新入社員に適したスーツとは?男性・女性別の選び方や必要着数を解説

ビジネススキル・マナー

企業に入社したら、必ずと言っていいほど必要になるのがスーツです。特に、毎日仕事でスーツを着用しなければならないという方は、入社前に何着か購入しておく必要があります。しかし、さまざまな種類のスーツがあり、新入社員としてどれを選んだらいいのかわからないという方も多いでしょう。
そこで、本記事では新入社員に適したスーツについて、男女別の選び方やおすすめ機能を交えつつ詳しく紹介していきます。

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1 新入社員が購入すべきスーツとは

企業に入社すると、スーツを着用する機会が多くなります。制服や私服といった特別な規定がない限り、ビジネスシーンでは毎日スーツを着用するのが基本です。そのため、入社が決まったら必要な分だけスーツを準備しておかなければなりません。

しかし、「リクルートスーツはそのまま着られる?」「何着買えばいい?」「相場はどれくらい?」など、新入社員がスーツを購入する際には、さまざまな疑問が浮かびます。そこで、まずは新入社員のスーツの基本を解説します。

1.1 リクルートスーツはいつまで着用できる?

就活の際に着用したリクルートスーツは、入社後に着用しても問題ありません。ただし、リクルートスーツとビジネススーツには以下のような違いがあります。

リクルートスーツビジネススーツ
黒や濃紺が多い 淡紺やグレーなど多種多様
基本的には無地 無地やストライプ、織柄など多種多様
生地 ポリエステルなどシワになりにくいものが多い ウールなど上質なものが多い
価格 比較的安価なものが多い 安価なものから高価なものまで幅広い
イメージ 新鮮・初々しい・清潔感 知的・上品・品格・重厚感・余裕

無地かつ暗い色のリクルートスーツは、新鮮で初々しい印象を与えます。言い換えると、やや頼りないイメージを持たれてしまうかもしれません。また、生地や価格の面から見ても、あまり長い期間、頻繁に着続けるのは難しいと言えます。

そのため、リクルートスーツを着用するのは、「新入社員としての研修期間が終わるくらいまで」と考えておくのがいいでしょう。

1.2 新入社員のスーツは何着用意すればいい?

毎日スーツを着用する場合、最低でも3着は必要です。スーツは1日着用したら2、3日休ませるのが基本です。休ませることで生地のシワを伸ばし、染み込んだ水分を蒸発させることができます。

同じスーツを毎日着用していると、傷みが早く、周囲からだらしない印象を持たれてしまう可能性もあります。まずは3着ほど用意して、最終的に4、5着でローテーションするのがいいでしょう。

1.3 新入社員のスーツはいつ、どこで買う?

多くの企業では4月の始めに入社式があるので、2月の中旬から3月の初旬までには購入しておきましょう。この頃になると、新入社員向けのスーツも多く販売されるようになり、気に入ったものを見つけやすくなります。ただし、人気のデザインは売り切れてしまうこともあるため、早めの行動が大切です。

基本的にはスーツ専門店などの実店舗で、実際の着心地を確認してから購入するのがおすすめです。近年は、アパレルメーカーからもおしゃれなビジネススーツが発売されています。デザインだけでなく、機能性や耐久性もしっかり確認した上で購入を検討しましょう。

1.4 新入社員のスーツの相場はいくら?

新入社員のスーツの相場は、約2~4万円程度と言われています。新卒の若い新入社員は清潔感や誠実さ、堅実さをアピールすることが大切なので、まずは手軽に購入できるスタンダードなスーツが適しています。

入社後すぐ、デザイン性にこだわったスリーピーススーツや、数十万円するオーダースーツを着用するといったことは、悪目立ちの原因となるため避けるようにしましょう。

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2 【男女別】新入社員用スーツの選び方

ここからは、男女別で具体的な新入社員用スーツの選び方を解説します。スーツを選ぶ際の参考に、チェックしておきましょう。

2.1 【男性用】新入社員スーツの選び方

男性用の新入社員スーツを選ぶ際のポイントをまとめました。

ダークネイビー、チャコールグレーなどのダーク系
無地、もしくは細くて薄いシャドーストライプなど派手すぎないもの
上着のボタンの数 2個が主流、着用する際は1番上だけ留める
生地 ウールなど保湿性・弾力性・耐久性に優れるもの
上着のサイズ ・肩先をつまめるくらいの余裕があるもの
・袖丈は腕を下ろした際にワイシャツが1~1.5cmほど出る程度
・裾丈はヒップが8割隠れる程度
パンツのサイズ ・ヒップにシワが寄らない程度のサイズ
・丈は靴の甲に当たって少しシワが出る程度

