プレゼンテーションのコツを徹底解説!話し方のポイントや出だしの例文も紹介

ビジネススキル・マナー

プレゼンテーションは、ただ情報を伝えるだけではなく、聞き手の関心を引きつけ、納得させることが重要です。しかし、「緊張してうまく話せない」「伝えたいことがまとまらない」などと悩む方もいるかもしれません。

そこで本記事では、プレゼンのコツを徹底解説します。話し方や資料作りのポイント、効果的な出だしの例文を紹介しますので、実践的なスキルを身につけたい方はぜひ参考にしてください。

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1.プレゼンテーションを成功させるコツとは?

正しい情報を効果的に伝え、相手を納得させるプレゼンテーションを行うには、スピーキングのスキルと資料作りのスキルをバランス良く高めることが重要です。

そもそもプレゼンテーションの目的とは、商品や企画、サービスに関する情報を聞き手に分かりやすく伝え、その後のアクションを後押しすることです。一般的には、情報を耳から伝えるスピーキングと、目から伝えるプレゼンテーション資料を併用して行います。

プレゼンテーションにおけるメインはスピーキングであり、資料は補助的な役割ですが、だからといってスピーキングのみを重視したり、資料のクオリティを高めることを疎かにしたりするのはNGです。

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2.プレゼンテーションのコツ【出だし編】

プレゼンテーションでは、まず序盤でどれだけ聞き手の注意を引けるかが重要なポイントです。最初に関心を持ってもらえれば、内容への集中力を高めてもらえ、伝えたいメッセージを効果的に届けることができるからです。

ここでは、プレゼンテーションの出だしで聞き手の興味を引くための方法と、具体的な例文を4つ紹介します。

(1)ユーモアを交えた自己紹介で場をなごませる

ユーモアを交えた自己紹介をすることで場がなごみ、自分自身の緊張感も和らげることができます。プレゼンテーションは、話の中身だけでなく「この人の商品やサービスなら取り入れたい」と思わせる人柄も重要です。そのため、聞き手に親しみを感じてもらえるような挨拶を取り入れてみましょう。

【例文】

  • 「緊張するタイプなので、自己紹介の練習だけで100回おこなってきました!」
  • 「〇〇と申します。"〇〇(語呂合わせ)"と覚えてください!」
  • 「趣味は〇〇です。今日のプレゼンも、趣味と同じくらい熱中して話したいと思います!」

(2)質問を投げかける

質問を投げかけて、聞き手に考えさせるのも良い方法です。問いかけから始めると、聞き手に受け身ではなく主体的に参加しようという意識が生まれ、内容への集中力が高まります。

【例文】

  • 「皆さんは、1日にスマホを何時間使っていますか?」
  • 「朝起きるのが苦手な方は、どれくらいいらっしゃいますか?」
  • 「昨日の夕飯に何を食べたか、すぐに思い出せますか?」

(3)インパクトのあるデータを示す

意外な事実やデータが提示されると、「そんなに?なぜ?」という感情が生まれ、理由や背景をもっと知りたくなります。インパクトのある内容は記憶にも残りやすく、行動を変化させるきっかけになる可能性もあります。

【例文】

  • 「システム導入後、90%以上のユーザーが『作業が圧倒的に楽になった』と回答しています。」
  • 「この新商品は、初日に1000個売れました。これは、1分に約7個のペースで売れていた計算になります。」
  • 「コミュニケーション不足が原因で、約〇%の企業が業務遅延やミスを経験しているという調査結果があります。

(4)共感を生む一言から始める

聞き手が思わずうなづくような、共感を生む一言から始めるのも効果的です。共感性のある言葉は聞き手との信頼関係を築き、感情的なつながりが生まれやすくなります。共感を得ることで、大切なメッセージが伝わりやすくなるのです。

【例文】

  • 「毎日忙しい中で新しい情報を得るのは大変ですよね。私もそうです。」
  • 「予算や時間に制限がある中で、最適な解決策を見つけるのって本当に難しいですよね。」
  • 「システムが複数あって情報が分散していると、効率が下がってしまいますよね。」

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3.プレゼンテーションのコツ【話し方編】

次に、プレゼンテーションにおける話し方のコツを見ていきましょう。聞き手の注意を引き続けるためには、話し方にさまざまな工夫を取り入れることが大切です。

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(1)最も伝えたい事を明確にする

最も伝えたい事が明確化されていないと、聞き手は話がどこに向かっているのか理解しにくくなり、全体的に不明瞭な印象のまま終わってしまいます。そして、プレゼンテーション後の聞き手の具体的なアクションを促すことが難しくなります。

