【集団(グループ)面接のマナーと対策】自己PRや質問・回答例についても紹介

【集団(グループ)面接のマナーと対策】自己PRや質問・回答例についても紹介

複数人で面接を受ける「集団面接」「グループ面接」は新卒採用の際に多く行われるイメージがありますが、中途採用でも集団面接が行われる場合があります。

個別面接と違い他の応募者もいる中で発言をする必要があるため、「緊張してしまう」「自分のペースが掴めない」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は、集団(グループ)面接について、その流れやマナー面接のコツや注意点よくある質問例などをご紹介します。

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1.集団(グループ)面接とは

数人単位のグループを対象に行われる面接「集団面接」「グループ面接」といいます。

面接官とやりとりする内容は個別面接と変わらないことが多いですが、質問の方法として、一つの質問を応募者に順番に聞いていくケースと、面接官と応募者の一人が一定時間やりとりをし、それを終えたら次の人の順番になるケースなどがあります。

1.1.グループディスカッションとの違い

面接時にグループディスカッションを採用する企業もあります。

ディスカッションにはテーマがあり、進行役やルールなどは自分たちで決めてディスカッションする様子を試験官が観察し評価するスタイルです。

集団(グループ)面接では、個人の人柄やマナー、コミュニケーション能力、ポテンシャルや志望度などが主に評価されるのに対して、グループディスカッションではリーダーシップ、協調性、発言力、積極性、気配りといった対人能力が主に評価される傾向にあります。

1.2.個人面接との違い

個人面接では一人または複数の面接官に対して一人の応募者が面接を受けます。一人の応募者に対して割かれる面接時間に余裕があるため、じっくり時間をかけて対話が進行するのが特徴です。

他方、集団(グループ)面接では1人の応募者に割く時間が個別面接に比べて短いことが多いため、十分に自己PRできない場合もあることに注意しておきましょう。

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2.企業が集団(グループ)面接をする理由

企業側はなぜ集団(グループ)面接を行うのでしょうか。

その理由の一つとして挙げられるのが、応募者の人数が多い場合に面接を効率的に処理する事です。

そのほかの理由としては、「周囲に人がいても自己PRできるか」「自分だけ長い時間を使わずに他の応募者への配慮ができるか」など、応募者の行動や人柄を見極めることなどが挙げられます。

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3.集団(グループ)面接の流れやマナー

集団(グループ)面接時にはどのようなことに気を配るべきなのでしょうか。面接の具体的な流れに沿って解説します。

3.1.受付・待機

指定された面接会場に指定の時間に出向き、受付を済ませ、控室などで面接の順番が来るまで待機します。

3.1.1.受付・待機時のマナー

当然ですが、時間はしっかりと守りましょう。時間の管理は社会人として備えておくべきビジネスマナーの基本です。

受付時間の30分前には面接会場付近に到着して準備をしておきます。遅刻は厳禁です。受付に向かう時間は5~10分前を目安にしましょう。

受付ではきちんと挨拶し、「氏名・訪問目的」をはっきりと伝えます。身分証の確認などがある事もあるので忘れないようにします。

控室では他に面接を受ける人がいても私語はせず、スマホの電源を切っておくなどの準備もしておきましょう。

3.2.入室

順番が来たら係員に案内されるので、順番に入室します。

3.2.1.入室する時のマナー

入室する際には、グループの先頭の人が代表してドアを3回ノックし、中から「どうぞ」と声が聞こえたら入室します。

一礼をしながら「失礼します」と言って順番に入室しましょう。

最後の人は、面接官に完全に背を向けないようにそっとドアを閉めます。

先頭の人から順に奥の椅子へ進み、椅子の横に立って全員が入るまで座らずに立ってそのまま待ちます。

面接官から「どうぞお座りください」と着席を促されたら着席しましょう。

この流れは一般的なものですが、入室前に係員から入室時の流れについて説明があればその指示に従うようにしましょう。

3.3.面接・質問

全員が着席したら、氏名の確認などがあり、面接がスタートします。

3.3.1.面接・質問のマナー

一人ずつ質問されますので、他の人が話しているときには静かに話を聞きます。

集団(グループ)面接では応募者一人の回答の持ち時間が短いことが多いため、他の参加者のことも考え、長時間話すなど協調性がないと思われる事がないようにしましょう。

3.4.退出

全員の面接が終了したら、面接官または係員の案内で退出します。

3.4.1.退出時のマナー

面接終了の合図が出たら、応募者全員で立ち上がり、「本日はありがとうございました。」と言って面接官に一礼します。

挨拶後、ドアに近い人から「失礼します」と再度一礼して、順番に退出しましょう。

最後に退出する人は挨拶を済ませた上で静かにドアを閉めます。

ここで集団(グループ)面接が終了となります。

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【関連記事】「【短所一覧・例文付き】面接で短所を伝える際の注意点や長所への転換方法」

