失敗しない転職活動の進め方<br>【内定までの平均期間を調査】

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転職活動の進め方と失敗しないポイントをステップごとに解説!内定までの平均期間や、転職活動を始めるのは「在職中」と会社を「辞めてから」のどちらがいいのか?など、他では聞けない情報を転職に成功した人たちの体験談を交えながらご紹介します!

転職活動にかける期間は平均3ヶ月

転職を考えてから新しい職場が決まるまで、期間はどのくらいかかるのでしょうか?転職先の業界などによっても異なりますが、一般的な社会人が転職活動にかける期間は平均3ヶ月と言われています。

転職先企業のニーズと自分のキャリアがマッチすれば1ヶ月で決まるケースも多いですが、何社も受けて慎重に吟味したい場合や現職での調整が難しいケースでは6ヶ月くらいかける人もいます。

転職に成功した人達の体験談

それでは、実際に転職に成功した人達の体験談を2つご紹介しましょう。

Case1. 第二新卒・20代 サービス業から貿易商社へキャリアチェンジ

サービス業に新卒入社したAさんは会社が経営するカフェの店舗で接客の仕事をしていました。外国語学部を卒業したAさんは当初得意の語学を活かして外国人観光客への対応をしたいと思っていましたが、本人のリサーチ不足もあり思ったほど英語を活かすことができませんでした。その後学生時代に学んだ輸出入の仕事をしたいと思うようになり入社2年で転職をすることに決めました。

中途採用を行う企業は即戦力を求めるケースが多く、未経験者の採用は狭き門と言えます。語学力だけでその狭き門を突破するのは難しく、求人も少ない上、応募した案件も全て書類選考落ちとなりました。そこでAさんは実務経験を積むべくまずは退職し、貿易実務のアルバイトをしながら空いた時間で貿易実務検定B級を取得しました。若いAさんは、アルバイトであれば未経験でもすぐに希望の職種を見つけることができました。6ヶ月実務経験を積んだAさんはその後求人のあった貿易商社に応募し、資格も取得していたことからやる気が買われ、晴れて採用となりました。

資格取得とアルバイトというワンクッションが入ったAさんですが、未経験という壁を打ち破った事例です。少しでも経験があれば企業への説得力が増します。第二新卒だからこそできた方法だと言えるかもしれませんね。

Case2. キャリアアップ・30代 仕事の幅を広げてチャレンジングな業種へ転向

大手材料メーカーの人事部門に所属していたBさんは日々ルーティンワークをこなしていました。在職10年の間に経理・総務・人事とバックオフィス系の業務を一通り経験し、中でも人事部門では採用・教育・労務・衛生・ISOと幅広くカバーしてきました。それらを経た後、従業員の給与担当リーダーとして業務をこなしていましたが、多種多様な業務知識を得たBさんはよりチャレンジングな環境で自分を試したいと思うようになりました。転職エージェントに登録してすぐにスカウトメールが数件届きました。しかし今の仕事と同じような業務が多く、参考までに留めていました。

その後1ヶ月が経った頃、Bさんはあるシステム開発会社の人事企画マネージャー候補のポジションを提案されました。同社は、前職の大手材料メーカーから比べてまだ歴史の浅い会社ではありますが、それゆえ人事制度の構築が途上でありマネージャーとなって指揮が取れる人材が求められていたのです。Bさんは自分の経験を活かせると感じ応募。会社の方針とBさんの求めるものが見事にマッチし、応募から1ヶ月で内定が決まりました。

入社後、Bさんは目標管理制度の構築に携わり、現在は福利厚生制度の拡充に従事しています。ポジションもマネージャーとなり、年収もアップしました。30代の転職では、これまでのキャリアを転職先でどう活かせるかがアピールポイントになりそうです。

在職中?辞めてから?転職活動を始めるベストな時期とは?

