動画編集の仕事をしたいけど「何からはじめたらいいのか分からない」「自分に向いているのか不安」という方も多いと思います。
今回は、動画編集の仕事内容や必要なスキル、向いている人の特徴を解説します。
併せて、動画編集のやりがいや大変なところ、年収もまとめていますので、客観的に自分に適している仕事なのか見極められるでしょう。
【関連記事】「YouTuberになるには何が必要? 会社員と両立していくために注意すべき点」
1.動画編集の仕事とは? 主な仕事内容
動画編集の仕事とは、映像制作に携わる業務のことを指します。
主な仕事内容は、撮影した動画の重要な部分をカットして繋げたり、テロップや効果音を入れたりして1本の動画へと仕上げることです。
具体的には、以下のような作成業務の依頼を請け負います。
●YouTubeの編集
●TikTok・インスタのショートムービー制作
●Web広告作成
●ウェディングムービー作成
動画を作ることに加え、プロジェクトの企画提案から、編集チームのマネジメントなど幅広い業務を遂行するケースもあります。
総務省が公表している「令和3年 情報通信白書」によると、動画配信サービス市場は増加傾向にあり、2020年の新型コロナウイルス感染拡大の影響により動画視聴の利用者も増えていることから、動画編集は将来性のある仕事といえます。
世界的に動画配信市場規模が拡大傾向にあり、契約件数も急増している成長市場だからです。
動画編集は、移り変わりの激しい現代社会でも、比較的安心してキャリアを重ねられる仕事だといえるでしょう。
【関連記事】「【キャリアチェンジとは】キャリアアップとの違いやメリット、成功のポイント」
2.動画編集のやりがいや魅力
では動画編集を仕事にする人は、どのような点にやりがいや魅力を感じやすいのでしょうか。
以下の4つの視点から解説していきます。
●自分のこだわりやアイデアを形にできる
●動画を通じて人の心を動かすことができる
●実績やスキルとして蓄積され、キャリアアップにつながる
●ワークライフバランスを整えられる
動画編集は、一から作品を生み出すことがあるので、自分のアイデアを形にすることが可能です。
想像力を活かしたクリエイティブな仕事で、自分が手がけた作品が、多くの人の心を動かし反響があった場合などには、大きな達成感を得られるでしょう。
前述のとおり、動画配信市場における契約数は年々増加しており、動画編集は今後も需要が増え、将来性のある仕事だといえます。
そのため、これから動画編集を始めて、スキルや実績を着実に積み重ねることで、キャリアアップにつなげることも可能です。
動画編集は、PCとソフトがあれば自宅でも行えることも多いです。
時間管理も自分で行い、融通が効く場合もあるので、理想とするワークライフバランスを整えられるかもしれません。
【関連記事】「【マイペースの人に向いてる仕事10選】共通の特徴やおすすめする理由を解説」
3.動画編集の仕事の難しい点
動画編集者にとって大変なことは、注目されている仕事だけに、求められるものも多い点だと言えます。
●発想力・創造性
●ツールやソフトの専門知識
●自己管理能力
●スケジュール管理能力
●コミュニケーション能力
動画編集は基本的にクライアントワークであることが多いので、納期が発生したり、顧客の都合で契約が急遽終了したりするケースもあるでしょう。
また実力に左右されることも多く、制作物の品質次第では収入が安定しなくなる可能性もあります。
動画編集は、仕事を獲得し、納品するまですべて自己責任であることがあります。負担が大きいと感じて挫折する人も多くいるともいわれます。
こうしたことが不安な方やこれから動画編集者になりたい方は、フリーランスとしてではなく企業に勤めることで少しずつスキルと経験を積み重ねられるといいかもしれません。
【関連記事】「楽しい仕事とは? 転職してよかったと思える仕事の見つけ方やおすすめの職種紹介」
4.動画編集の仕事の年収はどれくらい?
