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DAY 2018.03.13 キャリア

仕事がつらい・したくない...と疲れたら「新しい働き方」を考えてみよう

仕事がつらい・働きたくない...仕事に疲れて「仕事したくない病」になってしまったら。あなたはどうしますか?「仕事楽しいですか」と聞かれて「はい」と答えられる人は50%程度...楽しくない人が多いのです。どうやってやりがいを見つけるのか、働きたい気持ちを持って生きていくには?心理学と働き方の両面から考えてみました。今広がりを見せている「新しい働き方」についても解説します。

仕事がつらく、したくない理由は「人間関係」か「やりがい」

社会人になると、仕事がつらく、働きたくないと感じることが出てくるものです。仕事をしたくない理由には、仕事内容や労働時間の長さ、職場の人間関係など、さまざまな要因が存在することでしょう。その理由を、実際の労働者に行ったアンケートをもとに紹介します。

調査時期: 2016年8月4日~5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性164名 女性139名 合計303名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

2016年にマイナビニュース会員に対して、「仕事は楽しいですか?」とのアンケートを取ったところ、約半数の48%が「楽しくない」という回答していることが報告されています。詳しい理由を探ってみると、「やりたい仕事ではない」「自分の成長につながっているとは思えない」という意見や「人間関係がギクシャクしている」という、仕事へのやりがいや人間関係に関する訴えが多く見られました。一方、「楽しい」と答えた52%の中にも、「責任が大きい」と重圧感を感じている方や「つらいこともある」と答えている方がいます。しかし、「困ったことがあっても、周囲の人と助け合うことができるので、楽しい」などという声も目立ちます。たとえ仕事が大変でも、人間関係が円満だったり、やりがいがあったりすれば多少の残業でも頑張れるというように、「人間関係」か「やりがい」のどちらかが良好だと「仕事が楽しい」と感じるケースも多いことがうかがえます。つまり、職場環境を変化させるか、自分の視野が変われば、仕事への思いが解決できるといえそうです。

「仕事したくない病」から脱するためには

人は、一旦「仕事をしたくない」と思ってしまうと、なかなかモチベーションが上がらないことが少なくありません。そのようなときは、脳がフル回転した状態になっており、やる気も低下することが多いといわれています。再び、やる気を回復させるためには、静かに過ごすことで脳を落ち着かせ、リセットすることが大切です。

リセット法(1)長期休暇

脳をリセットさせるために重要なのが、長期休暇を取ることです。忙しく、さまざまな情報が行き交う職場にいては、脳がますます疲労してしまいます。また、やる気のなさや思考力の低下が2週間以上続く場合は、うつ状態やうつ病のサインであることも多いため、重篤化する前に長期休暇(休職)を申し出ることが必要だといえるでしょう。また、うつ病まではいかない場合でも、連休前に有給を取り、まとまった休みを確保することも効果的だといえます。職場で頑張り過ぎたままでいると、脳を休ませることがままなりませんので、少しの勇気を出し、一旦職場から離れる意識が必要です。

また、休んでいる間は、なるべく仕事関係の話を避けたり、仕事道具を目につく場所に置かないように心がけましょう。せっかく休暇を取ったにも関わらず、仕事を連想させるものを傍に置いていては、脳の疲れを取り、心身をリセットさせることに時間がかかってしまう可能性があります。また、少し意欲が出てきたら、自宅に閉じこもってばかりではなく、ウォーキングなどの軽い運動を行ったり、近場に旅行に行ってみることもおすすめです。

一方、休暇を取っている時間が長くなると、職場に戻れなくなる不安や転職の際に仕事が見つからなくなる不安がよぎることもあるでしょう。そのようなときは、今現在は、あくまでも休暇を取っているだけであって、仕事を辞めてはいないことや心身が回復したら、戻ることができる職場があるのだと思い出すようにしてください。

