最終面接(役員面接)で聞かれることとは?10の質問回答例を紹介

仕事の悩み・転職

書類選考や筆記試験、一次面接、二次面接、などのハードルを乗り越えると、いよいよ最終面接が待っています。「ここまできたからには、絶対に採用を勝ち取りたい!」と意気込む方は多いでしょう。

しかし、最終面接は今までの選考とは異なる状況、内容で実施される特別な選考であるため、事前の準備をより入念におこなう必要があります。

そこで今回は、最終面接の意義や目的、とるべき対策、不合格にならないためのポイント、よく聞かれる質問と回答例などについて解説します。多くの転職活動・就職活動において避けては通れない最終面接に向け、しっかりと要点を押さえておきましょう。

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1.最終面接(役員面接)とは

最終面接とは、採用選考過程の最終段階で執り行われる面接です。

企業によっては役員面接とも呼ばれており、代表取締役または各役員が面接官として選考に参加することが多いです。

1.1.一次面接・二次面接との違い

最終面接と一次面接・二次面接などとの最も大きな違いは面接官にあります。

役員が面接官となる最終面接に対して、一次面接・二次面接などでは人事担当者や現場(配属先)の管理職が面接官となるのが一般的です。

さらに、求職者の評価における着眼点にも違いが見られます。

一次面接・二次面接などは、言語化できる実績やスキル、体験、ビジネスマナーなどを中心に評価し、実務レベルで必要な人材かどうかを判断することが多いです。

対する最終面接は、応募者の人柄や価値観など、本質的な部分を掘り下げて、企業風土へのマッチ度を見極めることが多い傾向です。

つまり、最終面接は目先のスキルや表面的な受け答えだけではなく、求職者の本質を見極め、中長期的に企業の拡大成長に貢献する人材であるかが重視される面接と言えます。

1.2.最終面接で企業が求めるもの

最終面接には、人事担当者や現場の管理職たちと役員たちとの評価にギャップがないかを確認する意味合いがあります。

一次面接・二次面接などを担う人事担当者や現場の管理職と、経営責任があり採用決定権をもつ役員とでは、応募者を見る視点が異なることがあります。

そのため、現場や人事の担当者レベルで高評価を受けた人物が必ずしも役員からも同等の評価を受けるとは限りません。

経歴や資格・スキルなど書面上で確認できることや、志望動機や自己分析PRなどの形式的な内容は、一次面接・二次面接などですでに確認済みであることがほとんどです。

形式的、かつ定型化されている部分が多いので、人事担当者や現場の管理職の視点でも評価しやすい領域となります。

しかし、応募者の人間性が信頼に値するかを見極め、役員レベルが求める価値観を持ち、同じ方向を向いて進んでいける人物であるかどうかは、役員自らが評価したいと考えていることが多いです。

経験豊富な採用担当者であれば、応募者の本質的な部分を深掘りしている可能性はあるものの、深掘りする面が役員とは異なることも考えられます。

1.3.最終面接の所要時間はどれくらい?

最終面接の所要時間は30分~1時間程度が一般的です。

しかし、企業の採用活動の方針や役員のタイプ、一次面接・二次面接などでどのような選考を行ったかにも左右されるので、一概に断定はできません。

興味を抱く人材にある程度時間をかけるパターンもあれば、就職希望者への意思確認のみで終わるパターンもあるので、当日を迎えてみなければわかりません。

いずれにしても、上記の時間はあくまでも目安として捉えておきましょう。

1.4.最終面接の合格率は何%?

最終面接の合格率は企業や業界、職種によって異なりますが、一般的には50%程度と言われています。ただし、最終面接まで進んだ候補者は既に複数の選考段階をクリアしており、その時点で十分な適性が認められていることから、80~90%という高い合格率の企業もあります。