色や柄はシンプルでスタンダードなものを選びましょう。生地の光沢も抑えめなものが無難です。サイズは実際に着用してみて、動きやすさやシルエットをチェックします。

また、パンツは上着に比べて擦れや摩耗が発生しやすいため、上着1着に対してパンツが2本付いた「ツーパンツスーツ」もおすすめです。

2.2 【女性用】新入社員スーツの選び方

次に、女性用の新入社員スーツを選ぶ際のポイントを紹介します。女性用スーツには、パンツタイプとスカートタイプがあります。

ネイビーやグレー
無地、もしくは細くて薄いシャドーストライプなど派手すぎないもの
上着のボタンの数 1個か2個が主流
生地 ウールなど保湿性・弾力性・耐久性に優れるもの
上着のサイズ ・肩はジャストサイズ
・袖は腕を曲げた際にシャツが1cmほど出る程度
・丈はヒップが8割隠れる程度
パンツのサイズ ・ヒップにシワが寄らない程度のサイズ
・くるぶしを見せるテーパードパンツや、ひざ下からゆったり広がるセミフレアパンツなどの種類がある
スカートのサイズ ・ヒップにシワが寄らない程度のサイズ
・体のラインに沿ったタイトスカートや、ふんわりAラインに広がるフレアスカートなどの種類がある
・丈はいずれもひざの中央くらいがベスト

もしも、「仕事では指定された制服がある」「私服での勤務が認められている」という場合は、必ずしも新しいスーツを新調する必要はありません。入社式は、就活の際に着用したリクルートスーツでも問題ないからです。

入社後フォーマルな場面が多く、1着持っておいた方がいいと判断した場合は、必要に応じて購入するようにしましょう。

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3 新入社員のスーツにあると便利な機能

新入社員のスーツにあると便利な機能を紹介します。動きやすさやお手入れのしやすさに関わる機能のため、スーツを選ぶ際の参考にしてください。

3.1 ストレッチ性

近年人気が高まっている細身シルエットのスーツには、動きやすいストレッチ性が欠かせません。スーツによってはウールにポリエステルを混紡したものや、ウール100%にもかかわらず織り方でストレッチ性を実現したものなどがあります。

3.2 防シワ・形態安定加工

上着の背中やパンツのひざ裏などは、着用中のシワがつきやすい部分です。しかし、防シワ加工があれば一旦ついたシワも消えやすいので、一日中気にせず着用し続けられます。また、形態安定加工があると、パンツのセンターラインも回復しやすくなります。

3.3 ウォッシャブル加工

スーツを洗いたい場合、ドライクリーニングに出すのが一般的です。しかし、近年は自宅の洗濯機で洗えるウォッシャブル加工されたスーツも増えています。ウォッシャブルタイプのスーツなら、匂いや汚れが気になるときも自宅で手軽に洗えるため、クリーニングに出す手間がかかりません。また、クリーニング代もかからず経済的です。

3.4 防汚・撥水加工

汚れや水の染み込みを防ぐ防汚・撥水加工もあると便利な機能です。食事や飲みの席で、ついうっかり食べ物や飲み物をこぼしてしまうということはよくあります。そんなときでもこの機能があれば、サッと払ったり拭いたりするだけで、元のきれいな状態を保てます。

3.5 通気性

夏に着用するスーツを選ぶ際は、通気性に注目しましょう。軽量な素材を使用したり、裏地を工夫したりして、熱のこもりにくい仕立てを実現しているスーツが多く販売されています。真夏の営業でも快適に着用できるような機能を選ぶことが重要です。

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4 スーツ以外に揃えるべきアイテムの選び方

新入社員はスーツ以外にもさまざまなアイテムを揃えなければなりません。入社式までに揃えておくべき主なものと選び方を5つ紹介します。

4.1 ワイシャツ

新入社員におすすめのワイシャツは、やはり白無地です。白無地は清潔感のある印象を与えます。白の他に色付き・柄付きを選ぶのであれば、薄い水色や薄いストライプがおすすめです。ワイシャツは毎日洗わなければならないので、洗い替えとして最低でも5枚は準備しておきましょう。

4.2 ネクタイ

ネクタイも毎日変えるのが基本のため、最低でも5本は必要です。色や柄は好みのもので構いませんが、あまり派手な色やイラスト、光沢のある生地は適しません。最も無難なのはブルー系です。赤や黄色など彩度の高い色を選ぶ際は、落ち着いた色味をチョイスしましょう。

4.3 靴

革靴のデザインには多くの種類がありますが、新入社員のうちはシンプルなデザインの「プレーントゥ」や、つま先に切り替え線の入った「ストレートチップ」がおすすめです。女性の場合も、目立つ装飾のないシンプルなデザインが無難です。女性用パンプスのヒールの高さは5cmが基本ですが、営業などで歩く時間が長い場合は3cm程度のものを選びましょう。

色はどんなスーツにも合わせやすい黒が基本です。新入社員の靴の相場は1万円~3万円程度と言われており、3足程度をローテーションで履くことで傷みを抑えながら長く履き続けられます。