リセット法(2)転職も視野にいれて活動してみる

ずっと同じ職場にいると、さまざまなことがマンネリ化してしまい、「仕事をしたくない」と思ってしまうこともあります。そういう場合は、転職することも視野に入れて活動をしてみましょう。
実際に企業の面接を受けるなどの行動を起こさずとも、求人情報を眺めてみるだけでも気分転換になり得ます。また、転職説明会や異業種交流会などに出向いてみることで、社外の人と会う機会が増え、視野が広がることも大いにあることでしょう。その交流の中で、他の会社の話を聞いているうちに、自分の所属する職場環境が恵まれているのだと改めて気づかされることも多いものです。
一方で、今の職場よりも魅力的な会社の話が耳に入ることもあるでしょう。そのような場合、「今の職場より楽な場所があるのだ」と思い、情報をよく調べもせず安易に転職してしまうと、後悔することもあり得ます。真剣に「この企業に転職したい」と思える職場が偶然にも現れたら、その企業のことを多角的にリサーチし、冷静に判断する必要があります。

>求人情報を眺めてみる

リセット法(3)趣味やボランティア活動を始める

職場は、1日の大半を費やさなければならない場所です。また、同僚などと会話をすることはあっても、「仕事上の関係」という限定的なコミュニティで生活していることになります。仕事関係のコミュニティのみしか持っていないと、脳が疲労する傾向にあります

脳をリセットさせるには、自分が楽しいと思う趣味を持つことや、ボランティア活動を始めてみることなど、仕事以外の多様なコミュニティを持つことが効果的だといわれています。また、趣味やボランティア活動を始めるときには、将来自分が「こうなりたい」と思えるライフスタイルから、それらを選択することが最適です。なぜなら、仕事以外の生きがいを作ることができるからです。さらに、コミュニティを複数持つことで、仕事から一旦逃れ、違った形でストレスを発散することもできるようになるでしょう。

リセット法(4)仕事に強弱をつける

仕事をしているときは、脳が疲労している状態になりがちです。しかし、無理に多くの仕事量をこなしたり、長時間1つの案件に時間を費やしてばかりいると、脳が情報を上手く処理できずに、不必要なストレスが溜まってしまいます。そのため、仕事をするときは強弱をつけて取り組むことを心がけましょう。

例えば、自分は「何ができるのか」や「何が嫌なのか」を細分化してみることで、仕事量や仕事内容をスリム化することが可能となります。また、やりたくないことや苦手なことも把握でき、感情的にならずに仕事を進めることもできるようになります。
つまり、未来に対する漠然とした不安に目を向けるよりも、自分のキャリアを長い目で見ることで、「今、何をするべきか」に焦点を当てることがポイントといえます。そのような行動を心に留めておくことで、「仕事をしたくない」という気持ちが薄れていくこともあるかもしれません。

仕事から離れたり、視点を変えたりして脳と身体をリセットすることで、「働くこと自体に対する嫌悪感」がなくなれば、次の段階として自分にとっての「新しい働き方」を考えましょう。例えば、仕事をダラダラと続けるのではなく、やるべき仕事に優先順位を決めることが効果的です。また、苦手な仕事に対しては、あまり力を入れず、周囲へサポートを求めたり、仕事に関するマイナスな感情をため込み過ぎずに、淡々とこなすこともポイントとなります。

広がる「新しい働き方」を知って仕事を選ぼう

ある程度、仕事の疲れをリセットできたとしたら、今の職場でやりがいを見つけるのか、人間関係を改善するのか、それとも環境を変え、もっとやりたいと思える仕事や働き方を見つけるのかが見えてくることだろうと思います。また、今の職場の独特な風土など、「自分の力では変えられないこと」に対しては、無駄なエネルギーを注ぎ、落ち込まないことが賢明です。しかし、自分をしっかりと見つめたうえで、どうしても今の職場では働きたくないと感じたら、転職も1つの選択肢となります。

今の時代「プライベート重視」は悪いことではない

【2017年マイナビ新入社員意識調査 概要】
調査期間/2017年3月30日(木) ~ 2017年4月9日(日)
調査方法/記入選択式アンケート調査
調査対象/当社がサービス提供する新入社員研修に参加した各企業の新入社員 2,372名
(男性:1,374名、女性:986名、未回答:12名)
※構成比の数値は、四捨五入しているため、100%にならないことがあります

