「営業力」とは単なる話術だけでなく、顧客のニーズを理解し、適切な提案ができる力です。さまざまな能力やスキルで構成される営業力を構造的に理解し、自分に足りないものを把握できると、何を伸ばすべきかがわかってきます。(Misa)
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1.営業力とは何か?
1.1. 単なる「話す力」や「説得力」ではない
営業というと打てば響くようなトーク力をイメージされるかもしれませんが、営業力とは単なる「話す力」や「説得力」ではありません。
営業力とは、相手のニーズを的確に理解し、そのニーズを満たす提案ができる、総合的な力をさします。
営業として成果をあげるためには、顧客に寄り添い、信頼関係を構築することから始まります。そのためには、共感力やコミュニケーション力が必要です。さらに、顧客のニーズをつかみ、適切な提案をするためには、ヒアリングと分析、そこから課題を発見して、解決していくソリューションや提案につなげる力が求められます。
これらの能力やスキルを総合した力が、営業力と呼ばれます。
1.2. 営業職として成長するために「営業力」の理解が必要
営業力とは何かということを正しく理解することで、自分に何が足りないのか、何を身につけるべきかが明確になります。
営業職として成長するために、営業力について理解することから始めましょう。
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2.理解しておくべき営業力を構成する能力とスキル
営業力は、大きく3つの力で構成されていると考えられます。
2.1. 顧客に寄り添い、関係構築する力
最初に求められるのが「顧客に寄り添い、関係構築する力」です。顧客との信頼関係を築くために必要な共感力、コミュニケーション力、行動力、適応力、向上心、ビジネスマナー、ストレス耐性、倫理観、誠実さなどが含まれます。
2.2. 顧客のニーズをつかみ、ニーズに応える力
次に、ビジネスチャンスをつかむための「顧客のニーズをつかみ、ニーズに応える力」です。これには、相手の状況や課題感を聞き出すヒアリング力や情報収集力、集めた情報を分析し、課題を発見する分析力と課題発見力、発見した課題を解決する提案を考える提案力、提案内容をしっかりと伝えるプレゼンテーション力、クロージング力などが当てはまります。
2.3. 仕事を円滑に進める力
最後に「仕事を円滑に進める力」として、顧客管理力、時間管理力、リーダーシップ、チームビルディングが挙げられます。
これらの能力やスキルは相互に関連しあい、総合的な営業力として発揮されます。3つの領域をバランスよく備えていることが望ましいですが、得意な領域を活かして、自分の個性にあった営業スタイルをつくることができます。
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3.営業力を高めるために意識すべきポイント
3.1. 自分の長所や短所を見極め、自分に足りない部分を伸ばす
営業力を高めるためには、自分の長所や短所を見極め、自分に足りない部分を伸ばすことが大切です。何が足りないかがわかれば効率よく努力できるようになります。それは自分の個性を活かした営業スタイルを築くことにもつながります。そのためには営業力とは何かを考え、理解する必要があります。
3.2. 大局的な視点を持つ
また、顧客目線で物事を考える習慣や大局的な視点を持つことも重要です。自社の製品やサービスの魅力を一方的に説明するだけでなく、顧客のニーズや課題は何かという視点を持つことが求められます。個別の案件をまとめるだけでなく、顧客との継続的な関係構築やより高度な提案もできるようになります。
3.2. 同僚や後輩とお互いの長所短所を共有しあう
上司や先輩から実践的なノウハウを学んだり、同僚や後輩とお互いの長所短所を共有しあたったりすることも、営業力を高めるためには有効です。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。