【仕事内容(職務内容)の書き方】事前準備や書く際のポイント、職種別の例文も紹介

仕事の悩み・転職

転職時の書類選考で最も重要な書類が「職務経歴書」です。

好印象を与えることのできる職務経歴書を書くためには、仕事内容(職務内容)欄で自身の経験やスキルをしっかりとアピールする必要があります。

ここでは、仕事内容(職務内容)の書き方職種別の例文をご紹介します。

【関連記事】「【書類選考で落ちる理由】6つの主な理由と通過率を上げるためのポイント」

はじめて転職する場合の7つのポイントを確認する。

1.仕事内容(職務内容)とは?

転職時、最初にぶつかる壁といっても良いのが「職務経歴書」の作成です。

実は書き方がよくわかっていないという方もいると思います。

職務経歴書はその名の通り、自分の職歴を示す書類です。職歴の概要と詳しい職務内容を記述します。

採用担当者に自分の強みをアピールするためにも、仕事内容(職務内容)は非常に大切な記載部分です。

1.1.業務内容や事業内容との違い

仕事内容(職務内容)を書くためには、業務内容や事業内容との違いを明確に理解しておく必要があります

特に混同しがちなのが仕事内容(職務内容)と業務内容です。

業務内容は企業が行う事業を細分化した「業務」の内容、つまり「営業」や「販売」などが当てはまります。

仕事内容(職務内容)業務の中で個人が請け負う職務、つまり「法人営業」「在庫管理」など個人で担当した仕事の内容、または「店長」などのポジションが該当します。

事業内容は、「製造業」や「運輸業」など、企業が継続的に行なっている活動の内容です。

したがって、事業内容は「企業」の活動内容業務内容は「部署や事業部」が行っている活動の内容仕事内容(職務内容)は「個人(従業員)」が担当する仕事の内容と考えることができます。

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【関連記事】「【業界一覧】転職希望者必見! 各業界の特徴と現状・求められる主な職種を紹介」

2回目以降の転職で気を付けるべきポイントを確認する。

2.職務経歴書に職務内容を書く前に準備すること

職務内容は、職務経歴書で一番重要な箇所といっても過言ではありません。

記載する前に入念な準備をしておきましょう。

2.1.スキルや経験の棚卸しをする

まずは、これまでどんなキャリアを積み重ねてきたのか振り返り、細かく書き出してみましょう。

自分が経験してきた業務や職務内容を時系列で年表のように書き出してから、携わったプロジェクトや実績などをそこに付け加えていきます。

仕事で得たスキルや取得した資格についても整理しておきましょう。

スキルやキャリアの棚卸しが一通り済んだら、過去の実績の共通点や評価された内容、その時に感じたことや学んだことなどを並べて書き出してみると、さらに分析を深めることができるはずです。

そうすることで自分の得意分野や強みなどのアピールポイントが理解でき、自分の価値観も再認識することができるため、転職活動全体にもプラスに働きます。

2.2.企業が求めている人材をリサーチする

先ほどの作業で書き出した職歴をすべて職務内容に書く必要はありません。

むしろキャリアを厳選して、応募企業に合った内容を記載することが求められます。

応募先の求人内容や事業内容をチェックしたり採用担当者に話を聞いたりしながら情報収集しましょう。

仕事内容や必要なスキルなど、応募先の企業が求めている人材像が理解できたら、自分のキャリアと擦り合わせます。

そこまですることで、採用担当者の興味を引くことができる職務経歴書を作成することができるのです。

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【関連記事】「【職務経歴書のPCスキルの書き方】書き方の例やアピール方法について紹介」

3.職務内容の書き方のポイント

職務経歴書などをもとに判断される書類選考は転職の最初の難関です。

読みやすくてわかりやすい職務内容になるよう、書き方のポイントに気をつけながら文章を整えていきましょう。

3.1.数値を出せるものは記載する

売上実績や担当件数など、数値化できるものは数値を記載しましょう。

営業職や販売職なら普段から意識している数値を記載するだけで十分ですが、事務職やSEのように業務内容を数値化する機会が少ない仕事だと難しく感じるかもしれません。

しかし、わかりやすくするための数値化ですから難しく考えなくても大丈夫です。

例えば事務職なら、一日で作成した書類の平均件数や電話応対数を記載したり、SEならプロジェクトの規模を人数や年数で示したりすると良いでしょう。

3.2.具体的な内容に落とし込む

職務経歴書はわかりやすく書くことが重要です。

取り組んだプロジェクトや企画など、アピールしたいことは具体的に説明することを心がけましょう。

社内用語やプロジェクト名を一般的な言葉に言い換えたり、意味の説明を付け加えたりして、誰が読んでもわかるようにします。

3.3.読みやすさを意識する

資料作り同様、職務経歴書も読みやすく作ることが大前提です。

文章はなるべく簡潔に、職務経歴書全体がA4で1~2枚に収まるよう作成します。

年号が和暦・西暦どちらかで統一されているか、表のレイアウトがずれてないかなどもチェックしましょう。

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【関連記事】「【例文付き】最後の締めが肝心! 志望動機の締めくくり方と注意点」

