまま日々の生活を続けると、自律神経のバランスが崩れてしまい体調不良の状態が発生しやすくなるでしょう。

自分の性格やライフスタイルに適したストレス解消法を見つけて、無理のない範囲で実践することが大切です。

おすすめのストレス解消法をいくつか紹介ましす。

「これなら楽しめそう」「リフレッシュできそう」と思えるものがあれば挑戦してみてください。

●十分な睡眠時間を確保する

●音楽やアロマなどでリラックスする

●ジョギングやストレッチ、ヨガをする

●友人や家族と会話をする

●好きな物を食べる

●ゲームをする

●絵を描く

●音楽を演奏する

●旅行をする

●カラオケに行く

●買い物に出かける

また暴飲暴食や喫煙、夜更かし、過度な飲酒などは、かえって身体に負担をかけてしまいます。

身体の健康を意識したストレス解消法を試してみてください。

5.3.生活習慣を見直してみる

生活習慣の乱れは体調不良に繋がりやすいので、心当たりのある方は、ライフスタイルの見直しをしましょう。

健康的な身体を作るために、日々の生活の中で以下のようなことに気を配ってみましょう。

5.3.1.健康的な食習慣を心がける

●1日3食食べる

●和食中心の食事を意識する

●間食を減らす

●塩分・お酒を摂取し過ぎない

5.3.2.充分な睡眠を取る

●寝る前のスマートフォンやテレビ、PCなど、ブルーライトを発する電子機器の閲覧を避ける

●温かい飲み物を飲む(白湯・生姜湯など)

●睡眠の質を高めるために浴槽に浸かる

5.3.3.定期的に運動をする

●息がはずみ、汗をかく程度の運動を週に1~3回取り入れる

●ひと駅分歩く、階段を積極的に使う

【出典】厚生労働省「身体活動・運動」
【出典】厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針」
【出典】農林水産省「栄養素と食事バランスガイドとの関係」

一度にすべての改善を目指すのは現実的ではないので、「これならできそう」と思えるものからはじめてみてはいかがでしょうか。

継続することが大切ですので、まずは1週間だけ続けてみて可能であれば3週間、1ヵ月、2ヵ月と長期的に取り組んでみましょう。

5.4.職場環境が原因の場合は転職も考えてみる

「職場の人間関係が悪い」「仕事の量が多すぎる」など職場環境が原因の場合は、会社の方針や社風、職場の人間関係が変わらない限り改善の見込みは少ないといえます。

そのような場合は転職を検討して、新しい環境のもとでスタートすることを考えてみてはいかがでしょうか。

自分の性格やライフスタイルに適した職場を見つけるためには、転職エージェントを活用するのもおすすめです。

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現在の悩みを共有し、自分のスキルや才能、人柄に適した職場をプロの視点から厳選するため、安心して働ける環境を見つけられるでしょう。

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6.まとめ

体調不良で仕事を休み過ぎると、フォローする人の負担が増えるだけでなく、出勤率が80%を下回る場合は解雇される可能性もあります。

一時的に体調を崩し、欠勤が続く状態は大きな問題になりませんが、月に4回以上を、長期間にわたって休む場合は注意しましょう。

「仕事に関するストレスが多く、自分では改善できない」という場合は、転職を検討して新しい環境で一からスタートすることを考えてみるのも選択肢の一つです。

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