このように、最終面接まで進めばほぼ受かるケースもあれば、50%の確率で不採用になるケースもあることを覚えておきましょう。

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2.最終面接前に行っておくべき対策

一次面接・二次面接などの先行して行われた面接の後にある最終面接ですが、あらためて準備をしておくことで内定獲得の可能性が高まります。

以下6点は重要なポイントですので、しっかりと押さえておきましょう。

2.1.企業について調べておく

一次面接・二次面接などでも重要なポイントですが、応募先企業についてのリサーチは徹底して行いましょう。

応募先企業がどのような理念をもち、どんな事業を手掛けてきたか現在新規で取り組んでいる事業や将来のビジョンなど、あらゆる角度から企業を知っておくことが大切です。

役員面接で接する創業者や経営に直接的に携わる役員の方々は、目の前の応募者がどの程度自社の事業を理解し関心をもっているかすぐにわかります。

上辺だけ取り繕っても通用しないと心得て、しっかりと調べておきましょう。

2.2.再度自己分析を行っておく

企業のリサーチと併せて自己分析も再度行うようにしましょう。

自己分析には志望動機や自己PRの精度を高める効果がありますが、分析が甘いと主張に説得力や一貫性が感じられなくなります。

その結果、あなたがどのような人間なのかが役員に伝わらなくなってしまうリスクがあります。

価値観や考え方、影響を受ける事柄は日々の仕事や暮らしの中で変化していくものなので、以前行った自己分析が充分なものだとは思わずに、あらためて分析するようにしましょう。

2.3.業界の情報は最新のものにアップデートしておく

企業分析と併せてその企業が属する業界情報のアップデートも最終面接に挑む上で必須です。

動きが早い業界の場合、一次面接・二次面接などの時点での情報がすでに古いものになっている可能性があります。

しかし、業界全体の最新の動きをある程度把握できていれば、応募先企業が手がける新しい事業などへの理解も深まります。

志望動機はもちろん、役員面接当日の突発的な質問にもその場で対応し回答できるようになるので、情報のアップデートは常に意識しましょう。

2.4.入社後のビジョンや将来の目標を明確化させておく

転職活動や就職活動は、企業への入社をゴールにするのではなく、入社後のビジョンや目標の達成を見据えておくべきです。

一次面接・二次面接などの面接や他社の選考の経験を経て心境に変化が生じている可能性もあるので、最終面接の前に今一度将来のビジョンや目標を明確化しましょう。

個人が抱くビジョンや目標に正解はありませんが、あまりに応募先企業と関連のない内容ではアピールに繋がりません。

企業や業界について分析・情報収集した経験を活かし、応募先企業を基軸にした内容でビジョンや将来の目標を言語化しておきましょう。

2.5.志望動機や履歴書を見直しておく

志望動機を含めた履歴書の全体的な見直しも最終面接前には必要です。

万が一、誤字脱字があったり、一次面接・二次面接などの中で採用担当者にスムーズな理解が得られなかったりしたと思われる箇所があれば、速やかに修正しましょう。

また、ここでご紹介している作業を実践することで、志望動機にも手を加える必要性が出てくる場合があります。

最終面接の場では自分の言葉で話すことを前提とし、現行の志望動機に感情が乗らないようであればアップデートしておきましょう。

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2.6.逆質問を用意しておく

多くの面接で終盤になると、採用担当者から「何か質問はありませんか?」と聞かれます。通常は面接官から応募者へ質問し、応募者が面接官へ回答するという流れですが、逆質問では立ち位置が逆になることからそう呼ばれています。

逆質問の内容を考える際には、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 自分が入社し応募先企業の一員となったことを前提とする
  • 業界、企業研究を隈なく行ったことが伝わる内容にする
  • 自分が立てた仮説を踏まえた質問内容にする

なお、最終面接の逆質問では、一次面接・二次面接とは異なる内容を意識しなければなりません。例えば、「入社前に身につけておいたほうが良い知識はありますか?」という逆質問は、一次面接・二次面接であれば適切ですが、最終面接においてはあまり適切とは言えません。

最終面接では、役員にだからこそ聞ける経営や事業に関する逆質問をして、熱意とポジティブな人物像をアピールしましょう。

以下の逆質問に関する詳細記事も参考にしながら、効果的な内容を検討してみてください。

【関連記事】「最終面接(役員面接)の逆質問を成功させよう!ポイントと必要な準備」

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3.最終面接で落ちる人の特徴とは

せっかく一次面接・二次面接を突破したのに、最終面接で落ちてしまう人にはどのような特徴があるのでしょうか。

まず、役員と価値観が異なる人は、不採用になる可能性があります。求職者は能動的に働きたいと思っていても、企業側が受動的な人材を求めていれば、ミスマッチが発生してしまいます。