そうさせないためには、プレゼンテーション序盤で「このプレゼンテーションで最も伝えたい事=持ち帰ってほしいもの」を明確に伝えるのがコツです。

(2)分かりやすく・ゆっくり・はっきりと話す

プレゼンテーションでは、分かりやすく・ゆっくり・はっきりと話すのがコツです。

プレゼンテーションの場では、緊張も影響し、どうしても早口になりがちなので、自分では「遅いのではないか」と感じる程度のスピード感でも問題ありません。相手に正確な情報を伝えるためにも、ゆっくり、そしてはっきりと話すことを心がけましょう。

(3)相手に考えさせる時間を与える

プレゼンテーションでは、話し手が絶え間なく話し続けなければいけないと思っている人もいるかもしれません。しかし、普通の会話であればできる限り避けたい「間」をうまく利用するのがプレゼンテーションにおけるコツです。

問いかけや重要なメッセージを投げかけた後にあえて間を作ることで、聞き手の理解を後押しし、より内容に惹きつけることが期待できます。静と動の使い分けを意識しましょう。

(4)双方向のコミュニケーションを意識する

聞き手をプレゼンテーションに惹きつけ一体感を作り上げるためには、「双方向のコミュニケーション」が大切です。

「一方的に発表する」という意識を捨てて、聞き手に語りかけることを心がけましょう。気持ちを乗せて伝えれば、聞き手も集中してあなたの話に耳を傾けてくれるでしょう。

4.プレゼンテーションのコツ【質疑応答編】

プレゼンテーションの終盤では質疑応答の時間を設けます。質疑応答はその場で臨機応変に回答しなければならないため、慣れていない人にとっては苦手意識を持ちやすい時間です。しかし、以下4つのコツを覚えておけば、相手に納得感を与えやすい質疑応答ができます。

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(1)想定される質問を事前に考えておく

質問事項をある程度想定し事前に回答内容を考えておくことが、プレゼンテーション当日に慌てずに済むコツです。

想定される質問を考えることは、聞き手の視点で自らのプレゼンテーションを振り返ることにもなり、内容のブラッシュアップにも役立ちます。自分で考えるのが難しい場合には同僚に協力してもらうのもいいでしょう。

(2)結論ファーストで答える

質問を受けたら、まず結論を端的に伝えるのが質問者の満足度を上げるコツです。

よくある「起承転結」に沿って話すと話が長くなり、何が結論なのか分かりづらくなってしまいます。経緯などの説明が必要な場合は、結論を答えたあとに補足として伝えるようにしましょう。

(3)質問のポイントを自分でまとめる

質問者の話が長かったり、質問の意図が分かりにくかったりするケースもあるかと思います。その際には、質問者に対して「〇〇に関して〇〇ということでよろしいでしょうか?」と質問内容のポイントをまとめて確認するようにしましょう。

質問者の求める回答を的確に行うためのコツであり、他の聞き手に対する配慮にもなります。

(4)「次回」「後日」をうまく使う

質疑応答の場で詳細に答えるのが難しい場合、「次回」「後日」というキーワードをうまく使いましょう。「分かりません」「答えられません」で終わらせてしまっては、相手の要望を満たせないだけでなく、相手に無責任な印象を与えてしまう可能性があります。

「この場でお答えが難しいため、分かりやすくまとめたうえで次回お伝えします」「この件に関しては調査が必要なため、後日あらためてご連絡させていただきます」などと答えれば、相手を安心させることができます。

5.プレゼンテーションのコツ【緊張対策編】

複数人の前で発言するプレゼンテーションは、誰でも多かれ少なかれ緊張するものです。緊張をゼロにすることは難しくても、最小限に抑え乗り越える術を知っておけば安心材料となります。以下3つのコツをぜひ実践してみましょう。

(1)念入りな準備を行う

プレゼンテーション前の念入りな準備は、プレゼンテーションを成功に導く基本的なコツです。「自分はあがり症ではないし大丈夫」と思っていても、その場の独特な雰囲気に影響され思いのほか緊張してしまうこともあります。

そのため、「プレゼン構成におかしな点はないか」「資料に誤字や脱字はないか」という点を、第三者の力を借りながら念入りにチェックします。

また、本番と同じ段取りでリハーサルを行い、「マイクやスライドなどの機器に不具合はないか」「どの席からも声が聞き取れるか」「時間以内に収まるか」といった点もしっかり確認しておくことが大切です。

