職場の休憩中などにその場にいない人の陰口(かげぐち)が始まることがあります。陰口を言われて嬉しい人はいませんよね。軽いうわさ話レベルなら大きな問題にはなりませんが、陰口がいじめの発端になる場合もあるので要注意です。(Misa)
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1.職場の陰口は残念ながら珍しくない
1.1.陰口とは
いわゆる陰口とは「本人がいないところで言われる悪口」です。
3人以上の集団であればどのような場面でも起こりえます。
1.2.職場のいじめは陰口から始まるケースが多い
もちろんも職場も例外ではなく、ほとんどの会社で軽いものから悪意あるものまで、さまざまな陰口が存在していると考えてよいでしょう。
本来はあってはならない職場のいじめも、最初は陰口から始まるケースが多いようです。
その場限りの陰口であれば対象になる人にも実害は少ないのですが、集団で陰口を言い合うことで悪感情をエスカレートさせてしまう可能性があります。
1.3.ストレス発散としての側面も
その一方で、陰口にはストレス発散としての側面もあります。
人間関係のストレスや不満のガス抜きになるならば、目くじらを立てる必要はないかもしれませんが、それは、あくまで理性的に節度を保てる範囲内で、かつ悪意がなく笑い話で済ませられる内容ならば、ということになります。
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2.職場の陰口に対する自己防衛
2.1.陰口の怖さとは
陰口の怖さは、最初は軽い気持ちだったはずが、何かのきっかけで悪意ある陰口へとエスカレートしてしまう可能性があることです。
陰口を言われたり、巻き込まれたりしたときにその場限りの笑い話で済ませられるよう、職場の陰口から身を守れるよう考えておくとよいでしょう。
2.2.誰かの陰口を聞かされたらどうする!?
誰かの陰口を聞かされたときは、笑い話で済む内容なら相づち程度で受け流しておくのがベストです。
陰口には根拠のない憶測や中傷が含まれる場合が多いのですが、うかつに同調すると、事実として話が膨らんでしまう場合がありますので要注意です。
陰口にはできるだけ同調せず、深刻な内容になったら別の話題を持ち出すか、中座するのが無難な対応といえます。
2.3. いつ自分自身も陰口を言われる側になってもおかしくない
そして、いつ自分自身も陰口を言われる側になってもおかしくないと理解しておくことです。
陰口を言う人の中には、陰口を言うこと自体が好きで、対象となる人は誰でも構わない人がいます。
万が一、自分の陰口が耳に入ったとしても気にしすぎず、自分自身の振り返りに役に立つ部分だけを受けとめればよいのです。
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3.職場の雰囲気をポジティブにする行動
3.1.陰口の禁止は難しい!?
本来は職場の陰口などないほうがよいのですが、完全に禁止しようとすると、従業員間のコミュニケーションへの規制や監視をすることになりかねません。
無理にゼロにしようとするよりは悪意のないものはガス抜きとして容認しつつ、職場の雰囲気をよくする方向に取り組むのが現実的といえます。
3.2.挨拶から始めて職場の雰囲気を変えてみる
まずは、年齢や立場にとらわれず、お互いに丁寧な言葉遣いで話すことは大切です。
コミュニケーションの基本として、挨拶を交わす習慣を定着させるとよいでしょう。
挨拶はお互いを認める行動の第一歩であり、お互いを受け入れる姿勢ができてくると職場の雰囲気も変わってきます。
そのうえで、同じ仕事に関わる全員で仕事の目的や目標を共有し、お互いの意見を頭ごなしに否定しないコミュニケーションを心がけましょう。
3.3.個人の感情や損得勘定を捨てる職場づくりが大切
そして、ひとりひとりが仕事の障害となる個人の感情や損得勘定を捨てることが重要です。
陰口の背景には不平不満や妬みなど、自分本位の欲求が隠れている場合が多いようです。
それがなくなると、悪質な陰口は減っていくのではないでしょうか。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。