日本人にとって、仕事は人生の重要な部分になっていることも多く、それだけに「仕事をしたくない」と思い始めたら、「自分が悪いことをしている気がする」と感じてしまう方もいることでしょう。しかし、2017年にマイナビが新入社員を対象に行った意識調査によると、「仕事よりもプライベートを優先させたい」という回答が、約60%にものぼっています。もし、あなたが現在、「仕事をしたくない」と追い詰められているとしたら、プライベートを見直すことが大切だといえそうです。

例えば、世界一幸福度の高い国とされるデンマークは、プライベートを大切にする人が多いといわれています。デンマークの人々は毎日の習慣として、ヨガや瞑想を取り入れたり、十分な睡眠を取ることなどを心がけ、働きすぎないことを意識しているという声が見られます。つまり、プライベートを重視することで、自分自身の生活を心地良いものにしているといえるのです。また、デンマーク人は、「どのような人でも平等」という価値観を持っていることから、競争や成績に重きを置かない点が幸福につながっているのかもしれません。

このように、プライベートを大切にしながら働くと、仕事ばかりに比重を置くことが少なくなります。その分、心身ともにリラックスでき、「仕事をしたくない」という思いが変化することも大いにあることでしょう。

時短正社員制度

さまざまな企業で、「フルタイムの正社員勤務」という従来の働き方が、徐々に変化してきています。その代わりに「時短正社員制度」を導入する企業が増えています。時短正社員制度とは、育児や介護を仕事と両立したい方や、決まった日数だけ働きたい方などのために、フルタイムの正社員(週40時間勤務)よりも、週の労働時間が短い正社員として雇用するという制度です。

時短正社員制度は、育児や介護をしている方が選択する傾向にありましたが、昨今では、ボランティア活動や自己啓発などをしながら仕事をしたいという方の利用が増えています。また、企業側においては、時間に制約があっても意欲や能力の高い人材を有効に活用したいという意識が高まっているといわれています。

このように時短正社員制度は、労働者にとって、ワークライフバランスを実現できることが大きなメリットだといえるでしょう。また、企業側にとっても、社員の働き方に対する満足度に貢献することができますし、意欲の高い人材を確保できることにもつながります。

>時短の仕事を探す

在宅勤務正社員

時短正社員制度だけではなく、労働者の意識の多様化により、在宅勤務正社員を取り入れる企業も広がっています。在宅勤務とは、企業と結んだ雇用契約や請負契約の内容に従って、会社に通勤せず自宅で業務を行うという働き方です。特に、近年はインターネットが広く普及したことにより、自宅のネットワーク環境で、十分に仕事をすることも可能となりました。また、意欲や能力を持っていても、家庭の事情や健康上の問題などにより、通勤することが困難な労働者も数多くいます。雇用スタイルが多様化しつつある現代において、今後も注目される働き方になるといえるでしょう。

また、「仕事をしたくない」という原因が職場の人間関係にある場合は、在宅勤務を選択することで、よりパフォーマンスが上がることも期待できます。なぜなら、ストレスが軽減でき、プライベートのバランスを崩すことなく業務を行うことが、より容易になるからです。

週3・週4勤務の正社員

会社に通勤はするけれど、週に3~4回の頻度で働く正社員もいます。実際に、このような働き方を取り入れている企業も増加しているのです。例えば、ゲーム開発を行うある企業では、場所を選ばず、効率的な働き方を支援するために、週3日勤務や会社外勤務を認めています。また、ウェブ開発に携わるある企業でも、社内環境を見直し、週4日勤務やワークスタイルに合わせた働き方を選択できるシステムが備えられています。

現代では、一昔前とくらべて、さまざまな働き方ができる時代となりました。「週に5回通勤し、40時間勤務する正社員にならなくてはいけない」という気持ちが強い方もいるかもしれません。しかし、その気持ちが強すぎると、それに沿うことができない環境になったとき、「仕事したくない病」に陥る可能性が高くなります。「仕事したくない病」に陥ってしまった場合は、疲れた脳や身体をリセットさせる方法を試してみましょう。また働き方のスタイルを柔軟にとらえ、ある企業に週3回勤務しながら、残りの日は副業と組み合わせて収入を得るなどの、仕事や働き方に対する視野を広げることが大切です。

ライタープロフィール

久木田(くきた)みすづ 精神保健福祉士・社会福祉士

福祉系大学で心理学を専攻。
卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんや、その家族に対するカウンセリング、ソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。
現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。