入念な準備を重ねプレゼンテーションの内容や自分自身の振る舞いに自信が持てれば、堂々と本番に臨めて緊張も和らぐでしょう。

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(2)暗記した通りに話そうとしない

入念な準備は大切ですが、話す内容を暗記することにこだわりすぎる必要はありません。暗記内容に依存して話そうとすると、記憶が飛んでしまったときにパニックの原因ともなり、緊張を増長させることになります。

ところどころで見返す程度のトーク原稿を用意しておくのがプレゼンテーション成功のコツです。

(3)絶対に言うべき事はメモしておく

プレゼンテーションの場では、緊張のあまり頭が真っ白になり思考が止まってしまうことも考えられます。

そのような事態に備え、あらかじめ「絶対に言うべき事」をメモに書き、手元に置いておくことが、緊張によるトラブルを乗り越えるコツです。話を再び軌道に乗せるためのトリガーとなるような単語、文章をメモしておくようにしましょう。

6.プレゼンテーションのコツ【資料の作り方編】

プレゼンテーションでは、パワーポイント(通称パワポ)などのプレゼンテーションツールを使用してスライド形式の資料を作るのが一般的です。

プレゼンテーションの資料は、パッと見たときにすぐに情報が理解できるシンプルさを意識し、メインであるトークの邪魔にならないようにしましょう。

分かりやすいプレゼンテーション資料のポイントは以下の通りです。

  • 1枚のスライドには一つのメッセージのみ記載する
  • 一つの項目に複数のメッセージがある場合はスライドを分ける
  • 冗長とならないよう文字数はできる限り少なく抑える
  • 文字サイズは20ポイント以上、強調箇所は大きくしてメリハリを出す
  • 図を積極的に使用する
  • 使用する色は同系色でまとめる

上記のような点を踏まえて資料作りをすれば、情報が整理されていて一目で分かりやすいプレゼンテーション資料ができるでしょう。

7.プレゼンテーションの注意点

続いて、プレゼンテーションの注意点を3つ紹介します。プレゼンテーションの成功をより近づけるための参考にしてください。

(1)難しい言葉を乱用しない

「専門用語など難しい言葉を使ったほうがスマートに見えるのではないか」「知識がある人間だと評価されるのではないか」と思うかもしれませんが、決してそのようなことはありません。聞き手に疑問を抱かせてしまうと、その後の内容が聞く人にとってスムーズに入ってこなくなってしまいます

プレゼンテーションの目的は、情報を分かりやすく相手に伝えることにあります。誰が聞いても確実に理解できる言葉で話すようにしましょう。

(2)余計な話をしすぎない

聞き手との和やかな雰囲気を作るため、プレゼンテーションの合間に余談を挟むのは良いことですが、やりすぎは禁物です。

プレゼンテーションの本筋からかけ離れすぎると、聞き手の集中力が削がれるだけでなく、論点がブレて一貫性がなくなってしまいます。プレゼンテーションの目的を見失わないよう注意しましょう。

(3)資料をそのまま音読しない

プレゼンテーション資料をそのまま音読するのは避けましょう。資料はあくまでもトーク内容の補助的役割であると認識し、自分のリアルな言葉で伝えることを心がけてください。ただの音読では伝わらない熱意をきっと感じてもらえるはずです。

8.プレゼン初心者がやりがちな失敗例

しっかり準備したプレゼンでも、いざ本番となると緊張してミスをしてしまうこともあります。

特に経験が浅い場合は以下のようなミスをしやすいので注意しましょう。

  • 緊張のあまり話す内容がわからなくなってしまう
  • 話し方やスライドの作りがいまひとつで、プレゼンで伝えたい内容が聞き手に伝わらない
  • スライドに使用する色やアニメーションが多すぎ、大事なポイントが分かりづらい
  • 本番と同等の環境でのリハーサルができておらず、スライドがうまく動作しない

このような失敗を減らすためにも、前述した話し方やプレゼン資料の作り方を参考にしてみてください。

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9.まとめ

プレゼンテーションに慣れないうちは、難しく考えてしまい緊張するかもしれません。しかし、今回紹介したコツを意識しながら準備や練習を繰り返し、実践する数をこなせば、きっと理想的なプレゼンテーションが行えるようになります。

また、コツと同様に大切なのは、商品やサービスの良さを聞き手に伝えたい、分かってほしいという気持ちです。あなたが熱意を持ってプレゼンテーションを行えば、聞き手の感情を動かし、その後のアクションと新たな発展に必ずつながるはずです。ここで紹介したことを一つひとつ着実に身に付けながら、理想のプレゼンテーションをぜひ実現してください。

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