若手社員が、先輩や上司から「仕事は適当でいい」と言われて戸惑ったり、真意を理解できずに仕事が雑になって失敗したりすることがあります。「仕事は適当でいい」という発言する人の真意はどこにあるのでしょうか。(Misa)
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1.仕事は適当でいいってホント?
先輩や上司が若手に対して「仕事は適当でいい」と言うとしたら、概ねその人の仕事が過剰品質であるか、無理をしすぎているかのどちらかに該当すると考えて間違いないでしょう。
つまり、「品質を追求するのは適度なところまででいい」とか「無理をして倒れないように」などのメッセージであり、その発言に「仕事を雑にしてよい」という意図はないでしょう。
1.1.「適当」や「いい加減」の本来の意味
「仕事は適当でいい」は一面の真理ですが、そもそも「適当」や「いい加減」の意味を取り違えている人が多いようです。
本来、「適当」や「いい加減」は「適切もしくは適度な状態」を意味する言葉であり、「仕事は適当でいい」は雑な仕事を推奨する言葉ではないのです。
1.2.「仕事は適当でいい」と言われた場合は要望に沿えていない可能性
もし、あなたが先輩や上司から「仕事は適当でいい」と言われたのなら、仕事における「適切もしくは適度な状態」の認識が、求められる基準や範囲とマッチしていない可能性があります。
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2.仕事でやりすぎるデメリットとリスク
「仕事は適当でいい」という言葉の背景には、予算、人手、時間などの制約があります。
2.1.時間や労力をかけすぎると組織にはマイナスに
仕事とは、それらの制約の中で最大限の成果を上げることが求められます。
完璧をめざして時間や労力をかけすぎることで、コストが増大して利益を圧迫したり、スケジュールが遅延したりすれば、会社やチームにとってはマイナスになります。
2.2.仕事のやりすぎは自己実現や承認欲求を求めすぎている可能性
どの仕事においても、求められる品質や水準があります。
それらを満たすことは求められますが、予算や納期を超過してまで、品質や水準を超えることは求められません。
よかれと思ってやりすぎてしまうと、会社にとってはデメリットになる可能性があるのです。
仕事の品質や成果にこだわりすぎて、過度なプレッシャーがかかってしまう場合もあります。
求められる以上に仕事をやりすぎてしまうのは、仕事での自己実現や承認欲求を求める人に起こりやすい傾向です。
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3.品質とコストの適度なバランスが仕事の成果
ビジネスにおいて、制約のない仕事はほとんどないと言えます。
仕事の本質は、制約の中で品質とパフォーマンスを最大化させることです。
3.1.求められるクオリティはその時々で変わる
求められる範囲を超えた過剰品質は、ビジネスとしてはムダになる場合があります。
そして、求められるクオリティはその時々で変わってきます。
工程や作業的には全く同じでも、品質とスピード感のいずれを優先するかで取り組み方が変わります。
3.2.求められている水準や品質を効率よく達成することを目指そう
ケースバイケースで最適な成果を出せるようになるのがベストですが、そのためには、大局な視点で状況を把握する力や前後の工程とのコミュニケーションが必要になります。
若手社員のうちは、任された範囲でやりすぎてしまうデメリットやリスクを意識しながら、求められている水準や品質を効率よく達成する方向をめざすとよいでしょう。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。