仕事辞めたいと言えない! 人手不足で辞められない・退職できない際の対処法 - CANVAS｜若手社会人の『悩み』と『疑問』に答えるポータルサイト

仕事は辞めたいのに、辞めたら迷惑がかかりそうで言い出せない......。人手不足の職場ならではのお悩みです。頑張りつづけるべきか転職すべきか、自分ではなかなか決断しづらいときの思考整理のポイントを解説します。(Misa)

(※仕事辞めたい、会社がつらい...悩んでいる方は『仕事どうする!? 診断』の診断結果もご参考にしてください)

1.仕事を辞めたいと言えない人手不足の職場

人手不足で仕事がきつい、辞めたいと思っているのに言い出せないのはなぜでしょうか？

あと一歩を踏み出すために、辞めたいと言えない理由から整理してみましょう。

辞めたいのに言い出せないのは、人間関係や雰囲気が良くて、居心地が良い職場なのかもしれません。

仕事の忙しさと楽しさは別次元の問題で、一緒に働いている人が好きで一緒に働くのが楽しければ、離れがたいと思っても不思議はありません。

人手不足でギリギリで回しているのに自分が辞めたら困るだろうという心配もあると思います。

真面目で責任感が強い人は「無責任」と言われるのではと、利用者や顧客に迷惑がかかることを懸念することもあります。

前者は感情の問題なので、自分自身で整理をつけるしかありません。

しかし、後者については会社の責任で対処すべきことです。

退職後に困らないように引き継ぎできれば、社員個人の責任は果たされます。

辞めたいのに言い出せなくて困っているときの対処では、なぜ言い出せないのかを考え、自分の意思を明確にしていくことから始めましょう。

あらためていうまでもないことですが、人手不足を改善するのは会社の責任です。

もし、人手不足が解消され、忙しさが緩和されれば働きつづけたいと考えているなら、環境改善のために上司や会社と話し合うという方法があります。

人を採用するのは簡単なことではありませんので、話し合いがうまくいくとは限りませんが、退職を申し出る方向に進むためには必要なステップです。

辞めたいと言い出せない理由が「気まずい思いをしたくない」だけなら、これは割りきって話すしかありません。

また、会社側の強い慰留でトラブルになった先例があるようなら、退職代行サービスや法的な代理人をたてる方法もあります。

辞めるかどうかで迷ったときに、参考にしていただきたいポイントを紹介します。

過重労働になるほど忙しいのに人を増やす姿勢が見えない会社は、経営方針に問題があると考えられます。人間関係の良さを上回るマイナス要素といえます。

ただし、社員個人が忙しいと感じても、実際には個人のスキル不足で残業になっているケースなどもありますので、部署や会社全体の状況で判断する必要があります。

人を増やそうとしても採用がうまくいかない場合もあります。特に中小企業では、知名度の低さや専任の採用担当がいないことで人材採用に苦戦しているケースも少なくありません。現場社員の協力によって採用を成功させる例もあります。

どうしても採用が難しい場合は、外部委託やITによる効率化による解決も考えられます。そういう解決策を提案してみるのもよいでしょう。

会社によって事情はさまざまですが、人手不足を解消する意思がない会社や経営者には、やはり問題ありといえます。

人手不足による過重労働は、最終的には従業員の心や体への負担となります。

人手不足が解消されない会社で働きつづける選択をする場合は、根本的な原因とそれに対する会社の姿勢を見きわめておくべきです。

原稿：Misa

ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。