転職に成功した人達の体験談では在職中に活動したケースと辞めてから活動したケースの両方をご紹介しましたが、実際はどちらがベターと言えるのでしょうか?結論としては、在職中の活動がオススメです。

なぜなら、仕事をやめてもすぐに新たな転職先が見つかるとは限らないからです。退職をしてしまったあとも生活費はかかるため、十分な貯蓄がない場合は、焦って次の転職を決めてしまうことにもなりかねません。在職中であれば給与が途切れる心配もありませんし、無職というブランクも作らなくて済みます。

ブランクが大きいとその間何をしていたのかが企業によっては懸念点となることもあります。また在職中であれば、色々な企業を検討した結果、今の職場に戻るという選択肢も残せます。それでは在職中・辞めてからそれぞれのメリット・デメリットについて考えてみましょう。

「在職中」に転職活動をするメリット・デメリット

  • メリット・・・給与が途切れない。ブランクが空かない。活動がうまくいかなくても無職になる心配がない。
  • デメリット・・・活動に充てられる時間が限られる。面接日の調整が難しい。

会社を「辞めてから」転職活動をするメリット・デメリット

  • メリット・・・平日昼間でも面接へ行くことができる。転職活動に専念できる。
  • デメリット・・・転職活動が長引いただけブランクが空いてしまうリスクがある。収入が無くなってしまう。

両者それぞれメリット・デメリットはありますが、やはり在職中に活動をするメリットの方が大きいと言えるでしょう。

転職活動の進め方とポイント

転職活動で成功するためには入念な準備が大切です。なぜ転職をしたいのか、転職先に求めるものは何か、自分には何ができて何がしたいのかを明確にしておく必要があります。転職活動の進め方とポイントをステップごとにご紹介していきましょう。

Step0.転職の目的を明確にする

転職を考えるとき、今の仕事が嫌だから、漠然と他の仕事がしたいから、という理由では転職はうまくいきません。まずは転職の目的を明確にしましょう。企業では必ず『なぜ転職をしたいのか』『転職後実現したいことは何か』といったように、転職理由と志望動機は必ず聞かれます。転職の目的が自分の中で明確になっていないと、それらを説明することができないだけではなく、入社後こんなはずではなかったと後悔することにもなりかねません。まずは今回の転職の目的を整理することから始めましょう。

Step1.事前準備

転職の目的が明確になったら次は事前準備です。転職エージェントに登録したり、履歴書・職務経歴書を準備したりといった準備が必要です。転職した後にまたすぐ転職を考えることにならないよう、自己分析と情報収集が重要となります。

自己分析

自己分析シート、マインドマップ、ジョハリの窓(※)等のツールを使って自分の強み・弱みを整理してみましょう。自己分析で自分の強みや弱みを把握し、アピールポイントがわかれば、自信を持って面接に臨むことができますので、転職成功のためには必要不可欠です。自分の得意な分野は何か、苦手な分野は何か、上司や同僚から注意される点は何か、評価される点は何か、思い出して紙に書き出してみるだけでも自分を客観的に見ることができます。

※ジョハリの窓:知人など他者と一緒に行う自己分析の手法の一つ。自分の性格や行動特性について「自分が知っている/知らない」、「他人が知っている/知らない」という4つの分類で分析をします。人から見た自分と、自分自身で思っている自分との共通点や思わぬギャップを発見することができます。

情報収集

転職を成功させるためには、効果的な情報収集が大切です。企業との出会いはタイミングが大切です。自分が働きたい会社がいつも求人募集をしているわけではありません。募集が開始されたとしても、情報収集不足によってその求人を見つけることができなければ応募することさえ叶わなくなってしまいます。可能性のある企業は見落とさないようにしたいものですね。ここでは、情報収集の方法を4つご紹介します。

① 転職エージェントに登録する

転職エージェントは多数ありますが、エージェントによって得意分野が異なります。業界別、職種別、第二新卒向け、女性向け等、それぞれの分野に強く、自分に合っていそうなエージェントに登録すれば希望するポジションの情報を得ることができます。

② ハローワークを活用する

ハローワークでは職業訓練制度もあり、足りない知識を補うことができます。職業訓練修了者向けの求人などもあり、興味があれば申込をしてみるのも良いでしょう。地元企業の求人など、エージェントにはない案件があるかもしれません。

③ 求人広告に目を通す

新聞の折込広告やフリーペーパー掲載の求人にも目を通してみましょう。大規模な採用や説明会等の情報が得られることもあります。地域版では通勤圏内の情報を得られるかもしれません。

④ 友人・知人に情報をもらう

さまざまな業種・業界で働く友人・知人から思わぬところで求人情報を得られることもあります。業界動向などを教えてもらうことも、参考になるのではないでしょうか。

会社選びのポイント

情報収集をした後、どのように会社を選べばよいのでしょうか?失敗しない会社選びのポイントをご紹介します。

① 職務内容が自分の希望に合致しているか

求人募集をしているポジションが自分の希望する職務内容であるかどうかを確認しましょう。その職務に就くにあたって、必要な資格や経験年数なども確認しておく必要があります。

