ライボの調査機関であるJob総研がこのほど実施した調査で職場イジメの境界線を聞いたところ、「レベル3:数名による比較的軽度なからかい(いじり)の継続、エスカレート(本人が傷つくいじり)」が44.3%で最多となりました。
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「2023年職場イジメの実態調査」は2023年8月16日~21日、有職者を対象にインターネット上で行われ、650人から有効回答を得ました。
1.59.9%が職場イジメの目撃・相談「経験あり」
まず、職場イジメの目撃・相談有無を尋ねると、目撃・相談の「経験あり派」が59.9%、「経験なし派」が40.1%となりました。
また、目撃・相談経験あり派にその後の行動を聞くと、「何もしていない派」が52.2%と過半数を占めました。
一方、「一緒に解決に動いた派」47.8%のうち「解決した」は25.2%、「解決しなかった」は22.6%で、「行動の有無にかかわらず、解決に至らなかったケースが7割以上」に上りました。
(【画像出典】Job総研プレスリリース)
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2.職場イジメの境界線「数名による軽度ないじりの継続・エスカレート」
続いて、職場イジメの境界線を聞くと、「レベル3:数名による比較的軽度なからかい(いじり)の継続、エスカレート(本人が傷つくいじり)」が44.3%でトップ。
嫌がらせやイジメだと思うものは、1位「直接的な暴力や暴言」(72.3%)、2位「無視や仲間はずれ」(71.8%)、3位「ミスを必要以上に問い詰める」(67.7%)がトップ3に入りました。
(【画像出典】Job総研プレスリリース)
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3.加害者になっていたと「思う派」は27.6%
次に、実際に行ったことのある職場イジメのレベルを問うと、「行ったことがない」が53.3%で最多となり、レベルの中では「レベル1:1対1の比較的軽度な言葉によるからかい(いじり)」が45.2%で最も多くなりました。
さらに、職場イジメのレベルを参照した上で、加害者になっていたと思うか質問すると、「思わない派」が72.4%に上り、「思う派」は27.6%にとどまりました。
(【画像出典】Job総研プレスリリース)
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4.職場イジメを受けた相手、1位「上司」
一方、実際に受けたことのある職場イジメのレベルを調べると、「経験したことがない」が33.8%を占め、レベルの中では「レベル1:1対1の比較的軽度な言葉によるからかい(いじり)」が一番多く33.2%でした。
また、職場イジメのレベルを参照した上で、被害者になっていたと思うか質問したところ、「思う派」が66.8%、「思わない派」が33.2%となりました。
(【画像出典】Job総研プレスリリース)
さらに、被害経験ありと答えた人に、誰からの被害か問うと、1位「上司」(45.8%)、2位「先輩」(40.7%)、3位「同じ地位・役職」(30.2%)と続き、年上からの被害が多いことが分かりました。
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5.まとめ
今回の調査では、職場イジメに対する認識レベルと実際のレベルでギャップがあることが明らかになりました。
Job総研は「無意識に職場イジメの加害者、または被害者になっている人が多いと読み取ることができます」と分析しています。
(【記事出典】Job総研「2023年 職場イジメの実態調査」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)