4.職種別の職務内容例文

それでは、職種別に職務内容の例文をご紹介します。

職務内容欄の書き方の参考にしてみてください。

また、職務経歴書全体の書き方を知りたい場合は以下の記事も合わせてご覧ください。

【関連記事】「職務経歴書を読みやすくする5つのポイントと書き方のマニュアル」

4.1.営業職

個人営業なのか法人営業なのか、またどの業界の営業なのかによって求められている知識やスキルは異なりますが、アピールすべき項目は共通です。

「どんな商品/サービス」を「誰に」「どのような方法で」「どのくらい売ったのか」が伝わるように記載しましょう。

(例文)

一般のお客様ならびに法人企業に対し、△△社の新車・中古車の販売活動およびカーリースサービスの提案を行う。

【担当エリア】

△△県〇〇市

【営業スタイル】

展示場来場者への提案営業および法人企業への飛び込み営業
新規(xx%):接客・訪問営業
既存(xx%):アフターフォロー

【接客件数】

平均80件/月

【契約件数】

20xx年度:販売台数xx台、目標達成率xxx%(店舗内社員xx人中x位)
20xx年度:販売台数xx台、目標達成率xxx%(店舗内社員xx人中x位)

4.2.事務職

職務経歴書の作成は「事務スキル」を披露するのに最適です。

見やすくわかりやすい職務経歴書を作ることが自己PRに直結します。

(例文)

△△営業所で正社員として◯年間、経理業務を担当。

・見積書・契約書・請求書の作成(平均△枚/月)
・電話応対、来客対応
・顧客管理業務・売上データの入力
・研修資料の作成
・後輩社員の指導育成

4.3.エンジニア職

一般的にチームプロジェクトで仕事を進めることが多いエンジニア職は、アピールしたいプロジェクトについてわかりやすく記載することを心がけましょう。

使用言語や開発環境なども明記します。

(例文)

20xx年xx月~20xx年xx月 金融機関の勘定系システム開発プロジェクト

【プロジェクト概要】

既存勘定系システムの改修プロジェクト提案および改修(追加機能の導入)

【規模】

メンバーxx名

【担当フェーズ】

既存勘定系システムの改修プロジェクトを提案・追加機能の開発・運用保守

【業務内容】

・仕様書作成
・システム設計、プログラムコーディング
・テスト設計
・保守メンテナンス

【実績・取り組み】

新しい体制に合うようシステムを刷新し、業務効率化を図った。また、今後の改修時にも対応できるよう、ソースコードを書き換えやすいように設計。

【開発環境】

言語:PHP/Java
OS:AIX/Windows
DB:SQL Server/Oracle

4.4.不動産専門職

不動産管理や企画開発などの不動産専門職は、担当した不動産への関わり方(ポジション・仕事内容など)を具体的に示します。

(例文)

20xx年xx月~20xx年xx月 ▽▽地区不動産開発業務

【担当物件】

投資資金xx億円~xx億円
・〇〇県▽▽市(敷地面積x,xxx平米 xx棟 xx戸)
・〇〇県▽▽市(敷地面積x,xxx平米 xx棟 xx戸)
・〇〇県▽▽区(敷地面積x,xxx平米 xx棟 xx戸)

【担当業務】

・用地仕入:チームの一員として地域調査・土地所有者との交渉補佐・情報収集・契約書作成を担当。また法務担当者として契約書類作成等にあたる。

4.5.医療系専門職

医療系専門職は、応募先が求めるスキルをしっかり把握し、要点を絞って職務内容をアピールすることが重要です。

(例文:保健師の場合)

20xx年xx月~20xx年xx月 〇〇県▽▽市役所 

【配属】

障がい者支援室・市民健康増進室

【担当業務】

・障害のある子どもの療育支援
・生活習慣病予防イベントの企画・開催

4.6.金融系専門職

金融系専門職では、自身の専門分野や実績をアピールする職務内容を作成しましょう。

客観的評価を付け加えることで、説得力を増す効果が期待できます。

(例文)

20xx年xx月~20xx年xx月 △△信託銀行△△営業所

【業務内容】

・国内・外国証券売買の決済処理・約定処理
・外国証券、資金決済に関するインストラクション作成
・ファンド経理システムの入力業務
・新入社員研修資料の作成

【実績】

・システム改革により、約定処理を自動化し工数削減と人的ミスの削減に貢献した。

【関連記事】「【キャリアシートとは】キャリアシート作成のポイントや項目別の記入例」

5.職務内容の書き方に悩んだら転職エージェントを活用しよう

書類選考で落ちてしまうと、気持ちまで落ち込んでしまったり、先が見通せず不安を感じてしまったりしますよね。

そんな時は、転職エージェントに相談するのも選択肢の一つです。

無料でサービスを受けられる「マイナビエージェント」なら、職務経歴書の書き方のアドバイスを受けられるだけではなく、専任のキャリアアドバイザーがあなたから丁寧なヒアリングを行い、自己分析のアシストや職務内容に記載する内容もアドバイスします。

転職時の不安や悩みも相談できるため、前向きな気持ちになり、転職活動がはかどります。

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6.まとめ

ここまで、仕事内容(職務内容)の書き方について、その準備や書く上でのポイントなどを解説しました。

「職務内容」という言葉に馴染みのない方も少なくはないと思いますが、転職活動にあたっては、採用担当者があなたを知るための重要な情報となります。

ぜひこの記事を参考にしつつ、相手に伝わりやすい仕事内容(職務内容)を記載してください。

【関連記事】「履歴書に書く資格がない場合の対処法、資格がなくてもアピールする方法」


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