仕事とは?働く意味や目的を持つメリット、面接での答え方について解説

仕事の悩み・転職

仕事とは、自分の労働力と時間を提供し、その対価として収入を得る活動のことです。単に生活費を稼ぐ手段にとどまらず、社会の一員として役割を果たし、人や組織に貢献するための行為でもあります。

この記事では、仕事の基本的な意味や役割、また面接官に「あなたにとって仕事とは?」 と聞かれた際の回答例などもわかりやすく解説します。

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1. そもそも仕事の意味とは?

仕事とは、生計を立てる手段として従事する職業のことです。また、何かを創造したり、成し遂げたりするための行動を「仕事」と呼ぶこともあります。

仕事は単に「お金を得る」ためだけにするものではなく、「自分の生き方」や「社会での役割」を考えるうえでも大切なものです。つまり、仕事とは生活の基盤であり、同時に自分らしさを発揮し、社会と関わるための手段でもあるといえます。

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2. 仕事の目的は?何のために働く?

仕事の意味や働く目的は、人によって異なります。具体的には、「生活費が必要だから」「専門スキルを磨いて独立したいから」など現在置かれている状況や目標、育ってきた環境などが大きく影響しています。

ここでは、多くの人が考える働く目的を6つご紹介します。

2.1. 生活のため

生きていくためにはお金がかかるため、仕事をして収入を得なければなりません。具体的には、家賃や水道光熱費、食費など日々の暮らしを維持するために収入が必須です。

内閣府の「国民生活に関する世論調査」では、働く目的を質問した結果、63.3%と半数以上が「お金を得るために働く」と回答していることが明らかになりました。

収入がなければ最低限の生活を維持できないので、お金のために働いている人も多いでしょう。

また新しい服を購入したり、趣味に費やしたり、旅行に出かけたりと「自分らしく生きるためのお金を稼ぐ」ことも仕事をする目的に含まれます。

【出典】内閣府「国民生活に関する世論調査」

2.2. 将来やりたいことのため

自分の夢をかなえるために仕事をしている人もいます。例えば、「将来、自分のお店を持ちたい」という人の中には、働いて得たお金を備品の購入などの開業資金用の貯金にあてている人も多いでしょう。

このように「将来やりたいことがある」というのは、仕事を続ける大きなモチベーションになります。

2.3. キャリアアップのため

「管理職になりたい」「より専門性の高い仕事をしたい」「高年収を得られるようになりたい」など思い描くものはさまざまですが、キャリアアップを実現するために目の前の仕事に向き合っている人は多くいます。

働き方の多様化に伴いキャリアの選択肢は広がっており、理想の働き方を実現するために前向きな姿勢で仕事に取り組む人が増えています。

2.4. 自分がどこまでできるか試すため

仕事では、社会について深く知り、自分を大きく成長させることができます。能力を正当に評価してくれる会社であれば、昇給・昇格も目指せるので力試しにもなるでしょう。

また、自分が開発したサービスや価値が、人々のニーズを満たせるのか把握するために仕事をするという人もいます。社会に貢献しているという実感は、仕事へのモチベーションを高めてくれます。

2.5. 家族や子供のため

家族や子どもを養うために働く人も多くいます。家族が増えれば増えるほど、生活費も高くなるので、大家族であれば生命を維持するために多くの収入を得なければなりません。

総務省統計局の調査によると、4人家族の1ヶ月あたりの生活費は32万円前後が平均値となっています。一方、一人暮らし(単身世帯)の1ヶ月間の生活費は、18万円前後となっているので、養う家族の人数に応じて働く必要性が増してくると言えます。

また、生命・生活を維持するためだけでなく、「子どもにさまざまな体験をさせてあげたい」、「子どもに生きていくのに充分な勉強をさせてあげたい」、「家族に美味しいものを食べさせてあげたい」など、大切な人の笑顔と幸せのために仕事を頑張っている方もいます。

【出典】総務省統計局 「家計調査報告書(4人以上の世帯)2024年(令和6年)表2-7」
【出典】総務省統計局 「家計調査報告書(単身世帯)2024年(令和6年)表1」

2.6. さまざまな人とつながりたいため

業種にもよりますが、一般的に仕事は社内の人をはじめ、取引先や同業者、顧客など多くの人との出会いであふれています。

仕事を通して長期に関わり、信頼関係を築き上げてできた人脈は人生を送るうえでの大きな財産になるでしょう。

また自分と相性の良い人や、今後も付き合うべき人を見極める力を養うことができるのも、働く目的の一つと言えます。

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3. 仕事の目的はなくても良い?

「何のために働いているのか分からない」「特に実現したい目標がない」という方も少なくありません。

仕事をする意味に明確な定義や、正解はないので、目的を持たずに働いても良いのです。

また、自分では気づかないところでやりがいを感じ、それが目的になっている可能性もあるでしょう。例えば、「お客様の笑顔を見たい」「毎日少しずつできることが増えて達成感を得ている」など日常の小さな喜びが働く目的であるケースもあります。

しかし何のために働くのかを明確にすることで、モチベーションを高く保てたり、やりがいを持ちながら仕事ができたりするので、日々の業務がはかどる可能性があります。

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4. 仕事をする目的があるとどんなメリットが得られるのか

仕事をする目的があれば、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、仕事の目的を見出すメリットについて4つの視点から解説します。

● モチベーションが高まる
● やりがいにつながる
● 作業効率・生産性の向上につながる
● 仕事の方向性が明確になる

4.1. モチベーションが高まる

働く目的がなければ、毎日同じことの繰り返しで張り合いがなくなるので、モチベーションが低下してしまいます。しかし、仕事をする目的を見出せていれば、それを達成するために努力することができるでしょう。