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4.集団(グループ)面接のコツや注意点

集団(グループ)面接には特有のコツや注意点があります。

ここでは4つのポイントについて解説します。

4.1.自分に与えられる時間を事前に把握しておく

集団(グループ)面接は複数人で面接を行うため、各応募者に割り振られる時間が短くなることが多いです。

そのため、回答をコンパクトにまとめないと、他の人のことが考えられない自己中心的な人というイメージを持たれてしまう可能性があります。

4.2.他の人と同じ答えでも問題はない

他の人の発言はあまり意識せずに、自分の考えをはっきりと伝えましょう。

たとえそれが他の人と同じ答えになったとしても、自分はこのような理由でこう思うと明確に答えられれば問題ありません。

4.3.敬語の使い方には気を付ける

ビジネスマナーとして、敬語の使い方には気をつけましょう。

日頃自分が当たり前のように使っている言葉が実は間違った使い方であるような場合もあります。

敬語については、事前に十分に学習しておくことをおすすめします。

4.4.他の人の話もしっかりと聞く

他の応募者の話をしっかりと聞くことも重要です。

人の話に耳を傾けることはビジネスマナーの基本の一つです。

他の応募者が話している時に適度に頷くなどすると、面接官に好印象を持ってもらいやすくなります。

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5.集団(グループ)面接で話す際の例文とポイント例

ここでは、集団(グループ)面接での自己紹介と自己PRの例よくある質問とその回答例をご紹介します。

5.1.自己紹介

5.1.1.例文

●●●●と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は●●大学を卒業後、株式会社●●で4年間経理として実務経験を積んで参りました。

前職では、決算業務や請求管理業務を担当し、業務処理の正確性とスピードを磨きました。

その経験を活かすことで貴社に貢献できると感じ、応募させていただきました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

5.1.2.ポイント

氏名などを述べた後、自身の職務経歴、自己PR、スキルなどを簡潔にまとめて話しましょう。

1分程度の長さを目安とします。

5.2.自己PR

5.2.1.例文

私の強みはコミュニケーション能力と課題解決能力です。

これらの能力や経験を活かし、同僚や上司といった社内の方々はもちろん、取引先やクライアントなど社外の方との対人関係を円滑に進めることで、貴社に貢献できたらと思っています。

少しせっかちな性格のためルーティンをこなすことにあせってしまうこともありますが、しっかりと行動計画を立てるなどの工夫をすることで自身の弱みをカバーできると思っています。

5.2.2.ポイント

自己PRについては、自身の強み・弱みを客観的に把握できているかどうかが評価の対象となります。

また面接官は、あなたが会社にどのような貢献ができるのかを確認しますので、貢献できる事の具体的なイメージを伝えるようにしましょう。

5.3.志望動機

5.3.1. 例文

私が貴社を志望した動機は、貴社のグローバルな経営戦略に共感したからです。

私は学生時代、語学を習得するために留学した経験があり、語学力を活かした仕事をするのが夢でした。

また語学力と併せて、前職で培った経理の知識と経験、スキルも活かし、将来経営戦略に参画できるような経理のスペシャリストになって貴社に貢献したいと思っております。

5.3.2.ポイント

志望動機は、転職に対する熱意や意欲、自社にどのように貢献できるかというポイントで評価されます。

前向きな意欲が表現できるよう、ポジティブな印象を持つ言葉を選びましょう。

5.4.短所や長所

5.4.1.例文

私の長所は、初めて会う人とでも臆せず会話できること、短所はせっかちなことです。

性格を変えるのはなかなか難しいことと理解しておりますので、せっかちな部分を仕事に活かすためには、時間管理と行動計画をしっかりと行い、周囲の人のペースを崩さないように注意しようと思います。

そのために、スマホのスケジューラーで行動計画を管理するような工夫もしています。

5.4.2.ポイント

短所や長所を伝えるときのポイントは、ポジティブに話すことと客観的に自己分析ができているかという点です。

5.5.学生時代に力をいれたこと・頑張ったこと(通称:ガクチカ)

5.5.1.例文

学生時代はボランティアについて深く研究したいと思い、さまざまなボランティア活動をしてきました。

ボランティア活動を続けていくことで、次第にボランティアの必要性、課題などがわかってくるようになりました。

被災地などのボランティアに行った時は、人々が求めている支援が月日の経過に伴って変わっていくことも身をもって感じました。

自分の手ではどうにもならないこともありますが、今後もボランティア活動で培った課題解決能力や行動力などの経験やスキルを活かし、貴社に貢献できればと考えております。

5.5.2.ポイント

学生時代に力を入れたことは通称「ガクチカ」と呼ばれます。

ガクチカの評価ポイントは「課題解決能力」「説得力」です。経験をできるだけリアルな言葉で表現しましょう。

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6.まとめ

ここまで、集団(グループ)面接について、面接の流れやマナーコツや注意点よくある回答例などをご紹介しました。

集団(グループ)面接には、個人面接とは違う流れやマナー、コツやポイントがあります。

ぜひこの記事を通してそれらを理解し、集団(グループ)面接でもしっかりと自己PRできるように準備を整えておきましょう。


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