仕事で失敗ばかりする自分が嫌になったとき、落ちこんでいるだけでは何も改善できません。自分を変えたいと思ったら、なぜ失敗したのかを明確にする必要があります。新人・第二新卒層と中堅層の失敗ばかりしてしまう原因、失敗する人の3つの特徴と、失敗続きの悪循環から抜け出すための4つの対処法について解説します。(Misa)
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1.仕事で失敗ばかりしてしまう原因
20代の新人やいわゆる"第二新卒"層と、中堅層である30代・40代とでは失敗する原因も変わってきます。
「仕事が向いてない...」と落ち込む前に、まずは主な原因をチェックしてみましょう。
1.1.新人や第二新卒層が失敗ばかりする原因
新人や第二新卒の方が失敗してしまう原因は、「わからないことを確認しない」からです。
あやふやなまま作業を進めたり、不安な状態で放置したりすると、必ず失敗に繋がります。
自分で判断できないこと、分からないことは、積極的に先輩や上司に質問しましょう。
また、質問をした際にはメモを取ることも重要です。
社会人になりたての20代前半~20代後半の方は、ある程度の失敗なら許される場合が多いです。
とはいえ、2度3度同じ失敗を繰り返すのは社会人としてあってはならないことです。
失敗を次に生かすため、ささいなことでも必ずメモを取って見返す習慣を付けましょう。
1.2. 中堅層が失敗ばかりする原因
30代~40代の中堅になるとよりスピードを求められることがあります。
スピードを追求すると、確認を怠ったり仕事が雑になったりする可能性が高くなります。
ベテランと呼ばれる立場になっても、時々新人の頃に立ち返って基本を思い出すことが重要です。
また、長く仕事をしていると、昔からの慣習や固定観念に縛られ過ぎてしまうこともあります。
今の時代にそぐわない方法に固執すると、余計な失敗を引き起こす原因になります。
仕事でミスが続くときは、周囲の意見も取り入れながら、柔軟な考えを持って仕事に取り組むことを心がけましょう。
【関連記事】「「仕事がうまくいかない」のはなぜ?8つの原因、5つの特徴 | 対策も解説」
【関連記事】「仕事で失敗する人の特徴|ミスが続くときの対処法と立ち直り方」
2.仕事で失敗ばかりする人の3つの特徴
仕事で失敗ばかりするという人には、共通する特徴がいくつかあります。
2.1.整理整頓や計画的に行動することが苦手
まず、整理整頓や計画的に行動することが苦手な人が多いです。その結果、スケジュールを守れなかったり、必要なものを頻繁になくしたりします。
また、複数のタスクに優先順位をつけて管理することができず、スケジュールを守れなくなる傾向があります。
2.2. 物事を自分に都合よく解釈する
そして、物事を自分に都合よく解釈する人も失敗が多いです。
「都合よく」と言うのは自分に利益誘導するという意味ではありません。自分の経験に基づく狭い範囲の知識で解釈する、というとわかりやすいかもしれません。
経験が浅い若手や自己評価が高い人にこの傾向がみられます。
このタイプの人は「普通はそうだから」という考え方をしがちで、相手方の意向や状況を汲みとる努力をしないため、認識の違いが生じて失敗につながります。
2.3.仕事に対する当事者意識が薄い
仕事に対する当事者意識が薄いことも失敗を繰り返す原因となります。指示されたことだけをやればよいと思っていると、その仕事の意味や目的、次工程との関わりについて考えなくなります。
そのため、求められる品質や注意すべき点を理解できないことがあります。結果として仕事の品質が低くなりがちです。
3.失敗の悪循環から抜け出すための4つの対処法
どんなに仕事ができる人でも、ケアレスミスをゼロにすることはできません。仕事ができる人は自分のミスやイレギュラーを発見して適切に対処するため、最終的に失敗ではなくなります。
失敗の悪循環から抜け出すための4つの対処法について解説します。
3.1.仕事に対する意識から変える
指示どおりにやるだけでなく、自分がその仕事の主体であると考えましょう。これが「当事者意識」です。
当事者意識を持つことで、単なる作業者としてではなく、仕事を完遂するために何が必要かを考えて行動するようになります。
3.2.仕事の構造を理解する
任された仕事の目的と役割、次工程との関わりを把握しましょう。
何のための仕事をしているのか、いつまでに何をすべきか、どれだけのクオリティを求められているのかがわかってきます。
3.3.丁寧なコミュニケーションを心掛ける
仕事において、自分ひとりで完結するケースはほとんどありません。仕事で関わる相手とのコミュニケーションは重要です。
丁寧なコミュニケーションを心掛けることによって、回避できる失敗も多いです。
【関連記事】「コミュニケーション能力とは?その重要性や能力の高い人の特徴、スキルについて」
3.4.適切な優先順位づけとスケジュール管理
仕事の失敗はスケジュール管理に起因するものが多いです。納期遅れはもちろん、スケジュールが厳しくなったためにケアレスミスが増えることもあります。
適切に優先順位をつけて、チェックするプロセスを確保できるようスケジュールを管理することが大切です。
【関連記事】「【仕事で失敗しないために】失敗とミスとの違い、失敗タイプ別原因と対処法」
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4.失敗に対する感情的な反省にはあまり意味がない
感情だけで反省や後悔をしても改善にはつながりません。
落ちこむことと反省することは似ているようでまったく違います。
失敗を繰り返す人はこの違いを理解していないことが多いです。
4.1.感情的ではない反省とは!?
反省とは、自分がしたことを振り返って考えることです。自分の失敗を振り返って問題点を発見し、解決する方法を考えなければ反省したことにはなりません。
自力で問題を発見できないときは上司や先輩を頼ってもよいのです。
4.2.失敗を恐れすぎてはいけないのも真実
そして、失敗を繰り返すことと同じくらい、失敗を恐れてやるべきことができなくなることや挑戦できなくなることも問題です。
「失敗したらどうしよう」と考えるのではなく、「失敗してもリカバリーできる」と思えるまで考え、備えましょう。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。