【職務経歴書のPCスキルの書き方】書き方の例やパソコンスキルのアピール方法

仕事の悩み・転職

転職活動や就職活動をしているときに求人情報を見てみると、「PCスキル(パソコンスキル)」を応募条件欄に記載している求人が多くあります。しかし、「PCスキル(パソコンスキル)とは具体的にどういったスキルを指すのか」「職務経歴書にはどう記載したら良いのか」と疑問や不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、職務経歴書へ記載するPCスキル(パソコンスキル)の種類記載するメリット注意点ツールやソフト職種別の書き方の具体例などを紹介します。

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1.職務経歴書にPCスキル(パソコンスキル)を書くメリット

職務経歴書に自らのPCスキル(パソコンスキル)を記載するメリットは、自分が入社した場合に具体的にどのような業務を担えるのか、応募先企業に理解してもらいやすくなることにあります。

PCスキルが不要な職場もありますが、現代のIT社会においては、多くの業界・職種で何らかのPC作業が生じると思われます。そのため、企業として応募者のPCスキルを知っておきたいと考えるのは自然な事といえます。

さらに、企業によっては「基本的なPCスキル」を備えていることを応募条件としているケースがあります。「基本的なPCスキル」とは、一般的に以下のように認識されていることが多いです。

  • PCの操作方法がわかり文字入力ができる
  • ファイルの取り扱いができる
  • 簡単な文書や表が作成できる(Excel・Word・PowerPointなどを使用できる)
  • メールの送受信ができる


ただし、IT業界やパソコンメーカーなど、事業や業務がPCと密接に関わる場合は、「基本」の定義が異なる場合もあります。不安な場合は採用担当者へ確認してみましょう。

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2.書いたほうがいいPCスキル(パソコンスキル)

では、職務経歴書に書いたほうが良いPCスキルとはどのようなものでしょうか。書き方について、レベルごとに紹介します。

2.1.基本的なもの

基本的なPCスキルとは、主にMicrosoft社の提供するExcel・Word・PowerPointに関するスキルを指していることが多いです。

「わざわざ書かなくても良いだろう」と思うかもしれませんが、PCスキルの程度は応募者によって千差万別であり、記載することが採用担当者へ安心感を与えることにもなります。

PCスキルの書き方の心得として、「自分のことを正しく伝える」という意味があることを意識するようにしましょう。

2.2.より高いレベルのもの

Excel・Word・PowerPoint以外のアプリやソフトに関しても、使用経験があれば記載しておきましょう。

例えば、業界問わず役立つPCスキルとしては、同じくMicrosoft社からリリースされている「Access」が挙げられます。事務職をはじめ大量のデータ管理が伴う職種に応募する際には、書いておきたいPCスキルの一つです。

他にも、オンライン上で自社のコンテンツを発信している企業などには、WordPressをはじめとしたCMSによる記事・画像の入稿に関するスキルもアピール材料となるでしょう。

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3.職務経歴書でPCスキルを記載する箇所

今ではインターネット上にさまざまな職務経歴書のフォーマットが存在しています。書き方はそれぞれ異なりますが、職務経歴書においてはPCスキルを記載する箇所は明確には決められていません。

そのため、記載する場合は「スキル」「知識」「経験」を指す項目欄に書くと良いでしょう。

また、既存のフォーマットを使用せず自作する場合は、あらかじめ「PCスキル」の項目を設けておいても問題ありません。

4.スキルシートを利用するのも一つの手段

PCスキルは、職務経歴書に列挙する以外に「スキルシート」を用いて提示する方法もあります。

4.1.スキルシートの目的

スキルシートとは、スキルの程度を簡単に伝えることができるフォーマットのことです。PCスキルの場合は、ツールやソフトごとに項目が設けられており、自分ができる作業に「チェックマーク」を記入していきます。

整えられたレイアウトにスキル内容が端的に記載されているため、職務経歴書に文章を書き連ねるよりも視覚的に伝わりやすい応募書類を作成できます。

また、自分の足りないスキル、高める余地があるスキルを把握するのにも役立つでしょう。

4.2.活用ポイント

スキルシートは、PC業務が多いと思われる企業への応募にはもちろんのこと、社会人経験が乏しく職務経歴でのアピールが難しい場合において効果を発揮します。

スキルシートを提示することで、自分が入社した場合のイメージを採用担当者に抱いてもらいやすくなるからです。

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5.PCスキルを書く際の注意点

PCスキルはただ記載すれば良いというものではありません。記載の仕方によっては、採用担当者に誤解を与える可能性がありますので、以下の3点を意識して書くようにしましょう。

5.1.自分のPCスキルレベルを把握しておく

まず、現時点で持ち合わせている自分のPCスキルを正しく把握しておくことが大事です。自分のレベル感を理解できていないと、うまく相手に伝えることができません。

また、レベルの高いスキルを持っているにもかかわらず、自分では当たり前となってしまっていて見落としてしまっているスキルもあるため、今一度PCに関連するスキルの棚卸しをした上で職務経歴書を完成させるようにしましょう。

5.2.企業が求めているスキルレベルを調べておく

企業側が新規採用者に求めるPCスキルの程度についてもあらかじめ調べておく必要があります。自分のPCスキルを把握できていても、それを採用担当者に響く形で伝えられなければ効果的なアピールにはなりません。

企業の求めるレベル感を調べ、自分のスキルがそれに見合うのか、どのように記載すれば効果的なアピールとなるかを検討しましょう。

5.3.スキルは具体的に書く

採用担当者に「自社に役立つスキルを持っている人材だ」と判断してもらうためには、抽象的な表現は避け、できるだけ具体的に記載するのが望ましいです。

例えば、「Excelは実務で不自由のないレベルで使用できます」「前職の上司からPowerPointの資料が見やすいと言われました」といった抽象的な書き方では、スキルの程度が不明瞭になります。