また、複数の企業で同時に就活を行っているなどでいて、「その企業にどうしても入社したい」という熱意が感じられない人も不採用になりやすい傾向です。

さらに、「一次面接・二次面接と話している内容が違う」、「企業研究が浅く、企業のホームページの内容をそのまま話す」といった行為にも注意が必要です。

4.最終面接で受かるためのポイント

大前提として、「最終面接まできたら、内定はほぼ確定しているのではないか」といった油断は禁物です。

最終面接で評価が一変して不合格になってしまう応募者も少なくないのが実情ですので、今一度気を引き締めましょう。

最終面接で不合格にならないためのポイントは、応募先企業の理念や社風、ビジョンを理解し、「なぜ自分が入社するのが応募先企業でなければならないのか」を的確にアピールすることです。

役員に「この応募者は自らの企業への理解が足りない」「悪くはないけれど採用の決め手に欠ける」などと思われてしまわないように、前述の対策をしっかり講じておきましょう。

最終面接で不合格になってしまう理由や対策については以下の記事も参考にしてみてください。

【関連記事】「最終面接で落ちるのはなぜ?最後の最後で落ちてしまう理由を分析」

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5.最終面接で聞かれる質問例と答え方

ここからは、最終面接でよく聞かれる質問やその回答の一例をご紹介します。

多くの企業で類似した質問をされるケースが多いので、あらかじめ確認しておきましょう。

5.1.「自己紹介をお願いします」

回答例)

○○ ○○と申します。本日は貴重なお時間を頂戴し誠にありがとうございます。

○○大学○○学部を卒業後、新卒で株式会社○○に入社し、6年間広報として自社製品のPR活動に従事して参りました。

改めまして、本日は何卒よろしくお願いいたします。

5.1.1. ポイントと注意点

冒頭の自己紹介は、名前と最終学歴、前職の簡単な紹介程度にとどめましょう。

志望動機や自己RPの場面ではないので、自分の経歴の概要を簡潔に伝えられれば問題ありません。

また、最終面接で初めての質問が自己紹介になることが多いと想定されるので、ここでの印象づけは重要です。

ハキハキと発音し、明るい表情を心がけましょう。

5.2.「志望動機を教えてください」

回答例)

まず一点目が、私自身が御社の製品の愛用者であることです。

私にとって文房具といえば御社の製品であり、幼少期から今に至るまで、私のまわりには○○シリーズをはじめとした御社の文房具が数え切れないほどあります。

6年間広報に携わってきた身として、もっと多くの人たちに御社の素敵な製品を広めていきたいという強い思いを抱いています。

そして二点目が、変化や新しい試みをいとわない御社の社風に魅力を感じたことです。

前職では、オフラインを主とした手法から少しずつ脱却を図り、インターネット媒体やSNSを用いたPR活動に重きを置いて、時代に即した広報活動を進めようと尽力しました。

しかし、新しいアイディアや変化になかなか理解が得られない職場風土であったこともあり、もどかしい思いを抱えていました。

今回の転職活動ではさまざまな企業を目にしてきましたが、御社ほど社員の自主性を尊重し裁量を与えている企業は非常に稀だと感じています。

そうした理由から、御社の広報の一員として認知拡大に貢献していきたいと思い志望いたしました。

5.2.1.ポイントと注意点

志望動機は、一次面接・二次面接などで回答した内容からブレないことが重要です。

最終面接にふさわしい言葉選びや文脈にブラッシュアップしたとしても、内容に一貫性がなければ「この前と言っていることが違う」と企業側に不信感を与えてしまうことになります。

5.3.「自己PRをお願いします」

回答例)

私の長所は、成果や目標の達成に向けて必要な努力を地道に継続できる点です。

前職では、入社2年目にして全国200名の営業職の中で3位の営業成績を収めました。先輩や上司のご指導を愚直に実践したことと、その時々で必要な知識やスキルを身につけるため毎朝5時からの朝活を継続したことが成果に結びついたものと思います。

