学生時代、夏休みの宿題・課題を出されて大変だったという記憶をお持ちの方もいると思いますが、実は夏休みは勉強するのに効果的な時期であることから、たくさんの宿題・課題が出されるという側面もあります。
今回は、社会人が「夏季休暇(夏休み)」の朝の時間などを活用していわゆる「リスキリング」をするためにおすすめのオンライン講座を紹介します。
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1.夏休み(夏季休暇)の朝に勉強するのが効果的な理由
夏休みがやってきます。休みをどのようにすごすか、それが秋からのあなたを変えてくれます。
かといって、休みを返上して勉強しましょうなどというのはナンセンスです。休みは休んで、夏を思いっきり楽しむべきです。
しかし、毎朝30分だけで、あなたのスキルアップの時間に使ってみてください。その短い30分が後々大きく効いてくるのです。
朝、30分だけスキルアップをするには、オンライン講座がうってつけです。
多くのオンライン講座は、1講座15分から30分で終わり、無料で受けることができるものもあります。スマートフォンで受講できるものもあります。
朝30分だけ自分に投資をし、後は1日中思いっきり遊ぶ。そういう夏休みをすごしたい方におすすめのオンライン講座をご紹介します。
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2.おすすめ講座(1)--『はじめてのAI』
どなたにもおすすめしたいのが、原則有料のオンライン講座『Udemy(ユーデミー)』の中にありながら、無料で受講できる講座『はじめてのAI』です。
「私は文系なのでAIなんて学ぶ必要はない」とおっしゃる方もいるかもしれません。しかし、ChatGPTのような自然言語モデル系のAIは、すぐにデスクワークでは頻繁に使われるようになります。
もちろん、AIの理論のような専門的なことまで学ぶ必要はありません。AIがどのように役立つのか、機械学習、ディープラーニングはどのようなことができるのかを知っておく程度で充分です。
この『はじめてのAI』は動画を見るだけで、AIが世の中にどのように役立っているかを知ることができ、最後には簡単な確認テストもあります。
講座を受講するというハードルはあまりなく、5分程度の動画を見続けていくだけで、AIに関する基本知識が理解できます。
(『はじめてのAI』は、オンライン講座プラットフォーム『Udemy』の中に収録されており、無料で受講ができる)
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3.おすすめ講座(2)--総務省統計局『データサイエンス・オンライン講座』
社会人として、AIともうひとつ、理系・文系に限らず身につけておく必要があるのがデータサイエンスです。
データサイエンスといってもそれほど難解なものではなく、グラフの書き方、読み方、相関・回帰などの初歩的な統計処理、公的統計ポータルe-statの活用方法は、エンジニアだけでなく、営業などの部署でも必須のスキルになっています。
このような基本的な統計スキル、データサイエンススキルは多くのデスクワーカーがすでに日常的に使っていますが、その意味を理解せずに、手順通りにExcelや統計アプリを操作しているという人が多いかもしれません。
この夏休みを利用して、「わかってないけど使っている」から「わかった上で使っている」にスキルアップしておきましょう。
データサイエンスのスキルをアップするには、総務省統計局が公開している『データサイエンス・オンライン講座』がお勧めです。
内容の質に関しては間違いがありませんし、何より無料で受講することができます。
『社会人のためのデータサイエンス入門』、『社会人のためのデータサイエンス演習』、『誰でも使える統計オープンデータ』、の3つがあり、『社会人のためのデータサイエンス演習』はややレベルが高くなります。
データサイエンスの基本的な知識を身につけるには『社会人のためのデータサイエンス入門』を受講し、人口データなど政府が提供する統計データを使う業務が多い方は『誰でも使える統計オープンデータ』、実際にExcelなどで相関や回帰といった統計分析をする方は『社会人のためのデータサイエンス演習』がおすすめとなります。
(総務省統計局の『データサイエンス・オンライン講座』も無料。質は高く、内容も本格的)
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4.おすすめ講座(3)--『Grow with Google』
『Grow with Google』の公式サイトからは、さまざまなビジネススキルの講座を無料で受講することができます。
グーグルがこれまで行ってきたセミナーや教育などの資産とノウハウを活かして、誰でも無料で簡単に受講できるようにしたものです。
その内容はデジタルだけでなく、マーケティングやキャリアアップ、DXなど多岐にわたっています。
内容の形式、レベルは講座によりさまざまですが、一般的には5分から10分の動画を視聴し、最後に簡単な確認テストを行うというパターンが最も多くなっています。
また、時間が決まっているライブ配信、録画配信もあり、事前申し込みが必要なものもあります。
扱っているスキルの範囲が広く、内容は初心者向けでわかりやすいものが多いため、何を学ぶのでも『Grow with Google』から始めるのも選択肢です。
ここで基本知識を身につけた後で、他のオンライン講座を探すようにすると、失敗をすることなく自分に合った講座を見つけやすくなります。
(『Grow with Google』は、グーグルがこれまで開催してきたセミナーなどのコンテンツ、ノウハウを活用して無料提供している)
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5.おすすめ講座(4)--『Udemy(ユーデミー)』
最後は『Udemy(ユーデミー)』です。冒頭で述べたように原則有料ですが、21万以上のもあらゆるジャンルのオンライン動画講座が揃えられています(※冒頭で紹介した『はじめてのAI』は無料です)。ビジネスから趣味まで、見つからない講座はまずないと言っていいぐらいです。
価格は数千円から数万円までさまざまです。自分の受講したいコースを見つけてカートに入れて購入すると、受講できるようになる仕組みです。
有料ということに不安を感じる人もいるかもしれませんが、有料であるがゆえに講座の質は高いという側面があります。各講座には、受講をした人のレビュー評価もついているため、選ぶときの参考にもなります。
(国内で最大級のオンライン講座プラットフォーム『Udemy(ユーデミー)』。有料講座が主体だが、それだけに内容の質は高い)
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6.会社でリスキリング講座と契約することが増えている
最近のトレンドは、このようなオンライン講座プラットフォームが企業と契約をし、定額制や社員数に応じた課金などで、従業員に自由に使ってもらうというスタイルです。
企業では自社で用意する研修制度の一部を置き換えることも可能で、うまく利用すると、教育コストを抑えて、質の高い研修が可能になることもあります。
特に、自社で研修制度を充実させることが難しいこともある中小企業などで、このようなオンライン講座と契約する例が増えています。
自社の総務部門などに問い合わせをしてみれば、実は会社が契約をしていて無料でオンライン講座が受けられるということもあるかもしれません。
ただし、このような企業向けオンライン講座は内容的にも充実していますが、その分、本気で取り組まないと身につきません。
夏休みの間は、先ほどご紹介した無料のオンライン講座を気軽な気持ちで受講し、後の時間は夏を楽しみ、それから本格的なリスキリングをする計画を立ててみてはいかがでしょうか。