4.4 ベルト

男性のビジネススーツにはベルトが必須です。色は靴と揃えるのが基本のため、初めのうちは黒がいいでしょう。入社後、先輩や上司が身につけているアイテムを見ながら、新しいカラーやデザインのアイテムを買いそろえるのがおすすめです。

ベルトの太さは3cm程度が一般的で、バックルのデザインもできるだけシンプルなものを選ぶようにします。ベルト穴は真ん中で留められるように長さを調整しましょう。

4.5 時計

近年、「時間はスマホで確認するので、時計は必要ない」という声も増えています。しかし、スマホの画面を見る行為は、時間の確認とは思われない可能性もあります。また、鞄や書類など両手がふさがっている場合でも、時計ならサッと時間を確認できて便利です。

以上の理由から必須ではないものの、やはりビジネスシーンでは時計があった方がいいと言えます。新入社員がつける時計の相場は、約3~10万円程度と言われます。予算と相談しながら、気に入ったものを選びましょう。

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5 入社式でスーツを着用する際のチェックポイント

新入社員として初めてスーツを着用するのが入社式です。スーツの着こなし方が印象を左右することもあるため、着用前にしっかりチェックしておきましょう。

5.1 紙タグやしつけ糸の取り忘れはないか

スーツを購入した際の紙タグやしつけ糸は、必ず取ってから着用します。特に、しつけ糸はスーツの裏を確認しなければわからない場合もあり、取り忘れたまま着用して、他者に指摘されるということも少なくありません。

しつけ糸がよくある場所は、ベントと呼ばれる裾の切り込み付近、腰ポケットや胸ポケット、肩などです。裏地までしっかり確認してから着用しましょう。

5.2 シワやほつれ、汚れはないか

どんなに良いスーツでも、シワやほつれ、汚れがあれば台無しです。「早めにスーツを購入してクローゼットにしまっておいたら、いつの間にかシワや汚れが付いていた」というケースもあります。入社式当日の朝にシワや汚れを落とすのは大変なので、必ず前日までにスーツの状態を確認しておきましょう。

5.3 パンツのセンタープレスは付いているか

パンツのセンタープレスは、スーツをきれいに着こなすための重要なポイントです。スーツによく使われるウールは吸湿性が高いため、保管状況によってはセンタープレスが薄れてしまう可能性もあります。もしも、センタープレスがぼやけている場合は、アイロンをかけるなどの対応が必要です。

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6 新入社員のスーツ購入後によくある質問

ここからは、スーツに関するよくある質問を紹介します。新入社員がスーツ購入後に抱きやすい疑問について解説していくので、ぜひチェックしてください。

6.1 スーツの寿命は何年?

一般的なスーツの寿命は、3~4年程度と言われています。もちろん、素材や着用頻度、お手入れ方法などによって異なるものの、数年に1度は買い替えが必要と理解しておきましょう。買い替えの目安としては、「生地の摩耗・擦れ・テカリ」「上着の型崩れ」「シワや汚れ」「機能の低下」などが挙げられます。

6.2 クリーニングや洗濯の頻度は?

数着のスーツをローテーションしながら着用している場合、基本的にクリーニングは1シーズン(夏・冬)に1回ずつでいいとされています。ただし、夏場は汗をかきやすく湿気が多い時期でもあるため、気になる場合は1ヶ月に1回程度出すと、常に清潔を保てるでしょう。

ウォッシャブル加工がされたスーツを自宅で洗う場合は、汚れや匂いが気になったタイミングで洗って構いません。しかし、クリーニングも自宅での洗濯も、頻度が多くなればなるほど生地が傷みやすくなる点には注意が必要です。

6.3 毎日のお手入れ方法は?

スーツをできるだけ長く着るためには、毎日のお手入れが欠かせません。まず、型崩れを防ぐため厚みのある木製のハンガーにかけ、目の詰まった衣類用ブラシでブラッシングを行います。次に着用する日までは、風通しがよく直射日光が当たらない場所で保管します。

もしも、シワが気になるようであれば、市販のシワ取りスプレーなどを使用しましょう。ハンガーにかけたまま、アイロンのスチームだけをゆっくり当てる方法もおすすめです。

6.4 長期間保管する際の正しい保管方法は?

次のシーズンまで長期保管したい場合は、まずクリーニングに出してスーツをきれいな状態にすることが大切です。クリーニングから戻ってきたら、ビニールカバーは必ず外して通気性のいい不織布などのカバーに替えましょう

ビニールカバーのまま保管してしまうと、湿気が籠りやすく、カビや臭いが発生する可能性があります。クローゼットで保管する際は、防虫剤や除湿剤を使用するのがおすすめです。

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7 まとめ

新入社員のスーツ選びでは、押さえるべきいくつかのポイントがあります。新入社員に適したスーツを着用することで、社内の上司や先輩だけでなく、社外の取引先にもいい印象を持ってもらえる可能性が高まります。
色やデザインはもちろん、素材や機能にもこだわった着心地のいいスーツを選んで、組織の一員としての一歩を踏み出しましょう。


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