また、お客様との信頼関係の構築にも力を注いできました。一人ひとりに適したコミュニケーション方法を研究すると同時に、週に15件のアポイントをこなすことを自らに課し、お客様との接触機会を可能な限り確保してきました。

御社に入社したあかつきには、これらの経験を活かし、一日も早く会社に貢献できる人材になることを目指します。

5.3.1.ポイントと注意点

自己PRで重要なのは、定量的なエピソードを盛り込むことです。

「営業職として努力し成果を挙げてきました」ではなく、上記のような数字を用いたほうが信憑性が増します。

主観的で定性的な内容に偏りすぎると最終面接の場面では評価されにくくなるため注意しましょう。

【関連記事】「「定量」と「定性」の違いとは!?--ビジネスで活かせる「定量」「定性」分析」

5.4.「当社の印象を教えてください」

回答例)

応募時から一貫して人事担当の○○様にご対応いただきましたが、非常に丁寧にコミュニケーションをとっていただき、穏やかな気持ちで選考に参加させていただくことができました。

また、面接でオフィスを訪問した際にはたくさんの社員の方々が活発に意見交換をされているのを目にしました。

社員の方々同士が良好な関係性を構築されていると感じ、安心して働ける職場だと思いました。

5.4.1.ポイントと注意点

質問のまま「自社の印象を聞いてみたい」という経営層ならではの気持ちが含まれている一方、自社への興味関心や志望度を違った角度から計ろうという意図も含まれています。

印象とその根拠を示し、簡潔に伝えましょう。

5.5.「入社後のキャリアプランについて教えてください」

回答例)

私の目標は、業界シェアナンバー1を誇る○○のプロジェクトに携わり、御社の一層の事業拡大に貢献できる人材となることです。

そのために、まず1年目に○○分野の技術を網羅的に習得し、2年目には○○資格の合格を目指します。

さらに、5年目までにはプロジェクトマネジメントのスキルも習得し、小規模なプロジェクトの中心を担える人材になっていきたいです。

そして8年目までには○○のプロジェクトに参画し、業界を牽引するような製品の開発に尽力していきたいと思っています。

5.5.1.ポイントと注意点

面接でキャリアプランを質問することで、自社の経営方針やビジョンとのギャップが生じていないか確認する意図があります。

ただし、目標を持つことは重要ですが、あまりに現実離れしているとネガティブな評価を受けるリスクもあるため注意しましょう。

5.6.「仕事をする上で大切にしている事を教えてください」

回答例)

私は、仕事では人とのつながりや信頼関係が最も大切だと考えています。

決して何か特別なことをやらなければならないということではなく、日々の些細なコミュニケーションの積み重ねが重要だと思っています。

前職では、挨拶や報告・連絡・相談はもちろん、周囲の状況にも気を配り、いつでもフォローし合える関係性を構築していました。

どのような業界・職種においても、上司や同僚、取引先との信頼関係なくして良い結果は生まれないと思っているので、御社でも良好な人間関係の構築を心がけ、信頼してもらえる人材となれるよう精進して参ります。

5.6.1.ポイントと注意点

仕事をする上で大切な事を質問する意図は、応募者の人柄やビジネスパーソンとしてのスキルを見極め、自社の社風や既存社員との相性を判断することです。

応募先企業でも活きる内容を選びつつ具体的なエピソードを添えると、より効果的にアピールできるでしょう。

5.7.「同業他社ではなく当社を選んだ理由を教えてください」

回答例)

消費者を惹きつけるオリジナリティー溢れる製品をこれほど多く世に送り出している企業は、業界の中でも御社以外ないと感じています。

私自身、御社の新製品を目にするたびに、実用性を備えながらも斬新なデザインやアイディアが取り入れられていることに驚き、早く実際に手に取ってみたいとワクワク感を募らせていました。

近年の日本は暗いニュースも多く、当たり前の日常を過ごせずにいる方々も多くいらっしゃいます。そのような世の中だからこそ、人を驚かせ、好奇心を掻き立て、楽しみや元気を与えられる御社の製品はなくてはならない存在です。