動画編集の仕事は、どれくらいの収入が得られるか気になる人も多いでしょう。
実際に掲載されているマイナビエージェントの求人情報を見てみると、年収400万円~500万円で動画編集者を募集している企業が多いです。
しかし年齢や経験、能力によっても変わってきます。
スキルや経験値を高めることができれば、大きな収入が見込めるかもしれません。
【関連記事】「年収500万円を目指す方法、おおよその手取り額や独身・既婚別の生活費を解説」
5.動画編集の仕事で求められるスキルや経験
動画編集者は、スキルや経験によって収入や仕事の幅が広がります。
ここでは、動画編集者に重要なスキルと経験についてまとめました。
総合的な能力がある動画編集者は、需要が多くなりやすいので、バランスよくスキルを身に付けることが大切です。
5.1.動画編集ソフトのスキル
動画編集をする上で動画編集ソフトを使いこなせることが重視されます。
代表的な動画編集ソフトは、「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro」などがあげられます。
また、動画編集ソフトだけでなく、サムネイル作成するための画像編集ソフト「Adobe Illustrator」 Photoshop」なども必要です。
動画・画像編集ソフトを上手く活用し、高品質な作品に仕上げられるスキルが求められるでしょう。
なお、動画編集では、具体的に以下の作業を行います。
基礎スキル | 詳細 |
---|---|
カット | 長時間撮影した動画を短くまとめる作業 |
テロップ挿入 | 動画内にタイトルや字幕を入れる作業 |
BGM・SE挿入 | 動画内にBGMや効果音を入れる作業 |
色調補正 | 複数台のカメラで撮影した動画を1本にまとめるために色の調整を行う作業 |
ノイズ除去 | 音声を聞き取りやすくするために空調音・物音などを排除する作業 |
エフェクト挿入 | 特殊効果をプラスして動画の魅力を引き出す作業 |
5.2.営業スキル
動画編集者は、自分の作品を多くの人に認知してもらう必要があるので、営業スキルも必要なことがあります。
クライアントに売り込むスキルがなければ、どんなに魅力的な作品を生み出してもなかなか認知されません。
動画編集者に必要な営業スキルは、以下の3つです。
営業スキル | 詳細 |
---|---|
ポートフォリオの作成スキル | 動画編集者の技術を伝える作品集を作るスキル |
営業文の執筆スキル | 魅力的な営業文を書くスキル |
報酬単価の交渉スキル | 能力に見合う報酬額を獲得するためのスキル |
また営業スキルと提案力は共に磨く必要があるので、次章もチェックしてみてください。
5.3.提案力
提案力とは、クライアントが抱えている問題を発見し、具体的な解決策をわかりやすく使える能力のことです。
クライアントの意図を汲み取り、目標達成に向けた動画を作成できるのかが求められます。
また、クライアントとスムーズにやり取りをするための「コミュニケーション能力」も重要です。
●レスポンス(返信)が早い
●丁寧で思いやりのある言葉遣いができる
●誠実に対応できる(納期厳守など)
動画編集は、クライアントが求める動画に仕上げることが仕事ですので、相手と自分の双方の視点から提案を考えましょう。
5.4.ディレクション経験
動画編集者は、黙々と編集作業を行うだけでなく、チームを総括するディレクション能力も求められます。
ディレクションとは、プロジェクトの方向性を示し、全体の指揮や管理を行う業務のことです。
動画編集の案件を複数受注した際に、一人で請け負うのではなくチームで業務を遂行します。
その際に、動画編集チームに案件を割り振ったり、全体のスケジュール管理をしたりする能力が必要になります。
自分一人でこなせる業務には、キャパシティの問題で限界があります。
動画編集チームを組んで仕組み化できれば、より多くの案件を受注し、それぞれの能力を最大限に発揮し、高品質に仕上げることができるでしょう。
【関連記事】「コミュニケーション能力とは?その重要性や能力の高い人の特徴、スキルについて」
6.動画編集の仕事に向いている人
動画編集の仕事に向いている人の特徴をまとめました。
「これから動画編集をはじめたいけど、自分に合うのか不安」という方は、ぜひチェックしてみてください。
6.1.アイデアを形にするのが好きな人
動画編集は、自分のアイデアを一から形にしていくことが好きな人におすすめです。
作品を通して、多くの人の心を動かしたり、魅力を伝えたりすることにやりがいを感じることができます。
また、これまでに「自分のこだわりを作品にした結果、周りの人の反響があり、達成感を得られた」という経験がある人にも向いています。
プロジェクトの企画から携わることができれば、映像や音を作り出す作業に充実感を得られるでしょう。
6.2. コツコツと進めていくのが好きな人
動画編集は、細部にこだわり時間のかかる作業も根気強くこなせる人に向いています。
というのも、動画を1本作り出すためには、以下のような細かい作業工程が必要になるからです。
- 素材をソフトに取り込む
- 画質・音質を調整する
- 動画のカット編集を行う
- テロップを挿入する
- 画像・イラストを挿入する
- BGM・効果音を挿入する
- 書き出し作業を行なう
映像と効果音がずれていたり、動画素材の配置を微調整したりするのも動画編集者の仕事です。
そのため、「細かい作業を集中して行える」「一人で長時間作業をするのが好き」という方にピッタリな仕事だと言えるでしょう。
また、納品後に修正依頼を受けるケースもあるので、柔軟に対応できる人も向いていると言えます。
6.3.スケジュール管理が得意な人
動画編集は、作品を提出する期日が設けられているので、スケジュール管理ができる人におすすめです。
期日までに高品質な作品に仕上げて納品することが求められるため、逆算していつまでにどの作業を済ませる必要があるのか、考えて行動できるスキルが必要です。
ディレクション業務も行うなら、発注するタイミングや納品日の指定など細かな管理が必要になります。
6.4.幅広く学ぶことが好きな人
動画編集は、向上心のある人に向いている仕事と言えます。
動画編集者として活動していく上で、さまざまな案件に出会い、学びがあるので興味を持って吸収できる人に向いています。
また、移り変わりが激しい業界ですので、「いま、需要があるものは何か」「視聴者が求めているものに適しているのか」を判断できる人にもおすすめです。
動画編集ソフト・画像加工ソフトも日々アップデートされていくので、ツールの知識を深めて使いこなせる能力も必要だと言えるでしょう。
【関連記事】「社会人に勉強が必要な理由とは!? おすすめのジャンルと資格も紹介」
はじめての転職には、
「マイナビエージェント」がおすすめです。
マイナビエージェントについてもっと知る >
7.まとめ
本記事では、動画編集の仕事内容や魅力、必要なスキルなどについて解説しました。
動画編集は、未経験・在宅で働ける可能性もある仕事の一つです。動画配信の市場規模は、世界的に拡大傾向にあるので需要が高まることが予測されます。
いまから動画編集スキルを着実に身に付けることで、将来的に動画編集の仕事に就ける可能性が高まりますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
\転職するか迷っていてもOK/
マイナビエージェントに無料登録して
転職サポートを受ける