② 勤務条件を確認する

勤務時間、場所、休日休暇、給与・待遇等、自分の今の状況で対応できる範囲であるかを確認しましょう。一番大切なのは職務内容ですが、どんなにポジションがマッチしても勤務地が遠ければ通うことはできませんよね。断念するのか、転居してでも働きたいと思えるのかも含めて検討する必要があります。

③ 社風が自分に合いそうかを見極める

社内の雰囲気は実際に入社してみないとわからないことが多いですが、会社のホームページを見たり、口コミを検索したりして情報を収集することは有益です。ただし、一部の情報だけに惑わされないよう注意しましょう。

「いい仕事とは? ⼀番⾃分に合った仕事の⾒つけ⽅」

Step2.応募

自己分析、情報収集のステップを経て応募する会社をピックアップしたらいよいよ応募です。企業とのファーストコンタクトはWeb上でのエントリーかメールや文書であるケースがほとんどです。顔の見えないやりとりになりますので、良い印象を与えられるよう表現にはくれぐれも注意しましょう。

応募方法は4つ

応募方法は主に転職サイト、スカウトサービス、転職エージェント、直接応募の4つです。転職サイトに登録し興味のある求人へエントリーする方法がスタンダードです。また、履歴書・職務経歴書を登録しておけばその情報を見てスカウトが来ることもあります。スカウトが来れば面接が確約される等マッチング率がアップしますので是非利用してください。また、興味のある業種に強い転職エージェントに足を運ぶと自分にあった有効案件を紹介してもらえます。企業によっては直接募集をしているところもありますから、興味のある企業はHPの採用情報をチェックしてみると良いでしょう。

履歴書・職務経歴書の作成

次に、応募にあたって必要な書類について説明します。転職をする場合には新卒採用と異なり、職務経歴書が必要となります。履歴書には住所や学歴、趣味や資格などのパーソナルな情報を記載するのに対して、職務経歴書にはこれまで自分が携わってきたプロジェクトや具体的な仕事の内容について詳しく記載します。転職サイトには履歴書・職務経歴書のフォーマットに内容を入力すると履歴書・職務経歴書を自動生成してくれるサービスもありますので是非活用しましょう。

Step3.面接

書類選考が通ったら次は面接です。このステップが一番の肝となります。緊張してしまう人も多いかと思いますが、不明点を企業担当者に直接聞けるだけでなく自分をアピールする最大のチャンスですから、伝えたいことは全て出し切れるようにしたいですね。一般的な面接の流れを頭に入れておきましょう。

① 日程調整

先方から面接の案内が来たらまず日程調整をします。候補日がいくつか出されたら、なるべくその候補日の中から調整できるようにします。時刻については、指定にない早すぎる時間や遅すぎる時間は相手に迷惑をかけてしまうことになりますので注意して下さい。

② 訪問

応募先企業には、10分前には到着するようにしましょう。初めての場所では、道に迷ってしまうこともあります。遅刻は厳禁ですから、時間には余裕を持って出たいですね。だからといって早く着きすぎるのも失礼にあたります。受付してもらうのはアポイントの5分前を目安にすると良いでしょう。

③ 受付

時間になったら受付をしてもらいます。企業によってはインターホンであったり受付に人がいたりと様々です。インターホンの場合は内線表などがあれば確認し、間違いのないようにしましょう。受付ではアポイントの時間と自分の名前、面接に来た旨と誰宛に来たかを伝えます。

④ 入室

社内に通されたら着席して担当者を待ちます。担当者がやって来たら立って挨拶をしましょう。出された飲み物も、担当者から促された後に口をつけるようにします。ただ、全く口をつけないのも失礼ですので、状況を判断して頂きましょう。履歴書や職務経歴書などは提出済みでも念のため持参し、すぐに出せるようにしておくと良いですね。必要であれば英文の履歴書やその他証明書(資格等)等も準備しておきます。企業によっては手書きの履歴書を求められることもあります。

⑤ 面接

面接は緊張する人も多いと思いますが、いつもの自分が出せるようできるだけリラックスして臨みたいですね。大切なことを伝え忘れることのないように相手に伝えたいポイントをあらかじめ抽出しておくことをオススメします。