私も御社の一員として、より多くの人に御社の製品を届けたいと思っております。

5.7.1.ポイントと注意点

この質問から、企業は「応募者がどの程度自社を研究し理解を深めているか」を確認しようとしています。

そのため、当たり障りのない定型文のような回答をしてしまうと、「今までの印象ほど自社に興味がないのではないか」と疑問視されかねません。

意欲をアピールするチャンスでもあるので、事前の企業研究は怠らないようにしましょう。

5.8.「入社後に実現したいことはなんですか?」

回答例)

御社に入社したあかつきには、御社が作り上げる製品を今まで以上に海外に広めていきたいと思っています。

学生時代に海外留学を経験したことで、いかに日本製品が高品質で安心して使えるものであるかを実感しています。その後、いつか海外に日本の製品を広げるための仕事に活かせるようにと英語の勉強を継続し、TOEIC900点までスキルを高めて参りました。

御社の製品を世界中の国々に広げることで、海外の人たちや海外を訪れる日本の方々に喜んでいただけるよう尽力する所存です。

5.8.1.ポイントと注意点

入社後に実現したいことは、応募先企業の事業に絡めて回答することが重要です。

実際の事業とかけ離れた内容では企業分析不足が露呈し、最終面接の場でネガティブな印象を与えてしまいます。

5.9.「転職しようと思った理由を教えてください」

回答例)

新卒で入社して5年経過したタイミングで、もっと裁量権のある立場に身を置きビジネスパーソンとしてのスキルを高めたいと思うようになったことがきっかけです。

前職の会社では縦割りの組織体制が確立しており、現場に裁量権が与えられていませんでした。

しかし、営業職として5年の経験を積む中、もっとお客様のお役に立ちたい、もっと違うシステムやアプローチを試してみたいなど、日々実現したい目標やビジョンが次々に湧いてくるようになり、この度転職を決意いたしました。

5.9.1. ポイントと注意点

たとえ事実であったとしても、面接の場であまり現職または前職に対するネガティブな印象を与える内容、伝え方は避けるべきです。

例えば「上司や同僚とそりが合わなかった」「トラブルがあった」など人間関係に起因する理由を挙げてしまうと、「また同じ理由で辞めてしまうのでは」と、役員が採用する事にリスクを感じさせてしまいかねません。

5.10.「最近気になっているニュースはありますか?」

回答例)

今年の冬も懸念されている電力不足が気がかりです。

電力の安定供給に3%の予備率が必要な中、2022年冬の東京では1.5%程度まで落ち込むといわれており、大規模な停電が起こる可能性もあるようです。

電力に対する価値観はさまざまで、電力不足に陥る前から節電意識が強い方もいれば、「自分が節電したところで何も変わらない」という考えの方もいらっしゃいます。しかし、一人ひとりの節電意識が高まることでこの窮地を脱することは不可能ではないと考えます。

一方、これまでの便利な生活に制限が生まれることはできれば避けたいというのが、多くの人の本音かと思います。

そのため、電力業界は一方的に節電を呼びかけるだけでなく、節電効果が期待できる手軽な方法や、電力を抑えながらも不便のない暮らしをおくるための知恵など、有益な情報を発信し、国民の不安を解消することが、結果的に節電の成果を得られる近道になるのではないかと感じました。

今回は一例ではありますが、御社に入社したあかつきには、このような社会問題にも貢献できる仕事に携われる人材に成長していきたいと思っています。

5.10.1.ポイントと注意点

最終面接で時事的な質問を受ける場合がありますが、どのニュースを選ぶかという点よりも、自分なりの考えをもっているかという点を確認する意図があります。

そのため、単にニュースを読み上げるような回答ではなく、自分なりの見解や感想を盛り込むようにしましょう。

応募先企業の業界や職種に関連するものであるとなお良いでしょう。

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6.まとめ

転職活動や就職活動において最後に待ち構える最終面接(役員面接)は、今までの一次面接・二次面接などとは異なる意図が含まれています。

面接者が役員らであることの意味を念頭に置き、必要な準備・対策を抜かりなく行っておきましょう。

役員を目の前にすると緊張感が高まるかもしれませんが、ここまで駒を進めてきたことを自信にして堂々と挑むようにしてください。

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