【キャリアチェンジとは】キャリアアップとの違いやメリット、成功のポイント

【キャリアチェンジとは】キャリアアップとの違いやメリット、成功のポイント

この先の仕事の展望を考えた時、転職が頭をよぎる方もいるでしょう。その際の選択肢の一つとなるのが、まったく新しい業界や職種への転職となる「キャリアチェンジ」です。

今回は、キャリアチェンジのメリット成功のためのポイントなどを解説していきます。

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1.キャリアチェンジの意味

キャリアチェンジとは、現職と同じ業界や職種から離れ、まったく新しい業界や職種の仕事に転職することを意味します。

例えば、「飲食店のエリアマネージャーからITエンジニアに転職」という転職はキャリアチェンジに該当するケースです。

異業種・異職種への転職となるため、ゼロから経験やスキルを積み重ねる必要があり、待遇も現職よりダウンする可能性もあります。

ただ、これからの長い仕事人生を見据えて、早期にキャリアチェンジを希望するビジネスパーソンも少なくありません。

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1.1.キャリアアップとの違い

キャリアチェンジと混同しやすい言葉として「キャリアアップ」があります。一般的に、キャリアアップは過去や現在すでに経験している業界や職種の中でより良い待遇や条件での雇用を目指すことを指すことが多いです。

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2.キャリアチェンジにベストなタイミングとは?

キャリアチェンジの時期に制限はありませんが、一般的に良いとされるタイミングがあります。それぞれ年代別にポイントを解説します。

2.1.20代のタイミング

20代のキャリアチェンジにベストなタイミングは、20代後半以降です。

働き方の多様化が浸透し、一つの企業に長く務めることを良しとする時代ではなくなってきたとは言われるものの、新卒で短期間しか勤めていない場合での転職に対して第三者から共感や理解を得るにはそれなりの理由が求められます。

一つの場所にとどまり続けることで初めて見える景色や学べることもあり、新卒間もない1~2年で十分なキャリアを構築することは難しいケースも多いでしょう。

最低限の経験を積んだであろう20代後半以降のキャリアチェンジが、ベストタイミングといえるかもしれません。

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2.2.30代のタイミング

30代は、現場での実務を一通り経験し仕事の全体像を理解している場合も多いことから、キャリアチェンジしやすい年代です。

ただし、4年制大学を最短で卒業しすぐに就職した場合、おおよそ8年以上の社会人経験があるとみられる30代のキャリアチェンジは、20代の頃と同じようなポテンシャル採用に応募するのは少々危険です。

企業としては、ポテンシャルではなく培った経験やスキルを自社でも発揮してもらうことを30代に期待している場合が多いです。

したがって、企業にとって自分が入社することでどのようなメリットがあるのか、企業視点で転職を考えることが成功の鍵です。

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2.3.40代のタイミング

40代のキャリアチェンジは、20代、30代と比べて難しくなる可能性が高いことは否めません。

ただし、現場の実務から一歩進んだ管理職やマネジメントの経験などがあれば、キャリアチェンジの可能性は高まります。

一般的に40代に求められるのは、現場で手足を動かす人材というより、全体を俯瞰し取りまとめられるスキルや経験であることが多いです。

年齢や社会人歴に対し相応の経験を持ち合わせていることが、40代のキャリアチェンジには求められる要素であることが多いでしょう。

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3.キャリアチェンジのメリット

キャリアチェンジには主に以下の4点のメリットがある場合があります。自分にとってメリットと感じられる要素があるか、確認してみてください。

3.1.さらなる成長につながる場合も

キャリアチェンジは、自らのさらなる成長につながる可能性があるというメリットがあります。

まったく新しい業界、職種に転職することでスキルや知識が増えることになるため、ビジネスパーソンとして一回り大きく成長できるかもしれません。

3.2.自分の才能や能力の可能性・視野が広がる場合も

キャリアチェンジで新たな世界に足を踏み入れることで、今まで眠っていた才能や能力が開花し視野が広がる可能性があります。

現代の情報化社会ではある程度の情報は簡単に入手できますが、自分が身をもって体験しなければわからないこと、気づかないこともたくさんあります。

3.3.モチベーションがアップするケース

以前から就きたかった仕事へキャリアチェンジを果たした場合は、モチベーションが大きく高まる場合もあります。モチベーションが上昇すれば学びや経験の積み重ねにそれほど苦労を感じることなく、成長スピードも早くなるかもしれません。

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3.4.新しい人脈ができるケース

キャリアチェンジで職場や関わる人が変化することで、新しい人脈ができるメリットもあります。新しい人脈ができれば自己成長の機会が増え、仕事はもちろん、人生全般における好影響が期待できるケースもあります。