どのような機能を使って、どのような作業をこなせるのか、具体的に表現するのが分かりやすい書き方となります。

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6.【ツール(ソフト)・職種別】PCスキルの書き方例

ここからは、使用ツールやソフト、応募先企業の職種別に、望ましいPCスキルの書き方をご紹介していきます。以下の例文を参考にしながら、自分に適した文章を作成しましょう。

6.1.ツール・ソフト別

「Microsoft Office」の主なアプリケーションソフトである、Excel、Word、PowerPointに関するPCスキルの書き方は、以下の通りです。

6.1.1.Excel

●表やフォーマット、リストの作成
●書式や印刷設定
●四則計算
●SUM関数による足し算、PRODUCT関数による割り算
●オートフィルタによるデータの絞り込み
●データの並び替え
●VLOOKUP関数によるデータ検索、抜き出し
●IF関数による条件検索、表示指定
●その他関数(SUMIF・CONCATENATE・MID・LEFT・RIGHTなど)によるデータ加工・分析
●ピボットテーブル用データベース作成、データ集計、分析
●マクロによる業務効率化

6.1.2.Word

●各ビジネス文書作成(挨拶状・送付状の作成)
●見積書・請求書の作成
●テンプレート作成
●図表・画像の挿入
●コメントや変更履歴の設定
●差し込み印刷設定

6.1.3.PowerPoint

●社内外のプレゼンテーション資料の作成
●営業提案資料の作成
●販売促進支障の作成
●スライドテーマ・スライドショーの設定
●アニメーション効果、画面切り替え効果の設定
●図形、表の作成
●用途に適した印刷設定

6.2.職種別

続いて職種別のPCスキルの書き方を紹介します。Word・Excel・PowerPoint以外のソフトを扱える場合は併せて記載しておくと良いでしょう。

6.2.1.経理

●会計システムの取り扱い(A社 製品名:○○)
●Word
 ○請求書、送付状、報告書などの文書作成(書式、レイアウト、印刷設定など)
●Excel
 ○経費精算などのフォーマット作成
 ○経費・交通費・出張精算の表作成、管理(VLOOKUP・IF・SUMIF・ROUND・COUNTIFS関数など)
 ○データ集計、加工、分析(オートフィルタ・ピポットテーブル・マクロなど)
●PowerPoint
 ○社内会議の資料作成(スライド・書式設定、図表の挿入など)

6.2.2.事務・総務

●Word
 ○社内外向けの多様なフォーマット、文書作成(書式、レイアウト、印刷設定など)
 ○社外送付書類の作成、発送準備(送付ラベル作成、印刷など)
 ○従業員配付資料の作成(差し込み印刷など)
●Excel
 ○従業員配布用フォーマットの作成(グラフ、表の作成、印刷設定など)
 ○固定資産・備品管理表の作成(テーブル作成、VLOOKUP・IF・SUMIF関数など)
 ○業務効率化の施策(マクロ用データベースの作成、分析、集計など)
●PowerPoint
 ○業務マニュアル・社内会議資料の作成(フローチャート、スライド・書式設定、図表の挿入など)

6.2.3.人事

●人事システムの取り扱い(B社 製品名:○○)
●Word
 ○社内報や人事発令、社内規定などの文書作成(書式、レイアウト設定など)
 ○雇用契約書の作成(表の作成など)
●Excel
 ○従業員リスト・給与計算・勤怠管理表の作成(テーブル設定、ピポットテーブル、VLOOKUP・IF・TIME・INUTE関数など)
●PowerPoint
 ○会社説明会・導入研修の資料作成(画像・図表の挿入、アニメーション効果、画面切り替え効果など)

6.2.4.営業

●コミュニケーションツールやスケジュール共有ツールの取り扱い
●Word
 ○挨拶状、見積書、報告書などの文書作成(書式、レイアウト、印刷設定など)
●Excel
 ○顧客、在庫、売上管理リストの作成、管理(VLOOKUP・AVERAGE・IF・WORKDAY・SUMIF関数など)
●PowerPoint
 ○提案書・企画書・プレゼンテーション資料の作成(画像・図表の挿入、アニメーション効果、画面切り替え効果など)

6.2.5.制作・デザイン

●Photoshop
 ○会社ホームページのデザイン、SNS用ヘッダー画像の作成(カラーマネジメント、色調補正、文字挿入、フィルター加工など)
●Illustrator
 ○企業ロゴデザイン・ポスター・パンフレット・名刺・販促品の作成(カラーマネジメント、オブジェクト編集、アクションの作成など)
●macOSの取り扱い

7.PCスキルを証明できる資格を取得しておくのもおすすめ

転職・就職活動を見据え、PCスキルを対外的に証明できる資格を取得しておくのもおすすめです。

資格があれば、スキルシートを提出せずともどの程度のPCスキルが備わっているか相手に汲み取ってもらいやすくなります。

PCスキルの証明となる最もポピュラーな資格は、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」です。

文字通り、実務の多くで欠かせないWord・Excel・PowerPointなどのMicrosoft Office製品に関するスキルを証明する資格となるため、取得しておいて損はないでしょう。

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8.まとめ

ここまで、職務経歴書におけるPCスキルの書き方や書く際の注意点などを解説してきました。

PCスキルは、現代の企業社会においては必須スキルの一つともいえます。しかしながら、一概にPCスキルといっても求められるレベルはさまざまなため、いかに応募先企業の意図をくみ取り、最適なPCスキルの書き方ができるかが重要となります。

PCスキルの書き方一つで、企業が抱くあなたへの印象を変えることができます。まずは自分のPCスキルの棚卸しから始めていきましょう。


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