転職では「スキル」や「実務経験」が求められることが多いです。求人票に「●●の実務経験3年程度」などと記載されている求人もありますが、実務経験の範囲や年数、経験の内容をどうとらえるべきか知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、転職で求められる「実務経験」について、実務経験の定義や実務経験をアピールするコツなどを解説します。
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1.転職における「実務経験」とは
転職における「実務経験」とは、実際に業務に携わっていた経験を指します。
求められている職種に実際に就業したことがあり、特別な研修や訓練などを行わなくても、業務の流れやルールを簡単に説明すればすぐに期待される職務をこなせる。
この条件を満たすことが「実務経験がある」ということです。
求人を募集している企業の即戦力となれるかの「ものさし」であるといっても良いでしょう。
【関連記事】「【長所一覧・例文付き】自分の長所を見つける方法やアピール方法をご紹介」
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2.アルバイトや派遣は実務経験にはいる?
ここで多くの人にとって気になるのが、「アルバイトや派遣社員として働いた経験は実務経験になるのか?」ということだと思います。
結論からいうと、アルバイトや派遣社員として働いた経験も実務経験になることが多いです。
どのような雇用形態でも、求められている職種や業務に就業したことがあり、それらの職種・業務をすぐに担当できるならば、「実務経験がある人物」と捉えられることが多いでしょう。
また、実務経験の前提として、職種ごとの経験だけではなくビジネスマナーが身についていること、また仕事の大変さを理解していることを求めている場合もあります。
ビジネスマナーは社会人として必須の要素ですので、雇用形態に関係なく、就業の経験があれば身についているものとして企業に判断してもらうことができるでしょう。
【関連記事】「「ビジネスマナー」はなぜ、必要?そもそも「マナー」ってなに?」
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3.実務経験年数に満たない場合、応募は難しい?
では、応募企業が求める実務経験年数に満たない場合、転職は難しいのでしょうか?
ここでは、経験年数が求められる理由を知ることで、求められている実務経験年数に満たない場合に応募することが難しいのかどうかについて考えてみます。
3.1.経験年数が求められる理由
応募先企業が実務経験年数を求める理由は「即戦力となる人材」を求めていることが多いです。
離職する従業員の代替となる人材を募集しているケースや、新規プロジェクトの立ち上げで即戦力として働くことのできる人材が急きょ必要となるケースなどが想定されます。
3.2.直接問い合わせてみるのも一つの手段
実務経験年数に満たないもののその仕事にチャレンジしてみたい場合は、応募先企業に直接問い合わせてみるのも一つの手段です。
「貴社の求人広告を拝見し、貴社へ応募させていただきたく連絡いたしました。求人広告内に実務経験年数のご記載がありましたが、求められている実務経験年数に満たない場合でも応募できますでしょうか。」
などと問い合わせてみましょう。
企業によってはあくまでも目安として経験年数を記載している場合もあります。
また、直接問い合わせを行うことで、応募先企業の採用担当者に「行動力があり転職への誠意や熱意を持った人物」とプラスに思ってもらえる可能性もあります。
【関連記事】「【志望動機の締めくくり・例文付き】採用担当者に響くポイントや注意すべき点」
4.実務経験をアピールするには
転職活動において効果的に実務経験をアピールしていくためには、知っておくべき手順があります。その3つのステップをご紹介します。
4.1.今までの経歴・スキルを棚卸しする
はじめに、これまでの自身の経験やスキルに関して棚卸しをします。
自身の経験やスキルを客観的に分析し、アウトプットする作業です。
業務上の成果はもちろん、経験してきた職務内容、取得した資格や身につけた知識、ソフトウェアの操作技能、業務を遂行する中で工夫したこと、課題解決できたことなどを詳細に書き出してみましょう。
この時点では、「これは使える・使えない」という判断は不要です。「自分の仕事史」を制作するつもりで、ありのままの経験を記載するようにしましょう。
4.2.応募先企業に適した経験・スキルはないか確認する
棚卸しが完了したら、次にアウトプットした内容の選別をおこないます。
選別の基準は、自身の経験やスキルが応募先企業に適しているかどうかです。
応募先企業で活かすことが難しい経験やスキルをアピールしても、採用担当者は「求めている人材と違う」と判断する可能性もあります。
応募先企業に活かせる経験やスキルを洗い出すことで応募先企業への貢献のしかたなども整理できるため、非常に重要な作業です。
4.3.職務経歴書に落とし込む
整理した自身の経験やスキルを職務経歴書に落とし込みます。
「貴社で活かせる経験・スキル」などとして独立させて記載しても良いですし、自己PRの一連の流れの中で記載しても良いでしょう。
職務経歴書に自身の経験やスキルを落とし込む際のコツは、読み手である採用担当者側に立って考えることです。
あなたにとっては唯一無二の職務経歴書であっても、採用担当者にとっては応募者の数多くの応募書類の一つということになります。
できるだけ読みやすいレイアウトで、簡潔に丁寧にわかりやすく書くことを心がけましょう。
【関連記事】「【職務経歴書のPCスキルの書き方】書き方の例やアピール方法について紹介」
5.実務経験がない場合はどうすればよい?
応募先企業の求める実務経験がない場合、その求人に応募するにはどうしたら良いのでしょうか。その方法について考えてみましょう。
5.1.実務経験に関連する資格を取得する
有効な方法の一つとして挙げられるのは応募先企業が求める実務経験に関連する資格取得にチャレンジしてみることです。
企業や職種によっては、実務経験がなくとも資格があれば実務経験と同等に評価してくれる場合もあります。
例えば経理職であれば、日商簿記検定にチャレンジするなどの方法があります。
【関連記事】「【社会人におすすめの資格とは】資格の選び方や働きながら合格するコツを紹介」
5.2.実務経験以外で自己アピールできる部分を探す
実務経験以外の部分で自己アピールできる部分を探してみましょう。
自分の能力を客観的に分析し、どの職種にも必要とされる「コミュニケーション能力」や「課題解決能力」など、直接的な実務経験のなさを補えるような能力やスキルを持っていることをアピールしてみましょう。
転職の動機に熱意を込めた具体的なエピソードを盛り込むなどの方法があります。
【関連記事】「コミュニケーション能力とは?その重要性や能力の高い人の特徴、スキルについて」
5.3.希望条件を広げてみる
求められている実務経験がない場合、選考過程ではどうしても不利になってしまいます。
不利な転職活動を乗り切るためには、希望条件を広げて応募先企業の数を増やすことも考えるべきでしょう。
【関連記事】「【業界一覧】転職希望者必見! 各業界の特徴と現状・求められる主な職種を紹介」
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6.まとめ
ここまで、転職で求められる「実務経験」について、その定義やアピールするコツについてご紹介しました。
「実務経験=即戦力」と考えている応募先企業に対してどうしたら自分をアピールできるか、その方法を客観的に考え、ここでご紹介した方法を取り入れながら転職活動を乗り切っていきましょう。
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