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4.キャリアチェンジのデメリット

キャリアチェンジにはいくつかのデメリットになりうる要素も存在します。以下の3点への注意や覚悟が必要です。

4.1.年収が下がる可能性がある

経験のない業界や職種に就くことから、年収ダウンの可能性もあります。給料は労働に対する対価として支払われるものなので、企業の戦力の一員となれるまでは収入面のデメリットも受け入れる覚悟も必要かもしれません。

4.2.環境に慣れないことでストレスを抱える可能性がある

キャリアチェンジで環境に変化が生じれば、慣れない毎日にストレスを抱えてしまう可能性もあります。

例えば、体を動かす工場勤務からオフィスワークの経理へキャリアチェンジした場合、仕事内容はもちろん、働くスタイルや周辺環境は全く違うものに変化するため、慣れるまで時間がかかるかもしれません。

4.3.年下の上司がいる場合も

キャリアチェンジの場合、転職先企業で年下の上司がいる場合もあります。特にベンチャー企業では年齢に関係ない実力主義の傾向もあるため、年下で役職に就く人も少なくないでしょう。

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5.キャリアチェンジを成功させるポイント

キャリアチェンジを成功させるためには、意識すべきポイントがあります。以下の6点のうち、自分の状況に応じて必要なものを実行しましょう。

5.1.転職する理由を明確にする

まずは転職理由を明確化することが重要です。「なぜ現職を退職し、まったく新しい業界や職種に飛び込むのか」が認識できていなければ、異業種・異職種での業務スキルを身につけていくことは難しいでしょう。

5.2.自分のスキルや経験・能力の棚卸しをしておく

キャリアチェンジにともなう転職活動では、自分のスキルや経験、能力の棚卸しをより丁寧に行うべきです。

企業視点では、キャリアチェンジ希望者の中途採用には相応のリスクがあります。自社で育成する前提でポテンシャル採用しても、育ちきる前に退職されると大きな損失となるためです。

それでも応募先企業に採用を決断してもらうためには、今までに培った経験やスキルなどから貢献できる要素を見つけてアピールすることが重要となってきます。

5.3.企業分析や市場調査をおこなう

キャリアチェンジで採用を勝ち取るためには、応募先の企業分析や市場調査も重要です。応募時点で「経験やスキルがなく未経験」であることは変えようがない現実です。

しかし、その状況下でも自分にできる範囲の努力を尽くし知識を吸収しようとする姿勢は、企業に意欲やポテンシャルをアピールすることにつながります。

5.4.キャリアプランを考えておく

転職後のキャリアプランを考えておくこともキャリアチェンジ成功のための要素です。キャリアチェンジは「内定獲得=成功」ではなく、その先に描いた理想や目標を転職先で成し遂げてこそ成功といえるはずです。

今までのキャリアを一旦置いてでも踏み込んだ業界・職種でどのようなキャリアを歩みたいかを思い描くことは、キャリアチェンジで成功を実感するためのヒントとなります。

5.5.自己分析をおこないアピールポイントをまとめておく

自己分析は新卒採用に必要となるイメージが強いかもしれませんが、キャリアチェンジとなる転職活動の際もぜひ行いましょう。

異業種・異職種への転職の場合は、新卒での就職活動の際よりもさらに自分の経験やスキルなどの棚卸しが必要となります。その中からアピールポイントをまとめておくと、キャリアチェンジを目指す転職活動においても自信を持てるでしょう。

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5.6.転職エージェントを利用する

「どうしても自分一人での転職活動に自信が持てない」「キャリアチェンジを望んでいるものの希望の求人に出会えない」「応募しても書類選考で不合格になってしまう」といった場合は、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントは転職に精通したプロ集団で、それぞれの希望に応じたキャリアチェンジの実現を後押ししてくれます。プロ視点の書類選考や面接対策を受けられるため、一人では意識が及ばないポイントにもしっかり対応できる事も多いです。

さらに、転職エージェントは非公開求人を数多く取り扱っているため、転職サイトを眺めているだけでは出会えない企業で働けるチャンスもあります。

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6.まとめ

働き方に対して柔軟な捉え方が浸透し、キャリアチェンジに挑戦しやすい世の中になりました。

キャリアチェンジを成功させるためには、自分の人生における仕事の意味や目的を明確化したうえで転職活動に挑むことが重要です。

また、自分を採用することで、応募先企業にはどのようなメリットがもたらされるのかという相手企業の視点に立った分析も忘れずに行いましょう。


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