⑥ 退室

帰る頃には緊張も解けていると思いますが、最後まで気は抜かないようにしましょう。椅子をきちんとしまう、忘れ物がないようにする、面接の機会を頂いたことへのお礼もしっかり伝えましょう。早ければ帰宅途中に2次面接の案内や採否の連絡がくることもありますので、携帯電話はすぐ確認できるようにしておいて下さい。

Step4.内定と現職の退職

晴れて内定が出たら、具体的に入社日を決めていきます。ここで大切なのは、在職中の場合は同時に退職の手続きを進めていかなければならないことです。退職日と内定先の入社日の調整は慎重に行いましょう。流れはこのようになります。

  1. 勤務先に退職の意向を伝える
  2. 退職日を決定する
  3. 新しい勤務先に現職の退職日を伝える
  4. 入社日を決定する
  5. 現職の引継ぎを行う
  6. 退職書類及び入社書類を準備する

退職手続きとして退職届提出のほか、会社から貸与されている物や社員証等を返却しなければなりませんので入社書類と併せて漏れがないよう準備します。

新卒が退職する際の切り出し方は?退職届の書き方や引き継ぎについて

転職活動の進め方に関するQ&A

最後に転職活動を進めるにあたってよくある質問をQ&Aにまとめましたので確認してみて下さいね。

新卒で入社したばかりだが転職できるのか?

A:転職できる可能性は十分にあります。しかし、入社してすぐに辞めてしまった理由は必ず聞かれます。会社や上司と合わなかった、仕事内容が思っていたものと違った等のマイナスの理由や漠然とした理由では納得してもらえませんので注意が必要です。採用担当者はうちの会社へ入ってもまたすぐ辞めてしまうのではないか?と懸念する可能性があります。新卒入社してすぐに転職を考える場合は、採用担当者が納得する理由を挙げましょう。

退職の旨を伝えるタイミングはいつがいいのか?

A:原則は退職日の1ヵ月前となりますが、『退職の意向は何ヶ月前までに伝えなければならない』等就業規則に定められている場合がありますので事前にチェックしておく必要があります。後任への引継ぎもありますから、一般常識としてできるだけ早めに伝えるようにしましょう。2ヶ月前であれば余裕が持てるかもしれませんね。退職後はお客様として付き合いが発生することも無いとも限りません。円満退社を心がけましょう。

会社を辞めてから転職活動する場合の平均貯金額は?

A:人によって異なりますが、1つの目安として独身の場合は60万円前後あると安心でしょう。これは生活費(家賃など固定費を含む)を1ヶ月20万円とした場合の、3ヶ月分にあたる額です。

転職活動を行うにあたってかかる費用は主に交通費のみですが、その期間も生活費や住民税、社会保険料といった支出はなくなりません。収入はなくなってしまうので、それらの費用を捻出できる貯金がなければ生活していけなくなってしまいます。会社を辞めてから転職活動する場合はしっかり貯金をしておくと安心です。

周囲にバレずに転職活動をする方法は?

A:服装や休暇取得の頻度に気をつけましょう。在職中に転職活動をすると仕事帰りに面接が入ることもあります。だからといって普段私服通勤の人がスーツを着て行くと『転職活動してるのかも?』と気づかれてしまうことがあります。また、面接のために有給休暇を突発的に何度も入れると気づかれてしまうことがあります。できるだけいつもどおりに過ごすようにしましょう。

応募したのに返信が来ない...どのくらい待つべき?

A:最低1週間は返信を待ちましょう。求人に応募するとまずは書類選考から始まります。面接に進む場合も書類選考落ちとなった場合もすぐに連絡が来ることが多いですが、応募が多数あった場合には書類選考に時間を要することもあります。すぐに諦めるのではなく、最低1週間は待ちましょう。

また面接の結果は早くてその日中、平均して面接後2-3日以内には結果が分かります。そのため、1週間経っても連絡が来ない場合は、企業に問い合わせてみると良いでしょう。

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まとめ

今回は失敗しない転職活動の進め方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?転職は人生の中でも重大決意のうちの1つだと言えます。転職活動にはたくさんのエネルギーを使いますので、失敗したくないですよね。活動を開始する前にまずは活動にあたって必要な項目を整理してみましょう。


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