例えば、プライベートを充実させるために働くのであれば、「来月は○○に旅行しよう」「このプロジェクトが無事に終わったらホテルのアフタヌーンティーを食べに行こう」など定期的にモチベーションを高められます。

また、日頃から目標を設定し、達成するという成功体験を重ねることで、長期的な目標設定もできるようになります。「将来は独立しよう」「役員になりたい」といった大きな目標を達成するために行動できるようになるので、未来が明るくなるかもしれません。

4.2. やりがいにつながる

仕事をする目的を見出すことができれば、仕事への向き合い方がポジティブになります。

これまで無心で淡々とこなしていた業務に楽しさや、やりがいを感じられるようになることもあるでしょう。

達成感や充実感を得ながら働くことができるので、自分に自信がついて「もっと頑張ろう」「もっと上を目指そう」と思えることもメリットです。

4.3. 作業効率・生産性の向上につながる

目的意識があれば、計画的かつ効率よく業務を遂行できるようになるので、作業効率・生産性の向上につながります。目の前の仕事に対する悩みや迷いがなくなり、重視すべきことが明確になるからです。

「このままで良いのだろうか」「転職した方がいいかも」といった迷いがあると、業務に集中しにくくなるでしょう。

働く意味を見出して考え込む時間を減らすと、仕事の効率化を図ることができ、次第に楽しさを感じるかもしれません。

4.4. 仕事の方向性が明確になる

仕事をする目的がハッキリとしている人は、将来自分が進むべき道が明確でブレにくくなります。「何のために働いているのか分からない」「今の仕事を長く続ける姿が描けない」という方は、キャリアの軸が定まっていない状態だと言えます。

反対に、「○○を達成するために働く」などと明確な目的があれば、今自分がすべきことが見えてくるはずです。

自分のキャリアについて真剣に考える時間を作り、方向性を常に明確にしておけば、情熱を持って働くことができるでしょう。

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5. 面接で「あなたにとって仕事とは」と聞かれたら?

面接の場で「あなたにとって仕事とは」と聞かれることがよくあります。

面接官はどのような意図でこの質問をしているのか、目的を把握しておかなければ、的を得た回答を述べることができません。ここでは、面接で聞かれる理由や回答例をご紹介します。

5.1. なぜ面接で聞かれるのか目的を理解しておこう

どうして面接官が応募者に対して、「あなたにとって仕事とは」という質問をするのでしょうか。面接官は下記の3つを確認するために、仕事の「意味」や「目的」を応募者に質問する傾向があります。

● 応募者の仕事観が自社の社風とマッチしているか
● 仕事に関する目的意識を確認するため
● 仕事に対する意欲を確認するため

応募者が入社後、どのように仕事に向き合ってくれるのか、ほかの社員と良い関係を築けるのかなど本質を探ろうとしています。

また、応募者の仕事に対する目的意識や熱意、意欲の高さなどをチェックし、即戦力として自社に貢献できる人材であるかを判断していることが多いです。

面接官は、「仕事観や価値観が合う人と一緒に働きたい」と考えているので、事前に企業調査をして社風や方針、職場の雰囲気について深く理解しておきましょう。

5.2. 自分本位な回答はしない

この質問に限らず面接では、自分本位な回答をするのはNGです。例えば、「生活のために仕事をする」といった回答は、自己中心的な印象を与えてしまうかもしれません。

「自分を採用することで○○を改善できる」など会社に貢献できることを積極的に伝えると印象が大きく変わります。

5.3. 聞かれた時の答え方

「あなたにとって仕事とは」と聞かれた時に、企業理念と自分のビジョンを交えて回答すると面接官に好印象を与えられるでしょう。

具体的にどのように答えると良いのかを回答例を挙げながら解説します。

5.3.1. 企業理念に絡めて伝える

面接官は、応募者が自社の企業理念や社風にマッチしている人材かどうかを判断したいと思っています。そのため、自ら企業理念と自分の方向性が一致していることを伝えると、面接官の不安や懸念点を払しょくできるでしょう。

【回答例】

仕事とは、充実した人生を送るために必要なものだと思っております。
私は、結婚を機に退職し、仕事のない生活を送っていました。その時に打ち込める仕事がなければ、充実感を得ることが少なくなり、本当に豊かな人生を歩めないと感じました。

私は御社の企業理念である「仕事に生きがいを見つけられる会社」に深く共感し、志望いたしました。

5.3.2. 将来のビジョンを交えて伝える

企業は、1人採用するのに莫大なコストがかかっているので、なるべく入社後に長く働いてくれる人を採用したいと考えています。そのため、将来のビジョンと企業の方向性が一致していれば、「長期的に働いてくれるだろう」と安心感を持てます。

【回答例】

仕事とは、自己成長をするための手段であると考えています。働きながら成長することで、会社に貢献できると考えているため、大きな問題に直面しても諦めずに向上心を持って取り組みたいと思っています。
私は将来、御社の営業職として、トップの業績を目指したいと考えております。御社では、チャレンジ精神のある人材が多く活躍していると伺ったため、働きながら成長できる環境だと思い志望いたしました。

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6. まとめ

仕事に対する意味や目的に明確な定義はないので、人それぞれ異なります。「意味を持たずに働く」というのも決して悪いことではありません。

しかし、働く意味を見出せば、仕事にやりがいや充実感を得やすくなるでしょう。仕事に対するモチベーションが高くなったり、方向性が明確になったりすることで、作業効率・生産性の向上にもつながります。

また、就職や転職の面接で、「あなたにとって仕事とは?」と聞かれる可能性もあるので、一度、仕事についてじっくりと見つめ直してみると良いでしょう。

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